承認欲求とは?意味は?承認欲求の強い人の特徴や克服方法!
承認欲求とは、誰しもが少なからずもっている欲求ですが、承認欲求の強さ弱さは個人差が大きいものです。承認欲求が強い人は男女問わずいるものですし、子供でも強い場合もあります。承認欲求が強いことで病気かもしれないとその原因に悩み対処方法を知りたいと思う人も多いはずです。今回はそんな承認欲求が強い人の特徴や克服法、対応方法などについてくわしく解説します。
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承認欲求とは?意味は?
まず「承認」とは他者に認められることですので、他者に認めてほしいという気持ちをもつ性格の事です。他者に認めてもらうことで自分が存在してよい存在なのだと安心し、価値があると思えるのです。
しかしその気持が強くなりすぎると、他者の価値観が自分の全てのように感じてしまい、自分で自分を認めるという事ができなくなってしまいます。そうなるとやはりデメリットを感じる場面もでてくるのです。承認欲求は誰しも少なからずあるものですが、強すぎても弱すぎても精神的に健康な状態とはいえないのです。
承認欲求をなくすことのメリット
認めてほしいという気持ちが強いと、どうしても他者の価値観にすがってしまうようになります。他者の価値観に振り回されると自分の感情がわからなくなり、他者に否定されると自分の価値がないと感じてしまうようになる事になるのです。自分を見失ってしまえば自分の欲しいものもわからなくなり、自分の本当に求めているものが見えなくなります。
目的が手段になってしまうという言葉がありますが、相手に認めてほしい気持ちが強くなると相手とどういった関係でいたいかという事よりもただ相手に認めてもらう事が全てとなってしまいます。なくす事によって相手に依存せずにすむというのは大きなメリットといえるでしょう。
承認欲求をなくすことのデメリット
しかしやはりその欲求がなくてもよいというわけではないでしょう。ある程度あるからこそ、他者を必要とするものです。満たされるという気持ちになれるのは他者に認めてほしいという気持ちがある程度あるからこそです。そのため、なくす事で他者に興味をもてなくなり、自分の価値観のみになってしまえば自分勝手な人間となってしまうかもしれません。
また他者がその人に必要とされていない、と感じてしまう事もあるかもしれません。自立心が強くなるのはよいことなのですが、やはり何事においても重要なのはバランスであり、承認欲求をなくすことで、そういったバランスがとれなくなる、という事もあるかもしれないのです。
承認欲求が強い人の特徴
特徴①他者に流されやすい
相手に認めてほしい、受け入れてほしいという気持ちが強いと他者の言う事を全て受け入れようとしてしまいます。他者の意見に流されやすい人が多いでしょう。
特に目上の人や自分が好きな人の意見に対して納得がいかなくても受け入れてしまうという人や不満を口にできないという人が多く、自分でも気づかないうちに不満をためてしまう事になります。
特徴②怒れない
仕事などで後輩などに注意するという名目では怒ることができたとしても、恋人などに理不尽な事をされたと感じて、それを伝えたとしても怒る事ができない場合もあります。
そういった人は「自分が我慢すれば丸くおさまるんだ」と思い、怒ることで関係が悪くなり相手が自分を受け入れなくなってしまうのが怖いのです。
特徴③自分で勝手に諦めてしまう
健全な人間関係というのはお互いがそれぞれ違った考えをもっているという事をお互いに理解して向きあう事です。そうすればもちろん意見が合わない場面もでてくるでしょう。
それを違った価値観であるからと認める事が重要なのですが、承認欲求が高い場合は自分を犠牲にしてしまいがちです。自分の意見を伝える前にすぐに諦めてしまうのが特徴のひとつなのです。
特徴④自慢話をしてしまう
自慢話というのを聞いている方は心地よくないというのは誰もがわかっているはずです。それなのに自慢話をしてしまう事がなくなりません。それはやはり認めてほしいという気持ちが強いからです。
承認欲求が高い場合、多くは自分に自信がないために自分を素晴らしいと相手に思ってほしいという事からつい自慢話をしてしまいます。本人には自慢話をしている意識がないのも特徴のひとつです。
特徴⑤否定されると大きく傷つく
受け入れられたい気持ちが強い場合は、受け入れられないという事はやはり耐え難いものです。そして否定されると受け入れられない、と感じてしまうのです。相手は本人の事を思って発言しているだけで受け入れない気持ちではない良い意味でのアドバイスであっても、否定されたと感じれば大きく傷ついてしまうのも特徴といえるでしょう。
