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「内気」とは?

内気そうな女性
内気(うちき)は、性格を表すときに使われる言葉です。
似ている言い方で内向的という言葉の意味についても解説します。

意味

「言いたいことが言い出せない」「大勢の中ではおとなしい」「おとなしい人」のことを内気な人といいます。
内気な人は人前に出るのが苦手で緊張しやすい、何を考えているのか伝わりにくい面がありますが、出しゃばらない奥ゆかしさがあると評価されることがある性質です。

芯がしっかりしていて、精神面で弱々しいとは限りませんが、大勢の前なれない場所ではあまり発言せず、おとなしくなってしまいます。

「内向的」との違い

一人で過ごすのが好きで、人と関わるのが苦手な人のことを内向的と表現します。
内気は、出しゃばらない奥ゆかしさがあると好ましいニュアンスが含まれることがあるのに対し、内向的は気持ちが内向きだと言うことを指しています。

ときには、気持ちが外に向かない暗い人、コミュニケーション力が低いというニュアンスを含むことがあるのが「内向的」という言葉です。

内気な人の特徴

内気で言い出せない人

では、内気な人にはどんな特徴があるのでしょうか?
以下の内気な人にとく見られる特徴8つをご紹介します。

  1. 言いたいことが言い出せない
  2. もともと言葉数が少ない
  3. 家族の前では意外と活発
  4. 観察眼が鋭い
  5. 聞き上手
  6. どちらかと言うと文化系
  7. 掘り下げる思考が得意
  8. 信念を持っている事が多い

特徴①:言いたいことが言い出せない

相手を意識しすぎてしまって、言いたいことが言い出せないことが多く、「もっとはっきり言えていれば良かった」と後悔することも多いです。
気弱、自分に自信が持てない、相手に遠慮してしまうといった気持ちがあるので、自分の中で吟味しているうちにタイミングを逃してしまいます。

もじもじしてしまうことがあるので、テンポが遅い、鈍い人という印象を与えてしまうこともあるでしょう。

特徴②:もともと言葉数が少ない

気持ちが自分の内側に向かっているので、発言そのものが少ない傾向があります。
黙っているので、まわりからは「何を考えているのだろう」と思われることがありますが、感受性が高く膨大な情報を処理中だから言葉が少ないのです。

例えば「ボルダリングが流行っている」という話題になったとき、「駅前のジムでできるらしいよ」「誰でもできるのかな」「デートでいってみたいよね」などの発言があるでしょう。
内気だと、「知ってるけど、地味な私が話に乗って引かれないかな?運動できる人のものなら聞き役に回っておいたほうがいいよね。でも、一人でも行けるみたいだしあとで調べてみようかな…」という具合です。

それだけに、口数が少ないのに真実をついた鋭い発言を突然することがあります。

特徴③:家族の前では意外と活発

「相手に受け入れてもらえるか」「場の空気を壊さないだろうか」と、考えを巡らせてしまうことが多いので、学校や職場ではおとなしく見えます。
なれたメンバーの中では、リアクションが想定内で収まることが多いですし、自分を理解してくれると信頼しているので、リラックスして過ごせ、活発な面を見せられるのです。

特徴④:観察眼が鋭い

「口数が少ないのは、莫大な情報を処理しているから」というのが内気な人の特徴です。
観察眼が鋭いと、笑顔の表情から「はにかみの笑顔」「ごまかしの笑顔」「友好の笑顔」など、細い情報を受け取っています。

例えば、赤い傘をみたときにも「単純に赤い傘だな」と認識するだけではなく、イマジネーションが発動します。
「とても鮮やかで美しい」とか「古びて色あせがあり、大事な思い出が込められた傘。お下がりなのかな」などと、内気な人の心は考えてしまうのではないでしょうか。

特徴⑤:聞き上手

内気だと、自分から進んであれこれ話せる相手が限られているので、聞き手に回ることが多いです。
軽く受け流すような感じではなく、深く頷いたり、「そうなんですね」と先をうながすような相槌を打つことが多いので、話しやすい雰囲気を持っています。

相談事をすると、深い答えが返ってくることも多いでしょう。

特徴⑥:どちらかと言うと文化系

内面であれこれ考えすぎると、良いタイミングで体が動いてくれないことが多いものです。
スポーツは、瞬間の判断と直感が必要ですし、相手に遠慮していては勝負になりません。

