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「三高」とは? 

三高の男性とは付き合えるか

三高とは、1980年代末のバブル全盛期、女性が結婚相手の男性に求めた条件が「高学歴」「高収入」「高身長」の三つで、その頭文字をとって「三高」と言われていました。
当時の流行語にもなっています。

バブル時代の女性はイケイケで気が強く、「アッシーくん」のような言葉もあったように男性に対しても上から目線で、結婚相手に対してもかなりハードルが高い条件をあげていたのです。

それでは、三高とはどういった男性なのかくわしく見ていきましょう。

高学歴

三高の条件が満たされる高学歴の男性とは、本来は大卒という意味でしたが、首都圏の大学で言うと「東大・早稲田・慶応・上智」といった一流大学と、せいぜい「明治・青山学院・立教・中央・法政」のMARCHくらいまでのランクの大学を卒業した男性のことを言います。

大学進学率は60%ほどですが、偏差値60以上の大学に限ると15%ほどに減ってしまいます。

高収入

年齢が高ければ平均年収も高くなるので年齢によるとも言えますが、三高の条件が満たされる高収入の男性とは、年収が1000万円以上の男性のことを言います。

しかし、年収が1000万円を超す人は、日本の人口の3.8%しかいません。
その中でもまだ結婚していない独身者男性に限ると1%にも満たないのが現実です。

高身長

三高の条件が満たされる高身長の男性とは、最低でも180cm以上はある男性のことを言います。

身長が高いとしても、太っていてスタイルが悪い男性は話になりません。
180cm以上の高身長でスラッとした男性が三高の条件です。

この180cm以上の男性は7%ほどしかおらず、その中でも太っていないスタイルのいい人となるともっと減ってしまいます。

三高に似ている「3C」とは? 

三高とはバブル期に流行

三高と似ている言葉に、「Comfortable」「Communicative」「Cooperative」の頭文字をとった「3C」があります。
バブル崩壊後、結婚相手の男性に求められる理想像とは、三高からこの「3C」に変化しました。

それでは、3Cとは具体的にどのようなことを言うのか、くわしく見ていきましょう。

Comfortable

Comfortableとは、「快適な」という意味です。
これは生活環境が快適であることを指しますが、そのためには住宅環境や食生活が整っていること、旅行や美容、趣味などにもそれなりにお金がかけられる生活ができるということになるでしょう。

つまり、それが可能なだけの年収がある男性ということになります。
三高の「高収入」と似ていますが、あくまでも「快適な生活」ができるだけの年収なので、「年収○千万以上」のようなバブリーな額は必要ありません。

Communicative

Communicativeとは、「通じ合える」という意味です。
何が通じ合えればいいかと言うと、それはやはり心と心が通じているか、理解しあうことができるかということになるでしょう。

理解しあうためには、考え方や価値観など土台のところが同じでなければいけません。
金銭感覚や学歴などが同じくらいまたは少し上くらいの人がちょうどいいのです。

Cooperative

Cooperativeとは、「協力的」という意味です。
昭和の男性と言えば亭主関白な男性が多かったイメージがありますが、平成を経て令和の時代には亭主関白な男性は絶滅危惧種になっています。

共働きの夫婦も増えているので、結婚相手にはやはり家事や育児に協力的な男性が求められるようになっているのです。
これは男性側の努力次第でクリアすることができる条件でしょう。

3C男性の割合

それでは3C候補の男性とは、どのくらいいるのでしょうか。
「通じ合えるか」「協力的か」という項目は数値化することができないので、「快適な」に絞って見てみます。

快適な生活を送るのに必要な年収はおおよそ700万円以上と言われています。
年収700万円以上の男性は、28歳正社員では2.8%、33歳正社員では8.9%という調査があります。

三高との違い

三高とは違い、3Cとは個人の考え方や価値観によって違ってくるので、定義が非常にあいまいです
一人の男性に対する評価も、「私にとっては3Cの人でも○○さんにとっては違う」というように異なってしまいます。

考え方や価値観は歳をとっていくと変わることもあるので、「私にとって完璧な3Cの人!」と思って結婚しても、数年後には理想の3Cの人ではなくなってしまう可能性もあるのです。

三高に続く「三平」とは? 

三高とは違うけど幸せな家族

三高とは「平均より高いスペック」であることに対し、「三平」とは「平均的なスペック」の男性のことを言います。
三平の三つの要素について、それぞれくわしく見ていきましょう。

①平均的年収

三平の条件の一つは、贅沢な暮らしはできなくても毎日生活できるだけの稼ぎがある「平均的な年収」の男性のことです。

30代前半の男性の平均年収は438万円、30代後半では約500万円です。
年収500万円以上の男性は約38%です。

年収1000万円以上の人は3.8%しかいなかったのですから、三平であればおよそ10倍もの人が結婚相手としてOKになってきます。

②平凡な外見

誰が見てもイケメンだったり、三高でいうところの高身長などの見た目の条件も「平凡でいい」というのが三平の条件の一つです。
イケメンすぎると浮気の心配もありますし、一緒にいて不快にならない程度の見た目なら十分だということなのです。

外見の良し悪しは好みもあり、数値化することもできないので、どのくらいの割合で平凡な人がいるのかはなんとも言えません。

目安になりますが、学校のクラスなどを想像してみるとイケメンやブサイクと言われる人はそれぞれ2~3人くらい、その他はみんな似たり寄ったりだったのではないでしょうか。
するとその他の人は6~7割なので、そのくらいの割合で平凡な外見の人がいると考えられます。

③平穏な性格

ケンカが絶えない人とだと結婚生活はうまくいかないだろうと思うでしょう。
結婚相手に求める条件は、あまり怒らない平穏な性格をしている人が理想なのはよくあることです。

DVやモラハラが原因で離婚したという話もよく聞くようになった昨今では、結婚相手は穏やかな人であることも重要なのです。

三高よりも人気がある「四低」とは? 

