職人気質な人の特徴!向いてる仕事や上手な接し方とは
あなたの職場には、仕事に一切妥協せず、一生懸命仕事に取り組む職人気質の人はいませんか? こういった人は、気難しいというイメージが強いので、どのように接すれば分からないという人も少なくありません。 では、職人気質の人にはどういう特徴があって、どのように接していけば良いのでしょうか。 そこで今回は、職人気質な人の特徴や上手な接し方、向いてる仕事や不向きな仕事について解説していきます。
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「職人気質」とは?
「職人気質」とは、「しょくにんかたぎ」と読み、自分の技術を信じて誇りとしており、納得のいくまで一生懸命仕事に取り組む実直な性質であることを指す言葉です。
「職人気質」と聞いて、大工や芸術家などの物作りの仕事をしている、気難しそうな人や口数が少なそうな人をイメージする人が多いのではないでしょうか。
こういった人は、自分の専門分野に関する技術や知識は長けていてプロ意識が高い人も多いので、周りの人から尊敬されることも多いですが、一方で挨拶をしても返ってこない、仕事に対してとても厳しいということで、中には職人気質な人が苦手だという人も少なくありません。
職人気質な人の特徴
では、職人気質な人の特徴をみていきましょう。
- 集中力が高い
- 完璧主義
- 根気強い
- 真面目な性格
- 失敗を恐れない
- 正直者で嘘が嫌い
- コミュニケーションをとるのが苦手
- 仕事道具を大切にする
- 頑固でこだわりが強い
- 自分にも他人にも厳しい
続いて、職人気質な人の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。
特徴① 集中力が高い
職人気質な人には、集中力が高いという特徴があります。
周りの人よりもズバ抜けた集中力を持っており、朝も夜も関係なく、周りの人が寝ていようが遊んでいようがお構いなし自分のやるべきことに集中することができます。
そのため、仕事の成果も完成度が非常に高いので、それに比例してお客様や会社での評価は非常に高くなります。
特徴② 完璧主義
2つ目の特徴として、完璧主義で小さなミスでも許せないというものもあります。
こういった人は、テストで100点を取るのが当たり前、100点以外は0点と一緒と同じように考えているので、仕事では絶対に妥協することなく完璧を目指して仕事に一生懸命取り組みます。
そのため、お客様が求めているような上質な商品を作り出すことができるので、お客様から心の底から感謝されることが多いです。
ただ、こういった人と一緒に仕事をしている場合、職人気質な人は周りの人にも完璧を求めるので、仕事でついていけなくなる人も多くなります。
特徴③ 根気強い
3つ目の特徴として、根気強いというものもあります。
職人と呼ばれる人は、普通の人が簡単には得られないような技術を習得するのに、長い年月をかけて習得しています。
普通の人であれば途中で挫折してしまうようなことでも、職人気質の人はあきらめずに最後まで努力し続けることができます。
そのため、地道で退屈な仕事や肉体的に辛い仕事でも不満は一切口にすることなく、手を抜かずにコツコツと仕事に取り組むことができます。
特徴④ 真面目な性格
職人気質な人は、真面目な性格をしていてチャラチャラするようなことは好みません。
仕事や勉強など何をやらせても途中で投げ出さずに目標を成し遂げるために努力し続けることができます。
そのため、「できるだけ楽をしたい」という中途半端な気持ちで仕事に取り組んでいるような人に対しては嫌悪感を覚えます。
また、法律はもちろんのこと、モラルやマナー、人との約束は必ず守り、決まり事や約束事を破ることは絶対にないので、周りの人からの信頼も非常に厚いのです。
特徴⑤ 失敗を恐れない
職人気質な人は、一度や二度の失敗ではビクともせず、失敗を恐れない強い精神力を持っています。
周りの人が途中で諦めてしまうような大きな失敗をしても、大きな失敗をして周りの人から「そんなことは無理」だとバカにされても、それが成功するまで目標に向かって最後まで成し遂げようとします。
そのため、失敗を恐れずに新しいことにもチャレンジし続けることができるので、失敗体験も含めて周りの人よりも成功体験を積み重ねることができ、人間としても成長し続けることができるのです。
特徴⑥ 正直者で嘘が嫌い
