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デートDVとは?気をつけたいデートDVの事例や対処法

近年、デートDVという言葉が徐々に浸透してきています。
「自分たちには関係ない」と考えるカップルの方が多いのが自然です。

ところが気づかないうちに、デートDVに当てはまってしまうカップルもいます。
この記事ではデートDVとは何なのか、気をつけたいデートDVの事例や対処法をご紹介します。

「デートDV」とは

デートDVか悩む女性

デートDVとは、交際している相手から暴力を受けることです。
身体的だけではなく、精神的や金銭的、性的な部分も対象に含まれます。

自分が相手のすることに対して「怖い」「おかしい」と思うことがあれば、デートDVかもしれません。
デートDVは加害者側も、被害者側もデートDVである認識が薄いです。

特に被害者側は認識していても受け容れることができない人が多いです。
加害者側もデートDVであることを分かっていないので、お互いにやめるきっかけを掴めません。

暴力がサイクル化すると、容易に抜け出すことができないのです。
そのためデートDVが何年も続き、大事になってようやく発覚することもあります。

デートDVを受けたことがある女性は4%?

女性100人にデートDVを受けたことがある?と質問!
結果はこのようになりました。

デートDVアンケート

デートDVを受けたことがある女性は4%、デートDVを受けたことがない人は96%でした。

デートDVだと感じた瞬間を、聞いてみました。
「服の色を指定された」(27歳・女性)
「気にくわないことがあると、髪を引っ張られる」(29歳・女性)

デートDVの内容は様々なようですね。
その他デートDVと言われる行為には、どんなものがあるのかをまとめてみました!

彼氏のこんな行動ってデートDV?

デートDVかもしれない彼氏

では、彼氏の行動でデートDVかも?と思う行動をみてみましょう。

  1. 強く怒鳴る
  2. 物を投げる
  3. 酷く罵る
  4. 無理矢理キスする
  5. 無理矢理エッチする
  6. 刃物で脅す
  7. 殴る

それぞれの行動について詳しくみていきます。

行動①:強く怒鳴る

相手のしたことに対して、怯えさせるほど強く怒鳴ります。
怒鳴るという行為では確かに身体的に傷はつきません。

しかし、怒鳴るというのは声の暴力です。
相手の耳と心に酷く傷をつけてしまうのです。

行動②:物を投げる

人に対して物をぶつけるのは殴ることと同じです。
投げた物が武器になり得てしまうのです。

物を投げた先が人でなくてもこれはデートDVかもと思わせる行動です。
物の破損による怪我や損害も相手に恐怖を与えます。

行動③:酷く罵る

酷い言葉で相手を罵ることもデートDVかもと思わせる行動です。
これは精神的に相手を追いつめてしまうものです。

特に物を投げることや怒鳴ることよりもこれは気持ちに酷く影響します。
最悪の場合、自殺を選択させてしまうこともあります。

行動④:無理矢理キスする

無理矢理キスを迫るというのは恋愛でもよくある場面です。
しかし、それも度が過ぎてしまうとそれは相手の心を傷つけます。

相手が嫌だと言っていることを強引にしてはいけないということは誰でも分かることです。
ところが、彼氏は「恋人だからしてもいい」という固定観念にとらわれているため、気づかないのです。

行動⑤:無理矢理エッチする

キスをすることと同様に、エッチを無理矢理迫ることもデートDVかもと思わせてしまいます。
恋人だから合意の上というのは言い訳にすぎません。

相手を強引に丸め込み、無理矢理エッチをすることは強姦と同じです。
それがデートDVかもと思わせる最大の理由です。

行動⑥:刃物で脅す

物を投げることや酷い言葉を使うことでは飽き足らず、刃物で脅す行動にでます。
この行動の多くは、相手が自分になかなか服従しないと感じた場合に取ります。

命までは取ろうとは考えておらず、凶器を振りかざすことが目的です。
そのため実際に抵抗されることはほとんど考えていません。

行動⑦:殴る

デートDVかもしれないと感じる行動としてよく挙げられるのが殴るという行動です。
直接、相手から暴力を与えられていると強く感じられるためです。

殴るという他に蹴るや、首を絞める等の行為もデートDVだと思わせられる行動です。
言葉や物ではなく、直接手を出されることが決定打になります。

デートDVには精神的DVや過剰な金銭負担も含まれる

デートDVを受けた女性

デートDVで目立つ事例として挙げられるのは身体的な暴力が多いです。
しかし、中には心を酷く傷つけるような言葉を言う精神的DVもあります。

差別化しづらい生活費の負担などの過剰な金銭負担もデートDVになります。
これを知らずに「殴られていないからデートDVじゃない」と思って相談しない女性が多いです。

自分が不当に傷つけられていると感じれば、デートDVである可能性が高いのです。

女性100人に聞いた、彼氏のデートDVに悩んだ時の対処法【同棲カップルの場合】

同棲しているデートDVに悩む女性

同棲中の彼氏のデートDVに悩んだ時の対処法を、女性にアンケートしました。
回答と具体的な対処法を紹介していきます。

  1. 警察へ相談する
  2. 電話相談を活用する
  3. 自治体に相談する
  4. 家出する

対処法①:警察へ相談する

「警察に相談すれば、相手も理解してくれるかも」(30歳・女性)
「警察に相談し、避難もする。結局自分の身は自分で守るのが一番。」(28歳・女性)

