家庭崩壊は修復可能?崩壊までの過程や子供への影響&取るべき3つの選択肢
笑顔に包まれた、家族団らんの姿は理想の家族像と言えますよね。 世の中には何の問題もなく仲良く暮らす家族もいれば、会話もなく顔を合わすたびに喧嘩をして家庭崩壊寸前の家族も存在します。 家庭崩壊する原因が分かれば事前に防止でき、家族のコミュニケーションが円滑に運びます。 今回は家族崩壊についてお伝えします。
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「家庭崩壊」とは?
家族で食卓を囲み楽しく食事をしたり、その日にあった出来事や些細な会話を楽しむのが一般的な家庭ですよね。
夕飯での話題は学校で楽しかったことや、仕事で達成できたことをそれぞれ感想や意見を交えながら食事を楽しむのが家族と言うものです。
家庭崩壊は家族のコミュニケーションが取れていないため、ご飯を一緒に食べることや、会話を交わしたり家族のメンバーに対して無関心です。
また虐待や言葉の暴力で相手を痛めつけるなどが、家族内で起こっている状態を指します。
「機能不全家族」と言われ方をしますが、子供の将来に悪影響を及ぼす確率が高いと言えます。
家庭崩壊している「家庭」の特徴
家庭崩壊している家族には、どのような傾向が見られるのか見ていきます。
- 家族の行動を把握していない
- 夫婦のコミュニケーション不足
- プライドが高い
- 不平不満が多い
- 家庭内に温かみを感じない
続いて、家庭崩壊を起こしている家族を詳しく説明します。
①:家族の行動を把握していない
通常の家族は、外出する時はどこで誰と何をするのか、何時頃に帰宅するのかおおよその予定を話して出かけますが、家庭崩壊の場合何をしようが本人の勝手という考えがあるので聞くこともありません。
お互い自由に行動しているので何をしているのか分からず、興味もないので聞こうとはせず、帰りが遅くても連絡を入れたり心配することはないです。
誰かに居場所を聞かれても、何をしているのか分からないので、答えることができません。
②: 夫婦のコミュニケーション不足
夫婦の会話が少なく、お互いの愛情が欠如しています。
普通の夫婦であれば何気ない日常会話があったり、面白い話を共有したりコミュニケーションを取るものですが、些細な会話もなく子供の学校の連絡事項など必要最低限の話しかしません。
家庭崩壊の夫婦の場合、不倫や浮気をしている可能性が高いと言えます。
③:プライドが高い
一流企業に勤めていたり奥様タイプの場合、世間体を気にして円満な家庭を演じていることがあります。
学校や友達の家にお邪魔する時は、おしどり夫婦のような印象を与えますが、実際は冷え切った関係です。
離婚という選択もありますが学校に通う子供がいたり、近所の噂になるのが嫌なので子供が成人するまで、我慢しようと考える人も少なくありません。
④:不平不満が多い
家に帰っても父親や母親が喧嘩をしていたり、母親が文句ばかり言っているなど楽しい会話を聞くことがないでしょう。
家庭崩壊している場合、虐待など暴力が発生している可能性が高いので、家庭に帰りたくないと言う人もいるはずです。
口を開けば不満ばかりで、会話になりません。
⑤:家庭内に温かみを感じない
家庭は安らげる場所であるはずですね。
家庭崩壊している家族は、怒鳴られたり暴力を振るわれたりビクビクしながら生活しているので、常に緊張して暮らしています。
会話もなく無言で生活するため、家庭内で笑い声を聞くこともないでしょう。
家庭崩壊する原因
この章では、どのような事が原因で家庭崩壊が起こるのか見ていきます。
- 家庭に対する意識の違い
- 浮気や不倫
- 経済的な問題
- 思いやりがない
- 家庭内での暴力
- 依存症
引き続き、家庭崩壊が起こる原因を詳しく説明します。
①:家庭に対する意識の違い
家族と言う考え方に違いあると家庭崩壊に繋がる恐れがあります。
