Search

「あばずれ(阿婆擦れ)」とは

意味

普段の行いが悪く不道徳的な行いや振る舞いをする者、厚かましい者のことを意味しています。
あばずれという言葉は現在女性を指す言葉として使われていますが、昔は男性にも使われていた言葉なのです。

語源

言葉の言語には3通りの語源説が存在しています。
一つ目は阿婆(あば)と言う言葉が暴れ者を指していたり、もしくは軽率な行動をとる人に使われる言葉のあばけ者という意味を持っていて、それに世間と擦れていることを擦れと言う言葉として加わえて、あばずれという言葉になったという説です。

二つ目は阿婆(あば)と言う言葉が中国では婦人や老婆のことを指して使われるため、女性の名称と、世間と擦れていることが「あばずれ」となったという説。

三つ目は、浮ついた様子を表す淡し(あわし)と言う言葉が「あわあわし」に変化し、「あわすれる」と言う言葉になり「あばずれ」に変化したという説です。
「あわすれる」と言う言葉は人に揉まれてズル賢いことをするようになった人のことを表す言葉で、「あばずれ」の意味と少し違う意味合いがあります。

しかし、ずる賢いことをする人と不道徳的で悪い行いをする人という部分で重なる部分があるのでそのように言われていると考えられます。

類語

すれっからし・不良少女・莫連女(ばくれんおんな)・莫連(ばくれん)などが類語として存在しています。
厚かましく、非道徳的な行動をする女性をさす言葉と似て、振る舞いの悪い女のことをいいます。

対義語

対義語には、おぼこという言葉があります。
意味は、世間に慣れていない幼い人・若い人を指したり、世間擦れしていない人のこともおぼこといいます。

また、結婚していない人・性的な関係を知らない処女の事を指す言葉でもあるんです。
「おぼこ」と言う言葉の由来は、魚のオボコからくると言われたり、産子(うぶこ)という言葉からきていると言われていますが、「おぼこ」の意味からして、産子が由来である説が強いでしょう。

「あばずれ」の使い方・例文

では、「あばずれ」の使い方・例文として以下を紹介します。

  1. あの女ってあばずれなところあるよね。
  2. このあばずれ女
  3. △△さんと付き合ってるらしいよ。なんであんなあばずれ女がいいんだろうね。

続いて、「あばずれ」の使い方・例文を、それぞれ詳しくご紹介します。

使い方・例文①:あの女ってあばずれなところがあるよね。

この場合、普段の行動が図々しい・遠慮知らずな人だったり行動や態度に慎みのない人を表している場合が強いです。
周囲の人が気を利かせてくれたのにお礼が言えなかったり、ワガママばかり言って周りの人に迷惑をかけている等、常識を外れた行為するをする人への軽蔑の意味がこもっています。

使い方・例文②:このあばずれ女

「あばずれ」とは道徳に反する行動をする人にも使われる言葉です。
人々が守れなければならないルールや行動を反する行為、例えば不倫や浮気などの行為をした人へ対する暴言で使われます。

夫の不倫や彼氏の浮気相手と喧嘩になって、言い合った時に相手の行いを表す攻撃的な言葉として使われます。

使い方・例文③:△△さんと付き合ってるらしいよ。なんであんなあばずれ女がいいんだろうね。

付き合っているという恋愛話ですから、恋愛面でなにかしらトラブルを起こしている人であることは想像がつきます。
しかし、この場合のあばずれは、普段の行いが悪い人なのか、それとも道徳に反する行いをした人なのか分かりづらいですよね。

浮気癖がある女、相手の資産しか見ていない女など、品のない恋愛をする女性を言葉である指すことには間違いありません。

【診断】あばずれ女の特徴・性格

考えるあばずれ女性

では、あばずれ女にはどのような特徴・性格があるのでしょう。
あばずれ女には、以下の特徴・性格があります。

  1. 男の人に対して積極的
  2. 恋愛が途切れない
  3. その時が良ければいい
  4. 馴れ合いが度を越えている
  5. 厚かましい
  6. 自分が良ければいい
  7. 相手の配慮に気づけない・感謝できない
  8. 要求が多い
  9. 男女で態度に差がある
  10. 自分を正当化しようとする
  11. 性行為は誘われればだいたいOK

