猿腕とは?原因・治し方と猿腕改善におすすめのスポーツを紹介
猿腕というのを聞いたことがありますか? 一般的な腕とは少し肘の形状が違うのが特徴で、猿腕ならではのメリットやデメリットもあります。 猿腕は、意識して生活すれば改善も可能と言われています。 どうして猿腕になるのか、対処法はあるのかについて徹底解明していきましょう。
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「猿腕」とは?
どんな腕?
腕を前に伸ばして自分の腕がどんな状態になっているかで、セルフチェックできます。
普通は小指を合わせて腕をまっすぐ前に伸ばしたとき、腕もまっすぐになり腕と腕の間には細長い三角形ができます。
ところが猿腕の人は肘が外側に曲がっているので、小指から肘がぴたっとくっついて、肘から上が離れている状態になります。
猿手とは?
肘が少し特殊な形をしているところは同じです。
普通の人が手から肘までをぴったりとくっ付けようとしても、痛くてくっ付けられません。
肘を胸の方に曲げればピタっとくっ付けられますが、伸ばしたままでは難しいでしょう。
猿腕または猿手の人は、本来ならくっつけるのが難しい位置がぴったりとくっ付いています。
猿腕のメリット
メリット①:目立つ
普通にしているとほとんどわかりませんし、日常生活にも特に支障はないのであまり気にしていない人も多いようですね。
中には自分が猿腕だと気づかないまま生活している人もいます。
腕を伸ばしたときに、少し不自然にかがっているのですぐにわかります。
知らずにいると気づきませんが、意外と身近にも猿腕の人はいるかもしれません。
腕を横に伸ばしても、腕がまっすぐにならず、肘から先が曲がってしまいます。
それを特技としてSNSで公開している人もいるので、猿腕を個性として捉えるのもいいかもしれませんね。
メリット②:手先が器用
猿腕の人は手先が器用な人が多いと言われています。
よく人から器用だねと言われるという人の中には、自分では気づいていなかったけれど、後で猿腕だったと判明することもあるとか。
猿腕だから器用と決まっているわけではないものの、統計では器用な人が多いという結果がでています。
肘が曲がっている故に、普通ではできない腕の使い方が出来るのが理由と考えられます。
猿腕のデメリット
デメリット①:肘を痛めやすい
肘に特徴があるためちょっと力加減を間違えると、肘に負担がかかりすぎてしまい怪我をしやすい状態です。
四つん這いになったとき、床に付いた腕は通常ならまっすぐですが、猿腕の人は見た目にも肘が曲がっているのが見て取れます。
そのまま力を入れ腕立て伏せをすると、高い確率で肘を痛めてしまいます。
特殊な肘の形をしているため、油断すると怪我をしやすい傾向があるので注意しましょう。
スポーツをしている人は特に、肘が曲がっていることを理解していないと、思わぬ怪我をする原因となってしまいます。
腕に力を入れるだけでも、曲がった肘に痛みを感じやすいので注意が必要です。
デメリット②:見た目が悪い
特に気にしなければ気づかないことも多いですが、猿腕だということを公表すると何かと肘が曲がっているのが目に付くようになってしまいます。
見られても気にならない人はいいかもしれませんが、中には不自然に曲がった肘を見て、気持ち悪いと思ってしまう人もいます。
思うだけならまだしも、口に出す人もいるので、猿腕を気持ち悪いと言われたらいい気分はしないでしょう。
女性に多い傾向がありますが、男性にも猿腕の人はいます。
肘が曲がっているという見た目の特徴は、デメリットになってしまうこともあります。
猿腕になる原因
猿腕の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
- 日常位的な肘への負担
- 先天的なもの
- 後天的なもの
猿腕の原因をひとつずつチェックします。
原因①:日常位的な肘への負担
仕事やスポーツをしていて、気づかない間に腕を酷使してしまう人は、日常的に肘に負担をかけ続けることになります。
自分ではほとんど意識していなくても、関節に負担がかかると猿腕の原因となることもあると覚えておいてください。
肘が曲がっ他状態のため、普通なら何でもない動作でも痛みを感じることがあります。
なんとなく肘が痛いなと思っていたら、猿腕が原因になっているというのも珍しくありません。
酷使していたことで脱臼や骨折をしてしまい、そこから猿腕になることも。
