癇癪持ちは遺伝?原因や治し方、癇癪持ちの夫&大人への対応!
ストレスが溜まったり、周りの状況に納得がいかなかったりして、怒りの気持ちが抑えられない方も多いでしょう。 周囲に暴言を吐いたり暴れたりする癇癪持ちの自分に悩んでいる方も多いと言われています。 癇癪持ちの原因や治し方について詳しく説明し、夫や周りの大人が癇癪持ちの場合の対処法も合わせて紹介します。
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「癇癪持ち」とは?
怒りの気持ちが自分で調整できずに爆発してしまう性格のことを言います。
癇癪持ちは医学的な病名ではありませんが、症状としては、他の人から見てたいした物事でなくても怒りの気持ちが抑えきれないとか、怒りにまかせて普段しないような行動をしてしまうことがあげられます。
感情が落ち着いた状態に戻るのに時間がかかり、周りの人を困らせてしまいます。
子供の場合は成長していく段階で起こる心の動きなので、あまり問題にはなりません。
大人の癇癪持ちの場合は、人付き合いの上で非常に問題になることがあります。
癇癪持ちの人は、気持ちが収まれば元通りになりますが、周囲の人は振り回されて疲れてしまい、内心傷つくことがあるでしょう。
癇癪持ちの原因
癇癪持ちの原因は以下のようなことが考えられます。
- セロトニンが足りない
- 過去に受けた経験がトラウマに
- 病気にかかっている
癇癪持ちの原因について項目に分けて説明します。
原因①:セロトニンが足りない
癇癪持ちの人には、セロトニンという神経伝達物質が不足していることがあります。
セロトニンは脳内で作られ、ストレスを軽くして心を安定させる働きがあります。
取った食事を原料に体内で作られ、運動をすることで生成されやすくなります。
不足すると余計にいらいらしたり、怒りっぽくなったりしますので、セロトニンを脳内に増やすことを考えるといいでしょう。
原因②:過去に受けた経験がトラウマに
癇癪持ちの人は、過去に親や友人など親しくしている方から、しつけと称して自分を否定されたり、手ひどいいじめを受けたりした経験がある方が多いです。
過去の経験がトラウマとなり、相手のちょっとした行動や言動で自分が否定されていると感じてしまうことがあります。
強い感情や憤りを抑えきれなくなり、自分を守るために目の前から取り去ろうと極端に荒れて怒鳴りつけたり、暴れたりすると言われています。
原因③:病気にかかっている
仕事や学校での出来事、家族との関係でうつ病などの病気にかかっていることがあります。
感情を安定させるのが難しく、親しい人の前で怒りの気持ちを表し、癇癪持ちのような状態になることもあるでしょう。
また、脳に異常が生じて怒りを安定させるのが難しい状態になることもあります。
心療内科などにかかって、カウンセリングや投薬治療など適切な治療を受ける必要があるでしょう。
癇癪持ちになりやすい人の特徴
癇癪持ちになりやすい人にはどのような特徴があるか見てみましょう。
以下のような性格の人が多いです。
- まじめ
- 我慢強い
- 完璧主義者
続いて、それぞれの特徴を詳しくみていきます。
特徴①:まじめ
癇癪持ちの人は、まじめな方が多いです。
普段から規則を守った生活をしているので、少しでも自分が決めたルールから外れた行動や言動をする人を見ると、怒りの気持ちが大きく湧いてきます。
普段のまじめさとは大きく違い、怒りを爆発させてすさまじい態度を取るので、端から見ると恐ろしく見えることもあるでしょう。
特徴②:我慢強い
癇癪持ちの人は、とても我慢強い場合があります。
些細なことで怒鳴ったり、物に当たったりするため、我慢をすることが難しいのではないかと考える方もいるでしょう。
しかし、人が分からないだけで、他人がしている行動に我慢に我慢を重ねた上で、怒りを爆発させているため、それまで怒りを溜めていることがあります。
癇癪持ちな振る舞いをするのは、身近な人に対してするのがほとんどです。
怒りの対象となる人には我慢をして、溜め込むことが多いでしょう。
自分の感情をぶつけるので、毎回同じことを繰り返される親しい方にとっては疲れてしまうことがあるでしょう。
癇癪持ちの人は口下手で、なかなか自分の意見を周りに合わせて言えないことがあります。
言葉足らずになってしまうため、協調性が足りないと人柄を誤解されることもあるでしょう。
自分の意見を言える環境でないとストレスが溜まりがちになります。
思いを伝えられないいらだちから、感情が爆発する場合があり癇癪持ちと見なされることもあるのです。
特徴③:完璧主義者
癇癪持ちの人は、「~しなければいけない」というマイルールが多すぎる場合があります。
全てを予想通りに、思った通りに完璧にこなす必要があると考えがちです。
自分の予定した通りに進まないと、何故できないのかと自分自身に対しても、周囲の人に対しても怒りの気持ちを感じてしまうことがあり、癇癪を起こすこともあります。
癇癪持ちを治したい