結婚を最終目的と考えるか、スタートと捉えるか違うと価値観の違いから喧嘩になったり、意見が食い違い家庭内で違和感が生じます。
考え方の違いを理解して歩み寄る気持ちがある夫婦は、上手くいきますが分かり合う気持ちがないと家庭生活にも影響します。
「結婚したから安心だ、放っておいても大丈夫だろう」と考えるのではなく、「結婚はスタートだし、二人で力を合わせて頑張ろう」という気持ちがないと家庭崩壊が起こりやすいと言えます。
②:浮気や不倫
どちらかが不貞行為を働くと「相手が浮気してるんだから、自分も遊んでもいいだろう」と考えて、家庭崩壊に繋がっていきます。
浮気をするつもりはないのに、相手に対する当てつけで実行すると夫婦の信頼関係がなくなり、家庭にも影響します。
お互い顔を合わせれば喧嘩が絶えず居心地が悪くなって、家庭環境が悪くなります。
③ :経済的な問題
生活費や食費など、生きていくうえでお金は必要なものですが、金銭的に貧しいと精神的な余裕が持てず、いつもピリピリした状態と言えます。
経済的に苦しい家庭は、節約を強いられることになりますが、貧しさに耐えられなくなり家を出てしまったり、お金のことでいつも喧嘩をしている両親を見て、嫌気がさし「家に帰りたくない」という子供もいるでしょう。
貧しくても楽しく暮らす家族もいますが、心に余裕が持てない人は家庭崩壊を招く原因を作ってしまいます。
④:思いやりがない
結婚生活は相手の立場に立ち、思いやりの心を持って生活することで、安らげる家庭が築けるものです。
自分のことばかりしか考えない、自己中心的な考えは相手を不愉快な思いになり安らげません。
⑤:家庭内での暴力
暴力は家庭崩壊に繋がる大きな要因と言えます。
普段は優しいのに何らかの理由で突然、怒りだし殴られたり、些細なひと言で相手を怒らせ暴力を振るわれると恐怖心から家にいられなくなります。
また身体的な暴力以外に、言葉や態度で精神的な暴力を受けるのも、落ち着いて家にいられない状態といえるでしょう。
⑥:依存症
アルコールやギャンブルは、比較的多い依存症のひとつで家庭崩壊を招きます。
「アルコールを飲まなければいい人なのにね」と良く耳にしますが、お酒を飲むと人格が変わり、暴力や暴言を浴びせる人がいます。
また、ギャンブルにはまってしまうと、抜け出せなくなり借金したり、生活費で遊んでしまい家族に迷惑をかけることになりかねません。
家庭崩壊するまでの過程
家庭崩壊はどのような過程をたどるのか見ていきます。
- すれ違いが多い
- コミュニケーションが不足する
- 喧嘩が多い
- 家族が離れ離れになる
引き続き、家庭崩壊が起こるまでの過程を詳しく説明します。
①: すれ違いが多い
結婚して家庭ができても個人の生き方を尊重するのは大切ですが、お互いやりたいことをやっていたのでは、結婚生活が成り立ちません。
夫は仕事で忙しいため妻は好きな趣味に専念したり、子供は好き勝手に行動していると顔を合わせる時間が少なくなり、すれ違っていきます。
②:コミュニケーションが不足する
残業続きで帰宅が遅いと、家族で一緒に夕食を取る機会が減り会話が減ってきます。
円満な家庭はできるだけ家族揃って食事をして、毎日の出来事を話しながらコミュニケーションを取る努力を怠りません。
会話がなくなると親に対する尊敬の念が薄れ、話をしたいと思わなくなります。
会話をすることでお互いも気持ちが分かり合えるものですが、会話のタイミングが掴めずコミュニケーションも減ってきます。
③: 喧嘩が多い
話す機会が少ないので相手の気持ちを誤解したり理解できず、喧嘩に発展して関係が悪化します。
日頃からコミュニケーションが取れていれば喧嘩をしても問題ないですが、家庭崩壊の家族は信頼関係の絆が弱いので、喧嘩で状況が悪化します。
④:家族が離れ離れになる
家族の絆が弱いので、大きな喧嘩が原因で家族崩壊になります。
顔を合わせる度に喧嘩ばかりしている家族が嫌になり家を離れたり、家にいても会話をせず一人で過ごすことが多くなります。
