ケラチントリートメントのメリット・デメリット!6STEPで手順も解説
髪に与えるダメージは小さいものの、クセを補修してナチュラルなストレートスタイルに仕上げてくれるケラチントリートメント。 どのようなメリットやデメリットがあるのかご紹介しましょう。 施術するペースや施術後に気をつけたいことなど、ケラチントリートメントに関する情報を詳しくお届けします。
人気のおすすめ記事
くせ毛が直ると話題の「ケラチントリートメント」とは?
では、ケラチントリートメントとはどのようなものなのでしょうか?
縮毛矯正やストレートパーマとの違いについてもご紹介します。
ケラチントリートメントとは
ケラチントリートメントはケラチンと呼ばれる成分が豊富に配合されているトリートメントのことです。
ケラチンは髪や爪の主な材料となるタンパク質であり、髪の構成成分の9割を占めています。
そのためケラチンが不足すると元気な髪を作ることができなくなり、ハリやコシが失われたりするのです。
そんなときにケラチントリートメントを施すと髪一本一本がケラチンで覆われ、サラサラでツヤのある髪に仕上げることができます。
縮毛矯正やストレートパーマとの違い
縮毛矯正はクセをまっすぐなストレートにするための施術方法で、専用の薬剤を使って髪内部の構造を化学的に変化させ、ストレートアイロンでまっすぐに伸ばしながら固定します。
一方ストレートパーマは既にパーマをかけた人がストレートに戻すために行うもので、専用の薬剤を使って施術します。
これに対してケラチントリートメントは、髪に与えられたケラチンが熱を加えられることで髪内部に密着して膨らみ、ハリやコシが生まれるという方法です。
縮毛矯正やストレートパーマに比べて髪に負担がかからず、ナチュラルに仕上げることができます。
ケラチントリートメントの手順6STEP
では、ケラチントリートメントはどのように行ったらいいのでしょうか?
以下の手順6つをご紹介します。
- タオルドライをする
- 500円玉大を手に取って髪に付ける
- 約5分放置
- 丁寧に洗い流す
- ブローする
- ヘアアイロンで適度な熱をかける
手順①:タオルドライをする
最初にシャンプーで皮脂や汚れをキレイに洗い流し、タオルドライで水気をよく切りましょう。
水分が残っているとせっかくのトリートメント剤が流れ落ち、十分な効果を得にくくなります。
濡れた髪はキューティクルが剥がれ落ちやすくとてもデリケートな状態になっているため、タオルドライの際にゴシゴシ擦るのはおすすめできません。
タオルで頭皮をぐるっと包んで巻き、地肌を優しく揉むようにするとタオルに効率よく水分を吸収させることができます。
その後タオルを外して毛先を挟み、上から優しく揉んだり軽く叩いたりして水分を取り除いていきましょう。
手順②:500円玉大を手に取って髪に付ける
1回に使う量は商品によっても異なりますが、タオルドライの後は500円玉大のトリートメントを手に取って髪に付けていきます。
少なすぎると十分な効力が得られない場合もありますし、多すぎるとベタつく原因にもなるので適量を守りましょう。
クセがひどい部分は髪の中間から毛先に向かい、より丁寧になじませます。
手順③:約5分放置
そのまま約5分放置し、まんべんなくなじませていきましょう。
このとき髪全体を蒸しタオルで包むと浸透力がUPし、より高い効果を得ることができます。
蒸しタオルはお風呂場でも簡単に作ることができるので、電子レンジを使う必要はありません。
洗面器に42~45℃程度の熱めのお湯を張り、タオルをたっぷり浸したら絞るだけで完成です。
ただし、やけどに要注意!
