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洗濯機で洗う前に…まずは洗濯表示をチェック!

セーターの原料となる毛糸にも洗濯機が使えるかどうか分かる洗濯表示が付いている

セーターなどのニット製品を洗う前に、洗濯表示を確かめて見ましょう。
表示に器の中に水が入っている表示があれば、自宅で水洗いができ、セーターでも洗濯機が使える場合があります。

中に書かれている数字は水温で、「30」と表記があれば30度までの水温なら洗えるという意味です。
セーターなどのニットの場合は、器の下に線が2つ引いてあるものか、手の表示がある物がほとんどでしょう。

二重線がある物は、洗濯機で弱水流のコースで洗える(洗濯機のメーカーにより、手洗いコース・ドライコースなどの名称)という意味です。
一方、手が入っているマークの方は、手洗いのみということなので洗濯機は使えずに、手持ちのセーターなどのニット類は手洗いでしか洗えません。

△の表示に×が付いている物は漂白剤が使えません
ひどい汚れや染みがある場合は自宅の洗濯機では落としきれない恐れがあります。

容器のマークの上に"×"が付いている場合は水洗い自体が難しく、自宅での手洗いもできませんし、洗濯機も使えません。
クリーニング店に持ち込む必要があるでしょう。

洗濯機でセーター・ニットを洗う手順

セーターを洗濯機で洗う準備ができた

手洗いをするには手間もかかりますし、洗濯機の方がセーターを傷めずにしっかり洗えるのではと感じる方もいるかもしれません。
安全に洗える手順を紹介します。

①:洗剤で色落ちしないか確認する

セーター類の洗濯表示で、洗濯機での洗い方ができることを確認しましょう。
大丈夫なら、裾の裏などの目立たない所におしゃれ着用の中性洗剤を数滴落とします。

5分経って洗剤を染み込ませた所にティッシュを当てて、セーターやニットの色が付いていたら色落ちがすることになります。
まとめて洗うのではなく、単独で洗う必要があるでしょう。

②:汚れのひどい所を確認

セーターやニット類に汚れやひどい染みが付いている場合は、洗濯機に入れる前に下処理をしましょう。
洗濯表示の△マークの上に大きく「×」が付いていないのなら、酸素系の衣料用漂白剤が使えます。

汚れのひどい所を中心に染み込ませるようにしましょう。
ひどい汚れに対応できるスプレー式の漂白剤があると、集中的に使用できるためとても便利です。

漂白剤が使えないタイプは、おしゃれ着洗い用の洗剤を軽く揉み込むようになじませます。
下処理をしたら、変色を防ぐためにすぐに洗濯機で洗いましょう。

③:ネットに入れて畳む

セーターが入るくらいの洗濯ネットに、袖の部分を交差させる畳み方で入れます。
できれば、汚れがひどい所を外側になるように畳むと、綺麗に落としやすくなるでしょう。

特にセーターにひどい汚れがない場合には、皮脂汚れが付きやすい首回りや、動作する時に汚れやすい袖口などを外側にして畳むと良いでしょう。
洗濯ネットは必須で、入れないとセーターやニット類に毛玉ができたり傷んだり、縮んだりすることがあります。

④:弱水流のコースを選んで洗剤・柔軟剤をセット

洗濯機でコースを選択する時に、弱水流などのあまり力がかからないコースを選びます。
洗剤はおしゃれ着洗い用の中性洗剤(ウールやシルク素材が洗えるタイプ)を入れます。

水温は30度までなので、水道水をそのまま使うと良いでしょう。
できれば、セーターやニット類をふわふわに着心地良く仕上げるために、柔軟剤も入れるようにするのがおすすめです。

⑤:汚れが落ちなかった場合

セーターに汗染みなどの酸性の汚れや、食べ物の油脂などの汚れが付いてしまった場合は、表示マークでは可能でも洗濯機の水洗いでは落としにくいことがあります。
再度洗濯機にかけても落とすのは難しく、縮む原因となる場合もあるでしょう。

クリーニング店に早めに持ち込んで、相談することをおすすめします。

セーター・ニットの型崩れしない干し方

洗濯機で洗ったセーターを干すイメージ

ニット類やセーター類は、脱水した後はすぐに洗濯機から取り出して干さないと、シワや型崩れがして格好悪くなります。
形を整えるために、軽く叩いてシワを伸ばしてから干します。

日当たりが良い場所に干すと、退色したり黄ばみがしたりするため、風通しの良い所に陰干ししましょう。
軽く重みを感じないサマーセーターやニット類なら、ハンガー干しがおすすめです。

洗濯機から出してシワを伸ばした後、厚みのあるハンガーに形を整えてかける干し方です。
一般的なセーターなら、竿に折り畳むようにしてかけて干すと良いでしょう。

その際、袖の部分も一緒に折り曲げて干すと編み目が伸びてしまうことがありません。
重みがあってざっくりとした、ゆったりしているローゲージのセーターの場合は、型崩れがしやすいのでハンガーや竿にかけられません。