三高とは違うけど四低で充分

三高の男性と結婚できたら、それは現代でもやっぱり嬉しいことではあるかもしれません。
しかし三高とは真逆のような言葉に聞こえる「四低」というものがあるのをご存じでしょうか。

現在では三高よりも人気がある四低について、くわしく見ていきましょう。

低姿勢

妻が言うことに黙って従い、何か言われてもグッと耐えることができる「低姿勢」な男性が、四低の条件の一つです。

「風呂」「メシ」「寝る」しか言わない亭主関白な旦那は、現代ではスッパリ切り捨てられてしまいます。
付き合っている恋人にしてもそうで、男女が対等な関係でいること、むしろ女性を立ててくれるような男性が結婚相手には求められているのです。

「鬼嫁」という言葉もありますが、妻の尻に敷かれているくらいが、円満な夫婦生活を続けていくにはちょうどいいと思われてるのです。

低依存

一昔前の夫婦関係だと、家事はすべて妻がおこなっているので夫は洗濯機を回したこともなく、ティッシュペーパーの在庫がどこに入っているかもわからないような人がいます。
妻がいなくなると家のことは何もできない、つまり「妻に依存している」男性です。

四低の男性とは、家事なども自分ですることができて、妻に依存しない人のことを言います。
家庭に縛られすぎることなく、相手に依存しない関係であることが、結婚相手に求められているのです。

低リスク

低リスクの男性とは、結婚した後の生活が安定している、つまり夫となる人が安定した職業に就き、リストラされる心配がない人のことを言います。
不安定な雇用や自営業、夢を追って仕事を転々とするような人ではなく、仕事は大変でも安定した収入があり、それが生涯にわたって保障されているような人が理想とされているのです。

三高の一つである「高収入」ほどの年収は求めておらず、とにかく生活が破たんするリスクが低い安心さのほうが重要なのです。

低燃費

酒やギャンブルなどで浪費をしない、趣味にお金をつぎ込まない、つまりお金がかからない「低燃費」な人が四低の条件の一つにあります。
少ないおこづかいでも不平不満なくやりくりしたり、飲みに行くのは付き合い程度、お金のかからない趣味で満足するような人が結婚相手に求められているのです。

三高が人気だった理由&四低人気に変化した理由 

三高でない人とは付き合うことができる

三高が流行ったバブル期は、みんなが浮足立っている世間の空気の中で、言い方は悪いですが女性たちは自分が見栄を張りたいからとスペック重視で結婚相手を選んでいました。

三高とは男性のスペックが高い男性ですが、それだと付き合う女性もそれなりに気苦労が多く、精神的な悩みはつきないこともあったでしょう。
三高の男性は、妻や子どもを放っておいて遊びに行ってしまったり、イケメンで浮気など女性関係も複雑だったり、頭がよければ言い合いになっても言いくるめられてしまったり…ハイリスク・ハイリターンな結婚でもあったわけです。

それが時代は変わり、今では「女性に負担をかけない」という男性が結婚相手として好まれるようになっています
女性と男性の立場が対等になり、共働きが増えて家事や育児の負担も夫婦で分担しようという意識が自然なことになってきたからでもあるでしょう。

このような夫婦関係の変化や結婚相手に求めることの変化から、三高ではなく四低人気にシフトしてきたのです。

まだまだある!三高に変わる違った表現 

三高とは違うけど育児も積極的

三高とはかけ離れていても、やはり結婚相手には最低限の条件があるでしょう。
ほかにもさまざまな「三○」という言葉があるのでご紹介します。

三NO

三NOとは、「暴力をしない」「借金をしない」「浮気をしない」の、三つの「しない=NO」のことです。
結婚相手というよりは、人として最低限守るべきことであるとも言えます。

結婚相手に求めるものとは、三高のように高いスペックではなく、「これさえしなければいい」という最低条件に変わりつつあるということが、「三NO」という言葉からも感じられます。

三優

三優とは、「家族に優しい人」「私だけに優しい人」「家計に優しい人」のことです。
性格的な優しさであることは容易に想像がつきますが、あと一つが「家計に優しい」というのが「なるほどなぁ」と感心させられます。

三高とは周囲に自慢できるような人のことですが、最近は自慢するためではなく、より安定や平穏な結婚生活を求めているということが実感できます。

三高とは?三高でも四低でも自分に合った結婚相手を見つけよう!

三高とは関係なく結婚相手を見つけよう

最近では既婚率が低下し、生涯独身という人も増えてきています。
結婚に対する考え方が変わってきたこともありますが、やはり「いい人と巡り合えない」という人もまだまだたくさんいます。

三高でも、四低でも、結婚相手としては合わない人もいるでしょう。
結婚とは、相手を条件だけで決めるものではないので、三高や四低に縛られすぎることなく、素敵な男性と巡り合えるといいですね

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ライター
noel編集部

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