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一人暮らしより二人暮らしを選ぶ人が増えている?

寄り添って眠る二人暮らしのカップル
一人り暮らしでも二人暮らしでも、あまり生活費はかわりません
実家から出て独り暮らしを体験したことがある人なら実感できるかもしれません。
例えば、別々に洗濯機を回すというのなら話は別ですが、特別なことがない限り一人でも二人でも、水道代・光熱費はあまり変わりません。

まして、二人とも学生や社会人同士などの場合、ライフスタイルもある程度は似通ってくるので、生活費の無理ムダが出にくいというメリットや、誰かが側にいてくれる安心感といった金銭で測れないメリットもあり、二人暮らしを選択する人がますます増えているようです。

二人暮らしの生活費の内訳【学生同士の場合】

二人暮らしの若いカップル

生活費の内訳①:仕送り

学生同士の二人暮らしの場合収入のメインとなるのがお互いの実家からの仕送りと言うケースが多く見られます。
この場合、仕送りから生活費を捻出することになるわけですが、仕送りの金額やタイミングも各家庭によってマチマチ。

しかしなるべく、生活費の負担と支払いを等分にしておかないとちょっとしたことで不公平感が深刻なケンカに発展することも考えられるので要注意です。

生活費の内訳②:バイト代

仕送りに次いで学生同士の二人暮らしの場合収入のメイzとなるのはお互いのバイト代です。
しかし、バイトは継続的な雇用ではない場合がほとんどである上に、ブラックバイトであったりすれば、学業を優先すべき学生としては本末転倒の事態も引き起こしかねません。

バイトはあくまで生活費の補完としての収入と考えるのが賢明です。

生活費の内訳③:奨学金

学生同士の二人暮らしの場合、奨学金で生活費をまかなうことも少なくありません。
しかし、忘れてはいけないのは、無償のものは少なくほとんどが卒業後返済する決まりとなっているという点です。

卒業後正社員になれれば返済計画もさしてキツいものではありませんが、万が一就活に失敗した場合は別です。
また途中退学した場合なども返還まであまり猶予がなく、たちどころに生活が困窮してしまうことも。

そうした点からも奨学金を生活費にまわすのは極力避けるようにしましょう。

二人暮らしの生活費の内訳【社会人同士の場合】

二人暮らしの社会人カップル

生活費の内訳①:給料

学生同士の二人暮らしと違い比較的金銭的に余裕があることが大半の社会人同士の二人暮らし。
生活費のベースになるのも双方の給料ということがほとんどです。

ただし、グローバル社会の現代で終身雇用制はまさに絵に描いたモチ。
お互いの給料がリストラや給料カットなどによって想定していたより低い、あるいは途絶えることも念頭に置いて生活するようにするのも大切です。

生活費の内訳②:ボーナス

社会人同士の二人暮らしの場合、冠婚葬祭など交際費も生活費に次いで負担が大きな支出となってきます。
こうした不測の事態の生活費の穴埋めとしてアテにされるのがボーナスですが、二人とも会社勤めであれば問題ないものの、正社員や派遣社員、個人事業者など雇用形態もさまざまな現在ボーナスがある、ないといった収入格差が生活費分担の大きな妨げになることも。

生活費の内訳③:副収入

二人暮らしというよりは実質事実婚といった色合いの濃い生活の場合、生活費はふくらむことはあっても減らすのは非常に困難です。
こうした生活費の不足を補うための収入手段として、安易にローンやキャッシングといった手段に走るのは絶対のタブー。

雇用先の規約にもよりますが、副業OKの場合などは生活費の増加分を副収入で補うのも視野に入れておくと良いでしょう。

二人暮らしの収入と支出のバランスは?

生活費を払う男性
二人暮らしの収入と支出のバランスは以下のケースがあります。

  1. 共同財布を作る
  2. 定期的に支出と収入のバランスを見直す
  3. リミット設定は余裕のあるうちに

では、それぞれの「方法」について詳しくみていきましょう。

二人暮らしの収入と支出のバランス①:共同財布を作る

学生同士や社会人同士といったある程度同等の収入が望める場合などは、家賃や食費、雑費といった生活費をいちいち折半する手間を省き、さらに明細をわかりやすくするといった点を考えて共同の財布を作るという方法があります。
具体的には毎月一定金額をお互い支出しあって共同財布口座などに入れておき、家賃や光熱費、雑費などといった生活費はそこから引き落とし、あるいはネットスーパーなどで購入するという方法があります。

この方法であれば、万が一将来的に二人暮らしを解消する際も、金銭問題が生じるリスクが少なくて済むというメリットや、物価の高騰といった場合にも支出と生活費のバランスの見直しが容易という点が挙げられます。

二人暮らしの収入と支出のバランス②:定期的に支出と収入のバランスを見直す

特にカップルでの二人暮らしが長くなると実質事実婚状態となる場合があります。
こうした長きに渡る二人暮らしの場合、それぞれの仕事などの関係で、収入や年収に大きな差が生まれることもあります。

