Search

そもそも湿疹とは?

顔に湿疹ができて悩んでいる女性

湿疹とは顔の皮膚の表面の細胞がめくり上がり、炎症を起こしている状態のことを言います。
私たちの肌は本来たっぷりの水分で細胞の一つ一つがふっくらとし、外的刺激物から肌を保護するバリア機能があることをご存知でしょうか。

健康な肌の人は、このバリア機能が正常でしっかりとその役目を担ってくれているので外的刺激から受ける影響も少なく、顔の肌トラブルを起こすことが比較的少ないです。
一方顔のバリア機能が正常化していなければ大気中のホコリや細菌、紫外線やメイクから受ける刺激をそのままダイレクトに受けてしまうので湿疹などの炎症を起こしてしまいます。

また紫外線防止のために顔に日焼け止めを塗っていても、その日焼け止めが原因で湿疹を悪化させてしまう可能性もあるでしょう。
体のように服を着てカバーをすることもできない顔は、年中無休いろんな場所で刺激を受けているので、湿疹に負けない肌ケアをしてあげることで改善することが期待できます。

顔に湿疹ができる原因

夜更かしをしていてのに顔に湿疹ができてる原因がわからない女性

湿疹は体にできやすい印象を持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、湿疹は顔にも出来ます。

顔に湿疹ができる原因は何なのかを見ていきましょう。

  1. 乾燥が原因で湿疹ができる
  2. 生活習慣が乱れている
  3. メイク用品が合っていない
  4. スキンケアが間違っている
  5. ストレスを抱えている
  6. 食習慣が乱れている

原因①:乾燥が原因で湿疹ができる

私たちの顔の肌は何層にも重なっており、細胞一つ一つがたっぷりの水分を含みふっくらとしています。
その細胞がクッション変わりになり外敵刺激物を跳ね返しているため、トラブル知らずな健やかな顔の肌を保つことができているのです。

バリア機能は細胞が十分に水分を含んでいることが必須なので、水分不足な細胞は外的刺激を跳ね返す力がありません。
また、細胞が痩せてしまい隣の細胞との間に隙間ができてしまうため、細菌などが入り込みやすくなってしまいます。

乾燥した顔の肌はバリア機能が弱まり、外敵刺激物の影響により湿疹ができてしまうことにつながってしまうのです。

原因②:食・生活習慣が乱れている

不規則な時間に食事をしていたり睡眠時間が短い、手軽に食べることができる即席麺やファストフードなども顔に湿疹ができてしまう原因です。
一見、顔の湿疹と関係のないように思えますが、このような乱れた食事や生活習慣が顔の肌のターンオーバーを乱します。

ターンオーバーとは細胞の入れ替わりを意味しており、役目を果たして剥がれるべき外側の細胞が中途半端に付いていて剥がれないため、バリア機能をするどころか顔に湿疹を引き起こしてしまうのです。

原因③:メイク用品が合っていない

メイク用品の中には顔の肌へと刺激になってしまう成分が含まれている可能性があります。
例え他の人が使っても異常を感じないメイク用品でも、あなたの顔の肌には合っていないということもあるでしょう。

特に女性はメイクをする日がほとんどなので、どうしても顔の肌に負担をかけがちですよね。
そんな中刺激になる成分が含まれたメイク用品を使い続けていると、顔の肌はますます悪化し湿疹を引き起こしてしまうのです。

原因④:スキンケア方法が間違っている

1日中メイクをし、ホコリや目に見えない細菌が漂う中にさらされている顔の肌は、あなたが思っているよりも負担がかかっています。
それなのにも関わらず、面倒だからとメイク落としシートのみで済ませてしまったり、時間がないことを理由に顔の肌をいたわる時間を省いてはいませんか?