同棲カップルの場合、一人暮らしと違って逃げる場所がありません。
頼れる人がいない場合、行く場所が限られてきます。

ただし、警察は実害がなければ相談しても曖昧な対処しか提案して貰えないことがあります。
その代わり、誰でも一目で分かるような暴力を受けている場合は非常に有効的な手段と言えます。

もちろん、殺傷未遂で逃げ出すという緊急性のある場合も有効的な手段です。

対処法②:電話相談を活用する

「ひどいデートDVの場合、GPSでいる場所を確認される場合もあるから電話で対処。」(29歳・女性)

直接警察へ行く勇気がない場合や頼れる場所がないという場合は、電話相談が使えます。
増加するデートDVへの対策として、電話相談できる先が多くあります。

フリーダイヤルや時間に融通に利く番号など電話相談の先はさまざまです。
警察には行きづらいと思う場合は、まずは電話相談から始めてみるのがいいでしょう。

対処法③:自治体に相談する

自治体でもデートDVのための相談機関を設けており、話を聞く仕組みが整っています。
例えばこちら『東京ウィメンズプラザ』では、対面・電話どちらでも対応してもらえます。
http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/outline/tabid/134/Default.aspx

電話だけでなく、直接相談に乗って欲しいというような場合はこちらの方が適していますね。
直接話すことで見えなかった部分も見えやすく、安心感もあります。

場合によっては、デートDVから抜け出すための精神的・法的サポートもしてくれます。

対処法④:家出する

「とにかく距離を置くのが一番」(33歳・女性)
「DVの恐怖から家出が難しいと感じるようであれば、とにかく保護してもらえる場所に逃げて!」(29歳・女性)

同棲している彼氏からデートDVを受けている場合は、その環境から逃げ出しましょう。
荷物などをまとめ、自分の行く先の痕跡などを残さずに家を出るのです。

もしこの選択を考えてしまうのであれば、ここで自分が追いつめられていると自覚してください。
どうしても怖い場合は家を出るだけでなく、警察へ駆け込むことも考えましょう。

都内では「夜逃げ」専用の施設もあり、そちらを利用しても良いのでは?
例えばこちらの施設では、相談を無料で行ってくれています。
http://soudan24.info/

彼氏のデートDVに悩んだ時の対処法【同棲していないカップルの場合】

同棲していないデートDVに悩む女性

では、彼氏のデートDVに悩んだ時の対処法をみていきましょう。

  1. 友達に相談する
  2. 別れる
  3. カウンセラーに相談する
  4. 弁護士に相談する

続いて、それぞれの対処法について詳しくみていきます。

対処法①:友達に相談する

同棲していないカップルの場合、同棲しているカップルと違い自由度が高いです。
一緒に住んでいないため制限もきつくなく、精神的にまだ余裕を持つことができます。

その代わり、自由度の高さゆえにデートDVであるという自覚を持ちづらくなります。
この場合、第三者の方が自分の状況を的確に見て貰うことが大切です。

まずは信頼のおける友人に相談してみると一番手っ取り早く状況を見て貰うことができます。

対処法②:別れる

デートDVはサイクルができてしまうと抜け出せなくなってしまうものです。
そのため、サイクルが生まれてしまう前に彼氏と別れなければいけません。

別れることができないと思うのであれば、距離を置いてみることもおすすめです。
二人きりで話すと暴力でねじ伏せられる場合もあるので、第三者と話す方がスムーズです。

一度自分を俯瞰してみることで、自分のしたい選択をすることができるでしょう。

対処法③:カウンセラーに相談する

自分が本当にデートDVを受けていると強く言いづらい場合はカウンセラーに話を聞いて貰いましょう。
友人や両親の場合、親身に聞いて貰える分、感情移入が強くなってしまいがちです。

人の心を気遣うことのできる他人だからこそ、適切な意見を聞くことができます。
自分の気持ちをはっきりさせることで、自分に合った解決策を見つけることにつなげることができます。

デートDVの相談機関のカウンセラーでも構いません。
自分の都合に合うカウンセラーを探してみるといいでしょう。

対処法④:弁護士に相談する

デートDVをはっきりと受けていると自覚があり、抜けだしたいと言う強い意思があるのならば弁護士に相談することをオススメします。
「そんな大事にしたくない」という気持ちも生まれるかもしれません。

