自尊心が低い人の特徴や原因!自尊心を満たして高める5つの方法
よく言われる「自尊心が低い人」とは果たしてどういった人のことを指すのでしょうか。 今回は、会話の中でもしばしば聞かれる「自尊心が低い人」にスポットを当て、その特徴や原因、さらには低い自尊心を高める方法をまとめてご紹介します。
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「自尊心」とは?
自尊心とは本来自分自身の価値を自分が認め、それを誇らしく思う心から生まれる感情のことを指します。
そうした自尊心がいざという時に自分の精神的支柱の役目を果たすことで、人生の困難な局面を乗り切っていけるのです。
その一方で高すぎる自尊心や自尊心が低い状態に甘んじていると、メンタル面でも人との関わり合いにおいても歪みやトラブルを生じさせる元となってしまうことも。
適正な自尊心を保つことは自分らしく生きていくうえで欠かせない要素なのです。
自尊心が低い人の特徴
- すぐ自己卑下する
- 何かというと「私なんか」と言う
- 人の意見にすぐ迎合する
- 顔色をうかがう
- 闇が深い
- 自己承認欲求が高い
- 相互依存する
- 全てに逃げ腰
- 人と深く付き合えない
特徴①:すぐ自己卑下する
自尊心が低い人の特徴としてよく挙げられるのがすぐすぐ自己卑下する傾向が強いということです。
もちろんすぐ自己卑下するにはそれなりの理由がある場合が多いのですが、あまり頻度が高いとなぐさめに回らなくてはいけない周囲をうんざりさせてしまうことも少なくありません。
さらに行き過ぎた自己卑下や自尊心の低い状態は、周囲に構って欲しいがためのポーズとみなされるリスクも高くなってしまいます。
特徴②:何かというと「私なんか」と言う
自尊心が低い人に顕著に見られる特徴として何かというと「私なんか」と言うということを指摘する人も少なくありません。
自己卑下から来る言葉ですが、あまりに多用されると聞かされる方としてはネガティブぶりに腰が引ける場合や、暗い性格の人だと敬遠されてしまうことも増えてしまいます。
同様のセリフには「どうせ」や「~してもムダ」といったネガティブワードがありますが、どれも聞かされる側の気持ちまでブルーにしてしまうだけです。
特徴③:人の意見にすぐ迎合する
自尊心が低い人には自分の決断に自信が持てず人の意見にすぐ迎合する人も多くいます。
本人としては、自分で決められない以上、誰かが決めたことに唯々諾々と従うことがラクなので、そうしているだけなのですが、人によってはそうした態度が忖度とも、ゴマすりにも思われてしまいます。
さらには「調子がいい人」や「おべんちゃらばかり言う人」扱いされてしまう危険性も高くなり、こちらが意図しない方向に流されてしまうことも少なくありません。
特徴④:顔色をうかがう
自尊心が低い状態に長いこと甘んじていると、周囲の顔色をうかがって行動するクセがつくこともよくあります。
何に対してもハイハイと2つ返事で応じるなど卑屈な態度ととられがちですが、自尊心が低いが故の処世術としてしているだけで他意はないのが特徴です。
しかし、それも度が過ぎると風見鶏などと日和見の典型のように見なされるリスクもあるので、要注意です。
特徴⑤:闇が深い
自尊心が低い人には誰かに何かを誉められても素直に受け取ることが出来ない人が少なくありません。
誰かに自分を認めてもらえる、という期待を持っていないため、誉められることに慣れていないのがまず1つ目の原因です。
また、単なる謙遜ではない自尊心の低さがもたらす自己卑下の闇の深さがせっかく誉められてもその言葉の裏読みばかりしてしまうといった状況を作り出してしまうことが2つ目の原因として挙げられます。
特徴⑥:自己承認欲求が高い
自尊心が傷つけられている人には少なからず自己承認欲求が高い人がいます。
つまり、与えられてこなかった自分と言う人間への肯定感を得たい、自分自身を信じたいという願望が強いのです。
しかしそうした自己承認欲求を表立って表す勇気もないため、ますます根深い自己承認欲求を持ち続けることにもなってしまいます。
特徴⑦:相互依存する
