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子供の名前に「月」を使っても大丈夫?

部分月食の時期に生まれた子供に月の名前を付ける

「月」は名前に使っても問題がない漢字です。
夜に生まれた子供、月が綺麗な時期に生まれた我が子に名前を付ける時に使っても大丈夫でしょう。

天体としての月だけでなく、生まれ月の呼び名にあやかって、素敵な名前を付けるのもおすすめです。

「月」の漢字について

海上の月が綺麗でちなんだ名前にしたい

「月」について、漢字の読みや意味、イメージを詳しく説明します。

読み方

「月」の一般的な読みには、「つき」以外に「げつ」・「がつ」・「がち」があります。
他に文語的な特殊な読み方で「」(例:「五月雨(読み:さみだれ)」)、「つく」(例:「月読(読み:つくよみ)」)なども見られます。

名前で見られる名のり読みには、「づき」・「つぎ」などの「つき」濁点が付いた読みの他に、「」・「」のような「き」を略した読み方もあります。

漢字の意味・由来

太陽の丸い形に対して、三日月の欠けた形をかたどって作られた漢字です。
太陽よりも光が弱く、満ち欠けをするために区別するように欠けている形から付けられたと考えられます。

意味は地球の衛星で、天体としての月を表します。

他に、月の満ち欠けを元に暦を作ったことから、1年を12に分けた単位の月を意味します。
「月刊」や「月給」のように、「月ごとの」という意味でも使われます。

漢字から連想されるイメージ

女の子の名前に対しては、可愛らしさ高貴な女性らしさをイメージして付ける場合があります。
古来からの言い伝えでは、月に兎が住んでいて餅つきをしている可愛らしいイメージが浮かぶでしょう。

月は竹取物語でかぐや姫が帰った場所でもあります。
月を通じて、かぐや姫のような上品で美しい女性をイメージする場合があります。

男の子の名前については、宇宙をイメージして付ける場合があります。
無限の空間の広がりから、日本を超えた世界で活躍できるイメージや、地球という枠を超えるくらいに成功するように感じられることがあります。

「月」がつく名前に込められた願いとは?

月の名前が付けられた天使のイメージ

月は太陽に比べると穏やかで、優しく照らすような光が特徴です。
他の人に優しくできるような人や、人を温かく包み込むような思いやりのある人というイメージで名前を付けることができます。

月は古来から親しまれ、秋の時期を中心に俳句の季語などにも使われます。
日本の文化を大切にできる人のイメージや、文学に親しむような頭が良く上品な人になって欲しいという願いを込められるでしょう。

「つき」という言葉から、「ついている」、「幸運」、「ラッキー」などの言葉をイメージして、将来幸せに過ごせるようにと願いを込めて名前を選ぶ親御さんもいます。

「月」がつく名前【女の子】

月の名前がプレゼントされた女性

女の子の名前を10例紹介します。

「月」がつく名前①:美月(みつき)

夜空に浮かぶ美しい月をイメージし、将来美しい人になれるように願いを込めて名前が付けられます。
存在感があり、他の星を圧倒するように輝く満月に例えるにもふさわしいです。

他の星と取り合わせて絵画のような美しい三日月にもぴったりでしょう。

「月」がつく名前②:月世(つきよ)

広い平原や海や湖などの上に、月がぽっかりと浮かんで光を放つような世界が広がっているイメージができます。
冴えたような光が周りを照らし、広い場所を優しく照らす様子を名前に付けられます。

自分なりの主張ができて世の中を渡っていける優しい人になれるよう思いを込めた名前です。

「月」がつく名前③:優月(ゆづき)

文字通り、優しい月の様子や光の加減を表しています。
優しく品のある月のように、周りの人に好かれるようになって欲しいと感じられる名前です。

月が太陽の光を反射していることから、人からの思いやりが受けられるようなお付き合いができる人をイメージして付けられる名前でもあります。

「月」がつく名前④:花月(かつき)

花と月の組み合わせで、自然が豊かで雅な雰囲気が出ます。
花鳥風月の四字熟語が連想されて、美しい自然と上品さも感じられるでしょう。

高貴で品のある女性や、教養があって自然を愛でる穏やかな女性になって欲しいという意味で名前が付けられるでしょう。

「月」がつく名前⑤:月魅(つきみ)

人を引きつける月の雰囲気がでる字の組み合わせです。
特に九月の十五夜は、欠けている所もなく綺麗な姿をして、多くの人を魅了する力があるでしょう。

多くの人を魅了する素晴らしい人になって欲しいという願いを込めて名前を付けられます。

「月」がつく名前⑥:咲月(さつき)