タオルを絞る箇所だけ浸さずに残し、持ち手部分を作るようにしましょう。
手順④:丁寧に洗い流す
全体的になじんだら丁寧に洗い流しましょう。
ぬるっとした感触が残っていると地肌の毛穴に油分が残ってしまい、皮脂を上手く分泌できなくなったりかぶれたりする場合があります。
すると健康で丈夫な髪を作り出すための機能が滞り、抜け毛といった頭皮トラブルの原因になるのです。
頭皮から先端に向かってお湯を流し、違和感がなくなるまで地肌を中心にすすぎましょう。
手順⑤:ブローする
しっかりすすいだら再びタオルドライで水分を取り、ドライヤーで乾かしてブローしていきましょう。
ドライヤーの温風を上から根元に当てていきますが、クセがひどい箇所は指で挟んで伸ばしながら風を送るのがコツ。
乾かしにくい襟足やこめかみも丁寧にドライヤーをかけ、弱風で前髪を整えたらダメージを受けやすい毛先をサッと仕上げましょう。
手順⑥:ヘアアイロンで適度な熱をかける
最後にヘアアイロンで適度な熱をかけてケラチンを密着させ、ハリとコシのある髪に仕上げましょう。
その際、髪が絡まっていると熱が均一に伝わらず一部だけ強いダメージを受けることになるので、クシで丁寧にとかしてサラサラの状態にしておきます。
また同じ箇所に繰り返し当てても髪が傷むため左、右、前、後の4つにブロッキングし、後ろ、横、前の順に進めるのが一般的です。
このとき髪を引っ張るようにすると摩擦が起きますから、根元をゆるく挟んで毛先に向けてスルスルッと移動するようなイメージで行うといいでしょう。
そしてストレートアイロンの最適な温度は150℃以下。
ケラチンは130℃で溶け出すため、高温すぎると焦げる可能性があります。
熱を当てる時間は1箇所につき2~3秒と考えるのが望ましいですね。
ケラチントリートメントのメリット
では、ケラチントリートメントにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
以下のメリット6つをご紹介します。
- 髪に与えるダメージが少ない
- ナチュラルなストレートヘアに仕上がる
- 効果が長持ちする
- 美髪が育ちやすい
- 傷みがひどくても可能
- 巻き髪も楽しめる
メリット①:髪に与えるダメージが少ない
ケラチントリートメントはあくまでも髪のダメージを修復する働きを持つアイテムなので、ストレートヘアを目指す上で髪に与えるダメージを心配する必要はほとんどありません。
矯正縮毛やストレートパーマのように薬剤を使うわけではなく、むしろスキンケアで言う美容液のように髪の内側に栄養を届けてくれる役割をしているのです。
そのため既に髪が傷んでいる人でも、抵抗なく取り入れることができるでしょう。
メリット②:ナチュラルなストレートヘアに仕上がる
ケラチントリートメントを施すと、矯正縮毛やストレートパーマとは違ってナチュラルなストレートヘアに仕上げることができます。
毛先までピシッとまっすぐすぎるわけではなく、髪本来が持つハリやコシが戻って自然にストンと落ちる状態。
ストレートヘアでありながら、ふわっとした優しい印象を与えることができるでしょう。
メリット③:効果が長持ちする
ケラチントリートメントは2~3ヶ月程度もストレートヘアの維持が可能で、効果が長く継続するところも大きな魅力です。
これに対し、他の一般的なトリートメントの持続期間はおよそ2週間程度。
髪質や普段使っているシャンプー剤などによっては持続期間が短くなる場合もありますが、ケラチントリートメントの持ちはトップクラスと言えるでしょう。
メリット④:美髪が育ちやすい
ケラチンは皮膚を作る主要な材料でもあるのですが、タンパク質が不足すると体はまず肌を守ろうとするためケラチンを優先的に使い、髪の育成が不十分になります。
するとクセやうねりだけにとどまらず、切れ毛や枝毛が発生。
さらに傷みがひどくなって髪の成長が遅くなり、薄毛に至ることもあるのです。
そんなときにケラチントリートメントを施すと髪の傷みを防ぐことができて、丈夫で健康的な美髪を育てやすい環境を整えることができます。
メリット⑤:傷みがひどくても可能
ケラチントリートメントは縮毛矯正を断られてしまった傷みがひどい人でも可能で、効果を得ることができます。
ケラチンを髪の奥にしっかり根付かせてくれるため、傷みを確実に補修しながらうねりやクセ、広がりを解消。
「傷みがひどいからストレートヘアは無理かな」と諦めかけている人は、ぜひ試してみるといいでしょう。
メリット⑥:巻き髪も楽しめる
ケラチントリートメントはクセを補修しているだけなので、施術後に「今日は巻き髪したいな」という気分になったときでも大丈夫。
普段通りアイロンを使ってキレイなカールを楽しむことができますし、髪を洗い流せば元のストレートな状態に戻すことができますよ。
ケラチントリートメントのデメリット
では、ケラチントリートメントにはどのようなデメリットがあるのでしょうか?
