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静岡の方言(静岡弁)の特徴・種類

静岡弁で笑顔の女性

静岡の方言(静岡弁)の特徴

日本のほぼ中心に位置しているので、東京や大阪などでも静岡出身の人と出会うことはよくあります。
静岡の方言(静岡弁)を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか。

静岡の人の特徴と言えば、ゆっくりと話す、やわらかい話し方があげられます。
一年を通して温暖な気候の静岡では、やはり人柄や口調もおっとりしています。

東北や九州ほど強いイントネーションがあるわけではなく、会話をしていてびっくりすることはありません。
標準語と比べると静岡の方言(静岡弁)は、語尾を伸ばしがちなのが特徴で、意外と聞いたことのない表現もあります。

聞いているだけで癒されるような静岡の方言(静岡弁)は、相手をほっとさせる言葉だと言えます。
女性らしく、かわいいと思う男性も多くいます。

静岡の方言(静岡弁)の種類

静岡弁の種類としては、おおまかに以下に分類されます。

  1. 語尾が標準語とちがう(疑問形や同意を求めるときなど)
  2. 意味は同じだが、標準語とイントネーションがちがう
  3. 他の都道府県の人には伝わらない静岡の方言(静岡弁)

静岡の方言(静岡弁)の種類①:語尾が標準語とちがう

よくいわれるのが、~だら、~ら?、~しょ?という語尾の言葉です。
~だらは高齢者が使うことが多いですが、若者でもよく使う表現で、~ら?と相手に投げかけるように使われます。

静岡の方言(静岡弁)では、女性は~ら?の代わりに、~しょ?を使う方も多くいます。
おっとりした口調で話すので、とてもやさしいイメージになります。

静岡の方言(静岡弁)の種類②:意味は同じだが、標準語とイントネーションがちがう

例えば、「区役所」という単語で見てみると、標準語ではほぼ平らなイントネーションで「や」だけ強く発音しますが、静岡の方言(静岡弁)では、最初の「く」を強く発音します。

静岡の方言(静岡弁)では、単語の一番初めを強く発音する特徴があり、服や靴も同様に発音します。ちょっとしたところですが、意外とたくさんあり、強い訛りではないだけになかなか治りにくい原因でもあります。

会話をしていて、あまり気にならない程度ですが、単語の最初の文字を強く発音している方がいたら、静岡の方言(静岡弁)である可能性があります。

静岡の方言(静岡弁)の種類③:他の都道府県の人には伝わらない静岡の方言(静岡弁)

一方で、静岡では普通に通じていたのに、ほかの都道府県では言わない表現もたくさんあります。
たとえば、飲み物が下にたまっている時などに使う「こずんでる」、髪の毛がからまっていることを「とかじる」、やわらかいもののことを「みるい」

など、会話の中で使われると、なんのこと?と言われるような聞きなれない言葉もあります。
日本の真ん中にあるのに、静岡の方言(静岡弁)ならではの言葉があるなんて不思議ですね。

静岡の方言(静岡弁)のよく使われる定番表現

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①:「〇〇だら?」「〇〇ら~?」

静岡の方言(静岡弁)としてよく知られているのが、この表現です。
次の休日に映画行くら~?や、昨日は学校は休みだっただら?というように語尾につけて使われます。
語尾にかけてゆっくりした口調になるのが特徴です。

だら?は、高齢者や静岡でも田舎の方の人が今でも使う静岡の方言(静岡弁)ですが、若者も「○○ら~?」
と普通に会話の中で頻繁に使います。

男性同士でもこの話し方をしていると、とても親しみやすく感じますが、標準語の方からすると聞きなれない静岡の方言(静岡弁)です。

この口調を聞いたら、まず間違いなく静岡の方言(静岡弁)です。
普段は標準語を話している人も、地元の人と電話で話すと、思わず出てしまうそうです。

ずーずー弁と言われるように、だらだらとした口調で、温厚な県民性がよく表れているのではないでしょうか。
ただ、本人は全く静岡の方言(静岡弁)と思ってないため、標準語ではないと知ると驚きます。

②:「〇〇っしょ?」「〇〇しょ~」

女性に多く見られる静岡の方言(静岡弁)です。「〇〇しょ~」の語尾を長く伸ばして話します。相手に意見を求めるときにも使われます。

ゆったりとした口調で話すので、この「○○しょ~」をかわいいと思う男性が多く、癒される表現です。
「そうしょ~?」と同意を求める静岡の方言(静岡弁)もかわいいと人気があります。

