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「口答え」の意味とは?

テレビを見ながら口答えをする人

口答えをするという言い方は、よく聞かれる言い回しです。
それでは口答えとは、いったいどのような意味の言葉なのでしょうか。

口答えの意味は、自分よりも立場や年齢が上の人に対して逆らって意見を言うことや言い返すことを指しています。
そのため、口答えをされたと感じる人は、意識していなくても相手を自分よりも下に見ているということがわかります。

口答えと意見の違い

口答えで喧嘩した二人

口答えをする人が、良く言いがちなセリフに「意見を言うのはダメなんですか」というものがあります。
ドラマや漫画などで、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

それでは、口答えと意見はどういう違いがあるでしょうか
意見とは、立場や内容にかかわらず自分の考えを述べるときに使う言葉です。

口答えは、立場が違う人に対して逆らうことを指すので、その内容よりも立場を重んじた言い方になります
例え、自分の意見であっても立場をわきまえる必要がある場面であれば口答えだと取られてしまう可能性があると心得ておきましょう。

口答えする人の特徴・心理

口答えをしてけんかしてしまった人

口答えする人に見られる特徴や心理を見てみましょう。

  1. 負けず嫌い
  2. 自分の方が偉いと思っている
  3. 相手を見下す気持ちがある
  4. 認められたい
  5. こだわりが強い
  6. 視野が狭い
  7. 常に自分が正しいと思っている
  8. 空気が読めない
  9. 自分の思い通りにしたい
  10. 失敗を認めたくない

①:負けず嫌い

口答えをよくする人の見られる特徴の一つは、負けず嫌いな性格です。
人に負けたくないという気持ちが強いことで、目上の人に逆らっても自分を主張する行動が出やすくなるでしょう。

また、その意見が正しいかそうでないかにかかわらず主張ばかりするタイプ人ほど、負けず嫌いな性格であると考えられます。

②:自分の方が偉いと思っている

よく見られる特徴には、自分の方が立場が上だと思っている場合があげられます。
口答えは、基本的に立場や状況を含めたときに使われる言葉です。

何度も口答えをする人は、本人が口答えをしているという自覚がないのかも…。
内心では自分の方が上だと思っているため、正しく意見を言っているのだと思っているため、何度も口答えをする結果につながるケースも少なくありません。

特に立場や状況を客観的に見られない人ほど、自分の立場をわきまえない場合が見られます。

③:相手を見下す気持ちがある

他にも特徴的な心理には相手を見下す心理もあげられます。
仮に相手の立場が上であったとしても、内心では見下す心理が働く人も少なくありません。

相手を尊重したり、相手の意見に耳を傾けることがなく、口答えを続ける人は、実は相手を見下しているのではないでしょうか。

④:認められたい

口答えをする人には、認められたいという気持ちが強い人も多いでしょう。
上の人に逆らってでも意見を言うことで、自分の存在をアピールしようという気持ちが働いています。

承認欲求が強く、口答えだけでなくいろいろなところに口を挟んでくるタイプの人に多く見られる心理と言えます。
成果を出すことで認められるのではなく、口をはさむことで存在をアピールしようとする焦りが見えるところも特徴です。

⑤:こだわりが強い

何ごとにもこだわりが強い人が多いところも特徴です。
こだわりが強い人は、すべてにおいて自分が納得いかなければ動かないような傾向があります。

そのため、目上の人に対しても逆らって、自分が納得できるように話をすすめようとする人が多いでしょう。
人から言われたことにこだわりなく肯けず、一つ一つ納得ができるようにしたいと思う気持ちが強い人も口答えが多くなります。

⑥:視野が狭い

視野が狭い人が多いところも特徴です。
口答えは、相手と自分の立場や状況を飛び越える行動と言えます。

場合によっては、目上の人に意見することが大切になることもありますが、多くは視野が狭く相手の立場や状況がわかっていないケースが目立ちます。
視野を広く持って、自分の立場や相手の気持ち、状況を考えられれば、意見の伝え方も変わってくるはず。

