常識人の特徴とは?常識がある人と非常識な人との違い
大多数の人が持つべき常識的な感覚を持っている人であれば、どこに行っても恥をかくことがありませんし、周りの人に迷惑をかけることもありません。 人付き合いをするのであれば、非常識人よりも常識人と付き合っていきたいものです。 では、具体的に常識人と呼ばれる人にはどういった特徴があるのでしょうか。 そこで今回は、常識人の特徴や常識がある人と非常識な人との違いについて解説していきます。
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常識人とは?
意味
「常識人」とは、「常識を踏まえた発言や行動ができる人」のことを指します。
そもそも、常識というのは生まれ育った国や環境によって大きく異なるものですが、例えば、日本人にとっての常識というのは、日本人の大多数の人が共通に持つ、または持つべき普通の知識や意見、判断力のことを指します。
そのため、日本では常識人と言われるような人でも海外に行けば非常識だと思われたり、逆に、海外では常識人と言われるような人でも日本では非常識人だと思われることもあります。
類語や対義語
「常識人」の類語にあたる言葉は、「人格者」、「良識者」、「普通人」などの言葉が挙げられます。
一方、「常識人」の対義語にあたる言葉は「非常識人」、「常識はずれな人」、「世間知らずな人」、「お坊ちゃん育ち」、「お嬢様育ち」などの言葉が挙げられます。
常識人の特徴
では、常識人の特徴をみていきましょう。
- ルールやマナーは必ず守る
- 人との約束は必ず守る
- 自分の都合よりも相手の都合を優先する
- 言い訳をしたり責任転嫁をしない
- TPOをわきまえた装いを心掛けている
- 自分の常識を他人に押し付けない
- どんな相手でも常に謙虚な姿勢で接する
- 挨拶やお礼、謝罪の言葉がきちんと言える
続いて、常識人の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。
特徴① ルールやマナーは必ず守る
常識人には、ルールやマナーは必ず守るという特徴があります。
法律はもちろんのこと、会社や学校でのローカルルールやマナーは必ず守り、相手に迷惑をかけないような行動を常に心掛けています。
常識人からしてみれば、こういった決まりごとを守るのは人間として当たり前だと考えているので、逆に、ルールやマナーを平然と破るような人に対して強い嫌悪感を抱きます。
特徴② 人との約束は必ず守る
2つ目の特徴として、人との約束は必ず守るというものもあります。
友達との待ち合わせの時間や仕事の納期など、相手と交わした約束は何があっても必ず守るので、それだけ周りの人からの信頼を集めています。
また、他人の秘密を知った時も、「ここだけの話」といって周りの人に口外することはなく、墓場まで持っていく強い覚悟を持って秘密を守り抜きます。
そして、約束を守れなさそうだと最初から分かっている時は、嘘をつかないで最初から約束を交わさないのも常識人の特徴のひとつでもあります。
特徴③ 自分の都合よりも相手の都合を優先する
常識人には、自分の都合よりも相手の都合を優先するという特徴もあります。
こういった人は、周りの人に迷惑をかけるような行為を嫌うので、常に相手の都合を優先して、自分勝手な行動は慎むように心掛けています。
例えば、人に電話を掛ける時は、早朝や深夜などの時間帯は避け、相手に負担をかけないために適切な時間帯を選んで電話するようにしています。
メールやLINEを送る時も、できるだけ簡潔に内容をまとめ、だらだらと長文のメッセージを何件も送ったりすることはありません。
そして、仮に自分の行動によって相手に迷惑をかけてしまったら、言い訳をせずにすぐに謝罪できるのも常識人の特徴のひとつでもあります。
常識人は周りに気を遣いすぎて精神的に疲れてしまうことも多いですが、間違いなく周りの人からの評価は高いと言えるでしょう。
特徴④ 言い訳をしたり責任転嫁をしない
常識人は、責任感の強い人が多いので、言い訳をしたり責任転嫁をすることはありません。
自分の起こした行動によって負った責任は、「全て自分の責任です」と認めた上で最後まで責任を果たそうとします。
これは、自分の身に降りかかってきた責任は自分の行動が原因だときちんと理解しており、責任を誰かに押し付けることによってその人に迷惑をかけるからこそ、潔く自分の非を認めて最後まできちんと責任を果たそうとするのです。
