香水の使用期限とは?開封前・未開封の違い&おすすめの保管方法
香水は香りを身にまとうことで、その人の持つ印象を大きく変化させ、より美しく洗練されたものにすることができます。 大人の女性のたしなみとして、一人一つは用意しておくことが好ましいとも言われているんだとか。 しかし、香水の使用期限や、保管方法など、細かい使い方についてはわからないことが多いのではないでしょうか? 開封前や未開封の期限の違い、正しい使用方法など、いまさら聞けない香水の知識をまとめてみました。
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香水の原料
香水は主に香料、エタノール、精製水から作られています。
香料は大きく分けて「天然香料」と「合成香料」の2種類がありますよ。
花や果実などから抽出される植物性、または一部の動物から分泌される動物性のものが天然香料、そして科学的に作られるものが合成香料です。
イメージに合わせて香料を決めたら、エタノールと精製水を混ぜ合わせていきます。
エタノールの濃度が高いものほど、香りの持続性が高く、オーパルファムは15~30%、オーデトワレ5~10%、コロン1~5%が目安です。
香水の正しい使い方
香水は実際に一番香りを楽しみたい時間から、逆算して20~30分ほど前に使用することがおすすめです。
つけたい部分から20㎝程話して1~2プッシュ程吹きかけてください。
それ以上つけすぎると、くどくなりすぎてしまい、本来の香りを楽しめなくなってしまいますよ。
もし、垂らす場合のものであれば、直接点置きするだけでOK。
こすり合わせると香りがつぶれるのでやめましょう。
香りは下から上に登っていき、体温に近いところほど強く香ります。
しっかり香りをつけたいなら手首、ふんわり香らせたいなら足首や太ももがおすすめです。
また、洋服や、カバンなどに香水をつける方もいますが、もともと肌に使用するために作られているので、布や革製品などに使用するとシミになることもあるのでやめましょう。
香水に使用期限がある?開封後・未開封での違い
未開封
化粧品にはほとんどのものに使用期限が設けられていません。
しかし、一般的にはほとんどの化粧品の使用期限は3年と言われており、それ以降はどのように品質が変化するか保証はされていないのです。
香水も化粧品と同じく、肌に乗せて使用するものなので、たとえ未開封のものであっても、3年を過ぎたら使用期限を過ぎてしまったと考えてもいいでしょう。
開封後
開封後は、香水に含まれているエタノール(アルコール)の蒸発が進んでしまいます。
そのため、未開封の期限は3年でも、開封後はもっと早まってしまうのです。
アルコールの蒸発とともに香りが変化してしまい、元の香りとは全く異なるものになってしまうんだとか。
開封後の起源はだいたい1年と言われていますが、エタノールの含有量によりさらに変質は早まってしまいます。
そのため長い期間使用するつもりの方は、コロンなどがおすすめです。
10年前のもの
保存状態によっては、10年前のものであっても使用可能な香水もあります。
しかし、香水は、肌に直接乗せて使用するものなので慎重に扱わないといけません。
まずは、色の変化や香りの変化がないかを確認してみてください。
さらに、肌に乗せてからしばらくたって、トラブルがないかも合わせてみていきましょう。
開封済みのものは、見た目で問題がなかったとしても使用しないようにしてくださいね。
変色した香水
変色した香水は、期限が過ぎて何らかの変質が始まっているサインの一つです。
本来は透明なはずの液が、濁ってしまったり、あめ色のようになっている場合は注意が必要。
また、色だけでなく香りが黴臭かったり、ほこりっぽい場合も同様に変質が起こっています。
色がわかりづらい場合には、ティッシュなどに吹きかけてみて確認してみると◎
香水の正しい保管方法
では、香水の正しい保管方法を見ていきましょう。
①:しっかり蓋をする
香水の品質を保つためには、できるだけ空気と触れさせないようにしていくことが大切です。
空気に触れることで、アルコールが蒸発してしまい、香りが変質してしまうのです。
