膣の匂いの原因とは?膣の匂いが気になるときの対処法
女性にとって非常にデリケートな膣の匂いの悩み。 気軽に相談できることでもないし、だからといって病院に行くのはちょっと気が引ける・・・。 という人は結構いるんです。 今回は、膣の匂いの原因や対処法について詳しく説明します。 膣の匂いが気になる人におすすめのグッズも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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膣の匂いの原因
膣の匂いがひどくなる原因は何でしょうか。
下記が主な原因として考えられます。
- 膣内環境の乱れ
- デリケートゾーンを清潔にしていない
- 便秘や下痢気味
- ストレス
- 洗いすぎ
- すそわきが
- 妊娠中
- 性病
原因①:膣内環境の乱れ
膣は弱酸性です。
膣内にはいろんな菌が存在していますが、その中でもデーデルライン桿菌(善玉菌)は、乳酸を出す働きをしています。
この菌のおかげで膣内は弱酸性に保たれ、悪玉菌の侵入を防いでいるのです。
だいたいpH4.5~5.0位の悪い菌が繁殖しずらい環境に保たれています。
しかし、デーデルライン桿菌はとてもデリケートな菌なのでホルモンバランスが乱れなどで性質上、簡単に弱ってしまいます。
すると膣内に悪玉菌の侵入を許してしまい、膣内環境が乱れ、膣の嫌な匂いへと繋がってしまうのです。
原因②:デリケートゾーンを清潔にしていない
おりものシートを使っている人は頻繁に変えているでしょうか。
実は、おりものシートを長時間つけていると雑菌が繁殖しやすく、膣の匂いの原因となります。
ひどくなると細菌性膣炎になる可能性もあるので要注意です。
最低でも1日に3回は変えるようにすることをおすすめします。
汚れたら取り替えるのではなく、デリケートゾーンを清潔に保つためには、こまめに変えることが必要です。
原因③:便秘や下痢気味
便秘や下痢気味の人は、腸内の悪い菌が膣内に入ってニオイの原因となることもあります。
便秘や下痢の人は、大腸菌や腸内球菌というような雑菌が膣内に入りやすい傾向にあるのです。
この菌の侵入が、膣の嫌なニオイを放つ原因にもなります。
原因④:ストレス
ストレスが溜まって免疫力が落ちると、膣内の環境も悪化する傾向にあります。
免疫力が下がる22:00〜26:00は寝る、ストレスを発散するなど基本的なことが膣内環境を正常に保つために必要なことです。
原因⑤:洗いすぎ
膣を清潔に保とうと洗いすぎると、善玉菌が減少し悪玉菌が繁殖して膣の嫌な匂いを放つ原因となります。
ボディソープでゴシゴシ洗う、ウォシュレットで洗うことは出来るだけ避けましょう。
膣内に悪玉菌が繁殖すると、生臭いオリモノが出ます。
この状態を放置した場合、細菌性膣炎やカンジダ膣炎などの病気になる恐れもあるので注意が必要です。
過剰に洗いすぎていると、思い当たる人は気をつけてください。
原因⑥:すそわきが
すそわきがは、簡単にいうとデリケートゾーンのわきがです。
きつい酸っぱい匂いで悩んでいる人は、もしかしたらすそわきがの可能性もあります。
これは、体質に問題があるので、体質改善で匂いを軽減させることができます。
匂い対策としては、VIO脱毛やすそわきがの対策グッズとして販売されているソープを使うことをおすすめします。
抜本的な改善にはなりませんが、匂いの軽減にはなります。
原因⑦:妊娠中
妊娠中は、膣の状態やオリモノが変化しやすいです。
どうしても妊娠中は膣の抵抗力が落ちてしまうので、カンジダ膣炎や細菌性膣炎を発症する人もいます。
細菌性膣炎は放置すると早産の原因ともなるので要注意です。
妊娠中で膣の匂いが気になる人は、早めに医師に相談するのが良いでしょう。
原因⑧:性病
通常、おりものは透明または白っぽく、おりものシートや下着に触れると黄色に変化します。
そして、少し酸っぱい匂いがするものです。
しかし、おりもののが腐った魚の匂いがする場合は、性病にかかっている可能性もあります。
また、膣カンジタにかかっている場合は腐ったチーズのような匂いがします。
膣の匂いが気になっており、上記の匂いに該当する場合は、産婦人科の医師に相談することをおすすめします。
生理前や生理後に膣の匂いが生臭くなる理由
生理前
女性の体は非常に繊細なので、生理前のホルモンバランスの乱れが影響し、おりものが通常に比べて酸っぱい匂いになります。