6つ目の特徴として、正直者で嘘を嫌いというものもあります。
相手に嘘をついたり、逆に相手に嘘をつかれたりすることを嫌い、正直に話す人が多いので、周りの人からは「誠実な人」といった好感を抱かれることが多いです。
また、裏表がない性格をしているので、表では良い顔をしているのに、裏では悪口を言われていたということもなく、安心して付き合っていくことができます。
しかし、大人になれば、相手のためを思ってあえて嘘をつかなければならないことも多々あります。
ただ、嘘をつけない正直者の職人気質の人の場合、オブラートに包まないでズバズバと本当のことを言ってしまうので、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまうことも少なくありません。
本人には決して悪気があるわけではないのですが、人によっては「デリカシーがないな」とマイナスの印象を抱いてしまうことも多いのです。
特徴⑦ コミュニケーションをとるのが苦手
7つ目の特徴として、コミュニケーションをとるのが苦手というものもあります。
こういった人は、基本的に口数が少ないので、自分から積極的に人とコミュニケーションをとりに行くことはほとんどありません。
そのため、一緒に仕事をしている職場の人からは「気難しい人」、「近寄りがたい」と思われていることも少なくありません。
また、自分に厳しい分他人にも厳しいですし、完璧主義で真面目であるがゆえに頑固な一面もあって自分のこだわりを貫き通そうとするので、集団に溶け込めずに孤立してしまうことも少なくありません。
特徴⑧ 仕事道具を大切にする
職人気質な人には、仕事道具を大切にする人が非常に多いです。
こういった人は、このメーカーの仕事道具じゃないとダメというように、仕事道具に対するこだわりが強いので、それだけ仕事道具を大切にしようという気持ちが強く芽生えるのです。
そのため、周りの人に自分の仕事道具を触られると怒りを覚えてしまうこともあります。
また、「これがあるおかげで仕事ができている」と、仕事道具に対する感謝の気持ちを持っているので、仕事道具を雑に扱ったり、手入れを怠るような人に対しても、「仕事道具を大切にしろ!」と叱ってしまうこともあります。
特徴⑨ 頑固でこだわりが強い
職人気質な人は、頑固でこだわりが強い人が多いです。
自分の考えは絶対に正しいと思い込んでいるので、自分の考えは誰に言われようと決して変えることはありません。
そのため、職場の人と意見が対立した時に議論がヒートアップしてしまって収集が付かなくなってしまうことも少なくありません。
また、自分の仕事のやり方には強いこだわりを持っているので、たとえその仕事のやり方が非効率的であっても、それを変えるつもりは一切ありません。
もちろん、自分の意思を貫き通すということは決して悪いことではありませんが、集団生活を送る上では妥協することも必要になる場面が多々あるので、人の意見を聞く耳を持てないでいると、周りの人からの反感を買ってしまうことになります。
特徴⑩ 自分にも他人にも厳しい
職人気質な人には、自分にも他人にも厳しいという特徴もあります。
常に自分を律しなければならないと思っているのでもちろん自分に厳しいのですが、こういった人は周りの人に対しても厳しい要求を突き付けたり、厳しい口調で物事を言ってしまうことが多いです。
特に、会社に属して仕事をしている場合、会社には職人気質の人もいればそうではない人も大勢います。
そのため、職人気質の人と一緒に仕事をしていると、そうではない人からの反感が強くなってしまうこともあり、職場で孤立してしまうことも少なくないのです。
職人気質な人に向いてる仕事
では、職人気質な人に向いてる仕事をみていきましょう。
- 大工
- プログラマー
- 研究者
- 作家
- 芸術家
続いて、職人気質な人に向いてる仕事を、それぞれ詳しくみていきます。
仕事① 大工
職人気質に向いてる仕事として、大工が挙げられます。
この仕事は、建築士の作成した設計図通りに材料を加工し、骨組みを作ったり、屋根や床、壁、天井の下地を作って木造建築物を建てる仕事です。
建築物というのは安全面が非常に重要視されますし、やり直しがききにくいものですので、クオリティにこだわり、仕事に誇りを持った職人気質の人ではないと大工の仕事は向かないと言えます。
仕事② プログラマー
職人気質に向いてる仕事として、プログラマーが挙げられます。
プログラマーとは、設計書を基にしてプログラミング言語を用いてプログラムを組んでシステムやソフトウェアを開発する仕事です。
