産後のセックスレスの原因と解消方法!レスになる期間と旦那の本音
産後すぐは、どの夫婦もセックスレスです。 その後、徐々に再開していくものですが、中には3カ月経っても半年過ぎても、1年経過してもセックス出来ない、もうこのまま一生無理かも!という夫婦も少なくありません。 どうして産後セックスレスが続いてしまうのでしょうか? 産後セックスレスになった原因、どうやって乗り越えたのかをしらべてみました。
人気のおすすめ記事
産後セックスレスになる夫婦は多い?
一般社団法人日本家族計画協会のデータによると、セックスレス夫婦は44.6%です。
そのうち「妊娠中または出産直後だから」「出産後なんとなく」を併せた産後セックスレスは、男性26.9%、女性26.5%です。
一般社団法人日本家族計画協会「男女の生活と意識に関する調査」
産後クライシスという言葉があります。
出産後2年以内に、夫婦仲が急速に悪くなる現象のことです。
産後のセックスレス、産後クライシスを経て、再び仲良くなる夫婦もいますが、このままセックスレスが続くだけでなく、関係も悪くなる夫婦が多いのです。
産後の夫婦関係がカギになりますので、お互い慈しみを持ってこの時期を過ごしたいですね。
産後のセックスレス期間
通常の出産では、医師が「1か月過ぎたら通常の生活ができますよ」と伝えます。
帝王切開などの手術をした人は「2か月」と言われます。
出産は、女性の心身に多大な変化と影響があります。
産後は体調不良やホルモンバランスの不調、慣れない育児の不安や生活の変化、3時間おきの授乳で常に睡眠不足で、家事も思うように出来ません。
こんな状況では、セックスのことなんて考えられなくても当然です。
医師の言う「1か月」や「2か月」は、あくまでも「通常の生活が可能な」目安です。
女性が安心して「セックスのことを考えてもいいかな」と思えるようになるには、個人差があります。
1年の人もいれば、3年かかる人もいて、5年かかる人も珍しくありません。
産後セックスレスになる原因
女性にとって、とにかく大変な産後の時期。
産後のセックスレスの原因をしらべてみました。
- 産後の体が不安
- 子供が気になる
- 育児で疲れている
- 授乳中なので触られたくない
- 産後の体型変化が受け入れられない
- 妊娠中に浮気された
- 立会分娩を経験した
原因①:産後の体が不安
出産後は、女性の体は「大ケガをした後」だと考えてください。
ケガが治ったのか本当に大丈夫なのか、分からなくて不安なのは当然です。
骨盤もあり得ない開き方をしたので、関節が不安定で心配です。
そもそも生理も再開していないのに、セックスなんて出来るのかな?と思いますね。
パートナーに説得されて、清水の舞台から飛び下りる覚悟で実際にセックスしてみると、痛かったり違和感があったり。
やっぱり無理は出来ないな…と、ますます産後セックスレスの道に進んでしまいます。
原因②:子供が気になる
日本では、産後は赤ちゃんと一緒の部屋で寝るお母さんがほとんどです。
同じ布団で寝ている人も多いですね。
自分のすぐ傍で子供が寝ているのが気になって、セックス出来ない人はたくさんいます。
産後セックスレスを解消しようと夫に協力すれば、気配を察したのか赤ちゃんが泣き出します。
泣いたら対応するのは、やっぱりお母さん。
これでは産後セックスレスまっしぐらです。
原因③:育児で疲れている
一日中赤ちゃんのお世話をするのは大変です。
第一子だと慣れない育児が大変だし、第二子、第三子になると上の子のお世話もあります。
3時間おきの授乳、オムツ替え、沐浴、そのうえ家事もあり、夜もまとめて眠れません。
いつもヘトヘトで、ごはんもちゃんと食べられず、自分のシャワーもおざなりです。
このうえセックスなんて無理に決まっています。
産後セックスレスはあたりまえ、何でも完璧にこなそうとしなくても良いのです。
原因④:授乳中なので触られたくない
痛いし、反応して張るし、触られたくないのです。
母乳が漏れるからパッドを当てているのに、外されてパジャマや寝具に母乳がついてしまう…
そもそも母乳育児中は、育児に集中できるように排卵が抑制されるため、生理になりません。
産後の女性は性欲がなくて当然です。
赤ちゃんをいつも抱っこしているのでスキンシップも満たされていて、夫に求めなくても大丈夫です。