また、生理前はおりものの量もいつもより多くなります。
これは、排卵日から生理前にかけて黄体ホルモンの分泌量が増えるからです。
黄体ホルモンには、皮脂や汗の分泌を促す作用もあるので、雑菌が増えやすく匂いの原因となります。
このとき、卵の白身に似た粘り気があるおりものが出ることもありますが、体が妊娠しやすいよう準備している証拠なので心配はありません。
生理後
生理直後におりものの匂いが気になる人は多いです。
これは生理後、体内に残っている経血や陰部の雑菌が原因とされています。
通常のおりものは、少し酸っぱい匂いがしますが、生理直後は生臭さかったり、血液の匂いがする場合もあります。
数日たって、通常のおりものの匂いになっていれば問題はありません。
症状別!膣の匂いが気になるときの対処法
オリモノが魚臭い・生臭い
原因
細菌性膣炎の可能性が高い。
対処法
性病(ウイルス性)とは違うので、適切な処置を病院で行えば治ります。
細菌性膣炎になる原因は、風邪やストレス・抗生物質服用・妊娠など多岐にわたります。
日本産婦人科学会では、一般妊婦の約3割りが細菌性膣炎と診断されたというデータが発表されたように珍しい病気ではありません。
セルフケアできる商品も最近では多く販売されていますが、まずは病院に行って細菌性膣炎かどうかの診断をもらった方が良いでしょう。
臭くて水っぽいオリモノ
原因
クラミジア感染の可能性がある。または胃腸が弱っている。
対処法
クラミジア感染は、抗生剤の内服で治療をすることができます。
この性病は20代女性20人に3人は感染するというデータがあるほど珍しい性病ではありません。
ほとんどの場合無自覚なので、症状が悪化し気づくというケースも多いようです。
臭くて水っぽいオリモノが出る場合の他に、生理痛のような軽い痛み、黄色くて濃いオリモノが出る場合もあります。
女性は放置すると卵管炎などを起こし不妊の原因ともなり得ます。
クラミジア感染を疑ったら産婦人科へ行き、検査をしてもらいましょう。
また、胃腸が弱っている時も水っぽいオリモノが出ることもあります。
飲みすぎや食べ過ぎに心当たりがある場合は、胃腸を休めてあげましょう。
それでもオリモノが改善しない場合は、産婦人科への受診をおすすめします。
オリモノがイカ臭い
原因
トリコモナス膣炎の可能性があります。
対処法
オリモノがイカ臭く、泡状のオリモノが増え陰部にかゆみがある場合はトリコモナス膣炎の疑いがあります。
トリコモナス膣炎は、服薬治療で約2週間様子をみます。
次の月経後に再び検査し、問題なければ完治したといえるでしょう。
トリコモナス膣炎はSEXで感染するので、パートナーも感染している場合が高いです。
そのため、2人で病院に行き検査をすることをおすすめします。
生臭くてオリモノの量が多い
原因
生理前の黄体ホルモンの増加
対処法
先ほども少し説明しましたが、生理前になると妊娠の手助けをするために黄体ホルモンが増加します。
そのためオリモノの量が一時的に増える場合が多いです。
生臭い原因は、生理前になるとホルモンバランスが崩れるので雑菌が入りやすくなり、匂いが発生する原因となります。
オリモノシートをこまめに変える、匂いが気になるからと行って陰部をゴシゴシ洗わず、ボディソープをよく泡だてて優しく洗うことが一番良い対処法と言えるでしょう。
しかし、服の上からでも生臭い匂いがする場合は性病や膣炎の可能性もあるので、病院に行って検査をして下さい。
痛みや不正出血がある
原因
子宮頸がんの可能性
対処法
子宮頸がんは、不正出血を起こしてオリモノが茶色くなります。
また、そのオリモノから悪臭がしたら子宮頸がんの可能性があります。
子宮頸がんは比較的早期の発見がしやすいガンなので、適切な治療を早めに行えば、治りやすいガンと言われています。
不正出血は重大な病気のサインでもあるので、早めに産婦人科を受診しましょう。
また、ガン検診を年に1回行い、早期の発見や予防をすることが対処法として最も大切です。
オリモノが茶褐色で膿っぽい
原因
コンドームやタンポンなどの出し忘れ
対処法
性交渉後にコンドームを出し忘れていたり、生理中のタンポンの出し忘れてオリモノが茶褐色で膿っぽくなることがあります。
性交渉が終わった後、コンドームを必ず出すようにしましょう。
これは、意識的に行わなければ改善しません。
また、タンポンの出し忘れも同様です。
トイレに行く時、お風呂に入る前、夜寝る前など意識して確認するようにしましょう。
オリモノが白くて豆腐のカスのようにポロポロしている