特徴⑥他者をランク付けしている
意識的にも無意識的にも他者をランク付けしている人も多いのです。それは自分に自信がないからこそ少しでも安心したいという気持ちで他者を見る時に自分より上か下かを考えているのです。
もちろんそれは勝手な自分の価値観での上なのか下なのかであり、一般的な価値観からずれている場合もあります。また逆に一般的な経済力や肩書のある人を上だと判断して自分よりレベルが上だと感じる場合も受け入れてもらう事で安心しようとする場合もあるでしょう。
特徴⑦努力をアピールする
他者がしてくれた事ややってくれた事に対して相手がどう思うか、というのは相手の価値観によって変わるものです。しかし受け入れてほしいわけですから少しでも自分の魅力を伝えようと自分がどう努力したかをアピールしてしまいます。「○○のために」「○○のためなら」といった言葉を使用する場合も、自分が相手のためにどれだけ行動するかを伝えて相手に認めてほしいのです。
特徴⑧依存しやすい
受け入れてほしいという気持ちは際限がありません。相手が受け入れてくれても一瞬は安心するものの、基本的に自分に自信がないのですぐに不安になるでしょう。そして更に安心や受け入れられることをも求めてしまうのです。受け入れてくれたと思う相手に関しては、その気持ちが強くなり相手が特別な存在と感じます。そうして気づけば相手に依存してしまうという事につながっていくのです。
特徴⑨執着しやすい
依存がうむものとは、執着です。執着心をもってしまうと人間関係はこじれていく事が多いでしょう。健全な関係を築きにくくなってしまうからです。
承認欲求の高い場合の人間関係がうまくいかなくなる理由というのは、自分に自信がなく自尊心が低いこと、そして依存してしまい執着してしまう事が大きな理由です。自分で自分を受け入れていないのでどれだけ相手が認めてくれて受け入れてくれても、満足する事がなく自立心が育たないのです。
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承認欲求が強くなった原因
原因①愛されたいと思う
「愛されたい」というのは人間誰もがもつ気持ちのひとつです。それは決して悪い気持ちではありません。愛されたいと思うからこそ様々な事に努力をする事ができますし、人を思いやることもできるのでしょう。愛する事ができるのもその気持ちからくるものかもしれません。
しかし愛されたいと過度に思ってしまうというのは「自身は愛されていない」と思う気持ちがあるからかもしれません。そうなると、自尊心がどんどん低くなっていき、うまく人との関係を築く事ができなくなってしまうのです。
原因②過去に否定された経験がある
成長過程の親との関係は人格形成に大きく関わります。親から否定される事が多く育ってしまうと自尊心が正常に育たないのです。そうすると自己否定がベースにあるため少しの事でも落ち込んで傷ついてしまいます。
他者に否定された時にその自己否定がある事から更に大きく傷ついてしまうと、他者と関わることが怖くなってしまうかもしれません。怖い、という気持ちがあるとつい相手にあわせてしまい嫌われないようにしようとしてしまうのです。
原因③自身に自信をもてない
自己否定があるという事は自身に自信がないという事です。しかしその自身の自信とは何と比べた自信なのでしょう。世間一般の価値観はもちろん、自身の周囲の人と比べて自身が勝手に自身を否定しているのでしょう。
価値観は人それぞれですが、自身で自身を否定する癖がついてしまうとどんな出来事もまずネガティブに捉える癖ができてしまいます。それはあまり良い事とはいえないでしょう。
原因④嫉妬しやすい性格
嫉妬しない人というのはなかなかいないものですが、嫉妬しやすいかどうかというのは個人差が大きいものです。自身に自信がない人は他者に嫉妬しやすいものです。
嫉妬が良いエネルギーとなり自身の頑張るモチベーションになればよいのですが、嫉妬して他者を羨ましいと思うことが多いと、自身を認めてくれる人を特別な存在と思ってしまいます。そうすると相手に依存する事も増えてしまうのです。
強すぎる承認欲求の克服方法
克服方法①自身を否定しない
自身でも気づかないうちに自身を否定する癖がついてしまっている人も多いでしょう。人の思考の癖というのは無意識なので怖いものです。自身を否定ばかりしていると前向きな気持ちで毎日をすごす事ができませんし、自身を否定せず認めてくれる人を特別視しすぎてしまいます。まずは自身を否定するのではなく、褒める癖をつけられるようにするとよいでしょう。
