鹿児島の方言(鹿児島弁)を解説!定番表現&女子のかわいい告白フレーズ集
大河ドラマ「西郷どん」で、注目を集めている鹿児島弁。 鹿児島弁は言葉づかいが難しく、ドラマの中に登場する人物たちの会話が理解できないという意見も多数あります。 そんな鹿児島弁の定番表現や、告白に使えるかわいい表現を紹介しましょう。
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鹿児島の方言(鹿児島弁)の特徴・種類
現在、大河ドラマ「西郷どん」が放送されており、鹿児島方言(鹿児島弁)が注目を集めています。
NHK初の試みとして、奄美大島編では字幕が付きましたが、鹿児島方言(鹿児島弁)にも字幕を付けて欲しいという声が多数あります。
鹿児島方言(鹿児島弁)は、他の地域とイントネーションや表現方法が異なり、はじめて聞く人は本当に日本語なのか疑問を持つ程です。
そんな、鹿児島方言(鹿児島弁)にはどんな特徴があるのか、詳しく見ていきます。
鹿児島の方言(鹿児島弁)の特徴
鹿児島方言(鹿児島弁)は、その難しさから第二次世界大戦のときに暗号として使われていたと言われています。
アメリカ軍などの敵軍は、鹿児島方言(鹿児島弁)を日本語だとは思わず、解読に苦労したそうです。
鹿児島県では、「オレオレ詐欺」の被害が少ないと言われていますが、それも鹿児島方言(鹿児島弁)のおかげだと言われています。
はじめて聞く人は、鹿児島方言(鹿児島弁)のイントネーションや表現に驚き、戸惑ってしまうので嘘がばれてしまうのです。
鹿児島方言(鹿児島弁)の難しさは、イントネーションやアクセントにあります。
イントネーションやアクセントの置き方が独特で、言葉で言い表すことができません。
単語の頭にアクセントが来たり、語尾が上がることが多く、波のようなイントネーションと表現されることが多いです。
句末から2音節前の音節を高く発音する「二型アクセント」が主流で、「桜」なら「く」を強調して発音します。
促音と呼ばれる「ッ」の使い方も、特徴的です。
「ガッコウ」、「キッテ」のように、促音は文字と文字の間にしか使われません。
ところが、鹿児島方言(鹿児島弁)では、語尾に促音がつくことがあるのです。
「釘」、「櫛」、「靴」などは、「クッ」。
「火事」、「カビ」、「勝つ」は、「カッ」。
他にも、「知りません」を「しっもさん」と表現します。
鹿児島方言(鹿児島弁)の語尾と言ったら、「~ごわす」が思い浮かぶのではないでしょうか。
鹿児島県の人は「~ごわす」を使うと思っている人が多いですが、現在では使う人はほとんどいません。
昔の人が、よく使っていたと言われています。
「ございます」という意味で、丁寧語として使われていました。
現在は、語尾に「さ~」をつけることが多く、「食べていいよさ~」のように使います。
「~ごわす」は男性的で強いイメージに対し、「さ~」はやさしい表現ではないでしょうか。
疑問形では「~け?」を語尾につけることが多いです。
「宿題、やったのけ?」は、「宿題、やったの?」という意味になります。
「やったの?」と言うと少しキツイ印象がありますが、「やったのけ?」と言われると柔らかな感じになります。
鹿児島の方言(鹿児島弁)の種類
鹿児島県の地形を見ると南北に長く、離島もたくさんあります。
その影響で、鹿児島県は地域ごとに方言が違うという特色があるのです。
大きく分けると、「薩隅方言」と「奄美方言」の2種類に分けられます。
鹿児島方言(鹿児島弁)と言うと、薩隅方言を指すことが多いです。
奄美方言は、薩隅方言よりも沖縄弁に近いです。
薩隅方言はさらに分類され、「薩隅語方言」、「離島方言」、「種子島方言」、「東諸県方言」に分けられます。
離島方言と種子島方言に関しては、薩隅方言の特徴はほとんどなく、独自色が強いです。
薩隅方言は、宮崎県の一部でも使われており、それが「東諸県方言」になります。