原因
カンジタ膣炎かもしれません。
対処法
外陰部にかゆみがあったら、それはカンジタ膣炎の可能性があります。
カンジタ膣炎とは、カンジタ菌が膣内に異常発生することで起こる炎症です。
最近では、自分でケアできる市販薬も販売されていますので、比較的簡単に治療できるようになりましたが、市販薬で治らなければ病院に行きましょう。
また、膣カンジタはかゆみを伴うので、ストッキングやガードルは湿度が高くなり、陰部が異常に痒くなってしまいますので避けた方が良いです。
下着も通気性の良い綿にするなど工夫しましょう。
オリモノが白っぽくて量が多い
原因
子宮内膜炎や卵管炎の可能性もある。
対処法
生理前に白身のような粘着力のあるオリモノは先ほど説明した通り、問題はありません。
ただ、それ以外でオリモノが白っぽくて量が多く、また発熱や下腹部の痛みが伴う場合は、子宮内膜炎や卵管炎の可能性があります。
早急に病院での治療が必要です。
ほおっておくと不妊や流産・早産の原因ともなりますので注意してください。
オリモノが茶色で悪臭をともなう
原因
萎縮性腟炎の疑い
対処法
膣入りのかゆみ・乾燥・なんとなくの違和感・痛み・そして、オリモノが茶色で嫌な匂いがする場合、萎縮性腟炎の可能性があります。
卵巣からでるエストロゲンというホルモンの分泌が少なくなることで起こる炎症です。
主に閉経前後の人や両側の卵巣を摘出した方に起こり得ます。
エストロゲンの減少が原因なので、服薬でエストロゲンの分泌を促進する治療が一般的です。
服薬をやめると、またエストロゲンが減少してしまうので服薬し続ける人も多いと言われています。
オリモノに嫌な匂いはしないが、量が多い
原因
子宮膣部びらんの可能性
対処法
子宮頚管粘膜という子宮の入り口部分の子宮を覆っている膜が外に向かって広がっている状態です。
これは、生理現象なので女性ホルモンの分泌が活発になると見られる症状ですが、その程度は人によってかなり異なります。
生まれつきびらんがほとんどない人もいれば、子宮の入り口全体がびらんの人までいます。
病気ではありませんので、すぐに治療をしなければならないということはありませんが、オリモノの量が異常に多く気になる人は手術も可能です。
手術といっても日帰りでできるので、おおがかりな手術ではありません。
オリモノの量が気になり、産婦人科へ行って診断結果が、子宮膣部びらんであった場合は手術をするかしないか医師と相談するのが良いでしょう。
膣の匂いを消す方法
気になる膣の匂いを消すにはどうすれば良いでしょうか。
下記におすすめの方法を紹介します。
- ボトックス注射
- VIO脱毛
- 乳酸菌サプリを飲む
方法①:ボトックス注射
ボトックスとは、筋肉の働きを抑制させる成分のこと。
ボトックス注射により汗腺の周りの筋肉の働きを抑え、汗の出が抑えられるので、匂いを軽減することができます。
治療時間は、早い人で3分程度で終わります。
VIOに100〜200注射を打つ治療法ですが、麻酔をするので痛みはほとんど感じません。
治療期間は、約4ヶ月から半年なので、最近では膣の匂い対策としてボトックス注射の治療を選択する女性も多いようです。
方法②:VIO脱毛
VIO脱毛は、デリケートゾーンを清潔に保つために必須といっても過言ではありません。
脱毛には医療脱毛と光脱毛の大きく2パターンあります。
医療脱毛は個人差はありますが、だいたい8回くらいで効果が出てきます。
光脱毛は、こちらも個人差はありますが、医療脱毛に比べて長く通わなければなりません。
約2年ほど通って効果がで始めたという人もいます。
ただ、光脱毛は痛みはほとんどなく、医療脱毛は痛みを多少ともなうという、それぞれメリット・デメリットがあるので自分にあった脱毛の選択をしてください。
方法③:乳酸菌サプリを飲む
女性のオリモノの成分はほとんどが乳酸菌です。
この乳酸菌が不足すると悪玉菌が増えて、異様な匂いを発生させる原因ともなります。
そのため、乳酸菌サプリを飲んで膣内環境を整えるというのも一つの方法です。
疲れやストレス、女性ホルモンが原因で乳酸菌は不足しがち。
そのため、日頃からサプリで補うのも良いでしょう。
サプリを試してみて、効果がない場合は病院での受診をおすすめします。
方法④:食生活を見直す
食生活の偏りは、膣の匂いの原因ともなります。
食事の影響で汗が出やすくなったり、腸内環境が悪化して体内からアンモニア臭を放出することもあります。