原因②:先天的なもの
骨格は生まれつきな部分もあるので、この場合は仕方ないでしょう。
先天的な原因の場合は、関節の形が決まっているので自力で治すのは難しくなります。
痛みを感じるような動きは避けるか、腕の筋肉をつけて肘に負担をかけないようにするという工夫でも対処が可能です。
ひどくなると肘を曲げるのも辛くなるので、日常生活に支障が出ることもあります。
原因③:後天的なもの
後天的な原因で猿腕になるのは、姿勢の悪さ、腕を酷使する、腱鞘炎などが原因として挙げられます。
女性の場合はホルモンバランスの影響も原因になると言われています。
後天的なものの中には、病気の後遺症やケガによる変形などもあります。
原因によって対処法も変わってくるので、素人判断はせず、病院を受診して医師に診断してもらうことをおすすめします。
猿腕になりやすい人の特徴
猿腕の人の特徴をみていきましょう。
- 細い
- 肘が柔軟
- 若い女性
- 腕の筋力がない
- 肘の怪我が多い
猿腕になりやすい人の特徴を詳しくチェックします。
特徴①:細い
腕が細い人は筋力も弱く、筋を痛めやすい傾向があります。
重い荷物を持ち歩いていると、自分では気づかないだけで肘には相当の負担がかかっていることを考えてみてください。
特にスポーツをしたり、重いものを持ったりしない場合でも、床に腕を付いて立ち上がるときや、何気なく腕に力を入れたときに、肘に過度の負担がかかり怪我をしやすくなります。
痩せていて腕が細い人は、力加減を間違えると猿腕になりやすいと覚えておきましょう。
特徴②:肘が柔軟
肘が大きく曲がっている状態の猿腕は、デメリットばかりが目立つように思われがちですが、関節の柔軟性に優れている特徴があります。
肘を使う動作やスポーツをする場合、通常よりも肘の柔軟な動きが可能になります。
普通の肘だとできない動きも、猿腕ならではの特徴で可動範囲が広がるというメリットがあります。
中には不向きとなるスポーツもありますが、猿腕ならではの柔軟性を生かせる種目もあるのです。
特徴③:若い女性
女性がバッグを持つとき、肘にかけて持つことが多いですよね?
実はこれがで、猿腕になってしまうことも珍しくないのです。
肘にかけて持つバッグが軽いならそんなに気にすることはありませんが、荷物が多くて重い場合は肘にかけるとその分の負担が全部肘に集中してしまいます。
何気なくやっていることだと気づきにくいので、カバンが重い人は肘にかけて持つのをやめましょう。
肘にかけることで猿腕になるのは、腕を外側に曲げるのも原因です。
肘にバッグをかけ腕を外側に向けて持つスタイルは、女性に人気ですが、猿腕になりたくないならやめておきましょう。
どうしても肘にかけないと持てない場合は、腕を胸元(内側に)曲げるよう意識するよう心がけてくださいね。
特徴④:腕の筋力がない
腕の筋肉がないと、重いものを持ったときや腕に体重がかかったとき、その負担が一気に関節に集中します。
タイミングや角度が悪ければ、バランスを崩して転んでしまうかも?
女性に猿腕が多いのは、腕の筋力がない人が多いから。
男性でも痩せていて筋肉が少ない人は、猿腕になる可能性があります。
特徴⑤:肘の怪我が多い
猿腕の原因で後天的なものがあるように、肘の怪我をしょっちゅうする人は怪我が原因で猿腕になるリスクがあります。
肘の怪我の原因も様々ですが、怪我をしやすい人はそうならないよう注意深く行動するとか、怪我をしないためにプロテクターを付けるといった工夫を取り入れるといいでしょう。
猿腕の治し方
猿腕の治し方をみていきましょう。
- インナーマッスルを鍛える
- 肘への負担を軽減する
- 腕の筋肉を鍛える
- ヨガ
- 肘を曲げる意識を持つ
猿腕の治し方を解説します。
治し方①:インナーマッスルを鍛える
インナーマッスルと肘はあまり関係がないように思えますが、体を支えるインナーマッスルを鍛えることで、肘で支える必要がなくなります。
ある程度は肘にも力がかかりますが、今までかかっていた負荷を分散できるようになるので、肘への負担は軽減されるのです。
スポーツをしている人や、ヨガやピラティスといった床に肘を付くという動作が多い運動は、インナーマッスルを鍛えることをおすすめします。
多少の個人差はありますが、インナーマッスルを鍛えたことで肘が楽になったのを実感している人もいます。
治し方②:肘への負担を軽減する
猿腕は肘が曲がっているので、自分では腕をまっすぐに伸ばしているつもりでも、実際には肘から先が曲がっている状態です。