宮崎県はかつて、薩摩の支配下にあったため、薩隅方言が使われているのです。
鹿児島の方言(鹿児島弁)のよく使われる定番表現
鹿児島県に住む若い世代は、鹿児島方言(鹿児島弁)を使わなくなっていると言われています。
しかし、まったく鹿児島方言(鹿児島弁)を使わないわけではありません。
標準語と合わせながら、鹿児島方言(鹿児島弁)も話しています。
鹿児島県では、どんな鹿児島方言(鹿児島弁)が使われているのか見ていきましょう。
①:かごんま
「かごいま」と表現する地域もありますが、「鹿児島」の意味です。
抑揚をつけず、平たい感じで発音します。
「鹿児島弁」なら「かごんま弁」となります。
「鹿児島」と言うとかたい印象がありますが、「かごんま」と言うと印象が変わり、かわいい印象を受けます。
②:わっぜ
「わっぜ」は、「とても」という意味です。
「赤ちゃんって、わっぜかわいいよね」のように、使います。
「わっぜか」という表現もあり、意味は同じですが、「わっぜ」よりも強調したい時に使われることが多いです。
発音するときは、「わ」を強調します。
③:きばいやんせ
「頑張って」と応援するとき、鹿児島方言(鹿児島弁)では「きばいやんせ」と言います。
「気張る」という言葉が語源で、「気張りなさいよ」というのが「きばいやんせ」になりました。
かわいい女の子に「きばいやんせ」と応援してもらったら、嬉しく思わない男性はいないでしょう。
④:どげんしたと?
「どうしたの?」という意味です。
「どげん」という言葉は、「どう」と同じ意味で使われます。
鹿児島だけでなく、九州地方ではよく使われる方言で、「どげんかせんといかん」という言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。
「どうにかしないといけない」という意味で、「どげんな?」は「どうなの?」となります。
女性が使うとかわいい言葉になり、男性が使うと力強い言葉に聞こえます。
⑤:じゃっど
相づちを打つときに使う言葉で、「そうですね」、「そうだね」という意味です。
文末に使うこともあり、「~だから」、「~ですね」となります。
「あの子、かわいいね」
「じゃっど、じゃっど。」
「あいつは、釣り名人じゃっど」
このように使います。
⑥:おいどん
「おいどんは、西郷隆盛でごわす」
鹿児島方言(鹿児島弁)と聞くと、真っ先に思い浮かぶフレーズ。
言葉の並びから、「おいどん」は自分を指す鹿児島方言(鹿児島弁)と思われていますが、実は間違いです。
自分を指すときは、「おい」と言います。
「どん」は「共」、「達」という意味があり、「おいどん」は「私共」、「俺達」という意味になるのです。
⑦:おやっとさぁ
「お疲れ様」と言うとき、鹿児島方言(鹿児島弁)では「おやっとさぁ」と言います。同僚や家族に使うときに「おやっとさぁ」と言い、目上の人には「おやっとさぁごあした」と丁寧な表現を使います。
芋焼酎の銘柄にも、「おやっとさぁ」が使われており、一番身近な鹿児島方言(鹿児島弁)です。
疲れているとき、女性から「おやっとさぁ」と言われたら嬉しくなる男性は多いでしょう。
⑧:ほんならね~
「じゃあね!」、「またね」という意味で、別れ際に使う鹿児島方言(鹿児島弁)です。
彼とのデート帰り、「今日は楽しかったよ。ほんならね~」と言ってみてはどうでしょうか。
「じゃあね!」と言うよりも、かわいい印象を与えることができます。
⑨:よか
「良い」という意味の鹿児島方言(鹿児島弁)です。
「よかおなごじゃ」、「よかにせ」など、ほめ言葉として使うこともあります。
それぞれ、「いい女」、「いい男」という意味です。
「よかにせ」は、若者を指す「青二才」の「二才」の語源、「にいせ」からきています。
⑩:わい
「あなた」を鹿児島方言(鹿児島弁)では、「わい」と言います。