では、癇癪持ちを改善するにはどのようにするといいのか、見てみましょう。
治し方には、以下のものがあります。
- 食事を取る
- 夜更かしせずによく寝る
- 疲れない程度に運動を
- 気分転換を適度に
- どうして気持ちが爆発したか考える
それぞれ詳しくみていきます。
治し方①:食事を取る
癇癪持ちになる原因として、セロトニンが不足していることがあると書きました。
セロトニンを体内で作るには、魚や肉などのタンパク質やご飯やパン、糖分などの炭水化物が必要となります。
バランス良く食事を取っていれば、セロトニンを作る原料不足にはなりにくいです。
3食取るのが難しい場合でも、おやつを取り入れるなどの工夫をして、しっかりと食べるようにしましょう。
人の行動が目についていらいらしてきた時に、タンパク質とご飯でできた鮭のおにぎりを食べると、落ち着くことがあります。
ツナやハムのサンドイッチもおすすめです。
治し方②:夜更かしせずによく寝る
次にセロトニンを分泌しやすくするには、睡眠時間も必要です。
よく眠って疲れを取ることで、効率良く分泌されることがあります。
夜中にスマートフォンでメールのチェックをしたり、インターネットを閲覧したりしていると目がさえてしまって寝付けなくなることがあるでしょう。
寝る前は何もせずに、そのまま寝てしまった方が良さそうです。
治し方③:疲れない程度に運動を
癇癪持ちを治すには、疲れない程度に散歩をしたり、ウォーキングやジョギングなどの軽い運動をしたりすると良いと言われています。
日中に太陽光を浴びるとセロトニンが生成されやすくなり、落ち着きを取り戻すという研究結果も出ています。
仕事や勉強から少し離れることで良い気分転換もできます。
いらいらする原因になる物事や人からも距離を置けるので、嫌な気分も落ち着いてくることもあるでしょう。
治し方④:気分転換を適度に
ストレスの原因になりそうなことを考えてばかりいると、心身ともに疲れ果ててしまいます。
癇癪持ちの人は余計にいらいらしてしまうことがあるでしょう。
興味を持ったことに打ち込んでみると嫌な気分を忘れられるでしょう。
休みの日は趣味に没頭してみて、気分転換をしてみるといいかもしれません。
仕事がある時でも、暖かい飲み物を飲んで一息ついたり、深呼吸をして気を落ち着けてみたりすることをすすめます。
トイレに行った時に軽くストレッチをするのもおすすめです。
直し方⑤:どうして気持ちが爆発したか考える
少し辛いかもしれませんが、癇癪を起こした時にどうして気持ちが爆発したか原因を突き止めるのも治すのに良い方法です。
癇癪持ちの人は、怒っているその場で考えるのは非常に難しいでしょう。
後でノートなどに状況をまとめてみましょう。
癇癪を起こした日付や時間、状況を簡単に書き出します。
自分は物や人など、何に対してかっとなったのか、周りの状況はどうだったのかを行動や気持ちの動きと共にメモをしていきます。
悪いとか反省するということではありません。
その時に起こった心の動きや物事を書き留めて、何が原因か突き止めるために行います。
なるべく同じような状況にならないようにするために、予防することもできるでしょう。
案外、お腹が空いていらいらしていたとか、寝付けなくて疲れていたというのが原因で、嫌なことが目について過去のトラウマを思い出してしまっただけかもしれません。
癇癪持ちの人と上手に付き合うには?
夫や友人、上司や同僚など身近な人が癇癪持ちの場合は、相手に振り回されないようにしましょう。
家族の場合は、癇癪を起こした時の映像をビデオカメラに録画して、後で見せると自分がやっていることが分かり反省することもあります。
癇癪持ちの人が抑えきれなくなったら、背中をさするとか、暖かい飲み物を飲ませると落ち着くことがあります。
難しい場合は、その場を離れて一人にさせて気持ちが落ち着くまで待つようにするのがおすすめです。
子供の頃の経験で嫌なことがあったのが原因なら、冷静な時にじっくりと聞く姿勢を持つと相手が安心し、癇癪を起こす回数が減ることもあります。
癇癪持ちがひどくなり、良くなることがない場合は、心療内科などへの診察を勧める必要があるでしょう。
女性の場合は生理の影響もあり、月経前症候群(PMS)で癇癪持ちになる場合があるため、婦人科で診察を受けると改善することもあるでしょう。
癇癪持ちを治す方法と癇癪を起こす相手への対処法のまとめ
癇癪を起こす性格を治したい場合、最初に取りかかるといいのは、快眠と快食を心がけることです。
落ち着いて余裕ができたら、軽い運動や趣味に没頭するのがおすすめです。
家族や友人、お付き合いをしている身近な方の対処法は少し難しいですが、相手のペースに巻き込まれずにとにかく落ち着かせること、落ち着いた後で話を聞いてあげることが大切です。
場合によっては、通院ができるように勧めたり、周囲の人に相談をしてみるといいでしょう。
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