克服方法②他人の価値にゆだねない
人それぞれの価値観がある、という事を認めましょう。そして自身にも価値観があり、それを大切にしましょう。相手に合わせてしまうのではなく、理解をするようにしながらも自身の価値観を相手に伝えるようにする事はとても大切なことです。人間関係はきちんと向き合えるかどうか、が重要なのです。
克服方法③執着しない
執着しない、といっても無意識にしてしまっている人が多く難しいかもしれません。しかし執着をしないようにと意識することは重要です。具体的にはまず自身の心をしっかり見つめ、自身が楽しいと思うことをする時間をもつことです。執着する対象以外の事を考える時間をもつことで少しずつ執着から離れていけるかもしれません。
克服方法④ダメな関係を切り離す
承認欲求が高い人はダメだと思う関係でも自身から断ち切る事ができません。しかしまず冷静に考えて、自身で関係を切り離した方がよいと思えば断ち切ってみましょう。
断ち切った方が良い関係とは、相手が自身を大切に扱わない人、都合よく扱う人です。「自身にも都合がよいんだ」と頭でごまかすのはやめて、向き合える関係ではないと思うのであれば勇気をもって断ち切りましょう。
克服方法⑤自身で選ぶと決める
関係を自身で断ち切る事ができれば、自身で選択をしているという事に気づけます。その意識をもつかどうかはとても重要です。いつも他人にゆだねてしまう人、相談してしまう他人というのは自身の選択を後から自身のせいだと後悔するのが怖いのです。より自身を否定してしまうと思うのでしょう。しかしそうしていつも人に委ねているといつまでたっても自身に自信がもてません。
承認欲求が強い人の上手な扱い方
対応①話を聞いてあげる
人はどんな時に受け入れられていると感じるのでしょう。それは自身を理解しようとしてくれている、理解してくれる、という時なのです。人間関係の基本は会話です。
まず話を聞いてくれるということが相手が自身を知ろうとしてくれている、理解しようとしてくれていると感じるのです。そのためまずは相手の話を聞いてあげる姿勢をもつことが重要なのです。
対応②欲しい言葉をあげる
受け入れてほしいという気持ちが強い人は相手から自身の欲しい言葉を引き出そうとします。それが負担に感じるかもしれませんが、相手の欲しい言葉をかけてあげる事ができれば相手は満たされます。
そのためには会話の中で相手の気持ちを汲む必要があります。あてに向きあうのであればきちんと話を聞いて、その人が欲しい言葉をかけてあげる事がその人が安心する方法になるのです。
対応③安心させてあげる
不安にあると承認欲求が高い人は自身の気持ちに勝手にふりまわされて落ち込んでしまいます。自身で勝手に諦めてしまう事もあります。そのため、安心感を与えてあげる事が大切です。
欲しい言葉をかけるようにするというのもそうですが、自身が向き合う、受け入れる姿勢があるというのは誠実に対応していくだけでも伝わるものでしょう。
【コラム】承認欲求が低い人のほうが評価されやすい?
認めてほしいという気持ちが強い人は認めてほしいという思いから努力をします。それは素晴らしい事なのですが、どうしても前向きな気持ちでの努力ではなく認めてほしいという気持ちからくる努力なので、自身のネガティブな気持からくる努力になりがちです。そしてそれはやはり相手に伝わってしまうものです。
認めてほしいという気持ちがなく努力している人の方が、自身をしっかりもち目標を定める事ができるため、周囲からみた時に「素晴らしい」と評価されるのです。認められるために努力するのではなく、自身のポジティブな気持から努力できる人の方が周囲からは結果的に評価される事になるのでしょう。
承認欲求が強い人の特徴のまとめ
承認欲求、というのは誰もがもちえるものですが、やはり高いか低いかで日々の過ごし方はかわってきますし、性格や人間関係も大きく変わってきます。もちろん重要なのはバランスで高すぎても低すぎてもいけません。
しかし自身は高いと思いそれで満たされない思いをかかえている人は、高くならないようにと少し意識をするだけでも、人間関係の悩みが少なくなるかもしれません。自身の意識が行動を決めているため、自身の意識を変えるだけでも意外と現実が変化していくものなのです。
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