特徴⑤ TPOをわきまえた装いを心掛けている
常識人には、TPOをわきまえた装いを心掛けているという特徴もあります。
仕事が休みの日は自分の好きな格好で出掛けますが、仕事や冠婚葬祭の場などのわきまえるべき場所では、その場に合った装いで出掛けます。
また、不潔な装いをしてしまうことで、周りの人を不愉快にさせてしまうことも分かっているので、常識人の装いには清潔感があるというのもひとつの特徴です。
特徴⑥ 自分の常識を他人に押し付けない
常識人には、自分の常識を他人に押し付けないという特徴もあります。
例えば、よく正義感が強すぎるがゆえに自分の正義感を他人に押し付けてトラブルを起こすような人がいますが、そういった行き過ぎた正義感を持っている人も、周りにいる第三者から見れば非常識な人と同じようにしか見えません。
ただ、自分の思っている常識と他人の思っている常識はそれぞれ違うものですので、自分の常識を他人に押し付けるという行為そのものが非常識なのです。
そのため、常識人は自分にとって非常識な行動をとっている人に対して不快感を抱くことはあっても、「非常識だ」といって直接指摘しに行くようなことはありません。
特徴⑦ どんな相手でも常に謙虚な姿勢で接する
常識人には、どんな相手でも常に謙虚な姿勢で接するという特徴もあります。
こういった人は、お店のスタッフや部下などの自分よりも立場の弱い人に対しても、目上の人と同じように謙虚な姿勢で接することができます。
常識人ほど、自分の能力を振りかざすことなく、相手に不快な思いをさせないように心掛けているので、立場の弱い人からも「あの人のようになりたい」と慕われる存在になるのです。
特徴⑧ 挨拶やお礼、謝罪の言葉がきちんと言える
常識人には、挨拶やお礼、謝罪の言葉がきちんと言えるという特徴もあります。
「おはようございます」などの挨拶、相手から何か親切にしてもらったら「ありがとう」、相手に迷惑をかけたら「ごめんなさい」というのは人とコミュニケーションを取る上での基本中の基本でもあります。
こういったことは小さい頃から親からきちんと教育されるはずですし、集団で生活していれば自然と身につく一般常識であるはずです。
それにも関わらず、大人になってもそれができないということは、周りの人から「どんな教育を受けてきたのか」、「今までどうやって生きてきたんだ」と非常識だと思われても仕方のないことです。
「常識人」と「非常識人」の違い
では、「常識人」と「非常識人」の違いをみていきましょう。
- 他人の迷惑を考えるかどうか
- 相手の立場に立って物事を考えられるかどうか
- リスク管理が出来ているかどうか
- 誰もが知っているような一般常識があるかどうか
- ルールを守れるかどうか
- 周りの空気が読めるかどうか
- 丁寧な言葉遣いができるかどうか
続いて、「常識人」と「非常識人」の違いを、それぞれ詳しくみていきます。
違い① 他人の迷惑を考えるかどうか
常識人と非常識人の違いととしては、他人の迷惑を考えるかどうかという点です。
非常識人というのは、自分の都合しか考えられないので、他人から迷惑だと思われようが、自分のやりたいことを優先しようとします。
そのため、歩きたばこをしたり、公共の場で大声で話したり、順番を抜かしたりといった他人に迷惑に思われるような行為を平然な顔でやってしまうのです。
また、こういった人は、周りの人から迷惑行為について指摘されたとしても、「自分は悪くない」と開き直ってしまうような人もいるので非常にタチが悪いと言えます。
一方、常識人というのは、他人の気持ちをしっかりと考えられるので、他人の迷惑になるような行為をすることはありません。
違い② 相手の立場に立って物事を考えられるかどうか
2つ目の違いとしては、相手の立場に立って物事を考えられるかどうかという点です。
非常識人というのは、相手の立場に立って物事を考えることができないので、相手が傷つくような言葉を平気な顔で発言したり、他人の迷惑になるような行為をしたりして、周りの人を不愉快にさせることが非常に多いです。
そのため、例えばショックな出来事があって落ち込んでいる人に対して、本来であれば慰めたりしなければいけない場面でも「何甘えているの?」と相手を責めてしまうので、結果的に相手を傷つけることになります。