文化系体質の人が多く、スポーツをするなら個人競技でストイックに取り組めるものを好むケースが多いです。

特徴⑦:掘り下げる思考が得意

常に自問自答しているタイプもいるくらいなので、掘り下げる思考が得意です。
しつこくこだわって深掘りできるのですが、まとめるのに時間がかかることも多く、テンポが遅いと言われてしまうことがあるかもしれません。

ただし、目の付け所がユニークで鋭い意見を言うことも多いので、貴重な個性として認められるケースもあるでしょう。

特徴⑧:信念を持っている事が多い

内気な人は、こだわりを持っていることが多く、深く考えて行動するタイプです。
雰囲気だけで直感的に動く人は、流されてしまって誠実さにかける行動を取ることがありますが、深く考えて行動する人は、信念から外れた行動を嫌います。

地味でもコツコツ取り組む、スタンドプレーよりも実のある行動を選ぶことができる人です。

内気な人の魅力

内気な人の魅力を持った女性

好ましいニュアンスを込めて使われることがあるので、「内気な人」の物静かなイメージが好きだという人は多いのではないでしょうか。
押し付けがましさがなく、品の良さがあるという印象を持たれます。

「自分のペースで引っ張りたい」という男性からは、好みのタイプとして支持されるケースもあります。
「言葉数が少なくはっきりしない」と、特徴をネガティブに捉える人がいる一方で、「内気な人がタイプだ」と思う男性もいるのです。

また、打ち解けた相手には心を開き、他の人の前では見せない姿を見せることがあるところがギャップ萌えを誘う要素になっています。

内気な女性が与える印象

モテ要素を持った内気な女性

では、内気な女性は周りの男性や女性にどんな印象を持たれているのでしょう?
以下の内気な女性が与える5つの印象をご紹介します。

  1. 何を考えているのかわからない
  2. 優柔不断
  3. おくゆかしい
  4. 聞き上手
  5. 思いやりがあってやさしそう

印象①:何を考えているのかわからない

発言が少ないので、反応が薄く感じてしまいます。
内気な人は話題に興味があるのか、計りかねるところがあるので、何を考えているのかわからないと思われるのです。

ストレートに感情をぶつけてくるハキハキした人のほうがわかりやすくて付き合いやすいという場合もありますが、もっと知りたいという好奇心をくすぐられると感じる人もいます。

印象②:優柔不断でめんどくさそう

内気な人は、はっきりものを言うのが苦手なので、優柔不断でめんどくさそうだと思われることがあります。
しかし、「はじめの印象はおとなしくて内気なんだなと思っていたのに、芯が強くてぶれない信条を持っていて驚いた」というギャップ萌が起こるかもしれません。

必ずしも、印象どおりとは限りません。
むしろ、慣れてきたらがっちり主導権を握ってリードしていく面を見せてくれるかもしれないのです。

印象③:おくゆかしい

自分の意見は後回しで、周囲の人に合わせるタイプに見えます。
はっきりものを言うタイプよりも、言わなくても良いことは黙っているおくゆかしいタイプが好きだという男性もいますから、相手によっては魅力として感じるでしょう。

テンポよく会話したい人にとっては、少しじれったいと思うかもしれません。
じっくり考えているので言葉を選んで、ゆっくり話す内気な人もいます。

印象④:聞き上手

話すテンポがゆっくりなら、相手の話をきちんと聞いて返す落ち着いたムードで会話ができます。
急かされることなくじっくり話を聞いてくれる聞き上手だという印象を持つでしょう。

打ち解けるきっかけがあれば、一気に距離が縮まり印象が変わることもありますが、内気な態度が続くうちは物静かに感じることが多いです。

印象⑤:思いやりがあってやさしそう

ストレートな物の言い方をせず、言葉を選んで言葉少なに発言することが多いので、思いやりがあって優しそうな人だという印象を受けることが多いです。
内気な人は、繊細な感覚を持っていることが多く、初対面から距離感を詰められることを嫌います。

相手に対しても、慎重に言葉を選んで話をするので、「おとなしいけれど常識的な人」と映ることがほとんどです。

内気な性格になる原因

内気な性格になる原因チェックリスト

「本当の自分をさらけ出したとき受け入れられるか不安」「内向的で社会への興味が薄い」などが、内気な性格を作る原因になっています。
経験や遺伝が関係していていますが、素質と環境のどちらの影響が大きいかは、個人ごとに違いなんとも言えません。