3月~4月の色とりどりの花が咲く頃にぴったりの名前です。
日本では「花」と言うと、平安時代以前は梅を指しましたが、平安から現代では桜を指します。

梅や桜の花が咲く時期に生まれた子供の名前に使うのもいいでしょう。
花を咲かせて栄える状態が長く続くようにとか、成長してずっと花のように美しくいられるようにという思いを込められます。

「月」がつく名前⑦:羽月(はづき)

羽は鳥や飛行機が飛び立つために使われる部位です。
月も空に昇って行きます。

羽と月のように世界中を自由に飛んでいけるように活躍できる女性になれるようにという意味を込めて名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前⑧:凜月(りつき)

「凜」という漢字は、りりしいというような身が引き締まるような格好良さの表すイメージがあります。
寒いという意味もあるので、冬生まれの女の子の名前にも合います。

厳しい寒さの時期に澄んだ空気の中で鋭く光る月のように、りりしい女性になれるようにと願い、名前を付けられるでしょう。

「月」がつく名前⑨:凪月(なつき)

海の波が静まった状態を表す凪という漢字があります。
静かな海を月の光が照らしている絵のような情景がイメージできます。

凪の海を照らして、光がはっきりと見える月と水に映る影のように穏やかな人になって欲しいという期待を込めて名前を付けるのがおすすめです。

「月」がつく名前⑩:月野(つきの)

広い空間に広がる野原と上空を行く明るい月をイメージした名前です。
また、実際には見えませんが、古来の伝説から、月の平原を現地に住む兎が元気に跳ねて歩いている所を想像して名前を付けるのも良いかもしれません。

兎が跳ねる野原のような素朴さと、月のような穏やかさを兼ね添えた可愛らしいほのぼのとした女性に成長して欲しいと願いを込めて付けるといいでしょう。

「月」がつく名前【男の子】

月がつく名前が付けられた男子とぬいぐるみ

男の子の「月」が入る名前を10例紹介します。

「月」がつく名前①:月冴(つかさ)

俳句で「月冴ゆる」という季語があります。
寒い時期に空気が澄んで、月が非常に美しく輝く様子を表しています。

冬の季語なので、寒い時期に生まれた子の名前にぴったりです。
子供の頃に厳しく苦労して、成長して大きく輝く人になって欲しいと言う場合に名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前②:結月(ゆつき)

「結」の漢字には糸状のものを使って固くつなぎ止める意味があります。
人との結びつきを重視して、月のように人の上に輝いて存在感を出せる人や、努力をして結果を出せる人になって欲しいという意味を込められます。

「月」がつく名前③:月也(つきや)

「也」は、文章の終わりなどで使われる助字です。
断定や強調の意味があります。

月の光のような穏やかで爽やかな所もあるけれど、自分で決断できるしっかりとした人になってもらいたいという願いを込めて付けるといいでしょう。

「月」がつく名前④:充月(あつき)

「充」は中身がしっかりと詰まって、足りない所がないくらい満ちている状態を表します。
「月」と組み合わせることで、満月のように欠けたところのない状態をイメージできます。

欠けたところのない月のように何も不足がなく、幸せで充実した人生を送れるようにと願って名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前⑤:颯月(さつき)

「颯」は、さわやかな風がさっと吹き抜けることを表した漢字です。
「月」と組み合わせると、初夏の時期にかけて月夜に風が吹き、心地よく感じるようなイメージがあります。

初夏の月の出始めのさわやかな時のように、明るく颯爽とした人になって欲しい、いつまでも若々しくきびきびと行動できる人でいて欲しいと思いを込めて名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前⑥:建月(たつき)

「建」には、建物などをしっかりと設置する以外に、意見を差し出すとか作り上げるという意味があります。
「月」の穏やかな雰囲気と合わせて、人と対立せずにしっかりと自分の意見を持てる人になって欲しいとか、創造する力に富んだ立派な人に成長して欲しいという願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前⑦:瑞月(みづき)

「瑞」には、形の良い玉(宝石)を表すことから、めでたい兆候や幸運という意味があります。
また、新鮮で若々しいイメージもあります。

丸い形の良い満月が、充足している状態を表しています。
幸運に恵まれて満足できる生涯を送れるようにとか、いつまでも若々しい気持ちでいられるようにという意味を込めて名前を付けられるでしょう。

「月」がつく名前⑧:惟月(いつき)