プログラミング言語を習得して実務で使えるようになるまでは相当な努力が必要になります。
また、ITの世界では技術の進歩が目まぐるしいので、常に最新のフレームワークや流行りのプログラミング言語を習得するために勉強に励まなくてはなりません。
そのため、プログラミングに興味を持ってコツコツと勉強を続けていけるような職人気質の人でないとなかなか務まらない仕事であると言えます。
仕事③ 研究者
職人気質に向いてる仕事として、研究者が挙げられます。
研究者は特定の分野を専門的に極める仕事ですので、自分の好きなことに強いこだわりを持ち、並外れた集中力を持った職人気質の人に向いている仕事だと言えます。
また、研究者というのは答えがなかなか見つからない問題に対し、試行錯誤を何度も繰り返しながら常に挑戦を続けていかなければなりません。
そのため、すぐに結果を求めず、途中で諦めずに最後までやり遂げる根気強さが求められるので、こういった人ではないと長くは続かない仕事であると言えます。
仕事④ 作家
職人気質に向いてる仕事として、作家が挙げられます。
作家は、自分の考えたストーリーを作品として表現する仕事ですが、作品ができるまでに数年単位の長い年月を要するので、独特な世界観を持ちつつも仕事にコツコツ取り組めるような人でないと務まらない仕事であると言えるでしょう。
作家の場合は、作品の売れ行きによって収入が大きく左右され、ベストセラーになると何千万、何億という高収入を得ることもできます。
そのため、地道に仕事に取り組むことができる、仕事に妥協しないという職人気質の人にとってはやりがいがあって、なおかつ適性の高い仕事であると言えます。
また、作家は会社に属さずに自宅でコツコツと仕事に取り組むことができるので、コミュニケーションが苦手で気難しい性格の人も多い人でもマイペースに仕事を進めることができます。
仕事⑤ 芸術家
職人気質に向いてる仕事として、芸術家が挙げられます。
芸術家は作家と同様に、独特な自分の世界観を作品として表現する仕事ですので、自分のこだわりや考え方を大事にする職人気質の人に向いてる仕事であると言えます。
芸術家の場合も、作品の出来によって収入が大きく左右されます。
そのため、仕事に誇りを持って質にこだわる人でなければ、生計を立てていけるほどの収入を得ることすら難しいでしょう。
また、会社に属して仕事をするというよりもフリーで仕事をしている人がほとんどですので、コミュニケーションが苦手で良好な人間関係をとるのが難しい人でも務まりやすいと言えます。
職人気質な人に不向きな仕事
では、職人気質な人に不向きな仕事をみていきましょう。
- 営業職
- 事務職
- 管理職
- 教師
続いて、職人気質な人に不向きな仕事を、それぞれ詳しくみていきます。
仕事① 営業職
職人気質な人に不向きな仕事として、営業職が挙げられます。
営業職の仕事は、自分の会社の商品やサービスをお客様に提案して購入してもらうのが主な仕事ですので、高いコミュニケーション能力が求められる仕事でもあります。
また、営業職は色々な性格や考え方を持ったお客様と接していかなければならないので、お客様によって接し方を変えたりと、柔軟に対応していく必要があります。
そのため、人とコミュニケーションをとるのが苦手で、頑固でこだわりの強い人には不向きな仕事であると言えます。
また、営業職の場合はお客様の要望を第一に考えないといけませんが、職人気質の人の場合は、自分のこだわりや意見を押し付けてしまう傾向が強いので、相手の話をよく聞かずに独自の理論を語ってしまうと、営業職としてはかなりの問題があると言えるのです。
仕事② 事務職
職人気質な人に不向きな仕事として、事務職が挙げられます。
事務職は、電話対応をしながら書類を作成したり、来客対応をしたりと複数の仕事を同時にこなす必要があります。
そのため、ひとつの仕事に集中して取り組むのを得意とする人には不向きな仕事であると言えます。
また、事務職の仕事というのは、高度な技術や専門的な知識が求められるような仕事ではありません。
そのため、高度な技術や専門的な知識を活かしてこだわりを持って仕事に取り組む人からしてみれば、事務職の仕事は十分なやりがいを感じられないかもしれません。
仕事③ 管理職
職人気質な人に不向きな仕事として、店長や部長などの管理職が挙げられます。