そのため、毎回忘れないように、使用後は蓋をしっかり締めてください。
さらに、揮発を抑えたいなら、ワイン用の窒素ボンベから窒素ガスを充てんする方法もありますよ。
②:直射日光に当てない
光の中に含まれる紫外線は香料を変質させ、香りを変えてしまう原因になります。
日光だけでなく、蛍光灯などに充てていても、変質は起こりうるので注意しましょう。
香水を保管していく場所は、光が直接当たらない暗い場所がおすすめ。
また、温度でも変化は起こりうるので、一定の冷たい温度を保ってくれる冷蔵庫などがピッタリです。
しかし、小さなお子様がいるご家庭では、間違って口に入れてしまう可能性もあります。
子どもの手に届かないワインセラーなどに保存する方法もおすすめです。
③:1年以内に使い切る
香水の使用期限は未開封なら3年、開封後はさらに短くなります。
どれだけ毎回きっちり蓋を閉めていても、一度蓋を開けてしまうとそこから徐々に揮発が始まって、変質を起こしていくのです。
そのため、使用期限は開封後1年ととらえ、できるだけ早く使い切りましょう。
毎日使用することがなく、減りが遅い方は、最初からミニボトルを購入しておきましょう。
使用期限切れの香水の使い道
では、使用期限切れの香水の使い道を見ていきましょう。
①:サシェ
サシェとは、常温で匂いを発するに匂い袋のことです。
コットンに期限切れの香水を染み込ませて、袋に入れます。
これをポーチやカバンに忍ばせるだけで、いつでもお気に入りの香りを携帯することができますよ。
ただし、香水は布につけるとシミになる可能性が高いので、いらない布を使用してくださいね。
②:トイレの芳香剤
使用期限切れで、普段肌につけるのには抵抗がある香水でも、トイレの芳香剤として使うには十分高級感がありますよ。
脱脂綿に染み込ませて、トイレにおいておけば1日香りを楽しむことが可能です。
トイレのほかにも洗面所などにも使うことができるんだとか。
市販の芳香剤にはない、上品な香りで、お部屋を彩っていきましょう。
③:ルームフレグランス
お気に入りの期限切れ香水をルームフレグランスとして使用すれば、一日中香りに身を包まれることもできます。
使用期限切れの香水だからこそ、贅沢な使い方もできますよね。
厚紙やハンカチに染み込ませておいておくのもいいですが、本格的に瓶に竹串やラタンスティックを刺してルームフレグランスを作るのもおすすめ。
香りが強い場合には無水エタノールを足して薄めてください。
④:バスタイムに使用
お風呂の時間も期限切れの香水を使って、高級感あるリラックスタイムを楽しむことができます。
浴室に向かってワンプッシュ吹きかければOK。
ただし、期限切れのものは、肌にどんなトラブルを起こすかわからないので、浴室に入れるのは控えてください。
家族と同居している場合は、家族にも許可を取ることを忘れずに。
あまりにも使う量が多すぎると、臭いが取れなくなることもあるので、控えめに行ってください。
使用期限が切れてしまった香水の捨て方
香水を捨てたい場合には、まずはボトル、ノズル、瓶などできるかぎり分解してください。
そして、香水はビニール袋に新聞紙を入れ、新聞紙に染み込ませるように流し入れていきます。
匂いが漏れないように、ビニール袋ごとジップロックに入れて密封したら燃えるゴミで処分。
残りのスプレー部分は、金属ゴミ、プラゴミにそれぞれ分け、瓶はガラスや瓶で捨てましょう。
香水の使用期限を守って素敵な香りを身にまとおう
香水を使用することは、大人の女性のたしなみであり、その人の持つ美しさをさらに際立たせてくれます。
しかし、意外と香水の正しい使用方法や、使用期限などはわからない人が多いんだとか。
いくら素敵な香水でも、つける位置や量を間違ってしまえば下品な印象になってしまいます。
また、使用期限の過ぎたものは、香りが変質し、肌トラブルの原因にもなりますよ。
香水の使用期限や使い方を正しく守って、香水の本来持つ素敵な香りを楽しんでいきましょう。
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