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「口が堅い」の意味/英語/類語/対義語

「口が堅い」とは

そもそも「口が堅い」とはどんな意味なのでしょうか。

意味

「口が堅い」とは、「言うべきでないこと、人の秘密を軽々しく他言しない」という意味です。
また、口が堅い人とは、噂話などを聞いても他の人へ漏らすことのない人を指します。

例文)彼女は口が堅いから安心して相談ができる。

このように、一般的に「口が堅い人」と言えば、好印象を持たれることがほとんどです。

英語

英語では口が堅いという直接的な意味を持つものはなく、間接的な表現が用いられることがほとんどです。

一般的に使用されるのは、どれも「秘密を守る」「口を閉ざす」といったことを表す下記の表現です。
keep a secret / be close-mouthed / lips sealed

敢えて単語1つで置き換えるのであれば、慎み深い・思慮深い・控えめな、という意味の discreet が良いでしょう。

類語

ここでは、3つの類語をご紹介します。

慎み深い:軽はずみな言動や出過ぎたことをしない
沈深:思慮深く落ち着いていること
寡黙:口数が少なく、むやみに話さないこと

どれも、他者を慮って行動する謙虚さ、思慮深さを表す言葉です。

対義語

「口が堅い」の反対、つまり「おしゃべりで言うべきでないことまで話してしまう様子」を「口が軽い」と言います。

「口が軽い」とはもともと口数が多いことを意味する言葉であり、その対義語は口数が少ないことを意味する「口が重い」でした。
その後次第に「口数が多く、人の秘密まで話してしまう様子」という意味が加わり、「口を堅く閉ざして秘密を守る様子」から「口が堅い」という言葉が対義語となりました。

口が堅い人の特徴・心理

口が堅い人ってどんな人?

では、口が堅い人の特徴・心理をみていきましょう。
口が堅い人には、以下の特徴・心理が考えられるでしょう。

  1. 誠実で真面目
  2. 人の気持ちを慮ることができる
  3. 責任感が強い
  4. 意思が強い
  5. 面倒に巻き込まれたくない
  6. 噂話や人の話に無関心
  7. 悪口の輪に加わることを嫌う
  8. 自ら人の話をすることがない
  9. 仕事とプライベートを分けることができる
  10. 「自分は口が堅い」とは言わない

続いて、それぞれの特徴・心理について詳しくみていきます。

①:誠実で真面目

自分を信頼して話してくれたという認識が強く、些細な悩みや秘密も決して人に漏らすことはありません。
秘密には秘密にするだけの理由がある、それを理解しているからです。

自分とは関係ないからとは考えません。
それだけ誠実で真面目な人だからこそ、信頼されているのです。

②:人の気持ちを慮ることができる

相手の気持ちを大切にするからこそ、同じように相手の秘密も大切にすることができます。
口が堅いといわれる人は、自分とどんなに関わりの少ない人の秘密であっても、決して他言することはありません。