またスキンケアをしっかりしているつもりでも、その方法が間違っていては健康的な肌の顔になることができません。
セフルケアが原因で顔に湿疹ができてしまっている可能性もありますよ。

原因⑤:ストレスを抱えている

仕事や人間関係、過剰なダイエットなどでストレスを抱えていると、ホルモンバランスが崩れやすくなりがちです。
ホルモンバランスの崩れは顔の肌へも影響し、バリア機能が正常に働かなくなってしまったりターンオーバーも乱れがちになります。

中にはストレスを抱えているときにひどく肌荒れし、悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。
ストレスは疲れやすかったり怠く感じたり、女性の場合は生理が止まってしまうなどの体調不良が現れる傾向があります。

しかしストレスは感じるのは体だけではありません。
顔の肌にも悪影響を及ぼしているのです。

原因⑥:運動不足

極度の運動不足は体内の循環を悪くし、老廃物が溜まりやすい環境になりがちです。
デスクワークや通勤通学など電車やバスなどを利用し、運動をする時間がないという人は代謝も悪くなり汗をかきにくい体質になってしまいます。

汗は毛穴から出ていますが、その汗とともに蓄積された汚れも一緒に流れ出ているのです。
運動不足で汗をかくことが滅多にない人は、老廃物が貯まる一方で顔に湿疹ができやすい傾向があります。

顔に湿疹が出てしまった時の対処法

顔に湿疹ができ症状を和らげるために潤いを与えている女性

顔に湿疹ができてしまうと、その症状に悩まされる人も多くいるのではないでしょうか。
では、顔に湿疹ができたときの対処法をご紹介していきます。

  1. 掻かない
  2. 冷やす
  3. メイクをしない
  4. マスクをする
  5. 皮膚科に行く

対処法①:掻かない

湿疹の症状でほとんどの人が悩まされるのが痒みです。
この痒みから解放されたいが故に、湿疹が出ている場所を集中的に掻きむしってはいけません。

痒いからと掻いてしまうと顔に傷がつき、爪や指についている細菌がその傷の間から入り込んでさらに痒みを強くしまう可能性があります。
痒いからと力任せに掻かないようにしましょう。

対処法②:冷やす

痒みが出て我慢することができない場合は、冷たく冷やした清潔なタオルで顔の痒みがある場所を冷やしましょう。
冷やすことで痒みを抑えることが期待できます。

タオルがない場合は、顔に冷水を優しく肌に当てるのも良いでしょう。

対処法③:メイクをしない

湿疹の症状を引き起こしているのは、あなたが普段から使用しているメイク用品にもあることが考えられます。
メイク用品には、顔の肌に負担になってしまう成分が配合されていることもあるため、刺激なっている可能性もあるのです。

もとから湿疹を引き起こしやすいという人は、メイク用品を選ぶ際には含まれている成分をしっかりとチェックすることをオススメします。
もし過去に湿疹を起こしたことがない場合は、何のメイク用品を使って顔に湿疹ができたかを覚えておくと良いでしょう。

一番はメイクをしないほうが湿疹の症状に悩まされない方法ですが、なかなかそうもいきませんよね。
顔の湿疹を防いだり症状を抑えるには、普段からメイク用品は無添加で肌に優しいものを選ぶと良いでしょう。

対処法④:マスクをする

乾燥する時期は特に顔の湿疹に悩まされるという人が多いのではないでしょうか。
それはもともと水分不足な肌からさらに水分が大気中に奪われ、ますます乾燥した肌が冷たい空気や風、紫外線などから影響を受けているからです。

顔に湿疹が出ているときは肌への負担を極力減らすために、③でご紹介したようにメイクを控える方が良いですが、その代わりにマスクを着用しましょう。
マスクを着用することで顔の肌からの水分蒸発を防ぎ、潤いを保つことができるのです。

さらにマスクを着用する前に保湿成分を顔に塗っておくことで、より潤いを保つことができるので、ひどい痒みを引き起こす心配が軽減されます。

対処法⑤:皮膚科に行く

セルフケアでも顔の湿疹が改善されない場合は皮膚科を受診しましょう。
顔は体の中で一番人目につく部分でもあるので、湿疹が原因で顔に傷が残ってしまってはとても悲しいですよね。

また、湿疹が重症化してしまうと改善に時間がかかってしまったり繰り返してしまう可能性もあります。
症状が酷くて我慢をすることができない場合や、セルフケアに自信が無い場合は迷わず皮膚科の専門医に処置してもらいましょう。

顔の湿疹を防ぐ!自分でできる予防方法

顔に湿疹ができないように刺激物から肌を守っている女性

顔に湿疹は事前に防ぐことができます。
ではどのように湿疹を防ぐのは、その方法を見ていきましょう。

  1. 皮膚を清潔に保つ
  2. 使う化粧品をしっかり選ぶ
  3. 食・生活習慣を見直す
  4. 太陽に当たる
  5. 正しいスキンケアをする
  6. 乾燥させない

