虚無感の意味とは?虚無感に襲われる原因・解消法と3つの予防策
理由もなく不安感に襲われたり、自分は何のために生きているんだろうと考え込んでしまった経験はありませんか。 そんなとき、あなたは虚無感に襲われている状態なのかもしれません。 ちょっと弱気になっているだけと甘く見てはいけませんよ。 今回は虚無感に襲われる原因と日頃から心がけたい虚無感の解消法についてご紹介します。
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「虚無感」の意味とは?
意味
虚無感とは自分の中から何かが抜け落ちてしまったような虚しさであったり、自分の存在意義を見出せないような気持ちをいいます。
生きる意味や目的を見失ってしまったような感覚を形容します。
何かのきっかけにより希望を失って、何もない暗闇の中に閉じ込められてしまったような虚しさを意味する言葉です。
何もない広い空間の中に取り残されたような孤独で不安な気持ちが近いといえるでしょう。
「空虚感」との違い
虚無感の類義語として用いられる空虚感は、こちらも虚しい気持ちを形容します。
心にぽっかりと穴が空いてしまったような感覚と言い換えてもいいでしょう。
虚無感が真っ暗闇だとすれば、空虚感はまっさらの何もない感情を意味します。
虚無感に襲われる瞬間
虚無感に襲われる瞬間にはどのようなときがあるのでしょうか。
6つの瞬間をご紹介します。
- 失恋したとき
- 大きな目標を達成したあと
- プライドが傷つけられたとき
- 深刻に考え込んでしまったとき
- 家族を亡くしたとき
- 誰かの本音を知ってしまったとき
それぞれ詳しく見ていきましょう。
瞬間①:失恋したとき
一番身近ともいえる虚無感を感じる瞬間は恋愛でうまくいかないタイミングでしょう。
家族や友達とは異なり、より関わりの深くなる恋人との別れは自分自身を一部失くしてしまったような孤独感を感じやすいのです。
思いが実らなかった場合でも、その人と会うだけでわくわくしたその気持ちや、その人を想ってしていた時間がなくなってしまうことで寂しさは大きなものになるでしょう。
瞬間②:大きな目標を達成したあと
仕事で大きなプロジェクトを抱え、それが無事成功に終わったとしてもなんだか気持ちが晴れないということがあります。
うまくいって嬉しい半面、今までどうやって仕事をしていたんだろうと意欲がわかなくなってしまうことは珍しくありません。
旅行に行くまでは計画を立てることが楽しく、実際に行って充実した時間を過ごしたにもかかわらず、帰ってきたら途端に寂しくなって旅行前に戻りたいと思ってします。
そんな気持ちが似ているかもしれませんね。
瞬間③:プライドが傷つけられたとき
自分が頑張っていたもの、自信を持っていたものを認めてもらえないのは虚無感につながりやすいでしょう。
まるで自分自身を否定されてしまったような感覚に陥るためです。
気持ちを立て直してもう一度頑張ろうと切り替えられればいいのですが、それに注いできた時間や労力が大きいほど、1つの挫折をきっかけに心が折れてしまうことは珍しくありません。
瞬間④:深刻に考え込んでしまったとき
特別な理由がなくても虚無感は襲ってくることがあります。
例えばそれは夜中になってもなかなか眠れず、自分は何のために生きているのか、自分が本当にやりたいことはなんなのか、深く考え始めてしまったときです。
これらはきっと誰しもが考える人生最大の疑問でもあり、答えがないからこそ虚無感から抜け出せない理由になるのです。
瞬間⑤:家族を亡くしたとき
言わずもがな、最愛の家族やペットを亡くして知る寂しさを言葉で表すのは難しいことでしょう。
気持ちの整理がつくまでは時間がかかるかもしれませんね。
最愛の人を亡くしたときの気持ちは、経験したことのある人にしかわからない心の痛みでしょう。
瞬間⑥:誰かの本音を知ってしまったとき
親友だと思っていた人が陰では自分のことをよく思っていなかったと知ったときの気持ちがこれに近いといえます。
今までの関係はなんだったんだろう、自分は誰を信じればいいのだろうという不安な気持ちが虚無感につながります。
頼り所を失い、自分が一人ぼっちになってしまったような寂しさを感じることでしょう。
虚無感に襲われる原因
虚無感を感じるのには原因があります。
7つの虚無感の原因をご紹介します。
- 目標を見失った
- 大切な人を失った