そのままだと肘に負担がかかるので、どの位置なら腕が痛くならないかを確認しつつ、腕を少し曲げて肘への負担を軽減するといいでしょう。
女性に多いバッグを肘でもち、手を外側に傾けるという持ち方は猿腕にはNGです。
できるだけ肘でバッグを持たないように、ショルダーバッグやリュックなど肘に負担が掛からない方法を選ぶのもおすすめです。
治し方③:腕の筋肉を鍛える
腕の筋肉がないと、力がかかったとき肘に大きな負担をかけます。
この場合は腕の筋肉を鍛えて、少しくらい力が掛かっても筋肉で支えられるようにしておくといいでしょう。
最悪肘を痛めてしまうこともあえるので、日頃から腕のエクササイズで筋力アップを目指しましょう。
ただし猿腕は肘の角度に注意しないと怪我の原因になりますので、注意してください。
治し方④:ヨガ
ヨガは緩やかな動きと呼吸を意識して行います。
床に肘を付き体を支えるというポーズもありますが、呼吸に集中してリラックスできるのはメリットです。
決められたポーズでも痛みがある場合は、無理をせずできる痛みがなくできるポーズだけを行いましょう。
リラックスしていると体がほぐれていきます。
レッスンを受けるときに、猿腕だということを話して、無理なくできるポーズを教えてもらうといいでしょう。
インナーマッスルも鍛えられるので女性にもおすすめです。
治し方⑤:肘を曲げる意識を持つ
猿腕の曲がっている肘をそのまま伸ばすと、方向によっては無理な負荷がかかり関節を痛めてしまいます。
こういう場合は、無理して腕を伸ばしたま間にせず、曲げることを意識してみましょう。
曲げる場合も猿腕ならではの傾きを意識して、負担をかけない方向に曲げることが大切です。
日頃から意識していれば、不意に強い力がかかり怪我をするというリスクを軽減できます。
猿腕改善におすすめのスポーツ
猿腕改善におすすめのスポーツを5種目紹介します。
スポーツ①:弓道
肘が曲がっている猿腕では、弓を引くときに弦が当たりたい思いをします。
痛くないようにするには弓を引くとき、痛くないような角度に調整しようとするので、痛みを避けることで、猿腕を改善しやすくなります。
もちろん改善には時間がかかりますが、弓を引く時のフォームを調整できるようになると猿腕ならではのや束が長くなり、弓を射る勢いが増すというメリットにつながります。
スポーツ②:ゴルフ
ボールを打って着地後も少し距離を伸ばせることから、ゴルフでドローボールができると有利とされています。
ドローボールを打つ際は、少しボールを曲げるイメージで打ちます。
肘が曲がっている猿腕の人は、ドローボールを打ちやすいと言われています。
腕の伸び幅が大きいので、初心者でも比較的簡単に打てるようになると言われています。
スポーツ③:ゴムチューブエクササイズ
ゴムチューブを使ったエクササイズは、腕の筋肉をつけたいときにおすすめです。
足や肩を利用してゴムチューブを抑えつつ、腕で引っ張るので床に腕を付いて行うエクササイズよりも、肘への負担を軽減できます。
ただし引っ張るときは、肘が痛くないよう角度を意識しましょう。
やり方によっては同時にインナーマッスルを鍛えることもできます。
スポーツ④:水泳
肘が柔軟な猿腕は、水泳がおすすめです。
水泳選手で好記録を出す人の多くは、猿腕ならではの特徴を生かしていることも知られています。
全身を使うので、まんべんなく筋肉を鍛えられるのもいいところ。
スポーツ⑤:ダンス
腕をまっすぐに伸ばさないといけないポーズは猿腕にとって不向きですが、ダンスも全身を使うので、腕の筋肉も適度に鍛えられます。
腕だけ鍛えて太くなるという失敗がないのもいいところです。
最初は腕を伸ばすのに苦労しますが、少しずつ慣れていけば肘の使い方のコツが分かってきますし、見た目にも変化が現れます。
姿勢が良くなるのもポイントです。
猿腕とは?原因・治し方と猿腕改善におすすめのスポーツを紹介まとめ
若い女性に多いと言われる猿腕は、日常生活にはほとんど影響はないものの、腕に歪みがあるので腕をまっすぐ伸ばすことができません。
しかし猿腕にはメリットもありますし、デメリットは改善が可能です。
多少の個人差はあるものの、スポーツで猿腕を改善した人もいますので、無理をせず自分に合った方法で改善していくことをおすすめします。
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