ただ、おとなしい性格でも、家族と過ごすときにはありのままの自分を見せている人がほとんどです。
自分の意見をはっきり言ったり、わがままを言うこともあります。

しかし、学校や職場では、家庭内とは違った価値観やルールが存在するので、様子をうかがう必要があるのです。
敏感に空気を感じ取る繊細さがあるので、内気な行動をとって、自分が排除や攻撃合わずに環境に溶け込めるようにしています。

内気な性格を改善する方法

外交的になる方法を試している女性

内気な性格にデメリットを感じている場合にはどうしたら良いのでしょうか?
以下の内気な性格を改善する8つの方法をご紹介します。

  1. 声をだすことに慣れる
  2. 自分は自分と割り切る
  3. 自分中心の視点を変える
  4. 当たり障りのない話題を準備しておく
  5. 営業などでは演技だと割り切る
  6. 好きなことを足がかりにする
  7. 緊張をほぐす方法を見つける
  8. 自分は本当に内気か確認する

方法①: 声をだすことに慣れる

考えを巡らせるときに、心の中でしゃべっていることがあるのではないでしょうか?
内気で話ができない、行動を起こすことができないという人は、声をだすことそのものになれていません。

素直にすべて声に出すと、嫌な思いをする人がいたり、自分がおかしな人だと思われるかもしれないと心配になります。
挨拶など、意識せずに声に出せるフレーズで体を慣らしてみましょう。

方法②: 自分は自分と割り切る

会話に入っていけない、自分から話すことができないというとき、自分を意識しすぎていないでしょうか。
内気な人は、内面が充実していていろいろ考えてしまうことが多いものです。

「声の高さが不自然ではなかったか」「このタイミングでこの話題はなかったわ」など常に自分をチェックする傾向があります。
けれども、ほとんどの場合誰も気にしていませんし、話題について興味が集中していているときには、個人の細い問題など関心はなくスルーされるでしょう。

自分は自分と割り切って、自然に振る舞ってみましょう。

方法③:自分中心の視点を変える

完璧を求める人は、何をしていても自分がどうだったかがきになってしまい、自分中心の視点で物事を判断しがちです。
みんなの興味がおいしいパスタに集中しているときに、詳しい人がいることを知った上で、「おすすめを教えて!」と素直に聞けば盛り上がるでしょう。

知っているお店もないのに、「なにか言わなきゃ」と無理して話題を探すのは苦しいですし、「発言して盛り下がったら嫌だな」など、余計なことを考えると何も言えなくなってしまいます。

方法④: 当たり障りのない話題を準備しておく

「今日は暑くなりそうだね」「今週は天気が続くみたいね」など、個人的な話題に触れずに言葉を交わせる話題を準備しておくと気が楽です。
なにか一言会話を交わしておくと、空気が緩んで話しやすくなります。

ちょっとしたきっかけがあれば相手の緊張も解けますし、内気な人でも、心に浮かんだ言葉を素直に口に出せるでしょう。
はじめの一言が口に出せる、相手の言葉に応答できるという経験ができれば、スムーズに会話できるようになるものです。

方法⑤:営業などでは演技だと割り切る

仕事の都合上、営業やプレゼンでは、「人見知りしせず堂々としたい」と内気なことを悩むケースがあるでしょう。
演技だと割り切ることができれば、内気な性格でも上手く話せるものです。

会話のとき、自分が話したい話題の前振りとして「朝バナナって効くと思う?」とか「今日の夕食何?」と聞いてくることがあります。
あなたの意見が聞きたいのではなく、「自分は興味があってその話がしたいから聞いて」というサインで、正解があるわけではないのです。

よほど濃い関係の相手出ない限り、深刻で正解を求められる話題はありませんから、演技だと割り切って気楽に話すと会話が成立するようになるでしょう。

方法⑥:好きなことを足がかりにする

内気で話が続かないし、自分から話しかけるなんてムリだと思っていても、興味が重なる相手だと、好きなことを話し続けられるかもしれません。
内気な人は、話を合わせるのが苦手で、話の間に考え込んでしまうことがあります。

好きなことが話題の中心なら、自然と話したいことが湧いてきて、会話が途切れないでしょう。
内気だけれど、話ができたという自信が、少しずつ苦手意識を軽くしてくれます。

方法⑦:緊張をほぐす方法を見つける

自分の発言によって、相手からどんな風に思われるのだろうと気になってしまうと緊張が高まります。
相手の反応に気を配ることも大事ですが、緊張で発言できないのでは内気を直せません。