口答え、という方法でしか意見が伝えられないのは、視野の狭さが原因ではないでしょうか。

⑦:常に自分が正しいと思っている

よく見られる特徴には自分が一番正しいと信じている人が多いこともあげられます
表面的には納得したように見せても、実は自分が一番正しいと思い、相手を見下してみたり、反抗心を持っているケースも少なくありません。

過剰な自信から、口答えにつながっている人も多いのではないでしょうか。

⑧:空気が読めない

視野が狭く、空気が読めないところも特徴です。
相手の立場を考えたり、自分の状況を客観的に見られずに口答えをしてしまう人は、もともと空気を読むのが苦手なケースが多いでしょう。

会話をしていても流れをつかむのが苦手だったり、相手を思いやって配慮した態度をとるのが苦手な人も少なくありません。

⑨:自分の思い通りにしたい

こだわりの強さや我の強さから、何でも自分の思い通りにしないと気が済まない人も多いでしょう。
どんなことでも、人に従うのは面白くないと感じたり、自分が中心になって物事を進めたいと考える人も、口答えが多くなりがちです。

口答えをすることで、自分の存在をアピールし、自分の思うように物事を持って行こうとする傾向がみられます。

⑩:失敗を認めたくない

口答えをする人は、失敗やミスを指摘されたときに素直に謝罪できず、失敗を認められない場合が多いでしょう。
自分の失敗を受け止められず、責任逃れをしたり、話をそらそうとする傾向があります。

打たれ弱く、虚栄心が強い人に多く、常に自分を正しい立場に置こうとする気持ちが強く見られるでしょう。

口答えする人の長所と短所

口にテープを張る口答えをする人

口答えをする人に見られる長所と短所についてみてみましょう。

長所

まずは、口答えをする人に見られる長所を考えてみます。

①:自分の意見がある

良くも悪くも自分の意見を持っているところは長所といえます
意見自体が間違っていたり、視野の狭い自分勝手な発言であっても、自分なりの考えを持ち発言するところは長所と言えるでしょう。

唯々諾々と何も考えずに人に従うのではなく、自分の考えをもち、人にぶつけられるところは長所と言えるのではないでしょうか。

②:自立心が旺盛

口答えをする人に見られる長所には、自立心の強さもあげられます
こだわりの強さや、自分の思うように物事をすすめたい気持ちも、自立心の表れであるケースも見過ごせません。

特に子どもの場合、その傾向が強く表れます。
親や上司など、目上の人の言うことに従って過ごすことは、とても楽な方法です。

人に頼り、依存する気持ちが強く出た行動と言えるでしょう。
一方で、間違っていても自分の意見を言い、自立しようとする気持ちの表れと考えられます。

自分の考えで物事をすすすめようという、成長がみられるのではないでしょうか。

短所

続いて、口答えをする人の短所について考えてみましょう

①:人の気持ちを考えない

立場が上の人に逆らうことは、相手のメンツを潰したり、傷つけることにつながります。
口答えをする人は、そうした相手の気持ちへ配慮が足りないところが短所です。

意見の言い方も、相手の考えを尊重しながら自分の意見を提案するなど、配慮ある方法が考えられるはず。
そうした穏やかな方法を取らず意見を言うのは、相手の気持ちを無視した行動を言えるのではないでしょうか。

②:信頼関係が築けない

目上の人に逆らい、自分の意見を主張することは、ときに人を傷つけます。
そのため、人との信頼関係を築けない場合が多いところが短所です。

信頼関係を築くためには、お互いの立場や考えを尊重し、尊敬の気持ちを持つことが必要です。
口答えは、立場の違いを考えず相手にそのまま考えをぶつける行為になるため、尊敬の気持ちが伝わりません。

そうした態度から信頼関係が築けない人だと思われるケースも少なくないでしょう。

口答えは子育てによるもの?