「惟」はよく考える、熟考するという意味の漢字です。
「月」には控えめで穏やかなイメージがあります。

慎重に考えて行動できる人になって欲しいという意味で名前を付けることも可能です。
また、控えめで穏やかで、人のことを思いやって考えられるような優しい人になって欲しいという意味を込めて名前を付けるのにも向いています。

「月」がつく名前⑨:月都(つきと)

昔は、月には兎だけでなく、人々の役に立つ大きな桂の木が生えていると信じられていました。
アジアの国の伝説では、金木犀の木が生えて良い香りがするというイメージもあるようです。

「月」と集まって賑わう文化の中心地の「都」をイメージして、名前を付けることもできるでしょう。
月が文化人に好まれたことから、おしゃれで文化的な人になれるように名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前⑩:詩月(しづき)

「月」は風流な人に愛され、多くの詩歌に詠まれて来ました。
子供に気品があって、文化を大切にできる人になれるようになって欲しいと願うならぴったりの名前です。

また、詩歌で良い作品を作るには文学に通じていて、機知に富んでいる必要があるため、頭が良い人というイメージがあります。
自然を愛して、頭が良い人になれるようにと子供に願いを込めて名前を付けるといいでしょう。

「月」が入った名前【生まれ月にちなんだ名前】

生まれ月にちなんだ名前が付いた人物

1月~12月の異名や、季節の風物にちなんだ月が付く名前を紹介します。

1月生まれ

睦月(むつき)は1月の異称を表し、「睦」には人々が仲良く寄り添って親しみ合うことから、正月に親戚同士で集まって新年を祝った様子を表すとも言われています。
社交的で多くの人に好かれる女性になって欲しいという願いを込められます。

端月(たづき)は、一番初めの月を表す「端月(ただしづき)」という異名にちなんでいます。
「端」には、物事の始まりを表す以外にも、正しいとかしっかりしたという意味があり、礼儀正しく自立できる男性になるように願いを込めて付けられます。

2月生まれ

2月の異名に、梅月(うめづき)麗月(れいげつ・何をするにも良い月という意味)があります。
両方とも男の子でも女の子でも、名前が付けられるでしょう。

梅月(うづき)は白梅や紅梅が色とりどりに咲く時期にぴったりの名前です。
麗月(りつき)は、華やかで上品な人になって欲しいという願いを名前に込められます。

3月生まれ

男の子なら3月の異称の弥生から、「弥」が大きく弓を広げることなので、大らかな人になって欲しいと願いを込めて、月弥(つきや)と名前を付けるのもおすすめです。
桜月(さつき)は3月生まれの女の子の名前におすすめです。

丁度桜の時期を迎えるのにぴったりでしょう。 

4月生まれ

男の子には、陽月(ひづき・あきづき)がおすすめです。
陽月(ようげつ)という4月の名前があることと、春の陽が暖かさを増してくるからです。

女の子には、上品な絹織物の生地の和装が似合いそうなイメージの月葉(つきは)があります。
4月の異称に木葉取月(このはとりづき)があり、絹糸を作るため、桑の葉を取ってカイコに与える時期であることから取られています。

5月生まれ

男の子には、薫月(たかつき・ただつき)の名前があります。
手紙の時候の挨拶で使われる、新しい葉の爽やかな香りを感じる薫風(くんぷう)という言葉にちなんでいます。

早月(さつき)は、5月の別名の早苗月(さなえづき)にちなんだ名前です。
田植えに稲の苗を植える爽やかな時期を表しています。

6月生まれ

男の子には、涼月(りょうが)という名前です。
6月の異称、弥涼暮月(いすずくれづき)は夕方の涼しさを表した物で、爽やかな人に育ってもらいたいと願う方にむいています。

女の子の名前で、風月(ふづき)もおすすめです。
梅雨の湿気の多い暑さを吹き飛ばすことを願った、6月を表す風待月(かぜまちづき)から取って、多くの人に清々しい空気をもたらす人になれるようにという願いを込められるでしょう。

7月生まれ

男の子には逢月(あつき)、女の子には愛月(めづき)という名前はとてもロマンチックでおすすめです。
7月の名前である愛逢月(めであいづき)から来ています。

名前の通り愛する人と出会う、七夕のことを表しています。
男の子にも女の子にも大切な人と出会えるような素敵な人になって欲しいと願いから付けるといいでしょう。

8月生まれ

男の子でも女の子でも、南月(なつき)や桂月(かづき)という名前が、8月の異名から取ることができます。
南呂(なんりょ)と桂月(かつらづき)が異称です。

盛夏の熱い空気は南方の地域を思わせることから、夏にふさわしい明るく人が集まる子供になって欲しいと願う場合に付けると良いでしょう。
桂月という名前は、日本では聖木とされる桂の大木が月に植えられているという伝説から付けられました。