静岡出身の人は、話すのも食べるのも歩くのもゆっくりと言われるくらい穏やかな人が多いです。
都会で疲れた時に聞くと、癒されること間違いなしです。

③:「〇〇だもんで」

この静岡の方言(静岡弁)は、男女ともに使います。「昨日は寒かったら?だもんで、風邪をひいちゃった」というように、接続詞の役割で使います。

だからね、の意味で「だもんでね!」と一言だけ返す場合もあります。標準語を話す人からすると、聞きなれないのでとっさに意味がわからないことも多いようです。

そうだもんで、そうだったもんで、そうだったもんでね~と会話の中で良く使われている静岡の方言(静岡弁)です。

④:「〇〇っち」

静岡の方言(静岡弁)では、私たちのことをうちっち、俺たちのことを俺っち、俺たちの家のことをおれっちっちと言います。一見、かわいい表現と思われがちですが、男性も普通に使います。

目上の人にも使う表現なので、先生っち(先生たち)、おじいちゃんち(おじいちゃんたち)などにも使います。
知らない人が聞いたら思わず笑ってしまいそうな静岡の方言(静岡弁)です。

⑤:「いや、こまるぅ~」

こちらも女性に多く見られる静岡の方言(静岡弁)です。
会話の中で頻繁に使われます。特に困ったことがあるわけではないのに使われるので戸惑う人も多いようです。

標準語の嫌とは逆のイントネーションで、「い」を強調して発音します。
静岡の方言(静岡弁)では「い~や、こぉ~まるぅ~」と全体的に伸ばして使う場合や、「いやこまるっ!」と早口で一息に言うこともあります。

女性同氏が集まると、きっとこの「いや、こまる~」の静岡の方言(静岡弁)がたくさん聞けるはずです。

⑥:「〇〇もんでね」「〇〇もんでさ」

〇〇したから、のことを差した静岡の方言(静岡弁)です。「この前、彼氏とケンカしちゃったもんでね、きまずいんだ」「テストの点数最悪だったよ。勉強しなかったもんでさ」などと使います。

もんという静岡の方言(静岡弁)も、男性からするとかわいらしく聞こえる言葉です。
急に出る方言は、ほっこりして会話も弾みます。

⑦:「〇〇っけ」「〇〇っけけん」

〇〇だったという報告や、〇〇だったけど、のことを差した静岡の方言(静岡弁)です。「今日は寝坊しちゃったっけ」「寝坊しちゃったっけけん、会社には間に合った」

他にも、「どうだっけ?」「どうだっけか?」と、かが付く場合もあります。どうだったかな?というやわらかい静岡の方言(静岡弁)です。

⑧:廊下は飛ばないで!

静岡の方言(静岡弁)では、走ることを「飛ぶ」と言います。例えば、今すぐ飛んでくね!と面白いセリフになったりします。

先生怒ってたよ。飛んでった方がいいよ!なんて言われたら、静岡の人は焦って大急ぎで職員室に走って行くことでしょう。
静岡の方言(静岡弁)の面白い表現です。

⑨:いただきました

いただきます、は標準語と同じですが、食事の後のごちそうさまの意味で、いただきましたというのも静岡の方言(静岡弁)の面白い表現です。
使っている本人も、方言と気づいていないケースが多く、指摘するとびっくりするかもしれませんね。

ふざけているわけではなく、「いただきます」と「いただきました」がセットの言葉になっていて、幼稚園児は元気に「手を合わせてください!いただきましたー!」と声を合わせて言います。

静岡の方言(静岡弁)だけで使う言葉のようで、不思議と隣の県でも使われていません。

⑩:かじる・かじくる

ひっかく・かくことを静岡の方言(静岡弁)ではこう言います。「蚊にさされたところをかじるとひどくなるよ」と言われたりします。かきむしることを、かじくるとも言います。

似た言葉で、髪の毛が絡まっているときに、「髪がとかじる・髪がとじかかってる」
といいます。標準語では聞かない静岡の方言(静岡弁)なので、どういう意味?と聞きかえされることも多い言葉です。

小さい子供ももちろん使うので、たどたどしく言うのもとてもかわいらしく感じます。

そのほかにも、飲み物などが下に沈殿している様子をこずんでる・こずんでいると言います
静岡の方言(静岡弁)では、標準語では存在しない言葉も独特の言葉で表現されています。

⑪:「ばか〇〇」

これは良く聞く静岡の方言(静岡弁)です。すごく、とっても等の意味で、標準語で言うと、超かわいい!が「ばかかわいい!」になります。
さらに強調したいときには「ばっかかわいい!!」になったり、「ば~かかわいいしょ~」と変化するのも特徴です。

九州の「ばり」や、名古屋の「でら」と同じ意味なのですが、ばかが静岡の方言(静岡弁)だということはあまり知られていません。

誉め言葉なのに、ばかと言われるとびっくりしてしまうかもしれませんが、悪気はなく静岡の方言(静岡弁)なので許してあげてくださいね。

⑫:しょんない

しょうがないという意味の静岡の方言(静岡弁)ですが、口癖のようにみんな使います。
まったくどうしようもないね、という感じで「しょんないねぇ~」と語尾も伸ばします。

静岡を舞台にした、国民的人気アニメで主人公のおじいちゃんなんかがよく使っています。
やれやれ、まあ仕方ないね、という優しい気持ちになれる静岡の方言(静岡弁)です。

⑬:みるい

やわらかいものや、まだ若かったりするものを表現した静岡の方言(静岡弁)です。
「赤ちゃんの頭はまだみるいから~」とよく使われます。

やわらかいものだけではなくて、例えば、「このアスパラはまだみるい」というと、まだしっかり育っていないから収穫が早いという意味になります。難しい表現です。

静岡の方言(静岡弁)の告白フレーズ・かわいい表現

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①:うちっちも行くけど、一緒に行くしょ?

