【プロ監修】日焼け止めの正しい塗り方!効果を長持ちさせるコツ&顔への塗り直し方
日焼け止めの正しい塗り方をご存知ですか? あなたの塗り方、もしかしたら日焼け止めと効果を最大限発揮できていないかも…? 今回、美容皮膚科医に日焼け止めの基本的な塗り方や日焼け止めの効果を長持ちさせるコツ、顔への塗り直し方をお聞きしました!
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日焼け止めは塗り方が重要!
日焼け止めはなぜ必要なのかは、だいたい把握しているけれど、詳しくはわからないという人のために、日焼け止めの「PA」・「SPF」の効果について簡単に解説します。
「PA」には、シワやたるみの原因となるUV-A(A紫外線)を防ぐ効果を意味しており、「SPF」はシミの原因となるUV-B(B紫外線)を防ぐ効果を意味しており、数値が大きいほど効果はアップします。
ただし、数値が大きいほど効果が高いからといって、常に数値の大きい日焼け止めを塗ればいいというものではありません。
日焼け止めには、TPOに合わせた数値のものを使うと肌の負担を軽減することができますよ。
日常使いには、PA+++・SPF30程度で十分ですが、屋外での活動が多いときには、もっと数値の高いものを使いましょう。
そして、日焼け止めは塗り方が大切!
間違った塗り方をしていると、せっかくの日焼け止めの効果が発揮されず、塗っているのに日焼けしてしまいます。
正しい塗り方を知って、日焼け対策を万全にしましょう。
Q. 日常生活で適切なSPF・PAの値は?
A. SPF30・PA++
日焼け止めの種類と基本の塗り方
日焼け止めにはさまざまな種類がありますが、基本的に塗り方はジェル・クリーム・ミルクではほぼ一緒になります。
さまざまな日焼け止めの種類の中から、5種類の日焼け止めの基本の塗り方を解説します。
- ジェル
- スティック
- スプレー
- ミルク
- クリーム
種類①:ジェル
日焼け止めを塗り方として記載されている「適量を手に取り」という一文に、どのくらいなのか困った経験を持っている人は多いでしょう。
適量という一文にする理由は、人により顔の大きさが違うためです。
しかし、ある程度の目安を持っておきたいものですよね。
ジェルタイプの日焼け止めの適量は、だいたい1円玉程度を想定しています。
水のように伸びの良い日焼け止めを手早く、おでこ・両頬・顎・鼻の5点おきして全体に塗り広げていきます。
みずみずしい仕上がりになる日焼け止めですが、浸透が早めなので、ある程度塗り慣れている人におすすめです。
種類➁:スティック
日焼け止めのスティックタイプをご存知でしょうか?
まだまだ広く知られていないスティックタイプですが、透明のステックタイプが、手が汚れないといううれしいポイントで人気急上昇中のアイテムになります。
メイクの上からでもスティックを滑らせるだけで塗り直しが完了。
いちいち手で塗り拡げる手間がなく、塗り残しも起こりにくい日焼け止めです。
全体的にジグザクと塗り残しのないように塗っていきましょう。
日焼け止めをメイク前もメイク後も1本で手軽にすませたい人におすすめです。
種類③:スプレー
全体にスプレーをかけるだけで簡単に塗ることができます。
忙しい朝や塗り直しなど、サッとかけるだけで髪から足の先まで手早く塗ることができる優れものです。
簡単に塗ることができるスプレーですが、まんべんなく塗るのが難しいというデメリットもあります。
忙しくて日焼け止めを塗る時間がないときや塗り直しにおすすめのアイテムです。
できるだけ、顔・体は塗り残しが出にくいスプレー以外の日焼け止めで塗りましょう。
種類④:ミルク
ゆるめのテクスチャーで2層式タイプが多いミルクタイプの日焼け止めは、低価格の商品が多いという魅力があります。
クリームよりも伸びが良いので、腕や足といった広範囲に塗りたいときも手早く塗ることができておすすめです。
ミルクタイプは、クリームタイプやジェルタイプよりもやや多めに取るのがポイント。
顔に塗る場合は、500円玉くらいを目安に手に取りましょう。
塗り方は、クリーム・ジェルと同様に5点おきで大丈夫です。
種類⑤:クリーム
とろみがあり、日焼け止め初めてという人にも使いやすいのがクリームタイプです。
こちらもジェルタイプと同様に、1円玉ほどの大きさを手に取ります。
ジェルタイプと同様に、5点おきして全体に塗り広げましょう。
クリームタイプタイプの日焼け止めは、油分が多めで乾燥を防ぐ効果もあるので、乾燥肌で悩んでいる人にもおすすめですよ。
Q. メイク前に最適な日焼け止めのタイプは?
A. クリームタイプ
日焼け止めは摩擦でも落ちてしまうので、取れやすい日焼け止めを先に塗ると、メイクによる摩擦で効果が薄くなってしまいます。
日焼け止めの塗り方【順番】
日焼け止めをどのタイミングで塗っていますか?