こうした場合のリスクを避けるために定期的にお互いの収入や二人暮らしの生活費の支出について見直す機会を設けるようにしておかないと生活費の負担感が増した方が、不満を溜め込みやすくなってしまうことがありえます。

二人暮らしの収入と支出のバランス③:リミット設定は余裕のあるうちに

お互い気心知れた間柄の場合、ついつい生活費やその他のことでお互い融通しあうことがあります。
思いやりが根底にあるからこその行為ですが、お互いへの甘えが増えてしまったり、融通してくれることが当たり前になってしまうと、いずれは破綻してしまいます。
そうした事態回避のために、万が一生活費などの融通をし合っても、限界はココまでといった厳格なルールを決めておくことが大切。

特にいざ生活費の負担に不公平が生まれてからの話し合いは冷静さに欠けることが十分予測されるので、生活費の融通などのルールはお互いに物心ともに余裕のあるうちに決めておくのが大切です。

二人暮らしのリアル【友達同士の場合】

二人暮らしの女性たち
友達同士の二人暮らしには、以下の5つの特徴があります。

  1. 「~だろう」は禁物
  2. 異性関係はモメ事に発展しやすい
  3. 支出は明確に
  4. 肩代わりはしない
  5. 更新時にルールを見直す

では、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

特徴①:「~だろう」は禁物

友達付き合いから発展した二人暮らしであれ、単純に生活費の圧縮化を目的としたシェアメイトとしての二人暮らしであれ、ある程度共同生活歴が長くなると相手の行動パターンが見えてくることがあります。
これを慣れというのはカンタンですが、そうしたパターンを「きっと○○だろう」と自分に都合よく解釈するようになっては二人暮らしの危機も近いことになってしまいます。

具体例で言えば普段飲み会で遅くなっても連絡しないで遅く帰ることが半ば常態化してしまっていたとしても「普段遅くなっても許してくれるんだから、今度も許してくれるだろう」と連絡もなく朝帰りしたり、終電を逃した友人を事前許可なく連れ帰ったりするのはNG。

今まで許してくれていた、と思っているのは実は自分だけで相手は元々苦々しく思ってガマンしていた場合などは、こちらのわがままぶりに堪忍袋の緒が切れてしまうといった事態になってしまいます。

特徴②:異性関係はモメ事に発展しやすい

女性同士の二人暮らしの場合などは異性を家に入れないというルールにしておくのが常識。
特に昨今のように猟奇的犯罪やストーカー事件などが頻発する世の中では、自分にとって悪意のある異性がシェアメイトを介して接近してこられてはたまったものではありません。

また、自分にとっては気の置けない男友達だとしても、ルームシェアしている女友達にとっては赤の他人
本来無防備に過ごしている家の中で見知らぬ異性がうろつかれては二人暮らしのメリットどころかデメリットでしかありません。

特徴③:支出は明確に

同性同士の二人暮らしの最大のメリットは何と言っても独りではない安心感と生活費などのランニングコストの削減です。
ただしルームシェアが認められている賃貸物権であっても、電気や水道、ガスといった公共料金は通常どちらかの名義として登録契約するのが当たり前。

元々お互いがもっていた口座をそうした公共料金などの生活費の引き落としなどに使う場合は、請求が来たらキチンと明細を示して折半するのが良いでしょう。
その都度その都度の折半と金銭の授受が面倒くさいという場合は、どちらかの名義で口座を新しく開設し、生活費全般の引き落とし口座に指定した後、毎月同額のお金をそれぞれその口座に入金する形での折半がおススメです。

特徴④:肩代わりはしない

友達同士などの同性同士による二人暮らしの場合、どちらかがリストラや派遣打ち切りなどになった際の生活費の負担がもう一方に一気にのしかかってしまうことがあります。
同年輩同士であれば、よほどのことがない限り、所得や貯蓄もお互い似たり寄ったりであることが多く、片方だけに生活費のしわ寄せが来るのはフェアではありません。

例え「次の仕事が見つかるまで」だとしても、生活費の肩代わりはキチンと金額的リミットと、返済の期限を決めるのが大切。
できればいざという時すぐに慌てずに済むように普段から、一ヶ月先までの家賃や光熱費費などの生活費分の貯蓄をお互い作っておくようにしましょう。

特徴⑤:更新時にルールを見直す

最近では敷金や礼金のかからない賃貸物件も増えていますが、特に同性同士の二人暮らしによるルームシェアなどの場合、更新月をお互いの関係を見直すきっかけとするのもおススメです。
どちらかに近い将来に結婚や転勤などの転居を伴うライフイベントが控えている場合などは、早めに相手に知らせておくのが二人暮らしにおけるマナー。

また、不測の事態で二人暮らしが継続できなくなった場合のことも、ある程度はあらかじめ二人でキチンと話し合って決めておくと、いざという時生活費の分担や清算でもめるリスクを軽減することが出来ます。