一方、常識人というのは、相手の立場に立って物事を考えることができるので、相手が傷つかないように言葉を選んで発言したり、他人に対して思いやりのある行動をとることができます。
違い③ リスク管理が出来ているかどうか
3つ目の違いとして、リスク管理が出来ているかどうかというものもあります。
非常識人というのは、将来起こり得るリスクを想定しないで、場当たり的な行動を起こすことが多いです。
そのため、SNSで目立ちたいがために、法律やモラルに反した行動を撮った動画を投稿したり、他人と口論になって相手を殴ってしまったりしたりといった常識から外れた行動をとってしまうのです。
そうなれば、警察に逮捕されたり、民事的な責任を負うことになったり、会社をクビになったりと、問題行動に対する罰を受けることになるので、後で痛い目を見ることになるのです。
一方、常識人というのは、将来起こり得るリスクを想定した上で慎重に行動に起こすことができるので、後で痛い目を見るような非常識な行動を起こすことはないのです。
違い④ 誰もが知っているような一般常識があるかどうか
4つ目の違いとしては、誰もが知っているような一般常識があるかどうかという点です。
「日本の首都はどこか」、「今の日本の総理大臣は誰か」といった、日本国民なら知っているであろう質問に答えられないと、周りの人から非常識だと思われることが多いです。
何を知っていないと非常識だと思うかという基準は人それぞれ異なることではあります。
しかし、上記のような質問は日本国内に住んでいれば必ず耳にすることですから、頭が良いか悪いかは関係なく、このような一般常識を知っていないと「今までどうやって生きてきたのか」、「何を勉強してきたんだ」と疑問に思われてしまうのも仕方のないことです。
また、一般常識というのは自分の就いている仕事によっても一般常識の範囲は変わってきます。
例えば、システムエンジニアであればプログラミングに関する知識、自動車の整備士であれば自動車に関する知識を知っていないと、職場の人やお客様から非常識だと思われてしまいます。
違い⑤ ルールを守れるかどうか
5つ目の違いとしては、ルールを守れるかどうかという点です。
この場合におけるルールというのは法律ではなく、会社の就業規則や学校の校則、自治体ごとのルールなどの、自分の置かれている環境の中で適用されているルールのことを指します。
こういったルールというのは集団生活を送る上は必ず必要になりますし、ルールを決めておくことによって物事が円滑に回るようになります。
しかし、非常識な人というのは、こういったルールを平然と破ってしまうことが多いので、結果として周りの人に迷惑をかけることになります。
ただ、こういったルールを破っても法律に違反していない限りは刑事罰を受けることはありません。
そのため、法律に違反していないからといって開き直るような非常識人がいるのも現状です。
違い⑥ 周りの空気が読めるかどうか
6つ目の違いとしては、周りの空気が読めるかどうかという点です。
非常識人というのは、TPOをわきまえることができず、周りの空気を読むことができないので、その場にそぐわない服装やメイクをしてしまうことで、結果的に周りの人から非常識だと思われることが多いのです。
例えば、友人の結婚式に出席するのに、花嫁よりも目立つような白のドレスを着て行ったり、身内のお葬式に参列するのに、派手なアクセサリーや派手なメイクをしてしまうといったことが挙げられるでしょう。
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違い⑦ 丁寧な言葉遣いができるかどうか
7つ目の違いとして、丁寧な言葉遣いができるかどうかというものもあります。
非常識な人というのは、初対面の人や目上の人に対しても敬語を使わずにタメ語を使ったり、お店のスタッフに対して暴言を吐いたりすることができてしまいます。
家族や友人などの親しい間柄ではない限り、相手に対して敬語を使うのは常識的なことです。
そのため、それが大人になっても出来ない人というのは、周りの人から「育ちが悪い」、「非常識」だと思われて当然のことなのです。
非常識人にならないように気をつけるべきこと
では、非常識人にならないように気をつけるべきことをみていきましょう。
- ルールやマナーはきちんと守る
- 言い訳や責任転嫁をして逃げない