洗顔後、すぐに日焼け止めを塗っているのであれば、それはNGです。
日焼け止めも化粧品の一部なので、化粧水などで肌のコンディションを整えたあとに塗りましょう。
また、日焼け止めは汗や皮脂などで落ちてしまうため、塗り直しが必要です。
朝塗ったのであれば、午前・午後に1回ずつは必ず塗り直しましょう。
屋外での活動が多い日は、数値の高い低いに関係なく、2時間おきに塗ると良いでしょう。
日焼け止めの正しい塗り方【顔】
それでは、正しい日焼け止めの塗り方を見ていきましょう。
まずは、日焼け対策を万全にしたい顔からです。
- 洗顔をする
- 化粧水で肌を整える
- 日焼け止めを必要な分量取る
- 顔に5点おきする
- 内側から外側へと塗り拡げる
- 小鼻や目のまわりなどの細かい部分を塗る
①:洗顔をする
肌に余分な皮脂や汚れが残っている状態で塗っても、日焼け止めは落ちてしまいます。
また、余分な皮脂などが残っている肌に日焼け止めを塗ってしまうと、肌あれなどのトラブルを引き起こす可能性もあるので、洗顔しておきましょう。
②:化粧水で肌を整える
日焼け止めにも保湿効果の高い商品は数多く販売されていますが、スキンケアの代わりに使うものではありません。
あくまでもメイク用品の一部として使います。
そのため、日焼け止めに塗り方として正しいのは、スキンケア後に塗ることです。
化粧水や乳液などで、肌のコンディションを整えましょう。
また、スキンケアをしっかり行うことで、余分な皮脂の分泌を抑える効果もありますよ。
③:日焼け止めを必要な分量取る
日焼け止めの正しい塗り方をするうえで、重要な下準備が終わりました。
ここからは、日焼け止めの効果をきちんと発揮できる塗り方を紹介します。
日焼け止めはたっぷり塗れば良いというものではありません。
必要な分量だけを取りましょう。
ジェルタイプやクリームタイプであれば1円玉程度を目安とし、ミルクタイプであれば500円玉程度を目安に取ります。
④:顔に5点おきする
日焼け止めの塗り方として大切なことは、塗り残しがないようにすることです。
ちょこちょことした塗り方をしてしまうと、塗り残しが出る恐れがあります。
「日焼け止めを塗っているのに日焼けした」という場合には、ちょこちょことした塗り方をしている場合もあります。
日焼け止めは、おでこ・両頬・鼻・あごの5点にポイントを置いて、全体的に塗り残しが出ないようにしましょう。
⑤:内側から外側へと塗り拡げる
5点置きをしたら、全体的に塗り拡げていきます。
このときの塗り方のポイントは、内側から外側に向かって塗るということです。
5点置きしたポイントを中心として、外側に広げるようなイメージの塗り方をすると、全体に満遍なく塗ることができます。
⑥:小鼻や目のまわりなどの細かい部分を塗る
広い範囲を塗る塗り方だけですと、どうしても小鼻や目のまわりなどがきちんと塗ることができません。
特に目のまわりは紫外線ダメージを早めに感じやすい部分です。
小鼻や目のまわりなどの細かい部分も指の腹を使って、しっかり塗っていきましょう。
手に残った日焼け止めで塗る塗り方でも問題ありませんが、できれば少しだけ手のひらなどに取り出して指の腹で取り、目のまわりなどにちょんちょんと塗り拡げていくほうが、きれいに塗ることができます。