やたらと自己卑下したり、自尊心のない振る舞いに出ることの多い人は似たもの同士でつるみたがるという特徴があります。
お互いの傷を良く知っているというある意味での安心感と、傷のなめあいという後ろ向きの孤独解決法として共依存関係に陥ることも少なくなく、ますます負のループ化してしまうリスクも孕んでいます。
特徴⑧:全てに逃げ腰
自尊心が低い人は自尊心を傷つけられることに至ったトラウマを抱えている人が大半のため、再び同じ目に遭うリスクを回避しようと全てに逃げ腰、あるいは及び腰で当たるという人も少なくありません。
そのため、せっかくのチャンスや出会いの場などをわざわざ自分から手放してしまうことも多く、お膳立てをしてくれた人のメンツを潰したり、失望させたりしてしまう結果になることも多いようです。
特徴⑨:人と深く付き合えない
自尊心が低い人は人と深く付き合えない、人とあまり深く関わろうとしないという特徴があります。
これは、特にモラハラやパワハラなどによって自尊心が低い状態に追い込まれた経験のある人に顕著に見られる傾向です。
つまり以前と同様に親しい間柄だと信じた相手に傷つけられたくないがために、心を許そうとしないのです。
自尊心が低い原因
- 兄弟姉妹の出来が良い
- 親が厳しい
- 受験で失敗した
- イジられキャラ
- モラハラを受けた
原因①:兄弟姉妹の出来が良い
自尊心が低い理由の1つに挙げられるのは兄弟姉妹や年の近い従姉妹、両親などの出来が良く、何かにつけ比較されてきたというケースです。
特に一族の中で、もしくは家族の中で自分だけ学歴やスポーツといった点で他のメンバーに比べて劣る成績しか残せないような場合、例え周囲に言われなくても自分で自分の自尊心を低い状態に追い詰めてしまう結果になることも。
また、優秀な家族や兄弟、一族から「どうして自分たちと同じようにできないのか」と責めさいなまれるうちに、どんどん自尊心が低い自分に甘んじてしまうこともあります。
原因②:親が厳しい
客観的に見れば決してルックスも人より劣るわけでもなく、成績や学歴も人並みであったにしても両親が求める合格点に達しないというだけで不当に非難され続けた結果、自尊心が低い人間になってしまうこともあります。
こうした親は自分たちが子供の自尊心が低い状態を作り出しているという自覚やモラハラをしているというつもりは全くなく単にしつけをしているだけ、あるいは叱咤激励しているだけと思っているケースがほとんどです。
また、そうした親の言い分をそのまま鵜呑みにしてしまい、自分がモラハラ被害者という自覚もないままの状態に長くおかれていることもしばしばです。
そのため、「親の希望を叶えられない自分が悪い」とよりいっそう自己卑下する結果となり、ますます自尊心が低い人間になるという負のスパイラルに陥ってしまいます。
原因③:受験で失敗した
高学歴な両親や兄弟姉妹の中で、自分だけ高校受験や大学受験、あるいは資格習得試験を失敗したという過去がある場合、後から挽回できたにしてもいつまでもその失敗の記憶を引きずることがあります。
また、自分ではふっきろうとしていても、周囲がいつまでもそうした失敗を持ち出しては皮肉を言ったり気持ちをくじけさせるケースも。
そうしたことが繰り返されているとイジけた気持ちからどんどん自尊心が低い方向に追い込まれていってしまいます。
原因④:イジられキャラ
友達グループの中で長年マウンティングによる中傷被害にあっていたり、何かというと悪質でしつこいイジリを受けるなどのある意味陰湿なイジメを受けてきたような人には、自尊心が低い人が少なくありません。
友達顔をしてのイジメは周囲から気付かれにくく、長引く傾向にあるため、1度植えつけられた劣等感や自尊心が低い状態が長期化するリスクも高くなってしまいます。
周囲と上手くやっていくために、とガマンばかりしていると、ますます侮られてしまうことも自尊心が低い結果となる要因の1つです。
原因⑤:モラハラを受けた
パートナーや彼氏など、本来なら支えあったり敬愛したりするはずの相手から「君はダメ人間だ」と言い続けられることで自信を喪失したあげく自尊心が低い人間になってしまうことがあります。