産後のこの時期限定なので、パートナーもセックスレスを受け入れてあげてくださいね。
原因⑤:産後の体型変化が受け入れられない
妊娠初期から10か月かけて大きくなるお腹に合わせて、徐々に伸びたお腹の皮膚。
出産後お腹は元に戻っても、皮膚はすぐには戻りません。
骨盤も開いたので、腰(お尻)が以前よりも広がってしまいます。
そんな体系の変化を受け入れられない女性は、パートナーに体を見せることをためらい、セックスレスになってしまいます。
妻の体型変化を受け入れられずに、セックスレスになる男性もいます。
原因⑥:妊娠中に浮気された
妊娠中に夫に浮気されて、産後どころか産前からセックスレスになっている夫婦もいます。
不自由な妊婦の時期に深く傷つけられて、産後も夫を受け入れることができないのは仕方ありません。
妻が妊娠中に浮気をする男性は、残念ながら多くいます。
妊娠中や産後は心身ともに大変な時期なので、パートナーはできる限り手助けをして(せめて心配をかけないで)あげてくださいね。
原因⑦:立会分娩を経験した
今や一般化した立会分娩はメリットも多いのですが、産後セックスレスにつながっていることも事実です。
夫がリアルな分娩を目の当たりにしてトラウマになった、などと単純なことではありません。
出産という命がけのイベントに夫婦二人で臨むのは素晴らしいことですが、思いがけない結果や副産物を受け取ってしまうこともあります。
夫の無神経さに衝撃を受ける妻、妻のなりふり構わない様子に脅える夫もいます。
出産は生きる本質の部分なのでショックが大きく、その後の夫婦関係に影響します。
産後のセックスレスは、副産物の極一部です。
産後セックスレスにならない夫婦の特徴
産後のセックスレスが多い夫婦関係ですが、良好な関係を保つ夫婦もいます。
産後セックスレスにならない夫婦は、どんな特徴があるのでしょうか?
- ふだんから関係性が良好
- 生活リズムが似ている
- コミュニケーションがとれている
- 夫婦ともに元気
- 夫が家事育児に協力的
- お互いを気遣う
- 順応性が高い
- セックスがなくても大丈夫
特徴①:ふだんから関係性が良好
ふだんから関係性が良好な夫婦は、産後セックスレスにはなりません。
関係性が良い夫婦は、お互いに尊重・尊敬しています。
積極的に「ひとりの時間」を与え合っている人が多いですね。
家事や育児、仕事から解放されて「自分だけの時間」を持つと、「妻」「母」「夫」などの肩書がはずれて、素の自分に戻れます。
素の自分を大切にしてくれるパートナーには感謝しかありません。
産後セックスレスとは無縁でしょう。
特徴②:生活リズムが似ている
起床時間と就寝時間が大体同じ夫婦は、産後セックスレスから抜け出しやすいです。
妻は夜9時に子供と就寝、夫は深夜1時に帰宅という家庭では、夜のセックスは無理です。
生活リズムがあまりにも異なる場合は、お互いに歩み寄る努力が必要です。
休日を合わせる、週に1日は一緒に過ごす時間を作る、などです。
その努力、お互いを思いやる愛情がないと出来ませんよね。
結局、お互い愛情がある夫婦が、産後セックスレスにならないのです。
特徴③:コミュニケーションがとれている
コミュニケーションの基本は、会話です。
ちなみにセックスもコミュニケーションのひとつです。
業務連絡以外の会話がある夫婦は、産後セックスレスになりにくいです。
レス期間があっても、そのうち再開するでしょう。
産後セックスレスにならない夫婦は、同じ話題と悩みを共有しています。
家族として機能するために、毎日の会話の積み重ねやスキンシップを大切にしましょう。
特徴④:夫婦ともに元気
夫婦ともに健康で元気なことは基本中の基本で、しかも重要です。
産後セックスレスにならない夫婦は、元気でエネルギーがあるのが特徴です。
エネルギーがあるからこそ、性欲が存在します。
ただでさえ忙しくて大変な産後のドタバタ育児期間は、夫婦ともに疲れがたまります。
お願いだから少しでも寝かせて、と思う妻や夫は多いでしょう。
病弱だったり体調不良だとセックスの余力はありません。
特徴⑤:夫が家事育児に協力的
夫が家事育児に協力的な夫婦は、産後セックスレスになりません。
妻が産後のセックスを拒否するのは、家事と育児に追われていて余裕がないことが大半です。