続いて、それぞれの特徴・性格を詳しくみていきます。

特徴・性格①:男の人に対して積極的

男性(少しでも気になる人)に対して積極的に声をかけたり、仲良くなるのが得意な特徴を持っています。
得意なのはいいとしても、男性関係がルーズでだらしなく、誰にでも気を持たせるような仕草・態度をとる場合が多い事が特徴です。

この特徴をもった女性はそもそも男性にちやほやされるのが好きだったり、異性とかかわる事が好きな場合が多いんです。

特徴・性格②:恋愛が途切れない

恋愛への発展がはやく、途切れない特徴もあります。
失恋をしたら新たな恋愛を求めてすぐに男性とつきあいますし、なぜかすぐにお付き合い予定の男性が近くにいます。

なぜなら、付き合っていながらも他の男に興味があり、積極的に関わっているからこそ途切れる心配がないのです。
付き合っている人がいながら、次の男性のことまで考えている事実を周りが知ったら、品がなく、あばずれな印象を持たれている事でしょう。

今よりもっと自分が得をするように考える、自分中心な性格をしています。

特徴・性格③:その時が良ければいい

その時を楽しめればそれでいいと思っている為に、周りの人へ対する配慮に欠けています。
飲み会の席で酔った勢いで絡みが濃くなり、言いたい放題言う・送り迎えなど人にお世話になるのが当たり前だと思っています。

周囲にいる人もこのような行動をされると疲れてしまいます。
自分は楽しめていても、周囲からは嫌な目で見られている可能性が高いです。

特徴・性格④:馴れ合いが度を越えている

相手と自分の距離感がうまくつかめていないため、相手にしたら厚かましいと思われるような行為を平気でしてしまいます。
知り合ったばかりなのに深い事情まで聞いてくる・詮索をしていると、とても品がない人だと見られてしまいます。

また、自分が使いたいものがない時に「貸して」という事が多く、「いつもの仲だから~」というような軽いノリで借りに来ます。
いい顔をしているとそこに漬け込み、ヒートアップしてきますので距離を置きたい時は心を鬼にして断り、そこまでの関係ではない事を相手に気づかせましょう。

特徴・性格⑤:厚かましい

あばずれの意味の通り厚かましいのが特徴。
例えば、無断で人のものを物色したり手帳や携帯などプライバシーに関わるものを平気で見ることがあります。

興味があったとしても、常識的に考えれば人のプライバシーに関わる事は、自分から見たりしませんが、あばずれ女は「私が見たって何も問題ないじゃん」くらいにしか思っていません。
また、食事で奢ってもらうのを目当てでついて来たり、人からお金を借りたりすることに抵抗がないタイプもいます。

共通して言えるのは、本人たちは普通のことをしていると思っている為、はっきり嫌な気持ちを伝えない限り、何度もしてきます。

特徴・性格⑥:自分が良ければいい

自分が良ければそれでいいと考えているのも特徴です。
例えば、家族・配偶者がいる男性と二人きりでプライベートで食事をしたり、性行為に発展しても、罪悪感を感じません。

また、酔った勢いで異性に抱きついたりキスをしたりすることもありますが、「自分的に楽しかったしいいや」位に考えています。
配偶者の立場になって考えたり、相手の家族のことを考えるのではなく、「自分が良ければいい」という考えが先にあり、不倫・浮気を平気でしてしまうのも特徴です。

特徴・性格⑦:相手の配慮に気づけない・感謝できない

相手が親切心でしてくれたことに対して感謝できず、更にもっとこうしてほしいと要求する特徴を持っています。
このような人は、自分はめったにしないけど、してもらって当たり前という感覚です。

具体的にいえば、あれ貸して・これ貸してと人に要求をすることが多いが、自分の時はケチをつけて貸さない事が多い人・ママ友関係で多いのが、子供を連れて食事を食べにくる回数が多いけど、自分は作って振る舞う事をしないなどがの行動があげられます。