嫌いな相手から非難されたのであれば無視することもできますが、こちらが愛情を持って接している相手からの非難中傷はより一層のダメージとなってしまいます。
さらに始末に悪いケースとしては「君のためを思って言っている」といったおためごかしのセリフをモラハラやパワハラの際に吹き込むケース。
心のどこかで反発する力が残っていたとしても、おためごかしのセリフに騙されて、相手の言うがままの状態に追い込まれてしまうリスクが高くなってしまいます。
自尊心を高める方法
- モラハラ相手とは距離を置く
- 自分の美点を認める
- 新しいことにチャレンジしてみる
- 日記をつけ、朝に読み返す
- SNSから離れる
方法①:モラハラ相手とは距離を置く
自尊心が低い状態から脱却し、それを高めていくにはまずその原因となるものとの適切な距離をとる必要があります。
自尊心を傷つけられ、満たされない状態を作り出しているのが親や兄弟、彼氏、職場の上司といった身近な存在の場合は特に問題は深刻です。
モラハラやパワハラでこちらのメンタルをむやみに弱らせてくるような相手とは、とりあえず少しでも距離を置くことが肝心。
可能ならば、転居転職したり、独り暮らしをするなど自分の生活に相手が関わってくる余地を少しでも減らしましょう。
方法②:自分の美点を認める
自尊心が低い状態を満たしていくには、ないものねだりを繰り返すより、あるものの良さを再認識することが近道。
優秀な周囲と比較されることで自尊心が低いままという場合は相手にはない自分なりの良いところを1つでも見つけて積極的に自分自ら誉めるようにすることが大切です。
何も人に勝てなくても「自分には自分の存在価値がある」と思えるようになれば正解です。
方法③:新しいことにチャレンジしてみる
自尊心が低い状態からより自信をつけるには、これまでの自分ではないもう1人の自分を創り上げることも大切です。
そのためには以前から興味があったのに知りごみして手付かずだったモノなどにチャレンジしてみるのも1つの方法。
例えば学生時代の体育の成績が悪かったことがコンプレックスになっているとしても、学校で習うことの出来るスポーツの種類などたかが知れています。
いまやさまざまなスポーツ教室や体験教室が開かれている時代なのですから、「これなら私でも楽しめそうかも」と思うものがあったらドンドンチャレンジしてみましょう。
方法④:日記をつけ、朝に読み返す
自尊心が低い自分と向き合うには、自尊心が低い状態の時の自分を客観視してみることも大切です。
そのために有効な手立ての1つが、日記をつけてそれを後日読み返すという方法。
特に一人きりの夜などは自己憐憫に浸りがちで、どんどん自己卑下になってしまうことがあります。
そんな時に胸の内に積もり積もったものを日記に書き連ねてみましょう。
そして後日、明るい時間帯にその日記を読み返してみるのがポイント。
例え涙にくれながら書いた日記でも明るい日差しの中などで読み返してみると、「我ながらどうかしている」と思えるほどヒロインじみた文章になっていることに気付けるはずです。
方法⑤:SNSから離れる
自尊心が低い自分を肯定できるようになるには、ヨソの芝生ばかりうらやましがったり比較ばかりすることをやめるのも有効な方法です。
インスタやブログなどで、リア充の人たちの投稿を見ては劣等感にさいなまれていては自分で自分の首をせっせと絞め続けているようなもの。
LINEなど仕事などで必要最低限なもの以外のSNSは封印する、ぐらいの覚悟をもって対処するようにしましょう。
自尊心が低いままではハッピーから遠ざかる
自尊心が低いままで放置しておくと、どんどんこじらせて取り返しがつかない状態になってしまうことも考えなくてはいけないこともあります。
そもそも自尊心が低いままでは、常に不安や物足りなさ、空虚さを感じて心の底からハッピーを感じられないままに甘んじなくてはいけません。
そうした事態になることを避け、毎日を自分らしく過ごすために自尊心が低い理由と向き合い、改善していけたら素晴らしいですね。
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