余裕がなくて拒否している妻に「どうにかしろ」と言うと、妻はますます追い詰められてしまいます。
当然ケンカになり、産後セックスレスになるしかありませんね。
特徴⑥:お互いを気遣う
夫婦がお互いを気遣い、相手を認めていれば、産後セックスレスにはなりません。
自分を大切にすることは重要ですが、自分だけにしか目を向けないのは困ります。
妻も夫も、相手から大切にされたいですよね。
自分が大切にされたいと思うのなら、パートナーを大切にすることです。
「○○して欲しい」「△△してくれない」ばかりではなく、相手にもしてあげましょう。
気持ちの根底には常に感謝の気持ちを忘れないでください。
特徴⑦:順応性が高い
「新婚の頃のように戻るには、どうしたらいいですか?」という人がいますが、残念ながら戻れません。
体も心も家族構成も家計も変化して、今後ずっと続くのです。
変化した状態に順応してリカバリーできる夫婦は、産後セックスレスになりません。
「じゃあどうすればいいかな?」と、前向きに対策できます。
特徴⑧:セックスがなくても大丈夫
「セックスがなくても(私たち夫婦は)大丈夫」と思っている夫婦は、産後セックスレスになりません。
もしなっても、すぐに再開するでしょう。
「セックスさせろ」「してくれない」と言う夫婦がいますが、セックスは2人でするものです。
どちらか一方だけの偏った欲望は、相手に拒否感を募らせるだけです。
「今はできないけど、会話があるしハグもしてるし大丈夫!」「今は無理でも、一緒に育児と仕事を頑張ってるから大丈夫」そんな夫婦は、これからもずっと大丈夫です。
産後のセックスを拒否する男性の本音
産後セックスレスは、妻が拒否するばかりではありません。
産後のセックスを拒否する男性の本音を聞いてみました。
- 妻に幻滅した
- 妻に拒否されてズタボロ
- 妻に興味がなくなった
本音①:妻に幻滅した
「立会分娩の時の妻の尋常ではない姿がトラウマ」「産後のタルタルのお腹を見ると萎える」「産後もマタニティ下着や服を着用していて色気がない」など、もう妻に性欲がなくなった男性が少なくありません。
女性の視点では「仕方ないでしょ!」と思いますが、男性の本音なのです。
「妻に性欲がないから、できない」「出来る気がしない」と、妻に幻滅した男性は口を揃えます。
産後セックスレスの悲しい一因です。
本音②:妻に拒否されてズタボロ
妊娠中から約1年ずっと禁欲生活を強いられて、産後に何度もトライしたのに頑なに拒否されてしまった夫。
「疲れてるから無理」「今日はできない」「絶対に嫌!」と回数を重ねるたびに拒否もヒートアップして、男としてのプライドはズタボロです。
もうこれ以上傷つきたくない…
自分を守るために、もう妻とのセックスはあきらめよう…
夫の悲しい決心が、産後セックスレスになってしまいました。
妻から誘ってきても、凍りついた心は簡単には融けません。
本音③:妻に興味がなくなった
妻に興味がなくなった、つまり飽きてしまったのです。
一見産後セックスレスに見えますが、じつは産後は関係なくて、飽きてしまったときたまたま産後だったのです。
人間の脳内ホルモンの影響で、恋愛感情は3年くらいで終息するので、妻への恋愛感情(ドキドキ感)もなくなりました。
ここで「家族愛」を見出して愛情を繋ぐ夫婦もいるのですが、残念ながら産後セックスレスの道に進む人もいます。
このタイプの多くは、不倫や浮気に向かいます。
産後のセックスレスを解消する方法
もうすでに産後セックスレスです…という方、遅くはありません。
産後セックスレスを解消する方法は、以下です。
- 妻の体を一番に考える
- お互いどうしたいのかを話し合う
- 体型を戻す努力をする
- 「こうあるべき」を捨てる
- 旅行をする
- 新たな関係を構築する
- 産後3年間は回復期間
- パートナーを大切にする
方法①:妻の体を一番に考える
夫婦関係を大きく変化させる出産は、妻の負担のほうがより大きいですね。
特に体は資本ですから、妻の体を最優先しましょう。
体が不安だと訴えたり、「痛い」と言っているのに「大丈夫だから」「ちょっと我慢して」「どうにかして」などの無茶ぶりは絶対禁止です。
家事を手伝うなど、体の負担を軽減する行為も有効です。
方法②:お互いどうしたいのかを話し合う