また、甘いものの取りすぎはカンジタ膣炎になりやすい傾向にあります。
カンジタ菌は糖が大好物なので要注意です。
3食食べ過ぎず、腹8分目にする、野菜をしっかり取るなど基本的な食生活を見直すことで膣の匂いが軽減されます。
膣の匂いが気になる方におすすめのアイテム
おすすめ①:DHC デリテクト
海外では特許を取得した乳酸菌を配合したサプリメント。
女性のデリケートゾーンを健やかに保ち、体質改善に役立つサプリです。
先ほども少し説明しましたが、女性のオリモノはほとんどが乳酸菌なので、乳酸菌が不足すると膣の匂いを発生させる原因に。
膣内を乳酸菌で満たすことで匂いの原因となる悪玉菌の侵入を防ぎます。
おすすめ②:ソフィ デリケートウェットシート
デリケートゾーンの匂いは、トイレットペーパーではなかなか落ちません。
デリケートゾーン専用のウエットシートは、ウエットタイプなので気になる匂いも取り除いてくれます。
また、使用後はトイレに流せますし、持ち運びにも便利なサイズ感です。
ソフィ デリケートウェットシートは、不織布を使っているので肌触りが良く、肌が敏感な人でも使いやすいです。
おすすめ③:
ウルラボディソープ
肌に優しい11種類の天然成分を配合したボディソープ。
肌と同じ弱酸性でできているので、敏感肌の人も使いやすいです。
デリケートゾーンのタンパク汚れ・酸化した皮脂の汚れに着目し、開発されたボディソープで匂いの元を徹底的に消臭します。
デリケートゾーンの他にもワキ・足、もちろん全身に使えます。
婦人科医監修の天然成分を配合しているので安心して使用することができます。
おすすめ④:ヌーディチュウ ボタニカル デリケートミスト
ペーパーに吹きかけて、デリケートゾーンを拭き、匂いを取り除くミスト。
持ち運びにも便利なサイズで、7種類のオーガニック成分が配合されているから肌にも優しいです。
拭き取った後は、少しスーッとするような爽快感があり、ベタつく感じもないのが支持される理由。
スプレータイプでひと吹きだと約400回使えてコスパも良いです。
通常だと、2〜3プッシュが目安ですが、自分で調整して使用できます。
おすすめ⑤:ギノフィット 細菌性膣炎ジェル
産婦人科医と共同開発されたスイスの製品です。
病院に行くのは億劫で、細菌性膣炎を自宅で直したい人におすすめ。
こちらのジェルを夜寝る前に膣に挿入するだけの手軽さも支持される理由の一つ。
ただ、チューブが固いのが難点との口コミもあるので、慣れが必要です。
多少の体調不良や、疲れでも膣の匂いが気になる時は、こちらの商品を3日使用すれば症状が軽くなるとの口コミも多いので、産婦人科に行く前にセルフケアしたい人におすすめです。
おすすめ⑥:デオドラントラヴィリンジュビリー
1週間に1度塗るだけで消臭ケアができるクリーム。
プールやお風呂に入っても塗り直す必要はない、便利な商品です。
こちらは、スソワキガや皮膚汗臭にが気になる人におすすめの商品で、全身に使えます。
デリケートゾーンの匂いが気になる人は、膣付近に塗るのではなく、ビキニラインに塗ってください。
4種類のハーブ(チョウジエキス・アルニカエキス・カモミラエキス・トウキンセンカエキス)を独自の製法で調合し、長時間デオドランド効果が持続するように開発されました。
フローラルの香りが匂いを軽減させてくれます。
おすすめ⑦:コラージュフルフル 泡石鹸 ピンク
特に生理中やオリモノのムレ、デリケートゾーンの汗が原因による匂いに効果的なボディソープです。
弱酸性で肌にも優しく、無香料なので匂いがないボディーソープが良いという人におすすめ。
使用満足度も91.3%と高い評価を得ていますし、値段もお手頃なのでまずは膣の匂いのセルフケアをしたいという人は試してみる価値はあります。
膣の匂い、気になったら病院へ
膣の匂いの原因や対策について紹介しました。
病院に行かず、とりあえずセルフケアで直したいという女性も多いようです。
その場合は、今回紹介したグッズを参考にしてみてくださいね。
それでもダメなら病院に行って検査をしましょう。
女性の膣は非常にデリケートなので、ホルモンバランスの乱れや疲れ・ストレスで膣の匂いが臭くなることもあります。
また、子宮ガンや性病にかかっておりオリモノが異様に臭ったり色がおかしかったりすることもあるのです。
手遅れになる前や今後発症させないためにも、気になる人は産婦人科での受診をおすすめします。
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