「指を握って、手のひらにあるリラックスのツボを刺激する」「おまじないして気持ちを落ち着ける」など自分にあった緊張をほぐす方法を探ってみましょう。

方法⑧:自分は本当に内気か確認する

「自分が内気だと思いこむことで言葉がうまくでてこない」ということはないでしょうか?
「学校での発表が苦手だった」「言葉を選ぶのに時間がかかる」「自意識過剰(じいしきかじょう=気にしすぎ)」なだけで、内気ではないかもしれません。

内気を意識してしまうと、自然に振る舞えなくなる場合もあります。
ちょっとした人見知りなだけかもしれませんから、気負わずに自然体でいてみましょう。

自分らしい距離のとり方やタイミングが見つかるかもしれません。

内気な性格を活かすコツ

内気な性格を活かす女子

内気な性格の良さを生かすには、どんなコツがあるのでしょうか
以下の内気な性格を活かすコツ7つをご紹介します。

  1. 波長の合う人を見つける
  2. 交友関係を限定しやすい
  3. 聞き上手に徹する
  4. 目立ちすぎず敵を作りにくい
  5. 客観的な見方を活かす
  6. 内面的に深掘りする能力を活かす
  7. 影で支える役に徹する

コツ①: 波長の合う人を見つける

波長の合う人となら意気投合しやすく、内気な性格でもリラックスして付き合うことができます。
そんな友人や恋人がいると、もともと持っている魅力を気づかせてくれ、自信がもてるようになるでしょう。

タイプの違う波長の合う人と付き合うと、お互いの苦手を補いあう関係が作れます。

コツ②:交友関係を限定しやすい

人間関係に悩みを抱える人の中には、交友関係が広すぎて広く浅い関係の人としか繋がりがないケースが増えています。
コミュニケーション能力の高さが「評価の条件」としてクローズアップされることが多いですが、誠意のない薄っぺらな関係では、ただの知り合いです。

内気な人は、人付き合いに慎重なので、限定された相手と密度の高い関係を築くスタイルになりやすいでしょう。

コツ③:聞き上手に徹する

内気な人は、いろいろなことを深く考えている人が多いものです。
言葉数は少ないですが、観察眼が鋭く、真実をついた発言ができます。

鋭い辛辣な発言は、関係ができた相手でも素直に受け取ってくれるか難しいところがあります。
聞き上手に徹して、相手に必要だと思うこと、受け入れる準備ができていることを話すようにすると、より、信頼されるでしょう。

コツ④:目立ちすぎず敵を作りにくい

内気な人は、目立つような派手な行動を好みません。
目立つ行動は、エネルギッシュで魅力的な雰囲気を持っていますが、不用意に誰かを刺激して、妬まれたり恨まれたりすることがあります。

相手のペースを乱さずそっとしておくことで、トラブルに巻き込まれることがぐっと少なくなるのです。

コツ⑤:客観的な見方を活かす

観察眼が鋭く、常にたくさんの情報を処理しているので、内気の人は想定内として対応できる守備範囲が広いとも言えます。
内側に向かう気持ちだけにとらわれると、自分中心になりがちですが、「いろいろな想定」から客観的な見方を合わせて対応できると、人の気持がわかる常識人とみられるでしょう。

コツ⑥:内面的に深掘りする能力を活かす

考えの浅い人は、失敗の原因を環境のせいにして、自分の能力や行動に向き合わずにやり過ごそうとします。
内面的に深掘りできる人は、ダメな自分を受け入れて先に進むことができ、人として成長し深みを増すのです。

いつも追求できる目標があると、モチベーションを高めて、心のエネルギーを保つことができます。

コツ⑦:影で支える役に徹する

内気な自分を否定的にみてしまうとき、どこかに目立ちたい自分がいるのではないでしょうか。
人に感謝されること、注目を浴びることで、自分の存在価値を測っていると、周囲に振り回されることになります。

影で支える役に集中して、自分の心の中にある基準で満足感を得られると、ぶれない生き方ができるのではないでしょうか。

内気な性格を長所に変えてモテる女子になる

内気を長所に変えた女性

内気な性格だと、「目立つのが苦手」「もじもじしやすく自分を出せない」などの悩みを持っている場合があります。
一方では、「奥ゆかしく知的」「じっくり考えて物事を進められる」などの良いイメージも持たれることが多いものです。

「守ってあげたい」「自分がリードしたい」と男性に思われるのは内気な女性です。
内気なことをポジティブにとらえて、モテる女子の素質として磨いていきたいですね。

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ライター
noel編集部

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