Q. 洗顔後に日焼け止めを塗る正しいタイミングは?
A. 洗顔後5~10分してから
化粧水と乳液でよく保湿しましょう。
十分に浸透してから日焼け止めを塗ることでムラなく塗れます。
日焼け止めの正しい塗り方【首・手足・体】
続いて、首・手足・体の日焼け止めの正しい塗り方について見てみましょう。
首
案外うっかり日焼けをしやすい首の日焼け止めの塗り方を紹介します。
10円玉程度の日焼け止めを手に取り、何箇所かに置いていきます。
このとき、塗り残しがないようにできるだけ前・後ろ・横にいくつか分散させたポイント作りをしましょう。
何箇所かに日焼け止めをつけたら、手のひら全体を使って塗り拡げていきます。
最後に下から上に流すような塗り方をすると、塗り残しが起こりにくくなります。
また、見えない部分にはスプレータイプを使うのもおすすめです。
手足・体
手足や体の塗り方は、少々大胆になります。
日焼け止めを一直線に出してそこから塗り拡げていきましょう。
やや多めと感じる分量ですが、広範囲に塗るため一直線に出してしまって問題ありません。
ただし、塗り方が雑になってしまうと塗り残しの原因にもなるので、腕を塗る時は逆の手で腕を握りくるくると回しながらスライドさせていくと、きれいに塗ることができます。
ほかの部分も手のひら全体を使って、くるくると円を描くようなイメージの塗り方をすると、きれに塗ることができますよ。
Q. 日焼け止めの効果が最大限発揮されるタイミングは?
A. 塗布30分後
家を出る直前にバタバタと塗っていませんか?
時間に余裕を持って塗りましょう。
これは間違い!日焼け止めのNGな塗り方
日焼け止めの塗り方には、NGな塗り方もあります。
うっかり日焼けの原因は、塗り残しではなくNGな塗り方である可能性もあります。
日焼け止めのNGな塗り方について見てみましょう。
顔
正しい塗り方を紹介したので、予測がつくかもしれませんが、乾燥している状態に日焼け止めを塗るというのはNGな塗り方になります。
日焼け止めはスキンケア化粧品ではありません。
そのため、乾燥している肌に直接塗ってしまうと、肌の乾燥を加速させてしまう可能性があるので注意しましょう。
首
首のNGの塗り方として多いのが、手のひらに日焼け止めを取ったあと、直接首に塗っていってしまうというものです。
このような塗り方をしてしまうと、塗り残しが出てくるだけでなく、厚く塗っているところと薄く塗っているところのムラが出来てしまいます。
特に、首の後ろ部分がしっかり塗ることができなかったり、白浮きしてしまったりするので注意しましょう。
手足・体
手足・体というのは、とても範囲が広いため、日焼け止めの分量も多めになります。
この日焼け止めの分量を少なくしてしまう塗り方では、日焼け止めの効果は減少してしまうので注意しましょう。
日焼け止めは、白浮きしない程度にしっかり伸ばせるだけの分量が必要になります。
すぐに日焼け止めの色が薄れているのは、分量が少ない可能性があります。
必要な分量を出して、満遍なく塗りましょう。
日焼け止めを塗り忘れやすい部分
うっかり日焼けを防ぐためには、全体に塗ったつもりにならないことが大切です。
首筋・耳の後ろ・腕の内側・手の甲・股・ふくらはぎの裏・足の指などが塗り忘れしやすいしやすい部分になります。
正しい塗り方で全体をしっかり満遍なく塗って、塗り忘れが無いように注意しましょう!
日焼け止めの効果を長持ちさせるコツ
日焼け止めの効果を長持ちさせるコツについて見てみましょう。
- 定期的に塗り直す
- 汗をかいたあとも塗り直す
- 刷り込まないようにする
コツ①:定期的に塗り直す
日焼け止めの効果を長持ちさせる塗り方として大切なことは、定期的な塗り直しです。
日焼け止めは、ほとんどの商品が2~3時間程度しか高い効果が持続しません。
3時間以上経ってしまうと、効果はどんどん弱まっていくので定期的に塗り直して、日焼け止めの効果を高めましょう。
また、顔は日焼け止めを塗った後にパウダーファンデーションなどを重ねると落ちにくく、紫外線の防御力も上がります。
ウォータープルーフタイプでも2〜3時間おきに塗り直しが必要です。
コツ②:汗をかいたあとも塗り直す
日焼け止めはウォータープルーフであっても、汗や皮脂で少なからず落ちてしまいます。
特に、タオルでゴシゴシと拭いてしまうとウォータープルーフタイプでも落ちてしまいます。
汗をかいたあとも塗り直すようにしましょう。
私たちは日焼け止めを塗った所を何気なく触ったり、服などで擦れたりしているもの。
そのような行為によっても日焼け止めは落ちます。
3時間に1回くらい塗り直すことで効果が保てます。
コツ③:刷り込まないようにする
日焼け止めと塗るとき、ゴシゴシと肌に刷り込むような塗り方をしていませんか?