以下のデメリット5つをご紹介します。
- クセを治すわけではない
- パーマがかかりにくい
- においが残る
- きついくせ毛には向いていない
- 毛の流れを変える作用はない
デメリット①:クセを治すわけではない
ケラチントリートメントはクセを治すわけではなく緩和する役割をしているので、1回実施しただけでは思うような結果が得られない場合があります。
個人差はありますが、数回継続して行った方が「クセやうねりが気にならなくなった」と実感しやすくなるでしょう。
デメリット②:パーマがかかりにくい
ケラチントリートメントは薬剤との相性が悪いため、パーマと同時に施術するとパーマがかかりにくくなります。
どちらも行いたい場合は最初にパーマをかけ、最低でも1週間以上空けてから施術するようにしましょう。
デメリット③:においが残る
ケラチンは動物性たんぱく質なので独特のにおいがあり、好みが分かれるところです。
気になる人はケラチントリートメント後から数日間においが残ると感じる場合もありますが、時間の経過と共ににおいは消えていきます。
また商品によってにおいは異なるため、自分好みの商品を見つけると扱いやすくなるでしょう。
デメリット④:きついくせ毛には向いていない
ケラチントリートメントには縮毛強制のように、強いクセ毛を改善する力はありません。
そのためきついくせ毛の場合、クセが和らぐことはあってもまっすぐにするのは難しいと言えるでしょう。
自分のクセがどの程度なのかわからないという人は、美容師さんに相談してみると安心です。
デメリット⑤:毛の流れを変える作用はない
人の毛流れというのはつむじが右巻きか左巻きかによって決まっています。
頭頂部は前向きに生えていて、他の部分はつむじから下向きに生えているため毛先の流れが右と左で違ったりするのです。
例えばつむじが右巻きの場合、左側の根本は立ち上がりやすいため毛先は内側に向きやすいですが、右側の根本はつぶれがちなので毛先がはねやすくなります。
このような毛の流れに逆らって直毛にするのが縮毛強制で、ケラチントリートメントは毛の流れに逆らうことはできません。
毛の流れに沿った形でクセを緩和させ、ツヤやハリを生み出します。
ケラチントリートメントのビフォーアフターをチェック!
ビフォーはパーマ、カラー、紫外線といったさまざまな種類のダメージを長い間蓄積してきたような髪なのでしょう。
潤いが減り、バサバサとした見た目になっています。
このように傷んだ状態を放置しているとますます傷みは深刻化しますし、シャンプーやセットの度に髪が引っかかって髪のケアに時間がかかるようになるでしょう。
ところがアフターは傷みがほとんど目立たなくなり、しっとりとまとまりのある髪に生まれ変わっています。
落ち着きと品のある女性らしい印象を与えていますね。
ケラチントリートメントは繰り返し行うほどケラチンが定着しやすくなるため、続けることでさらに潤いとツヤが増していくでしょう。
ケラチントリートメント後は痛む?アフターケアの仕方
ケラチントリートメントの効果は一般的に長持ちするものの、その後に使うシャンプーによって持ちがさらに良くなったり悪くなったりします。
そこでおすすめなのが、髪との相性が良く低刺激なアミノ酸シャンプーです。
パサつきやクセを抑えたりツヤを出したりする働きがあるため、ケラチントリートメントのアフターケアに使うとまとまりやすいストレートヘアを長くキープできます。
一方おすすめできないシャンプーは、ラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naといった界面活性剤が配合されたタイプです。
洗浄力が強いためケラチンまで洗い落としてしまい、効力を持続するのが難しくなります。
ケラチントリートメントはカラーと一緒にできる?