口答えをしたい子ども

口答えをするのは、子育てが原因なのでしょうか。
実際「どんなときでも自分の意見を言いなさい」と教えられた人は、比較的立場を考えずに意見を言い、口答えが多い人になりがちです。

立場や状況よりも、意見を言うことに重きを置いた教育を受けているため、悪気なく口答えをしてしまう人も少なくありません。
また、逆に「黙って言うことを聞きなさい」と育てられた人も、口答えが多くなるところはポイントです。

子どものころから自分の意見が言えず、認められてこなかったと感じているため、不満をため込みやすくなります。
ちょっとしたことでも納得がいかないと、すぐに口答えをする人も多いのではないでしょうか。

口答えの原因は、子育てがすべてではありません。
しかし、子育てによる影響もあると考えるのは、それほど的外れなことではないでしょう。

口答えする人への対処法

口答えをする子供

身近にいる口答えをする人への対処法を見てみましょう。
相手別に口答えをする人の対処法を考えることで、よりよい人間関係を作る参考になるのではないでしょうか。

子ども

まず、子どもが口答えをする場合を見てみましょう。

①:筋が通っていれば言うことを聞く

子どもが口答えをするのは、成長の過程の一つだと考えられます。
親の考えや保護から離れ、自立しようとする過程で、口答えが多くなるのは自然なことです。

子どもは世間も狭く、考えが浅いことから間違った意見で口答えをするケースも多いはず。
しかし、話をしっかりきいて、筋が通っていれば子どもの言うことを聞き入れることも大切です。

頭ごなしに、子どもの言うことは口答えだからと話を聞かずにいると、親子の信頼関係が失われてしまうでしょう。
子ども扱いをせずに話を聞き、もっともなときは子供の言う通りに親がしたがってあげるようにしましょう。

②:過干渉にならないようにする

子どもが言う口答えには、間違った意見も少なくありません。
しかし、よほどマナーや道義的に間違った意見でなければ、特には口を出さずに失敗するのを見守る態度も大切です。

子どもが口答えをするのは成長の証です。
失敗が目に見えているからと、口答えを聞かずに正論を押しつけてしまうとかえって子供の成長するきっかけを奪うことにもなりかねません。

人は失敗を通じて学び、成長ができるものです。
口答えは、子どもが背伸びをし始めた証です。

心配のあまり干渉し過ぎて、自立の芽を摘まないように気をつけましょう。

②:理由を一緒に探す

子どもが口答えをするときは、よく話を聞くことが大切です。
何が気に入らず、どんな考えを持って口答えをしているのか、しっかり話し合うことで親子の信頼関係が強くなるでしょう。

また、子どもは自分の考えをまとめる力が弱く、うまく口答えの理由や原因を伝えられないことも少なくありません。
そんなときは、一緒になって子供の口答えの理由を探すようにしましょう

部下

続いて、部下が口答えをする場合の対処法を見てみましょう。

①:感情的にならない

部下が口答えをしてきた時に、一番気をつけたいことは感情的にならないことです。
カチンと来てしまう言い方もよく見られるため、つい感情的になり言い合いをしてしまうことも珍しくありません。