人の役に立ち、敬われる人になって欲しいという願いが込められます。

9月生まれ

観月(みつき)は8月の異称ですが、現代では9月に十五夜を迎えるので、9月生まれの男の子や女の子の名前に観月(みつき・みづき)と付けてもいいでしょう。
女の子であれば、観月夜(かづよ・みつよ)でも素敵です。

空に浮かぶ満月のように美しく、人を柔らかく照らすような優しい人になって欲しいと願いを込められます。

10月生まれ

10月は出雲大社に神様が集まるため、出雲以外の場所では神無月です。
しかし、神様をお祀りする月でめでたいので、吉月(きつげつ)や縁起良月(りょうげつ)という月の名前もあります。

男子なら吉月(よしつき)、女子なら良月(なつき)という名前が縁起が良いでしょう。
10月にちなんで生涯幸せでいて欲しいと願いを込めた名前です。

11月生まれ

秋が深まる11月は、葉が美しく紅葉する時期でもあります。
女の子や男の子の名前に楓月(ふづき・かつき)としてもいいでしょう。

楓(かえで)の葉のように、年を重ねても美しく格好良くいて欲しいという願いを込められるでしょう。

11月は、神前でお神楽を演奏する機会も多いことから、神楽月という呼び名もあります。
男子に楽月(よしつぎ)と名前を付けて、音楽を楽しめる風流な人になって欲しいという思いを込められるでしょう。

12月生まれ

12月生まれの男の子に、晶月(まさつき・まさつぎ)という名前はいかがでしょう。
「晶」は、雪の結晶やクリスマスの明るい輝きを連想させる漢字で、人の注目を集める人になれるように願い、名前を付けられます。

女の子であれば、柚月華(ゆづか)という名前も華やかです。
冬至のゆず湯とクリスマスや年末の華やかなイルミネーションをイメージした名前です。

「月」がつく名前【古風】

古風な月の名前が付けられた女性

古来の季語や月にまつわるものから付けられる名前を紹介します。

「月」がつく名前①:月露(げつろ)

両方とも秋の季語を表すのですが、熟語にすると豊かな自然を表す意味です。
秋の明け方に葉や花の上に水滴があるのを露と言い、月からこぼれたしずくに例えています。

澄み切った秋の空気の爽やかさや、自然の静かな美しさを表す名前です。

「月」がつく名前②:月路(つきじ)

満月の光が一筋差し込むと、月への道が通っているように見えることがあります。
はっきりとした道筋が見え、しっかりと自立して歩める人になれるような名前です。

「月」がつく名前③:月兎(げっと)

古来、月の模様から兎が餅をついているように見えました。
「月兎」とは空にある月の異名です。

優しく人を照らせるように引き立て、兎のように勢いよく跳べるようになって欲しいという意味で名前を付けるといいでしょう。

「月」がつく名前④:月読(つきよみ・つくよみ)

月読命(一般的な読み:つくよみのみこと)・(伊勢神宮と月読神社の読み:つきよみのみこと)は、日本の神話での月の神様のことで、太陽に例えられる天照大神の弟とされています。

夜を統治する神様で男性の神の名前なので、男の子に付けるのがふさわしいかもしれません。
一説によると、太刀を持って馬に乗っている姿でいる神様ということなので、勇ましく果敢に挑むチャレンジ精神旺盛な男性になって欲しいと思いを込めるといいでしょう。

「月」がつく名前⑤:夕月夜(ゆづよ・ゆずや)

夕月夜(ゆうづくよ・ゆうづきよ)とは、秋の季語で夕方頃に出ている月や、その月が出ている夜更けのことを言います。
夕方頃に日が沈み、あかね色から紫がかった濃紺になる空に月が出てくる様子を表しています。

夕暮れ時の空のグラデーションと月の綺麗な風景を子供に重ね合わせて名前を付けるのもおすすめです。

「月」がつく名前【キラキラネーム】

月のキラキラネームのような名前が付いた女性

本来の読みではありませんが、近年付けられることが多い月を使った名前を紹介します。

「月」がつく名前①:「月」(るな)