コミュニケーションが大切なことは先述しましたが、一歩進んで産後セックスレスについて「お互いどうしたいのか」真剣に話し合いましょう。
「セックスはしたくないけれど安心感が欲しいから、一緒に寝たい」「どうしてもしたいけど、どうしたらいいか」など、具体的な希望を出し合います。
とことん話し合った先にすり合わせて歩み寄れるポイントが、必ずあります。
話し合っているうちに、自分の本当の気持ちに気づくこともあるでしょう。
方法③:体系を戻す努力をする
産後のお腹がタルタルだったり余計な脂肪が定着しているのは、赤ちゃんを守るためにそうなったので、感謝するところです。
「今まで赤ちゃんを守ってくれてありがとう」と脂肪にお礼を言って、産後1か月を過ぎたら体型を戻す努力を始めましょう。
赤ちゃんが寝ている間に、気になるところを掃除するのがおすすめです。
キュッキュッと力をこめて拭き掃除をします。
外出できるようになったら、赤ちゃんをスリングに入れて散歩をするのもいいですね。
産後セックスレス解消の時に、美しいボディを披露してやりましょう。
方法④:「こうあるべき」を捨てる
産後クライシスの原因のひとつに「理想どおりにいかないことのジレンマ」があります。
今まで当然のように感じていた「理想」を考え直してみましょう。
たとえば「家族みんなでごはんを食べる」「いつかは一戸建てに住む」などです。
ささやかな願いかもしれませんが、それが叶えられなかったときにとてつもなくネガティブな感情になりがちです。
産後セックスレスについても「夫婦はセックスをするべきだ」という理想を一旦捨ててみませんか?
案外快適かもしれませんよ。
方法⑤:旅行をする
産後セックスレスを解消するために、日常を離れてみるのもひとつの方法です。
旅行先では食事の支度や後片付けもなく、お風呂掃除もしなくて良いので、夫婦ともに余裕のある時間を過ごせます。
子供を預けて夫婦だけで旅行に行けたらそれに越したことはありませんが、家族旅行も楽しいですね。
どうしても宿泊が難しかったら、温泉の日帰りコースはどうでしょうか。
方法⑥:新たな関係を構築する
恋愛脳が冷めて、パートナーに飽きて、子供が加わっても、夫婦は夫婦、家族は家族です。
現実を受け入れて、メンバーや役割が変化した家族関係を構築しましょう。
子供が傍に寝ているのが気になってセックスできない人は、それをパートナーにきちんと伝えてください。
そのうえで「寝室を分ける」「子供が寝たら、別室で」などの対策をすればいいですね。
自分たち夫婦にぴったりのかたちが、きっと見つかるはずです。
新たな関係をもう一度作り直して、産後セックスレスを乗り越えましょう。
方法⑦:産後3年間は回復期間
いつまでが産後なのか?という問題ですが、3年です。
もちろん個人差があるので、1年の人もいれば5年かかる人もいます。
手がかかる育児の、オムツがとれる3年が目安です。
この3年間は、心と体の回復期間だと捉えましょう。
夫婦2人で、ゆっくり無理なくコミュニケーションとスキンシップをとってください。
3年後にはセックスレスではなくなっていると信じて、お互いを思いやる気持ちを育てましょう。
この3年間が、産後セックスレス解消だけではなく、より素敵な夫婦関係を築いてくれますよ。
方法⑧:パートナーを大切にする
産後セックスレスに限らず、パートナーを大切に思い大切に扱うと、必ず自分も大切にされて、関係性も良くなります。
大切にする基本は、相手を尊重することです。
もうひとつ「相手のせいにしない」を心掛けましょう。
夫婦は2人なので、どうしても「自分が正しい、相手が間違っている」考えになりがちです。
お互いに相手の言っていることにも一理あると思えるようになったら、関係性も変わります。
産後セックスレスに対する価値観も、変わるかもしれません。
産後セックスレスを解消するには、まずは体調を調えて!
夫婦の在り方、今後の関係性を考えさせる第一関門が「産後」です。
ここをスルーしてしまうと、夫婦不仲やセックスレス、浮気や不倫に発展してしまう可能性があります。
毎日のコミュニケーションはもちろん、体調を調えて元気に生活することが大事です。
元気でなければ問題にも向き合えないし、関係を良くする気力も湧きませんから。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。