更にたちが悪いのが、「私はそういう事できない人だから」と言って開き直り、何もしない人です。
だいたいそのような人は、してもらった事よりも、自分がしてあげたことの方を強く覚えているのです。

特徴・性格⑧:要求が多い

要求が多いのも特徴です。
お店で値引きされているものに対して「もっと安くならない?」と執拗に聞いたり友達の家で「(お菓子やジュース)をもっと欲しいんだけどもらえない?」「子どもが欲しがってるんだけどくれない?」と要求する人。

「もっと私にサービスしてよ」という厚かましい気持ちが根本にあるので、平気でこのようなことを言ってしまいます。
要求にこたえて、その分返してくれるような人であればお互い様ですが、もらってばかりで返す気がない性格をしているので厚かましいと思われてしまいます。

要求がエスカレートする前に距離を置くのがベストですが、もう手遅れのようなら、はっきりと断るようにしましょう。

特徴・性格⑨:男女で態度に差がある

明らかに同性同士の時、異性と一緒にいる時で態度が変わる人もあばずれ女です。
同性には冷たかったり偉そうな態度をとるのに、異性の前では優しく話しかけたりノリよく関わるのが特徴です。

女性の前で言っている事と、異性の前で言っている事が違う人は、特にあばずれな傾向があります。
好かれたい一心で異性に話を合わせるのは、女性を敵に回し、周囲からあばずれと思われているでしょう。

特徴・性格⑩:自分を正当化しようとする

周囲から見て、「人としてどうなの?」と思われるような事でもあばずれ女にしてみれば、「そんなに騒ぐ事?」程度にしか思っていません。
不倫・浮気・だらしない男遊びをして批判されても逆上して怒ることがあります。

自分は間違っていないという気持ちがあるからこそできる事です。
自分を正当化したいために自分を批判する人たちのことを批判し、味方を作ろうとたくさんの人にでっちあげた話を広める、タチの悪い人もいます。

特徴・性格⑪:性行為は誘われればだいたいOK

その日知り合った男性に誘われて、エッチすることになっても平気です。
エッチがしたいという理由で男性と遊ぶ人は、あばずれではなくヤリマンでしょう。

あばずれは、エッチ目的ではなくその日の気分で遊んだ相手とエッチをする流れになっても平気に受け入れてしまうのです。
それは自然な流れだと思っている場合もあります。

その日限りの関係であっても、本人が楽しかったら全然OK。
性行為についてのリスクも理解したうえで行っていればよいですが、病気をもらう・妊娠してしまうかなどいつ起こるか見当もつかないリスクよりも、自分のその日の気分で相手に流されて楽しんでいるのです。

あばずれ女が嫌われる理由

寂しそうなあばずれ女性

あばずれ女はなぜ嫌われるのでしょうか。
嫌われる理由は、具体的に以下のものが考えられます。

  1. 恥ずかしい
  2. 自分勝手
  3. 自分も同類に思われそうだから
  4. 巻き込まれそうで面倒
  5. 一緒にいて疲れる

続いて、あばずれ女が嫌われる理由を詳しくみていきましょう。

嫌われる理由①:恥ずかしい

品がなく厚かましい一面をもつ女性ですので、人に紹介した時に自分がどんな印象をもたれるのか心配になります。
飲み会の席で、初対面なのに酔った勢いで絡みが激しかったり、だらしない行為・発言をしたり。

あばずれ女は気にも留めませんが、彼女を一緒に連れてきた人が恥ずかしい思いをします。
女性としての振る舞いに品がなく勝手だと、胸を張って「友達です!」とは紹介したくありません。

嫌われる理由②:自分勝手

自分勝手な行動が、周りの人から嫌われる一つの原因だったりします。
自分の気分で話を変えたり同調したりするので、周囲の人はまともに付き合っていたら振り回されてしまいます。

その日の予定も、自分の都合で変えてしまう場合もあるためドタキャンすることもよくあるので嫌われます。
異性の前ではうまく話をすりあわせたり、平気で遅刻・ドタキャンをするのは人としての信用がなくなるのも分かりますよね。