- 頑張りすぎて疲れた
- 信頼していた人に裏切られた
- 孤独を感じた
- 努力が報われなかった
- 理想と現実のギャップを知った
それぞれ詳しく見ていきましょう。
原因①:目標を見失った
時間を忘れるほど夢中になれる何かがあるのは幸せなことです。
人生の夢や目標があり、それに向かって努力できる人は1日の大半をそのために使い、休む時間も惜しまずに取り組むことができるでしょう。
しかし問題はその目標が達成したあとにぽっかりと空いてしまった心と時間の隙間です。
同じくらい打ち込める目標を見つけるのは難しく、その手持無沙汰になってしまった物足りない気持ちも虚無感の原因になるのです。
原因②:大切な人を失った
家族や恋人との別れは、その存在が当たり前であった分、失ったときの虚無感は大きなものになるでしょう。
あのときああしていれば…といった後悔も虚無感につながる原因です。
最近は○○ロスといわれる言葉をよく耳にするようになりましたが、注いでいた愛情が大きいほど、失ったときの虚無感も大きくなるのです。
原因③:頑張りすぎて疲れた
自分では気づかないうちに無理を重ね、体力的にも精神的にも限界を迎えてしまうことがあります。
張りつめていた糸がぷつんと切れるように、今まで何を頑張っていたんだろうと自分で自分がわからなくなり、それが無気力につながってしまうのです。
自分のためではなく誰かのために何かをすることで、無意識に見返りや称賛を期待してしまうものです。
だからこそ自分を追い詰めてしまいがちで、それがいい結果に行かなかったときの反動も大きくなってしまうでしょう。
原因④:信頼していた人に裏切られた
親友だと思っていた人に裏切られたり、恋人に浮気をされたとき、そのショックから虚無感に襲われることがあります。
今まで一緒に過ごしてきた時間が消えてなくなってしまうような寂しさを感じたり、信頼していた自分が馬鹿らしく思えてしまうことがあるでしょう。
時としてそれは、一方的に期待を寄せていた人の失敗によっても感じることがあります。
自分が応援した分と同じだけの誠意や結果を見せてほしいと願うがあまり、それが達成されなかったときには裏切りに似た気持ちから虚しさにつながってしまうこともあります。
原因⑤:孤独を感じた
ふとしたときに孤独感を感じることは誰もが経験したことがあるでしょう。
誕生日なのにどうして自分は1人で家にいるんだろう、自分のことを好きになってくれる人なんていないのかもしれないと一度思い込んでしまうと気分が滅入ってしまいますよね。
この広い世界に自分1人しかいないような孤独感が虚無感の原因になるでしょう。
真っ暗闇の中に取り残されてしまったような行き場のない寂しさにとらわれてしまうのです。
原因⑥:努力が報われなかった
努力が足りなくて報われないのであれば自分自身を再度奮い立たせればいいでしょう。
しかし努力ではどうにもならないこともあるのは事実です。
その夢は叶わなくてもそれによって得た経験や知識が無駄になるわけではないのに、虚無感に陥ることで前向きな思考ができないようになってしまいます。
それによって、報われなかったという結果だけが心の中にしこりとして残ってしまうのです。
原因⑦:理想と現実のギャップを知った
誰しも自分がなりたい理想の姿というものがあるでしょう。
それは能力な面や外見、憧れの環境など様々ですが、幸いにも願いが叶い、目標を達成したとしても思い通りにいかないことは多々あります。
思い描いていた未来とは違う場所にいる自分に失望したり、実際に夢を叶えたことで見えてくる現実があるでしょう。
そういった理想と現実のギャップが大きなショックになり、虚無感や絶望感に繋がってしまうのです。
期待度が高いほどそれに裏切られたような気持ちになり、今までの努力が水の泡になったように感じられ、後悔しか残らないという最悪の状況になることもあるでしょう。
虚無感を解消する方法
言いようのない不安、虚無感を解消する方法があります。
虚無感に襲われたときにはこれら8つの方法を試してみてくださいね。
- 思いっきり泣く
- 趣味や仕事に没頭する
- 旅行に行く
- エステやリラクゼーションを楽しむ
- 自然に触れる
- 運動する
- 誰かとおしゃべりする
- ボランティア活動をする
- 時間が経つのを待つ
- カウンセリングを受ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