しかし、部下の口答えも意見として冷静に受け止めることで、信頼関係も強くなります。
感情的にならないように注意しましょう。

②:相手を認めていると示す

部下の口答えが多いのは、認められていないという不満が原因かも。
口答えが多い部下には、ほめるよりも、しっかり認めていることを示すように心がけましょう

結果だけでなく、仕事の過程を見ていることを表現したり、頼りにしている様子を態度で示すようにしてみるのもおすすめです。

③:きちんと話を聞く

口答えをする部下の意見は、感情的にならずにしっかり話を聞くことも大切です。
例え口答えであっても、一つの意見として相手を尊重し話を聞くように心がけましょう。

④:否定的な言葉遣いをしない

口答えをする部下に対して、否定的な言葉で返さないようにしましょう
仮に間違った意見であっても、まず受け止めたうえでしっかり一緒に考える態度が大切です。

そのためにも、否定的な表現を避け、相手の考えを尊重した言い方を心掛けましょう。

⑤:命令よりも提案を意識する

口答えが多い部下には、普段から命令よりも提案で仕事の支持をしてみましょう。
上から命令として仕事をふるのではなく「~しよう」などの提案する声かけを意識します。

特に自分が中心でいたいという気持ちや負けず嫌いな心理を見られる部下に、命令口調は逆効果です。
提案をする形で、能動的な仕事の進め方を考えるようにしてみましょう。

⑥:間違った意見でも、意見することを受け入れる

口答えをされると、そのこと自体に腹が立つ人も少なくないはず。
もちろん立場をわきまえずに意見をすることで、メンツがつぶれたと感じるケースも少なくありません。

しかし、よりより仕事をする信頼関係を作るためには、頭ごなしに口答え自体を否定するのはよくありません。
どんな意見でも、広く意見が言える環境を維持することが大切です。

そのため、口答えをした部下の意見が間違っていても、意見をしたことは認め一定の評価をする態度を心掛けましょう

⑦:口答えする原因を考える

口答えが多い部下に対するおすすめの対処法には、口答えの原因を考えることもあげられます。
相手が不満を抱えているため、口答えが多いの可能性も考えられます。

まずは口答えをする原因に対してじっくり考えることも大切です。
口答えをきっかけに、見えていなかった問題が発見できるかもしれません。

上司にうまく口答えするコツ

口答えをする職場の女性

上司に対して、違う意見を言いたくなる経験は誰にでも覚えがあるものです。
そんなときにうまく上司に口答えをするコツを見ておきましょう。

  1. 感情的にならない
  2. 根拠を論理的に話す
  3. 言葉遣いや伝え方に気を配る

コツ①:感情的にならない

上司に逆らって意見を言うときは感情的にならず、声のトーンを落として伝えることが大切です。
声を荒らげて、感情的に意見を言うと城址の感情を逆なでし、意見が通りにくくなります。

こちらが冷静に話をする態度を見せれば、上司もきちんと大人の態度を心掛けてくれるでしょう。
まずは感情的に意見を言わないように気をつけましょう。

コツ②:根拠を論理的に話す

上司に逆らって意見を言う根拠をしっかり示すようにしましょう。
ただ「嫌です」や「できません」などの言い方で、相手に逆らえば単なるわがままな口答えだと思われてしまいます。

どういった根拠で意見を言うのか、論理的に説明をするように心がけましょう。

コツ③:言葉遣いや伝え方に気を配る

最後に、上司に口答えをするときの言葉遣いや、伝え方には慮することもポイントです。
いろんな人がいる前で声高に逆らうのは相手のメンツも丸つぶれになってしまうでしょう。

また、言葉遣いにも相手に対するリスペクトが感じられるていねいな言葉を選びましょう。
上司の立場や考えを尊重しつつ、自分の意見にも耳を傾けてもらえるように、心を込めて説明をするように心がければ余計な口答えだと思われることは少なくなるでしょう。

口答えとうまく付き合おう

口答えせず信頼関係を気付いた二人

立場が上の人に逆らう口答えは、ときに人間関係のトラブルを招きかねません。
相手を傷つけたり、怒らせてしまったり、自分の評価を下げる結果になることも…。

しかし、口答えは悪いことばかりではないところもポイントです。
人に従うのではなく、自分の考えをしっかり伝える自立心や、いろいろな意見が出る多様性のある関係にも一役買ってくれるはず。

口答えをされたときは、冷静に受け止め、相手に対して損緒数る気持ちをもって対峙しましょう。
また、口答えをするときも、伝え方や相手の立場に配慮を見せることが大切です。

口答えと上手に付き合って、人間関係を壊すことなくお互いを認め合える関係づくりを心掛けましょう。

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ライター
noel編集部

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