本人は悪いことをしているつもりではないので、そのような態度であればしっかり嫌な気持ちを伝えるか、距離を置きましょう。

嫌われる理由③:自分も同類に思われそうだから

一緒にいたら、自分まで世間擦れしたあばずれ女だと思われる可能性があるから。
いくら自分は違うと思っていても、一緒に仲良くしていると「同じような性格しているのかな」「気が合うんだな」と周囲から思われてしまいそうですよね。

人間は近くにいる人から影響を受けるものですので、知らないうちに自分も同じ雰囲気になっている可能性もあります。

嫌われる理由④:巻き込まれそうで面倒

あばずれ女は不倫や浮気を平気でしていたり、職場でも自分中心で身勝手な行動が目立つことがあります。
深く関わりすぎると、不倫してたいことを知っていたのに何でとめなかったのか問い詰められたり、あばずれ女の穴埋めをしたり、自分の好きな人をとられたりなどのトラブルに巻き込まれる心配があります。

あばずれと言われる女性は周囲のことよりも、自分のことを優先的に考えています。
深く関わると必ず一度はトラブルに巻き込まれたり、嫌な思いをする確率が高いので注意しましょう。

嫌われる理由⑤:一緒にいて疲れる

自分中心なあばずれ女の態度に振り回されて、疲れてしまうからというのもひとつの理由です。
あばずれ女は平気で約束を破ったり、友達の秘密を話のネタにして楽しんでいる事があります。
信頼を裏切られたり、そのくせ自分は間違っていないと強気だったり、そんな態度に振り回されて、疲れてしまいます。

一緒にいて疲れるな~と思ったり、裏切られたら、自分が駄目になる前に適度な距離を置きましょう。
無理して付き合わなくても、彼女たちはすぐに新しく気の合う人を見つけます。

あばずれ女とビッチ・ヤリマンの違い

ビッチとの違い

英語訳でビッチはメス犬・イヌ科の動物のメスを意味する単語で、尻軽女と言う意味も含まれた、女性を侮辱する言葉です。
ビッチと言う言葉を使う際には、対象の女性が複数の男性と交際している事が発覚した時に軽蔑の意味を込めて使います。

あばずれ女も道徳を反するという意味では少し似ていますが、ビッチは尻軽女という意味が込められています。
異性関係がルーズで、異性との付き合いが軽々しい女の意味が強いです。

ヤリマンとの違い

とにかく男と性行為をするのが好きで、性行を求めて異性と会う女性をヤリマンといいます。
エッチするためなら、どんな男でも積極的に誘って股を開いています。

尻軽女という意味もありますので、ビッチと重なる点はありますが、決定的な違いは性行為を求めた付き合いを好んでしている事です。
あばずれは、品のない行動や厚かましい態度をするのに対してヤリマンは、性行為を多くの男性とする人を特定している言葉ですので少し違います。

あばずれ女と言われないためには?

あばずれから解放された女性

「あばずれ女なんて言われたくない!」と思っているのであれば、軽率な言動・行動を慎むこと。
例えば、彼氏がいるのにほかの男との浮かれ話をしたり、周りの人に支えられている事に感謝をせずに、自分の要求ばかり求めていたりすると、周囲からあばずれと言われてしまうでしょう。

人として守るべきルールを守ったり、周囲への配慮や気遣いを心がけ良い振る舞いをすることで、あばずれと言われるには遠い存在になれます。

あばずれとは…特徴・性格とビッチとの違いを解説まとめ

現在は、あばずれ・ビッチ・ヤリマンをまとめてエッチが好きな人・異性関係にふしだらという印象が強く、しっかりとした意味を理解せずに使っている人も多いのではないかと思われます。

それぞれの言葉の意味が少しずつ似ているのが厄介なので、間違って言葉の意味を理解している方が多いのが現状です。
厚かましい、図々しい一面があるから「この人、あばずれなんだよね」というのは周りの人からみたら性的にふしだらなのかな?という誤解を招くでしょう。

あばずれは、悪いイメージが強い言葉というのが分かったかと思いますので、このような言葉で表現しなくてもほかの言葉を代用して伝えられるといいですね。

Apple touch icon
ライター
noel編集部

取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。

ライターの記事一覧を見る