方法①:思いっきり泣く
まずは虚無感や不安といったマイナスな気持ちを隠さない、我慢しないということが大切です。
自分の気持ちにふたをして押さえつけることで心の痛みは固まっていき、ほぐすことさえ難しくなってしまうでしょう。
自分の中で虚無感の原因がわかっているのであれば思い切り声を出して泣いてもいいのです。
もしくは映画や本の力を借りて涙を流してみることで心のモヤモヤも晴れるかもしれませんよ。
方法②:趣味や仕事に没頭する
打ち込める目標がなくなってしまったというのであれば、代わりに熱中できるものを探してみませんか。
ぼーっとしてしまうことで余計な不安で頭がいっぱいになってしまう前に、忙しい状況に身を置くのも方法の1つです。
現実から目をそらすなとはよく言いますが、本当に辛いときは逃げる時間や場所も必要です。
無心で取り組めるものがあるのであれば、いつの間にか気持ちの整理をする余裕がうまれているかもしれませんよ。
方法③:旅行に行く
旅行は疲れた心と体を癒してくれるでしょう。
友達と出かけるのもいいですが、1人であなたのことを知る人がいない場所に出かけてみるのはいい気分転換になります。
思い切って海外に行って初めて出会う人や文化に触れるのもいいでしょう。
新しい発見やものの味方、考え方に触れることであなたの世界を広げてくれるはずですよ。
方法④:エステやリラクゼーションを楽しむ
気が滅入っているときは家にこもりがちですが、あえて外に出かけてみることも大切です。
いつも頑張っている自分を思いっきり甘やかす時だと思えばいいのです。
お気に入りの服にアクセサリーをつけ、エステやネイルサロンに行ってもいいでしょう。
プラネタリウムなどの癒しの空間に行くことで心の疲れをほぐしてあげられるといいですね。
方法⑤:自然に触れる
美しいもので心を満たし、ぽっかりと空いた隙間を埋めてみませんか。
自然のパワーを全身に感じられる森林浴に出かけることでストレス解消にもなりますよ。
景色を見て楽しむだけでなく、風を感じ、匂いを胸いっぱい吸い込むことで大きなリラックス効果が期待できます。
普段テレビやスマホで見る映像とは異なり、五感全てで自然に触れてみてください。
方法⑥:運動する
朝はすっきり目覚め、適度に食べ、夜はぐっすりと眠る。
そんな規則正しい生活に運動は必要不可欠といえるでしょう。
最初から激しい運動をするのではなく、ストレッチで体をほぐすことから始めてみるのがいいでしょう。
体を動かすことで気も紛れ、適度な疲れは質のいい睡眠につながります。
方法⑦:誰かとおしゃべりする
1人でいると気が滅入っているときは負のスパイラルから抜け出せないものです。
初めはまとまっていなかった思いも、口に出すことで頭の中の整理ができてくることでしょう。
もし人に話すのが苦手であれば紙に書き出してみましょう。
今抱えている不安や孤独な気持ちを自覚したうえで自分を認めてあげることで、いつの間にか虚無感が和らぐのも実感できますよ。
方法⑧:ボランティア活動をする
自分の存在意義について考え始めてしまうと、答えが出ないまま悩み続けることになりかねません。
そんなときにはボランティア活動に参加してみるのはいかがですか。
仮に自分のためにしたことでも、結果として誰かのためになるのであればそれは素敵なことです。
誰かの役に立てたという自信とありがとうという言葉があなたの力になるでしょう。
方法⑨:時間が経つのを待つ
何をやってもうまくいかないとき、虚無感を解消しようと躍起になるのは焦るばかりで辛いでしょう。
そんなときにはとにかく時間が解決してくれるのも待ってもいいのです。
今はお休みしなければいけないときなのだと自分を受け入れてあげましょう。
心が疲れているときには無理をしないことが大切です。
方法⑩:カウンセリングを受ける
ただの虚無感と油断は禁物です。
自分の力では解決できない心の痛みや疲れは専門家に助けを求めましょう。
カウンセリングという言葉自体に抵抗を感じる人もいますが、歯が痛くなれば歯医者に行くし、体が疲れていればマッサージを受けに行きますよね。
それと同じように、心の不調も相談できる場所に頼るのはある意味当然といえるでしょう。
虚無感の原因やあなたの置かれている状況、性格等によっても解消法は異なります。
ぜひあなたに合ったものを見つけてくださいね。
虚無感を放っておくと危険!