日焼け止めは毛穴を埋めるような刷り込む塗り方をすると、肌トラブルの原因になります。
やさしく丁寧に表面をなでるように塗りましょう。
重ね付けを行うときも同じです。
日焼け止めの塗り直し方
日焼け止めを定期的に塗り直さなくてはいけないとしても、塗り直し方がわからなければできませんよね。
特に、顔の日焼け止めの塗り直し方は、メイクが崩れないようにしなければいけません。
このときに便利なのがスプレータイプです。
どうしても、ジェル・クリーム・ミルクといったタイプはメイクが崩れてしまう可能性が高くなります。
スプレーであれば、ティッシュなどで余分な皮脂を取り除いてからシュッとひと吹きさせるだけで、日焼け止めを塗り直すことができます。
\POINT/
クリームタイプより少し乾燥しやすく、摩擦や汗に弱いので、2時間おきに塗るのがおすすめです。
\スプレータイプの日焼け止めを詳しく知りたい方はこちら/
【専門家監修】日焼け止めスプレーの正しい使い方&おすすめランキングTOP15日焼け止めスプレーの特徴と魅力 日焼け止めスプレーには他のグッズにはない特性や魅力が多々。
...
塗り直しにも最適!おすすめ日焼け止め
では、さまざまなタイプのおすすめの日焼け止めを紹介します。
①:スキンアクア トーンアップUVエッセンス
SPF50+/PA++++、防腐剤フリー・鉱物油フリー・弱酸性・アレルギーテスト済みの日焼け止めです。
肌が透き通って見えるラベンダーカラーの日焼け止めなので、肌色をトーンアップしたい人にもおすすめ。
ヒアルロン酸Na・ビタミンC誘導体・ピュアニュアンスコンプレックスといった保湿成分も配合されており、石鹸で簡単に落とすことができます。
②:アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク
SPF50+/PA++++で保湿成分にスーパーヒアルロン酸・マリンコラーゲン・アロエエキス・バラ果実エキスを配合し、美容成分に緑茶エキス・桜葉エキス・トルメンチラを配合しています。
汗や水にふれると、一層強い膜を張るアクアブースター技術を採用し、80分間にわたる水浴テストで耐水性を確認済みのスーパーウォータープルーフの日焼け止めです。
海やプールなどのアウトドアでも日焼けをしたくない人におすすめです。
③:ビオレUV アクアリッチ ウォータリエッセンス
SPF50+/PA++++で、ヒアルロン酸・ローヤルゼリーエキス・BGの保湿成分を配合。
スーパーウォータープルーフなのに、せっけんで落ちるので、肌への負担が軽い日焼け止めです。
ミクロUVカットカプセル配合しているので、ミクロレベルで隙間に入り込み、塗りムラを防ぎます。
④:マミー UVマイルドジェル
90%が食品成分で作られている日焼け止めジェルです。
親子で安心して使うことができるアロエエキス・木いちごエキス・アセロラエキス・ホホバオイルの天然保湿成分を配合した弱酸性の低刺激処方。
日常使いに十分なSPF33/PA+++になっています。
⑤:KOSE サンカット プロテクトUVスプレー
SPF50+/PA++++で、スプレータイプの日焼け止め売上No1です。
汗・水・皮脂に強く、ムラなくしっかり密着します。
スーパーウォータープルーフなのに、せっけんで簡単に落とすことができます。
美容皮膚科医おすすめ日焼け止め:ニベア(NIVEA) ニベアサン スーパーウォータージェル
浸透型ヒアルロン酸配合でお肌がしっとりします。
お値段もお安く、石鹸でオフできるという優れもの。
日焼け止めの正しい塗り方でうっかり日焼けを防止しよう
日焼け止めを正しく塗っていれば、日焼けしてしまうという事態は、大きく軽減されます。
日焼け止めは塗り方が重要なアイテム。
日焼け止めを正しく塗って、うっかり日焼けを防止しましょう。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。
少し多めの30はあった方が安心です。
PAとはUV-A照射後、2-24時間に生じる皮膚の即時黒化を指標にしており、++で『かなり効果がある』とされています。
日常生活では十分な効果です。