基本的にケラチントリートメントとカラーを一緒に行うのは避けた方がいいでしょう。
多くのケラチントリートメントに配合されているグリオキシル酸という成分は、カラーとの相性が悪いことで知られています。
ケラチントリートメントをカラー前に行うと染まりにくくなり、逆にカラー後に行うと色落ちしやすくなるのです。
どちらも行いたい場合は先にカラーを行い、それによるダメージ補修の意味合いも含めて1週間以上空けてから施術するといいでしょう。
ただし、色味を変えないカラーなら同時進行も可能な場合があります。
美容師さんにこちらの要望を具体的に伝えて相談すると、最適なアドバイスや提案をしてもらえるでしょう。
ケラチントリートメントは短期間で何度も施術してOK?
ケラチントリートメントは短期間で施術を繰り返しても髪にダメージを与える心配は少ないですが、頻繁に行ったからといって効果が高まるわけではありません。
望ましい頻度は1ヶ月~1ヶ月半に1度のペース。
効果が持続するのは2~3ヶ月間が目安ですが、髪の奥にケラチンがある程度残っている状態で、さらに補給する方が強い威力を発揮することができるでしょう。
ケラチントリートメントができる美容室は少ない?
ケラチントリートメントは美容室で施術を受けることができますが、全ての美容室で実施しているわけではありません。
また細かいメニュー内容が違っていたり、カラーの同時進行ができる場合とできない場合があったりします。
希望のヘアスタイルに仕上げるためにも、事前に調べてから予約するようにしましょう。
美容室でケラチントリートメントをするときの料金相場
美容室でケラチントリートメントを行う場合、料金は5,000~7,000円が相場です。
ただし、美容室によっては3,000円程度だったり1万円以上だったりという料金設定もあります。
料金が違う理由はトリートメント剤の種類、あるいはケラチンを浸透させる施術方法の差以外にも、シャンプーやブローなどが込みになっていたり、カットのオプションメニューになっていたりとさまざま。
高いから良い、安いから悪いとは一概に言えないので、美容室に確認してみるといいでしょう。
セルフ派におすすめ◎ケラチントリートメント3選
では、セルフ派にはどのようなケラチントリートメントがおすすめなのでしょうか?
以下の商品3つをご紹介します。
商品①:ケララボ 生ケラチン髪の補修液・洗い流さない
生ケラチンと加水分解ケラチンという2種類のケラチンを配合し、髪の内側からも外側からも傷ついた部分を補修してくれるケラチントリートメントです。
加水分解ケラチンとは、ケラチンが毛髪によりなじみやすいように加工したもので、髪の表面に被膜を作って保湿をする作用があります。
使い続ける度に髪の手触りやまとまりが良くなり、健康的なツヤ髪が手に入るでしょう。
商品②:琴髪 ケラチントリートメント・洗い流す
ヘアサロンに負けないくらい、本格的なケアが自宅でできるケラチントリートメントです。
髪の奥側に必要な水分を適切にキープし、傷ついたキューティクルを補修して保護。
1~2週間に1回、いつものトリートメントを置き換えるだけでクセ毛やうねりが目立たなくなり、自然に理想の髪に近づけてくれます。
約1か月分の量なので、美容室に行くよりもずっとリーズナブルですね。
商品③:ケラチナム13・洗い流さない
プロが行う3つの行程をこれ1本で実現させた、オールインワンタイプのケラチントリートメントです。
安全性の高い成分で髪の毛一本一本をやわらかくした後、ケラチンが髪全体に行き渡るという仕組み。
髪をやわらかくすることでケラチンがよくなじんで定着し、シャンプーや熱によるケラチンの流出を防ぎます。
傷みがひどい人でも繰り返し使うほどにケラチンが蓄積するため、輝くようなツヤを手に入れることができるでしょう。
ケラチントリートメントで自然な美髪をゲット!
ケラチントリートメントは短期間で劇的な変化を求めるためのものではなく、長期的に継続することで自然に健康的なストレートヘアに近づけるためのアイテムです。
いつもの生活に取り入れやすい美容室や商品を見つけ、理想の美髪をゲットしましょう。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。