- 何事も自分の思い通りにしようとは考えない
- 挨拶やお礼、謝罪の言葉をきちんと言う
続いて、非常識人にならないように気をつけるべきことを、それぞれ詳しくみていきます。
気をつけるべきこと① ルールやマナーはきちんと守る
非常識人にならないようにするためには、ルールやマナーはきちんと守るようにしましょう。
法律を守るのはもちろんのことですが、たとえ法律に違反しなくても、職場や学校での決まりごとや公共の場でのマナーを守れないと周りの人から非常識な人だと思われてしまいます。
そもそも、ルールやマナーというのは、色々な性格や価値観を持った人々が社会生活を円滑に送っていくために、不快な気持ちにならないために絶対に必要となるものです。
そのため、「何でこんなルールを守らなくちゃいけないのか」と疑問に思うこともあるかもしれませんが、決められたことは必ず守るようにしましょう。
気をつけるべきこと② 言い訳や責任転嫁をして逃げない
非常識人にならないようにするためには、言い訳や責任転嫁をして責任を負うことから逃げないようにしましょう。
小さな子供ではないのですから、誰に何を言われようと、自分の意思で決めて行動に起こしたことは、全て自分の身に降りかかってくるということを理解しなければなりません。
しかし、「上司からの命令だったから~」、「体調が悪かったから~」と言い訳や責任転嫁ばかりをしていては、自分の行動によって自分の身に降りかかってくる責任の重大さを理解することはできません。
そういったことから逃げ続けていると、非常識な行動をとり続けた結果、後で人生を大きく左右するほどの痛い目を見ることになるかもしれません。
気をつけるべきこと③ 何事も自分の思い通りにしようとは考えない
非常識人にならないようにするためには、何事も自分の思い通りにしようとは考えないようにしましょう。
何事も自分の思い通りにしようとすると、他人の迷惑を考えずに自分勝手な行動を起こすようになります。
ちょっと気に食わないことがあっただけでクレームを入れたり、他人が自分の思い通りに動いてくれないことでイライラして周りにいる人に八つ当たりしたりと、非常識な行動が目立つようになります。
当然のことですが、自分の思い通りに何でも物事が進むことはほとんどありません。
そのため、こういった自己中心的な考え方をやめて、相手の都合や立場に立って物事を考えるようにすることで、自分の思い通りにならなくても非常識的な行動をとらずに済みます。
気をつけるべきこと④ 挨拶やお礼、謝罪の言葉をきちんと言う
非常識人にならないようにするためには、挨拶やお礼、謝罪の言葉をきちんと言うようにしましょう。
これらは人間として当たり前のことではありますが、当たり前のことを当たり前のようにできない非常識な大人は世の中にはたくさんいます。
そもそも、相手の立場に立って物事を考えることができれば、挨拶やお礼を言わなかったり、自分の非を認めてきちんと謝罪しないことが、相手の心を不快な思いにさせるかどうか分かるはずです。
そのため、挨拶は自分から積極的にする、親切にされたらお礼を言う、相手に迷惑をかけたらきちん謝罪することを心掛けるだけでも、良好な人間関係を構築することができますし、非常識な大人だと思われることもないでしょう。
常識人の特徴とは?常識がある人と非常識な人との違いのまとめ
「常識人」と呼ばれる人は、周りの人の迷惑になるような行動は慎み、決められたことはきちんと守ることができるので、周りの人からの評価は非常に高いです。
逆に、常識から外れた行動を人前でとるような人は、周りの人の気持ちを不愉快にさせますし、そういった人と付き合うことで自分も恥をかいてしまうので、周りの人からの評価は落ちていく一方です。
このように、常識的な行動をとれるかとれないかによって、その人の印象が大きく左右されるので、常識人と呼ばれるような人間を目指していきたいものです。
ただ、「常識」というのは育ってきた環境や年代によって意味が大きく変わってくるので、今まで常識だと思っていたことも、月日が流れるについてその常識が非常識に変わることもあります。
そのため、自分の中の常識にとらわれずに柔軟に物事を考えて様々な視点から物事に向き合える人こそが一番の常識人だと言えるでしょう。
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