家庭崩壊したときに取るべき選択肢
家庭崩壊した時は、どのような選択をするのが最適なのか見ていきます。
- 別居する
- 離婚
- 相手に寄り添う
続いて、家庭崩壊した時の最適な選択を詳しく解説します。
①:別居する
離れて生活することで相手の良さを再認識できることがあるので、別れる前に別居して気持ちに変化がないか確認しましょう。
離れて相手の良さや存在感を知る人がいるので、しばらく離れて暮らし様子を見ます。
別居によって精神的な負担が軽くなり、自分と向き合うことができ、今後の人生を考えられるでしょう。
②:離婚
家庭崩壊の原因が暴力や不倫・浮気など許し難い理由の時は、離婚を選択するのも方法と言えます。
家庭内暴力で身の危険を感じている時は、専門家に相談して慰謝料の請求など法的な措置を取ることが可能です。
離婚は二人だけの問題でなく子供に影響を与えるので、慎重に考え子供のためになる方を選択すると良いですね。
③:相手に寄り添う
家庭崩壊はコミュニケーションが取れていないことが原因なので、すすんで話しかけるようにします。
思いやる気持ちがなくなると、冷たく当たってしまい良好な関係が築けません。
心を開くことで相手も話を聞いてくれ考えていることが分かるので、夫婦で寄り添って、話し合い今後のことを決めるのも良いでしょう。
家庭崩壊した家族の絆は修復可能?
家庭崩壊した場合、修復するのは簡単ではありませんがお互いの気持ちや努力次第で修復することは可能です。
家族崩壊の原因が暴力的なことや不倫の繰り返しなどは難しいですが、話し合う機会を持ってくれたり、「修復させよう」と言う強い気持ちがあれば、変わることができます。
家庭崩壊は相手ばかりに責任があるのではなく、自分自身の考えや性格にも問題があるかもしれませんよね。
相手にばかり「こうしてほしい」と押しつけるのはなく、自分も変わろうと前向きな態度や行動を起こすことで、相手に思いが通じて修復可能になります。
家庭崩壊させないために知っておきたい男性心理
「夫」としての男性心理
①:理想ばかり言わないでほしい
結婚生活に理想があっても、現実は違うというのは良くある話ですよね。
理想と現実のギャップを理解できないと家庭崩壊に繋がります。
自分の理想とするものが全て手に入るわけではないですし男性側も疲れてしまうので、相手の立場に立って、二人で理想の家庭を築きあげる努力をしましょう。
理想を言う度に相手は負担に感じていることに気づいてあげたり、「理想の全てが叶うわけではない」と理解することが必要です。
②:感謝の気持ち
お互い長く暮らすと「やってくれて当たり前」という気持ちが強くなりますね。
夫婦になると感謝の気持ちを表現するより、不平不満を言う方が多くなり「ありがとう、助かる」など感謝を表す言葉が減ってきます。
「毎日、仕事遅くまでご苦労様」「こうして生活できるのは、あなたのおかげです」というように、労いの言葉を表すことで相手に伝わり気持ちが通じ合ってきます。
夫婦生活が長いと「言葉に出さなくても分かるだろう」と思いがちですが、直接聞いた方が嬉しいですし、言わないと分からないものです。
家庭崩壊させないないためには、些細なことも感謝の気持ちを持ち続けることが大切です。
③:二人だけの時間も必要
結婚してしばらくは、新婚生活が楽しめ幸せな気分で過ごせますが、子供が生まれて、子供中心の生活になると男女の関係というより、父親・母親の役割が大きくなり、異性として意識できないカップルもいます。
子供ばかりに気を取られ、夫の存在を忘れてしまうと、寂しい気持ちになりますし構ってほしいと言う感情が湧いてきます。
子供も大切ですが、二人でデートを楽しみ夫婦のコミュニケーションを取ることも必要です。
「父親」としての男性心理
①:仕事の忙しさ
家庭と育児の両立に悩んでいるのは女性だけではなく、男性も同じように悩んでいることを理解してほしいです。
仕事をしなければ家族を支えることができません。