しかし、デートDVというサイクルから抜け出すためにはそれくらいしないといけないのです。
警察から接近(接触)禁止令などを出して貰えば、安全性も高まります。

弁護士は警察の次点で強い効力を持っているので、安心して相談することができます。

デートDVに走る男性の言い訳・言い分とは

デートDVに走る男性

では、デートDVに走る男性の言い訳や言い分をみていきましょう。

  1. 「これは愛情表現」
  2. 「女は男に従うべき」
  3. 「これくらい当たり前」

続いて、デートDVに走る男性の言い訳や言い分を、それぞれ詳しくみていきます。

言い分①:「これは愛情表現」

多少の暴力は愛情表現の一つというのがデートDVに走る男性の言い訳です。
愛情表現そのものが人それぞれで、人の数だけ愛情表現が存在します。

厳しく殴って愛を教えると言う方針は昔には存在していたようです。
しかし、現代ではもう多くの人が否定する表現の仕方です。

暴力を受けた相手が悲しみや悲しみを感じても、愛情は感じられません。
愛情表現と言うのは自分を正当化するための言葉です。

言い分②:「女は男に従うべき」

男尊女卑という言葉があるように、男が敬われるのが当たり前と言う思考を持つ男性がいます。
女は男に従って生きて行くのが当たり前で、反抗を絶対に認めません。

愛情表現と謳って暴力を振るう男性と同じで、自分のことを正当化しようとします。
男女平等という社会に変わろうとする中で障害となるのはそんな男性です。

従わないからと言って殴って言うことを聞かそうとする思考が、デートDVのサイクルを生むきっかけになります。

言い分③:「これくらい当たり前」

殴ることや罵ることが普通で、耐えられない方がおかしいと言うタイプの男性です。
実際は、暴力を振るわれる側が辛くて悲しいと思う方が正しい感情です。

それを捻じ曲げて「お前がおかしい」というような言い方をします。
自分に非がないというように相手に強く言うので、言われた側が「私が悪いのかな」と思ってしまうのです。

しかし、それは本当に当たり前のことではありません。
「なにかおかしい」という自分の感覚を大事にしましょう。

デートDVしてしまう男性に依存してしまいがちな女性のタイプとは

デートDV彼氏に依存する女性

デートDVしてしまう男性に依存してしまいがちな女性のタイプをみていきましょう。

  1. 家庭環境が酷かった
  2. 自分を責めてしまう
  3. 誰にも相談しない

続いて、デートDVしてしまう男性に依存してしまいがちな女性のタイプについてそれぞれ詳しくみていきます。

タイプ①:家庭環境が酷かった

幼い頃に両親から暴力を受けていたり、愛情を注がれなかった女性がこれに該当します。
両親から与えられなかった愛情を与えてくれる男性から離れることができません。

暴力を受けていたとしても、その後に優しくされるとその愛情こそが本物だと思い込ます。
また暴力を受けていてもそこに自分の存在意義があると思ってしまうので余計に離れられなくなります。

本当に愛情とは何かを知らないままであるゆえに、デートDVしてしまう男性に依存してしまうのです。

タイプ②:自分を責めてしまう

相手から暴力を振るわれても「暴力を振るわれる自分が悪い」と責めてしまう女性がいます。
何をしても自分が悪いという風にとらえてしまうので、暴力を受け容れてしまう場合もあります。

もちろん、デートDVしてしまう男性の方に問題はあります。
しかし、「これはなにかおかしい」と思えなければデートDVのサイクルから抜け出すことはできません。

「彼がこうなっているのは自分が悪いから」と結論付けてしまう思考をまずは変える必要があるのです。

タイプ③:誰にも相談しない

自分がデートDVかもしれないと思っても、それを相談することができなければ何も変えることができません。
相談したところでしょうがないと思ったり、自分の思い違いだと考えようとします。

第三者からの意見をもらえず、二人だけの世界になってしまいます。
そもそも、誰もデートDVであると指摘すらできない状況です。

自分を救ってくれるのは彼氏しかいないとなれば、相談することも考えないでしょう。
むしろ、救ってくれる彼氏を手放そうと思いません。

そんな女性は、逆にデートDVしてしまう男性に強く依存してしているのです。

デートDVのサイクルから抜け出すためにも、まずは誰かに相談を

デートDVに関する相談

デートDVというのはある種、麻薬を使っているかのような状況に似ています。
始まりは簡単でも、終わらせることがとても難しいのです。

抜け出すためにも、まずは彼氏以外の人間に相談することから始めましょう。
自分の置かれている状況や気持ちを、第三者と一緒に整理していくのです。

そうすることでおのずと自分がどうしたいかが見えてきます。
事実に目を背けずに、友人や職場の上司・相談機関を利用して抜け出す方法を探しましょう。

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ライター
noel編集部

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