二人暮らしのリアル【同棲カップルの場合】

二人暮らしのカップル
同棲カップルの二人暮らしの場合には、以下の5つの特徴があります。

  1. 金銭分担は始めにキチンと決めておく
  2. 家事分担はゆとりも必要
  3. リミットを越えたら黄色信号
  4. ローンは慎重に
  5. 共有財産はなるべく増やさない

では、それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

特徴①:金銭分担は始めにキチンと決めておく

同性同士の二人暮らしではなく、カップルでの二人暮らしの場合は結婚の予行演習としてのお試し同棲といったニュアンスがある場合も多くあります。
そうした二人暮らしの先の関係まで見据えてのことであれば、なおさら生活費の分担などの金銭面はキッチリ決めておくのが大切。

なあなあで誤魔化していると次第にひずみが大きくなることも多いので注意が必要です。

特徴②:家事分担はゆとりも必要

生活費の分担が折半ではない場合などは、その差額分を家事負担という形で補う二人暮らしのカップルも多く見受けられます。
こうした場合の特徴としては男性の方は、いったん家事負担のルールを決めてしまうとその変更に抵抗を示すことが多いので、多少クドイと思ってもきっちり細かい部分までルールを決めておくのがベター。

またルールは厳しくするだけでなく、どちらにとっても多少のゆとりのあるものにしておくのも円満な暮らしのコツです。

特徴③:リミットを越えたら黄色信号

同性同士であれ、カップルであれ、お互いを頼りにするのは良いことですが、馴れ合いすぎると破綻が近くなるのは共通事項。
甘えを押し付けるのではなく、ココから先は無理、といったリミットを厳格にしておくようにしないと、片方だけに負担が増えてしまうことになるので要注意です。

特徴④:ローンは慎重に

最近では家賃をクレジット払いにできる物件も出てきたことから、生活費その他とは別にどちらかのクレジットカード払いにしているというケースもあるようです。
毎月かなりの金額を支払うわけですから、その分ポイントやマイルが溜まるというメリットもあります。

しかし家賃をクレジット払いにした場合、自分は二人暮らしを解消してその物件から退去していても、片方がそのまま住み続けている場合などのケースでは支払い口座の変更などの面倒が起きることも。
また、旅行などの代金をどちらかのカードローンで支払う形などにしておくと、完済前に二人暮らしを解消する際のトラブルに発展することもあるので、できるだけ避けましょう。

特徴⑤:共有財産はなるべく増やさない

カップルでの二人暮らしの場合、そのまま事実婚あるいは法定婚へと関係が移行していけば問題はありませんが、万が一別れることになった時は二人暮らしも解消せざるを得ません。
そうした際のモメ事を少しでもあらかじめ回避しておきたいのなら二人暮らしの間に共有財産を増やすことはなるべく避けるのが鉄則です。

もちろんそうはいっても生活家電など毎日の暮らしに不可欠なものも出てくるのが現実。
そうした場合は、その品物を購入した人のモノとみなすといったルールをあらかじめ決めておき、なるべくトータルで同じ金額分それぞれが購入したようにしておくのがおススメです。

金の切れ目が縁の切れ目?二人暮らしが破綻する原因は?

ケンカする二人暮らしのカップル
二人暮らしは同性同士であってもカップルであってもある意味夫婦と同じようなもの。
大きなモメ事の原因の1つも夫婦と同じ「金銭問題」です。

特に二人の間でのお金の貸し借りは金額の大小に関わらず行わないのが大原則
貸した側にとっても返済が滞ってもなかなか催促しにくく、イライラが募ったり、後々に返してもらっても心にわだかまりが残ったりしてしまいます。

また借りた側にとっても例えすぐに返却してもことあるごとに恩に着せられたりして、相手に対して感謝の思いを素直に持てないというケースに発展してしまうことも。
借用書などもお互い遠慮があって作成しにくく、より大きなモメ事の火種になってしまうことも十分ありえますので、長続きしたい関係なら特に金銭問題はタブーと心得ておくのが大切です。

二人暮らしにはキチンとしたルールが大切

二人暮らしのお金のやりくり
いくら普段は気心の知れた友達やカップルであっても、毎日の生活を共にすればさまざまな違いや軋轢が生じるのは育った環境の違いからも当然のこと。
独り暮らしとは違ったわずらわしさや面倒くささがつきまとうのもある程度仕方のないことです。

しかしその一方で、体調不良の時やメンタル的に落ち込んだとき、自然災害などに見舞われた時など、自分と行動を共にしてくれる誰かが側にいてくれるありがたみを感じることも多いもの。
良いところだけ獲りできる関係ではなく、いざという時にお互いに頼りになるウィンウィンの関係を目指して、キチンとしたルール作りなど二人暮らしをより楽しく快適にする努力を怠らないようにしたいですね。

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ライター
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