鹿児島方言(鹿児島弁)の面白さを表現する言葉として、次のようなフレーズがあります。
「ワイがオイにワイって言うで、オイもワイにワイって言うとよ。
ワイがオイにワイって言わんけりゃ、オイもワイにワイって言わんとよ」
「あなたが私にワイって言うから、私もあなたをワイと言うんだよ。
あなたが私にワイと言わなければ、私もあなたにワイとは言わないよ」
⑪:かたす
標準語で「かたす」と言ったら、物を片付けることを言いますが、鹿児島方言(鹿児島弁)では違う意味になります。
「仲間にする」という意味なのです。
「かたして」と言われたら、「仲間に入れて」ということなので、仲間に加えてあげましょう。
⑫:あいがと
「ありがとう」という意味の鹿児島方言(鹿児島弁)です。
丁寧に、「ありがとうございました」と言うときは、「あいがとさげもした」と言います。
⑬:むぜ~
「かわいい」という意味です。
かわいい物に対してすべて、「むぜ~」、「むじか~」と言います。
「このぬいぐるみ、むじか~」
「赤ちゃんは、むぜ~な」
このように使います。
⑭:~が
鹿児島方言(鹿児島弁)では同意を得るとき、語尾に「~が」をつけます。
「行く?」なら「行くが」、「食べる?」なら「食べるが」と表現します。
ほとんどの会話で使うことができ、とても便利とされている鹿児島方言(鹿児島弁)です。
⑮:だからよ
「そうだよね」と同意をするとき、鹿児島方言(鹿児島弁)では「だからよ」と答えます。
標準語で考えると、続きの言葉が気になるところですが、鹿児島方言(鹿児島弁)ではこれで完結なのです。
鹿児島県の人にとっては当たり前のように使っている言葉なので、方言という認識がなく使っている人が多いです。
県外の人と話すときも使うので、会話がストップし、そこではじめて気付くというのは、鹿児島方言(鹿児島弁)あるあると言えます。
同意をするときはすべて、「だからよ」で答えることが多く、発音するときの抑揚で、使い分けます。
鹿児島の方言(鹿児島弁)の告白フレーズ・かわいい表現
鹿児島方言(鹿児島弁)で告白するとき、どんなフレーズを使えばいいのでしょうか。
鹿児島方言(鹿児島弁)の告白フレーズを見ていきます。
一緒に、鹿児島方言(鹿児島弁)のかわいい表現も紹介しましょう。
①:好いちょっど!
鹿児島方言(鹿児島弁)で、「好き」という意味です。
砕けた感じの表現になります。
「あたい、おはんのこと好いちょっど!」と、薩摩女から告白されたら、男性はドキッとするのではないでしょうか。
「あたい」は「私」、「おはん」は「あなた」という表現で、若い世代でもよく使われています。
「ちょっど!」は語尾に使われることが多く、女の子らしくて、かわいい表現です。
②:付き合ってもらって、よかけ?
付き合って欲しいとき、「よかけ?」と同意を求めます。
「よかけ?」は、鹿児島方言(鹿児島弁)で「いい?」という意味です。
③:ほんのこて、すっやっど
本当に好きだという気持ちを伝えるなら、「ほんとうに」の鹿児島方言(鹿児島弁)「ほんのこて」を使います。
「すっやっど」は、「好き」という意味です。
④:好いちょる
鹿児島方言(鹿児島弁)では、他にも「好き」という表現に「好いちょる」という言葉があります。
丁寧な表現で、「好きです」という意味です。
語尾の「ちょる」がかわいいので、女子が告白に使うフレーズとしてはぴったりです。
⑤:げんなか~
「恥かしい」と言うとき、鹿児島方言(鹿児島弁)では「げんなか~」と言います。
女子が恥ずかしそうにしている姿を、かわいいと感じる男性はとても多いです。
「げんなか~」と言いながら恥じらう姿は、かわいいと思ってもらえるでしょう。
鹿児島の方言(鹿児島弁)の面白い表現
鹿児島県の人が当たり前のように使っている表現でも、他県の人が聞くと面白いと感じる表現もあります。
いくつか、紹介しましょう。
①:チェスト!