方法①:皮膚を清潔に保つ

大気中の細菌やホコリなど目に見えないものが、常に私たちの顔の肌にぶつかったり付着しています。
また顔の古い角質は自然と剥がれ落ちるものもあれば、剥がれきることが出来ないものもあり、その場合はケアをしてあげなければなりません。

顔の汚れや古い角質をしっかり除去してあげることで肌が清潔になり、活性化しやすい環境になります。
清潔で綺麗な肌は、バリア機能も上昇し湿疹の素になる細菌や汚れにビクともしない強い肌を作り上げるのです。

方法②:使う化粧品をしっかり選ぶ

どんなに丁寧に肌のお手入れをしていても、使っている化粧品の成分に刺激物が入っていては元も子もありません。
季節の変わり目などに顔の肌トラブルを起こしやすい人は、肌が敏感になっている時期は特に使うものに注意をしましょう。

女性はメイクの他にもスキンケア商品など、常に顔に何かをつけている状態です。
肌の状態に合わせて商品を使い分け、肌に刺激になる成分が入っていないかを確認してから使うようにしましょう。

方法③:食・生活習慣を見直す

スナック菓子やケーキ、チョコレートなどのお菓子やコンビニ弁当、即席麺などバランスの悪い食生活は、顔の肌にも影響します。
摂取した油分や脂質などが肌トラブルとなって現れてくるので野菜もしっかり摂取し、バランスの良い食事を心がけましょう。

また、睡眠時間が短かったり睡眠サイクルが乱れているとホルモンバランスが崩れがちになります。
過剰な睡眠不足は知らぬ間にストレスとなり、免疫自体を下げるので、顔の湿疹に悩んでいるならば生活習慣も見直してみましょう。

方法④:太陽に当たる

太陽の陽は肌に良くないと思われがちですが、悪いことばかりではありません。
太陽にあたることで体内でビタミンDが生成され、肌を強く美しくしてくれます。

ただし、陽の当たりすぎは顔の日焼けや炎症を起こしてしまう原因にもなるので、1日15分を目安に当たるようにしましょう。

方法⑤:正しいスキンケアをする

正しいスキンケアは肌の生まれ変わりであるターンオーバーを正常化し、バリア機能のある健やかな肌に導いてくれます。
クレンジングで丁寧に汚れを落としたら、次は泡立てネットで泡立てた洗顔料を優しく肌に押し当てながら洗いましょう。

丁寧にすすいだら次はスキンケアです。
まずは化粧水で肌を整えます。

化粧水は次につける美容液の吸収率をアップさせるので、必ず付けるようにしましょう。美容液を付けたら乳液です。

乳液を丁寧に付けたら最後はクリームで肌に蓋をしましょう。
化粧水・美容液・乳液・クリームの順番がそれぞれの成分の肌への吸収を高め、水分と油分のバランスを良くしてくれます。

全ての工程は、肌をいたわるよう優しく行いましょう。

方法⑥:乾燥させない

顔の乾燥は湿疹を引き起こす最大の原因です。
乾燥をした顔の肌は角質層がボロボロで、隙間という隙間から刺激物が入り込みやすい状態になっています。

顔の肌から刺激物の侵入を防ぐためにも、しっかりと保湿をしてあげましょう。
水分を含んだ一つ一つの細胞が隙間なく密着し、刺激物を跳ね返してくれます。

寝る前にたっぷりと保湿剤を塗り、日中も水分が蒸発しないようエアコンの使いすぎなどには気を付けましょう。

顔の湿疹には適切な対処法と予防を!

顔の湿疹が改善することができた女性

顔に湿疹ができてしまっても、適切な対処法ができれば悪化をしてしまうことを防ぐことが期待できます。
しかし湿疹をそのまま放置してしまうと何度も繰り返すようになったり完治させることが難しいです。

また掻いた時にできた傷が跡に残ってしまうこともあるので、そうならないためにも普段からのケアを丁寧に行ってみてはいかがでしょうか。

Apple touch icon
ライター
noel編集部

取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。

ライターの記事一覧を見る