干す時には台の上に平置きして干すようにします。
台がない場合は、椅子やソファの上に紙を置いて風通しの良い所に置いたり、洗濯用のピンチを広げてその上に形を整えて置いて干す方法があります。

枠の部分に編み目をひっかけないように注意してください。

セーター・ニットが縮んだ時の対処法

洗濯機で洗ったセーターが縮んだのでトリートメントに浸け込む

ウール・カシミアなどのセーターは動物性の素材で、繊維のキューティクルが開いて絡み合うことがあり、縮みがひどくなることがあります。
シリコン入りのトリートメント剤を使うと、キューティクルの絡みをほどくことができ、縮みを解消できるかもしれません。

トリートメントの成分表示にジメチコンやアモジメチコンという名前があれば、シリコンが入っています。
バケツや洗面台などに水を貯めて、トリートメント剤を15gほど混ぜて薄めます。

水溶液に縮んだセーターやニット類を沈めて、30分程度浸け置きしましょう。
時間が経ったらセーターを畳んでネットに入れ、洗濯機の弱水流のコースで1分ほど脱水し、形を整えて陰干しします。

セーター・ニットを洗濯するときの注意点

セーターを洗濯機にかける準備をする

洗う際に注意をしたいポイントをいくつか紹介します。

  1. 残り湯は使わない
  2. 確実に水に沈ませる
  3. おしゃれ着洗い用を使う理由
  4. アイロンの温度に注意

洗濯をする際の注意点について詳しく説明します。

注意点①:残り湯は使わない

洗濯機のポンプがある場合に、お風呂などの残り湯を利用したいと考える方もいるかもしれません。
洗濯表示を見ると分かりますが、ニット類の場合は水温は30度程度とされていることが多いです。

湯の温度が高いままだと素材が変質してセーターが傷む恐れがあるので、使わない方が良いでしょう。
水道水をそのまま使うのが望ましいです。

注意点②:確実に水に沈ませる

洗濯機で洗う際に注意した方が良いのは、ニット類やセーター類は水を弾く性質があり、沈みにくいことです。
浮いたまま洗うと、洗えている所と洗えていない所があるため、汚れがひどい所が確実に洗えていない可能性があります。

洗濯機の中にある程度水が入ったら、軽くネットに入れたセーターを押すように沈めると良いでしょう。
おしゃれ着用の中性洗剤は、水の浸透率を高めるため早く沈みます。

洗濯機に洗剤をセットするのではなく、ある程度水が貯まったら直接洗剤を入れるのも良い方法です。

注意点③:おしゃれ着洗い用を使う理由

洗濯機でも手洗いでもニットを洗うには、おしゃれ着洗いの中性洗剤を選んだ方が良いでしょう。
弱水流でも汚れを落としやすく、繊維を傷めないように配慮されているというだけでなく、酵素が入っていないこともあります。

一般の洗剤には汚れを落としやすくするため、酵素が入っている物もあるでしょう。
しかし、セーターの素材となるウールやカシミヤは動物由来の繊維なので、タンパク質を分解する酵素が入っていると繊維が溶けてしまう恐れがあります。

ニットやセーターを自宅で洗うには、洗剤にも気を配りましょう。

注意点④:アイロンの温度に注意

洗濯機で洗った後、干す時に気を配ったとしてもシワが気になってしまうことがあります。
シワを伸ばすためにアイロンやスチームをかけようとすることもあるでしょう。

ウールやカシミヤなどは高い温度に設定すると、縮んだり傷んだりするので、アイロンの設定温度には十分注意してください。

日頃からできるセーター・ニットのお手入れ

洗濯機で洗う以外にセーターにブラシをかけてお手入れ

洗濯機で洗う以外のお手入れ方法を紹介します。
セーターを着用した後は、連続で着ないでハンガーに掛けて休ませるとよいでしょう。

ハンガーにかけっぱなしだと伸びるので、湿気が取れたら畳んで収納すると良いでしょう。
着用した後に、衣類用のブラシで繊維の流れに沿って軽くブラッシングをすると、ホコリや細かいゴミを取れて汚れの付着を防げます。

少し付いてしまった汚れなどは、洗濯機にかけなくても固く絞ったタオルなどで拭いて取れることもあります。
臭いがひどい場合は、水に濡れても平気な素材であれば軽く消臭スプレーを吹きかけると良いでしょう。

洗濯機でセーターを綺麗に保つ秘訣とは

セーターを洗濯機にかけてシワなく綺麗に洗えた

洗濯機でセーターをトラブルなく洗うには、まず洗濯表示マークを確認する必要があります。
水洗いがだめならきっぱり諦めてクリーニング店に依頼しましょう。

洗濯機を使うなら洗濯ネットを用意し、おしゃれ着を洗う中性洗剤を使い、利用が可能であれば染みや汚れがひどい時に酸素系の衣料用漂白剤を併用することをすすめます。
干す時には陰干しで、風通しの良い所にハンガーやさお、台やピンチの上部などを利用して適切な干し方をすれば、シワが防げるでしょう。

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ライター
noel編集部

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