管理職というのは、部下の管理や教育、チーム全体の仕事の流れなどを把握したりと、自分のことだけではなく、複数の人を同時に管理する必要性があるので、ひとつの仕事に一生懸命取り組むことを得意とする人には不向きな仕事であると言えるでしょう。
また、管理職になると会社の利益のこともしっかりと考えなくてはならないので、それだけお客様や市場のニーズに合った柔軟な考え方が求められるようになります。
そのため、頑固でこだわりが強く、柔軟に物事を考えることが難しい人には難しいかもしれません。
仕事④ 教師
職人気質な人に不向きな仕事として、教師が挙げられます。
教師は、生徒に勉強を教えるのはもちろんのこと、クラス全体の生徒の様子を把握しておく必要がありますし、色々な雑務をこなさなくてはなりません。
そのため、複数のことを同時に行うのが苦手な人には不向きな仕事であると言えるでしょう。
また、クラスの中で勉強ができない子や問題行動を起こす子に対して、厳しい態度をとってしまう可能性も非常に高いです。
大人が相手ならまだしも、子供は人間としてまだまだ未熟ですから、子供に対しても大人と同じように厳しい態度をとってしまうと、クラスの生徒からの反感を買ってしまったり、トラブルに発展してしまう恐れもあります。
職人気質な人との接し方
では、職人気質な人との接し方をみていきましょう。
- お世辞やゴマすりをしない
- ミスに対してフォローするような言葉をかけない
- あまり深い付き合いはせずに適度な距離感を保つ
続いて、職人気質な人との接し方を、それぞれ詳しくみていきます。
接し方① お世辞やゴマすりをしない
職人気質な人と接する時には、お世辞やゴマすりをしないようにしましょう。
職場の目上の人に対して、その人に気に入られようと相手を持ち上げるような発言をする人も少なくありません。
しかし、職人気質の人は、そもそも周りの人から褒められることに慣れているので、「そんなこと自分が一番よく分かっている」程度にしか受け止めてくれません。
また、お世辞やゴマすりを言っている人ほど「薄っぺらで信用できない」というイメージを持っているので、相手を持ち上げる発言をしてもその人に気に入られるどころか、逆に自分に対する印象が悪くなってしまう恐れもあります。
接し方② ミスに対してフォローするような言葉をかけない
職人気質な人と接する時には、ミスに対してフォローするような言葉をかけないように注意しましょう。
職人気質の人のように、いかに高度な技術や専門的な知識を持っている人でも、人間である以上は時にはミスしてしまうこともあります。
こういった時に、「猿も木から落ちますから」とことわざを引き合いにして慰めてしまうかもしれません。
しかし、自分ではフォローを入れているつもりでも職人気質の人からしてみれば、プライドをさらに傷つけることにしかなりません。
そのため、職人気質の人が仕事でミスをしてしまった場合は、何も言わずに放っておくのがベストな対処法なのです。
接し方③ あまり深い付き合いはせずに適度な距離感を保つ
職人気質な人と接する時には、あまり深い付き合いはせずに適度な距離感を保つようにしましょう。
職人気質の人は基本的に個人主義者であり、チームで仕事するよりも自分一人でコツコツと仕事することを好みます。
そのため、仕事はバリバリできるのに人付き合いが苦手だったり、協調性がないことで組織の中に溶け込めない人も少なくありません。
したがって、仕事に限定すれば職人気質の人の技術や能力は真似していくべきですが、それ以外の人間的な部分はどちらかと言うとあまり真似すべきではありません。
また、そういった人にガツガツとコミュニケーションを取りに行こうとすると逆に鬱陶しいと思われて嫌われてしまう可能性もあるので、適度な距離感を保って、必要最低限のコミュニケーションのみに留めておく方が望ましいと言えるでしょう。
職人気質な人の特徴!向いてる仕事や上手な接し方とはのまとめ
職人気質の人は、近寄りがたい、気難しいというイメージが強く、自他ともに厳しいので、職人気質の人に対して苦手意識を持っている人も多いでしょう。
しかし、職人気質の人の仕事に対する姿勢や技術から学ぶことはたくさんあるので、こういった人から仕事に対する姿勢や技術を学べば、きっとあなたも職場で高評価を得られるようになるでしょう。
また、職人気質の人の特徴を知っておくことで、適度な距離感を保ちつつ職場で上手に接していくことができるでしょう。
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