「るな」とは、もともとローマ神話で月の女神の名前です。
日本で広がったのは、女の子向けのアニメで月を表す象徴として「ルナ」が使われたからではないかと言われています。

「月」一文字で「るな」という以外にも、「春月」(はるな)というように他の漢字と組み合わせて、女性の名前で使われています。

「月」がつく名前②:「月」(らいと)

「らいと」は漫画や漫画を原作にしたドラマのキャラクター名から、男の子の名前に使う人が多くなったそうです。
ただし、作者の方は実際に同じ名前の人がいないように配慮をしたと言われています。

配慮をしたにも関わらず、漫画やドラマを見た方が、キャラクターや漫画のファンになったり、演じた俳優さんにちなんだりして名前が付けられるようになりました。

「月」がつく名前③:「月姫」(かぐや)

竹取物語」では、かぐや姫は罪を償うために地球にやってきて、成長して満月の時にお迎えが来て月に帰りました。
その昔話にちなんで、「月の姫」と考えて、女子に「かぐや」と名前を付ける親御さんもいます。

名前に「月」を使う時の注意点

月の名前が付いた猫がいる

子供の名前に「月」を用いる場合に、親族や友人からやめた方がいいと忠告されることもあります。
気をつけた方がよい点について例を挙げます。

  1. 「月」が入る熟語の読みが名前にふさわしくない場合もある
  2. 月の満ち欠けが子供の人生と重なるのではという不安
  3. 天体の名前は縁起が悪いという迷信
  4. 「陰」の気を持つのではないかという迷信
  5. 男の子の名前には向かないのか?

続いて、詳しく項目別に説明します。

注意点①:熟語の読みが名前にふさわしくない場合がある

海の上に月があり、幻想的な風景が素敵なので、「海月」という名前を付けたいとか、月が代わるごとに立派に成長して欲しいという意味で「月代」という漢字を使いたいという方もいるかもしれません。
周囲の人から反対される可能性が非常に高いでしょう

「海月」は(くらげ)、「月代」は(さかやき)と読みます。
あまり良いイメージではない生き物だったり、男性のちょんまげのヘアスタイルでそり込みを入れてある部分だったりすると、名前にふさわしくありません

他の漢字を考えるようにしましょう。

注意点②:月の満ち欠けが子供の人生と重なるのではという不安

天体の月は、15日周期で満ち欠けを繰り返します。
満ち欠けをすることで、円満な時は長く続かないのではないかとか、不安定なのではないかと心配されることもあるでしょう。

漢字に悪い意味はありません。
心配であれば、子供が生まれた時期の言葉と合わせ、生まれ月に合わせた名前だというように説明しましょう。

注意点③:天体の名前は縁起が悪いという迷信

天体や空にちなんだ名前を付けると、早く天に召されるのではないかと不安を煽るようなことをいう方もいます。
ニュースで早世した子供の名前に多いと言われても、思い込みがあって目に付く場合があります。

迷信ですので気にすることはありません
しかし、子供の祖父母やその兄弟姉妹などの親しい身内がうるさく言ってきた場合は、後々まで言われる可能性があるため、他の字で「月」と読ませるようにした方がいい場合があります。

注意点④:「陰」の気を持つのではないかという迷信

昔の陰暦、つまり、月の満ち欠けを利用して作った暦が太陰暦と言われることから、「陰」の気を持ち縁起が悪いのではと考える方もいます。
単に現在の暦が太陽の動きを元に作った太陽暦なので、光の少ない月を太陰暦と言っているだけです。

陰陽五行説もありますが、太陽暦や太陰暦とは別の事柄ですし、陰も陽も縁起が悪いのではありません。
迷信ですので、気にしないようにしましょう。

注意点⑤:男の子の名前には向かないのか?

「月」という字は男の子の名前に向かないと言われることもあります。
「月」は昔「月のもの」という言われ方がされ、女性の生理のことを表す言葉でした。

ただ、現在はあまり使われることはありません。
漢和辞典などには記載がありますが、特に気にする必要はないでしょう。

穏やかで優しい上品な人を想像させる「月」が入る名前

月の名前について考える人

「月」は男女ともに名前に使える漢字です。
月の光のような穏やかさと優しさを感じられるような人になれるように思いを込めて名前を付けることができます。

また、月は秋を中心とした俳句の季語にも使われています。
古来から日本人に愛される星ですので、豊かな自然をイメージさせる漢字でもあります。

太陽よりも控えめで、穏やかな上品さをイメージできる漢字です。

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ライター
noel編集部

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