鹿児島では気合いを入れるときに、「チェスト!」と叫びます。
「よし!行くぞ!」と自分に気合いを入れるときや、試合の応援のときに使うことが多いです。
言葉の由来は諸説あり、薩摩の剣術「示現流」の試合で使われていたと言われています。
②:てげてげ
「適当」という意味です。
「てげてげでよか」と言われたら、「適当でいいよ」という意味になります。
気の抜けたような「てげてげ」という表現はかわいいですよね。
③:へがふっ
言葉だけを聞くと、恥ずかしく感じるこちらの言葉。
意味は、「灰が降る」です。
鹿児島方言(鹿児島弁)では、「灰」を「へ」、「降る」を「ふっ」と表現します。
この言葉を使うとき、注意も必要です。
「が」を「を」に変えて、「へをふっ」と言うと「屁をする」という意味になります。
鹿児島方言(鹿児島弁)の面白いところなんですが、1つの言葉で、さまざまな意味を持つことがあり、他にも「ハエ」の意味があります。
④:けけけ
テレビでも取り上げられ、話題となった言葉、「けけけ」。
たった3文字の言葉なのですが、「貝を買って来い」という意味があります。
鹿児島方言(鹿児島弁)では、カ行を「け」と発音することが多く、言葉を省略して話すことがあるため、このような言葉が生まれました。
面白くて、かわいい言い方ですが、鹿児島県の人にしか理解できないでしょう。
⑤:とっとっと!
「取っておく」という意味です。
「花見の席、とっとっと!」
「好きなものは、最後までとっとっと!」
このように使います。
舌足らずな感じがかわいいので、女性が使うとかわいいかもしれませんね。
鹿児島の方言(鹿児島弁)を話す芸能人やドラマ・映画
鹿児島県出身の芸能人は多いですが、テレビなどで鹿児島方言(鹿児島弁)を話している芸能人は少ないです。
アメリカ出身で鹿児島県育ちの歌手「AI」さんは、鹿児島方言(鹿児島弁)を使って話をします。
アメリカ出身ということもあり、英語訛りの日本語を話していると勘違いしている人も多いです。
ですが、れっきとした鹿児島方言(鹿児島弁)で、「英語と鹿児島弁しか喋れない」とAIさんのお父さんが話しています。
元おニャン子クラブの「国生さゆり」さんも、鹿児島方言(鹿児島弁)を使って話をすることがありますが、「ケンミンショー」などの地元を扱った番組のときだけです。
普段は、標準語を話しています。
鹿児島が生んだ大スターと言われる「長渕剛」さんも、普段は標準語です。
長渕剛さんは、鹿児島方言(鹿児島弁)で作詞した「気張いやんせ」という曲をリリースしています。
鹿児島方言(鹿児島弁)を使った映像作品には、現在放送中の大河ドラマ「西郷どん」や、2013年に公開された映画「六月燈の三姉妹」があります。
「六月燈の三姉妹」は、鹿児島県鹿児島市が舞台となっており、鹿児島方言(鹿児島弁)が使われています。
鹿児島方言(鹿児島弁)難しいけどかわいい表現もたくさんある
鹿児島方言(鹿児島弁)には丁寧語もあり、堅苦しい表現や、男っぽい表現が多いです。
でも、「好いちょっど!」のように、かわいい表現もまだまだあります。
ぜひ、他の鹿児島方言(鹿児島弁)も調べてみてください。
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