虚無感とはやっかいなもので、一度負のループに陥ってしまうとそこから抜け出せなくなってしまうことがあります。
ちょっと弱気になっているだけ、最近なんだか凹み気味と思ったら早めの対処が必要です。
場合によっては、うつ病や不安神経症を疑う必要も出てきます。
虚無感がなかなか消えないという場合には専門医の診断を受けることを考えましょう。
それと同時に、虚無感との向き合い方を知ることで予防法が見えてきます。
虚無感に襲われる前にできる予防策
虚無感を感じる前にできる対策はあるのでしょうか。
予防法3つをご紹介します。
- 些細な目標ややりがいを見つける
- 感情を表現することを心がける
- なんでも話せる人に頼る
それぞれ詳しく見ていきましょう。
予防策①:些細な目標ややりがいを見つける
大きな目標や夢を持ってそれに向かって努力することは大切ですが、それを達成したときに感じる虚無感も大きなものになるでしょう。
もし途中で挫折を味わうことになっても同様です。
虚無感を埋めるための方法の1つは、小さなことであっても毎日続けられる目標を見つけ、やりがいや生きがいにつなげましょう。
そしてそれをクリアできたという小さな自信をコツコツと積み上げていくことが大切なのです。
予防策②:感情を表現することを心がける
虚無感を感じてしまうのには、マイナスの感情を自分の中に閉じ込めてしまうことに原因の1つがあります。
つらいときにはただ我慢するのではなく、思い切り泣くことですっきりすることがあるように、表現することで自分自身の感情が整理できるはずですよ。
好きなバラエティ番組を見て笑ったり、ラブロマンスの映画を見て泣いたり、推理小説を読んでその世界にどっぷりつかってみるのもいいでしょう。
自分という殻に閉じこもった感情だけでなく、外からの刺激によって気持ちの向く方向を変えるように心がけてみましょう。
予防策③:なんでも話せる人に頼る
愚痴を言うのでもただ話しを聞いてもらうでもいいし、そうでなくても誰かと話すことで気がまぎれるでしょう。
あれこれ溜めこんでしまう前にこまめにストレスや不安のタネを発散することで、大きく気持ちが凹んでしまうことを防ぐことができますよ。
また、虚無感から無気力になってしまうと、友達からのお誘いも断りがちになってしまう人も多いでしょう。
しかしそんなときこそ積極的に人と関わり、1人で籠ったりしまうことのないようにしたいですね。
誰もが感じる虚無感には解消法がある!
虚無感は誰しもが感じる孤独で不安な気持ちです。
そんなマイナス気持ちから深刻な事態になってしまう前に心のバランスをとることが重要です。
普段仕事を頑張っていたり、プライベートが充実している人ほど感じやすいといえるかもしれません。
ときには自分の心を休ませてあげる時間も大切にしてくださいね。
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