意味:私たちも行くけど、一緒に行くでしょう?
例えば、イベントに行く際に、気になる人をさりげなくさそう時のかわいい静岡の方言(静岡弁)です。

うちっち、わたしっち、という表現がそれだけでかわいい!と思う男性に人気のセリフです。標準語で言うところのうちらです。
また、行くしょ~?と語尾を伸ばして相手をのぞき込んで問いかける表現もかわいらしくてドキッとするようです。

もちろん行くでしょう?と少し強引な表現なのですが、ゆっくりした口調で言うので女性らしいセリフになります。

②:ばかやさしいね。ばかうれしいっけよ。

意味:すごくやさしいんだね。とってもうれしかったよ。
ばかと言われると複雑な気分になってしまいそうですが、静岡の方言(静岡弁)では最上級の言葉なので、気持ちを表現する時にはよく使われます。

何かしてもらった後に、「ば~かうれしいっけ~!」と言うと、素直な気持ちが相手にも伝えられます。

③:かっこよかったけん、応援したくなっちゃったや~

意味:かっこよかったから、応援したくなっちゃったよ。
標準語ではすこし照れてしまいそうなセリフですが、静岡の方言(静岡弁)だとさらっと言えそうです。砕けた表現なのでより距離も縮まります。

また、語尾にや~を付けるのも特徴で、少し照れ隠しのようなニュアンスで使われます。
他にも、気になったけん、メールしてみたよ(気になったからメールしてみたよ)と静岡の方言(静岡弁)で言うのもかわいい表現です。

学校でも職場でも静岡の方言(静岡弁)でこう言われたら、男性はとっても嬉しくなりそうです。

④:ばかうれしかったもんで、思わず電話しちゃった

意味:すごくうれしかったから、思わず電話しちゃった
こちらも、照れずに言いやすい表現です。うれしいことがあった時にそれを素直に伝える静岡の方言(静岡弁)です。

心配になるもんで、連絡してね(心配になっちゃうから、連絡してね)というと、やわらかい表現になるので、相手も強制された気持ちにならずに連絡しやすくなります。

⑤:うちのこと好きしょ~?しょんないねえ、デートしよっか

意味:私のこと好きなんでしょ?しょうがないね、デートしようか
冗談ぽくも使える静岡の方言(静岡弁)です。
あなたの気持ちはわかってるよ、しょうがないからデートしてあげてもいいよ、と男性に言うかわいい表現です。

女性が男性に「しょんないね~」というのは、あきれているわけでは無く、愛情を持って母親のような気持ちで受け止めているということです。

男性は女性に母性を求めることもありますから、優しい口調で言うと効果的です。「しょんない」と言いながら、さりげなく世話を焼いたり、フォローしてくれるイメージです。

静岡の方言(静岡弁)を話す芸能人やドラマ・映画

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静岡県出身の有名人は、磐田市出身の長澤まさみさん、静岡市出身の広瀬すずさん、広瀬アリスさん姉妹がとっても有名です。

ももいろクローバーZの百田夏菜子さんも浜松市出身です。また独創的なシンガーソングライターの椎名林檎さんも、実は清水区出身です。
もちろん、皆さんテレビでは標準語でお話しされていますが、地元に帰ったら静岡の方言(静岡弁)を話しているかもしれませんね。
テレビで活躍している美人な芸能人が静岡の方言(静岡弁)を話しているところを見たら、そのギャップで一気に親近感がわいてきます。

また、静岡市を舞台とした人気テレビアニメ「ちびまる子ちゃん」でも、静岡の方言(静岡弁)が時々出てきます。話し方もよく特徴をとらえています。

アニメの内容も、日常の中にあるほっこりした場面が多く、静岡の方言(静岡弁)がより癒してくれます。

静岡の方言(静岡弁)は、相手をほっこりさせるかわいい方言!

おっとりした性質の静岡県の皆さんにぴったりの静岡の方言(静岡弁)は、きつい言葉がなくどこか温かいものがたくさんあります。

意外と知られていない静岡の方言(静岡弁)も、注意してみると面白いものがたくさんあったのではないでしょうか。
東京や名古屋からも近く、伊豆や熱海などで観光に訪れる人も多い場所なので、行ったことはあるけれど、まだまだ知らない魅力がありそうですね。
遊びに行った際には、静岡の方言(静岡弁)で迎えてくれることでしょう。

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ライター
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