残業が多く帰りが遅いと、妻側に負担がかかり「家事や育児の分担が不公平だ」と不満ばかり言われても困ってしまいます。
手伝ってあげたい気持ちはあっても、仕事で帰宅が遅くなったり、疲れていて思うように動けないことを理解しましょう。
大変なのはお互い様という気持ちで過ごせば、苛立ちも少なくなり家庭崩壊を防げます。
②:子供に対する考え方の違い
女性は妊娠と同時に母親の自覚を持ち始めますが男性の場合、子供が産まれて初めて父親として実感がわくものです。
妻の妊娠中に「新しい家族ができるんだから、父親としてしっかりして」と言われても困ってしまうものです。
女性は妊娠して新しい命が宿っていることを、現実として実感できますが、子供が産まれる前から夫に父親としての自覚を求めるのは難しいと言えます。
③:価値観を押しつけない
子供に対する愛情表現や考え方は、夫側と妻側で考え方が違うことを理解しましょう。
考え方や価値観は人それぞれ違うので、自分の考えを通すのではなく、夫の意見を聞き入れ分かり合うことが必要です。
子供の成長に従い教育方針や進路などで意見がぶつかり合うこともありますが、譲り合う気持ちが家庭崩壊を防ぎます。
父親の意見もきちんと聞いて、子供のためになる選択をしましょう。
④:育児に完璧さを求めない
家事や育児を分担制にしている夫婦は多いですが、完璧を求めると家庭崩壊の原因に繋がります。
家事や育児が苦手という男性は多く見かけますし、手伝ってくれるだけでもありがたいと思うと良いですね。
家事や育児を全く手伝わないという夫もなかにはいるので、不器用で自分の思い通りにならなくても、許せる広い心を持つと円満な家庭が築けます。
⑤:父親としての役割
「父親はこうあるべき」と、考えを押し付けるのは止めましょう。
父親像は自分が育った環境に左右されますが、優しいだけが父親ではないですし、反対に叱るばかりでも良くありません。
父親にもそれなりの考えがあり行動しているので、「父親なんだから、こうして」と怒鳴ったり、指図するのではなく思ったようにやらせることも必要です。
⑥子供の成長
子供が大きくなるにつれ、親の態度やしつけも変化します。
父親が子供に叱っている時は、一緒に責めるのではなく子供を慰める側に回るのが母親です。
小さな子供に大人二人で意見を言うのは、子供が親の愛情を感じられなくなり、家庭崩壊に繋がりやすいです。
⑦息抜きが必要
子育てはお互いの協力があってできるものです。
家事や育児に休みはないのは理解しても休日だからと言って、父親にばかりに育児を押しつけるのは、ストレスになり将来、家庭崩壊に繋がる可能性が高くなります。
家族サービスを理由に「子供と遊んでほしい、遠出しよう」と言われても、休日は体を休めたいことを理解し労わると良好な関係が長く続きます。
家庭崩壊した環境が子供に与える影響
幼少期は子供の人格形成に大切な時期です。
この時期に家庭崩壊を経験した子供は、表情が乏しい子供になったり、周囲の目が気になる子供に成長する可能性が高いと言えます。
また問題行動を起こして親の気持ちを引き留めたり、積極的に会話ができなくなり周囲の友達と上手くコミュニケーションが取れません。
人と上手くコミュニケーションが取れないので、大人になっても孤独になり、社会から取り残されていきます。
家庭崩壊を防いで、円満な家庭を築こう
家庭崩壊のなかで育った子供は、大人になっても影響してくるので仲良く暮らすのが理想ですね。
子供時代の苦い経験が後々まで続くと、その子供は幸せな人生を送ることができなくなってしまい、その子の人生が台無しになるのを忘れてはいけません。
現在、家庭崩壊の危機にあっても原因や状況次第では改善も可能なので諦めず努力しましょう。
思いやりの気持ちを忘れてしまうと家庭崩壊に繋がるので、優しさを持って生活すると良いですね。
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