口が堅いと言われる人は、口が軽い人に比べて人の気持ちを慮ることのできる人が多い傾向にあります。

③:責任感が強い

仕事で知り得た情報に対しては特に大切にします。
それだけ責任感が強く、自分のする仕事に誇りを持っています。

考えなしに発言することがないため、ついうっかりの心配がないのです。
そしてこのことが更に評価され、より責任のある仕事を任されることが増えていきます。

④:意思が強い

口の堅い人から無理やり秘密を聞き出そうとしてみたらどうでしょう。
話してくれるでしょうか。

答えはNOです。
どんなに粘ってみても、内緒にするからと言っても、決して話してくれることはないでしょう。

それと同じように自分の中にルールを設けていたり、強い意志を持っているのが特徴です。

⑤:面倒に巻き込まれたくない

口が軽いことで損をするのは誰でしょう。
秘密をバラされてしまった人もそうですが、一番の損は自分で自分の評判を下げてしまったあなたではないでしょうか。

口が軽いというだけで信頼を裏切るだけでなく、後々それがきっかけのトラブルに巻き込まれることも出てくるかもしれません。

口は災いの元、ということわざはきっとご存知ですよね。
口が堅いと言われる人は、これをよく理解しています。

秘密を守るということは、その人だけでなく自分自身を守ることにも繋がります。

⑥:噂話や人の話に無関心

そもそも、人の噂話には無関心であることも理由かもしれません。
人の噂話には根拠がないものも多いですよね。

そういったものに興味がない、だから聞かないし人に言うこともない。
だからこそ結果として口が堅いというイメージがつく人もいるようです。

⑦:悪口の輪に加わることを嫌う

悪口で盛り上がる人を見て、あまり良い気分にはなりませんよね。

親しい間柄であれば尚更、その人が口の堅い人であることを知っているはずです。
だからこそ、悪口に参加しないことをとやかく言う人は減ってきます。

一方で、口が堅いことに安心して愚痴を言ってくることもあるかもしれません。

いずれにしても、悪口の輪には入らないようにする、もしくはその場にいても聞き役に徹しています。

⑧:自ら人の話をすることがない

普通に会話しているだけでは気付きにくいかもしれませんが、口が堅い人は自分から人の話を持ち出すことはしません。

自分の些細な発言がきっかけで噂話になってしまう可能性があること。
そもそもその場に居ない人の話をすること自体、よく思っていないのです。

⑨:仕事とプライベートを分けることができる

口が堅いからといって、全く人との会話に加わらないということはありません。
また、話し下手であったり、社交性がなかったりするわけでもありません。

仕事は仕事、プライベートはプライベートで線引きがしっかりしているからこそ、余計なことは話さないのです。
私情を仕事に持ち込まないといっても良いかもしれません。

これも口の堅い人が信頼される理由の1つです。

⑩:「自分は口が堅い」とは言わない

本当に口が堅い人は、自分のことを口が堅いとは決して言いません。
それだけでなく、自分自身を褒めるような発言、自慢するような発言自体が稀な傾向にあります。

気を付けてもらいたいのは、自分でそう言ってしまう人。
口が堅いとアピールすることで、人から話しを聞き出そうとしているのかもしれません。

おしゃべり好きで、むしろ口が軽い人の可能性が大きいので注意しましょう。

口が堅い人の長所&短所

長所

特筆すべきは、何と言っても人からの信頼が厚いということでしょう。
口が堅い人は秘密を守り、噂話や悪口を言わないので、周囲からの評価が高い傾向にあります。

仕事面では上司や同僚から信頼され、責任ある仕事を任されるようになります。
持ち前の責任感と意思の強さで、確実に仕事をこなしていける人です。

人の噂話に左右されず、自らの考えで物事を的確に判断できるところも長所の1つです。

また、自らの発言によって他人を傷付けることが少ないので、人に好かれるでしょう。
人との信頼関係を大事にできるところが、口が堅い人の良さです。

人の気持ちを慮った言動ができるので、悩みごとなどの相談を持ちかけられる人も多いでしょう。

短所

一方で、どんな人にも短所はあります。

口の堅い人は周囲の噂話にも加わらないことから、協調性のない人だと思われてしまうことが多々あります。
言葉を選びながら話す様子が、真面目で面白味がない人ととられてしまうようです。

コミュニケーション能力は、一般的に口数が多く口が軽いと言われる人の方が優れている傾向にあります。
そのため、口が堅い人はしばしばノリの悪い人と思われてしまうこともあるでしょう。

口が堅い人になる方法

では、口が堅い人になる方法をみていきましょう。
口が堅い人になる方法には、以下のものがあります。

  1. 口が軽いことを自覚する
  2. 自分の周りにいる口の堅い人を参考にする
  3. 噂話に参加しない
  4. 人の顔を見て話す 5.自分から人の話を他の人に言わない
  5. 話し出す前に少し考える

続いて、口が堅い人になる方法を、それぞれ詳しくみていきます。

方法①:口が軽いことを自覚する

「自分は口が軽いのではないか」と心配になってこの記事をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
人からそう言われたあなたも、自分で気付くことができたあなたも、その気付きが大きな一歩です。

口が堅い人になりたいのであれば、まずは自分自身を振り返ってみてください。

ついうっかり、知っていると思って…
こんな経験はありませんか。

方法②:自分の周りにいる口の堅い人を参考にする

職場でも友人の中にでも、きっと1人くらい、口が堅いと言われる人がいるはず。
その人とあなた、どんなところが違うのか比べてみましょう。

その人は周りからどんな評価をされているでしょうか。
普段どんな風に人と接していますか。

実際にいる身近な人を参考にすることで、きっと理解が深まるはずです。

方法③:噂話に参加しない

口が軽いと言われてしまう一番の原因は、人の秘密や噂話をすぐ他人に話してしまうからです。
それならば、そもそもの話を聞かなければ良いことですよね。

女性であれば特に、その場に居ない人の悪口などで盛り上がりがちです。
そんなとき、あなたもその場にいるにもかかわらず話に加わらないのはちょっと難しいですよね。

それならばいっそのこと、その場から離れてしまってはどうでしょう。
お手洗いや忘れ物などを言い訳に、そういった場から離れてみるのも方法の1つです。

方法④:人の顔を見て話す

噂話には加わらない人だというイメージがつくまでには少し時間がかかります。
とは言っても、毎回言い訳をしてその場を離れるのも正直なところ大変ですよね。

ついうっかり人の秘密を話してしまった、言ってはいけないことだったのに。
そんな経験のあるあなたは、その人にとってそれが秘密であったことに気付けていなかったのかもしれません。

話している人の表情や仕草をよく見ながら話を聞き、感情を読み取るよう意識をしてみませんか。
いくら相手は冗談めかして言っていたとしても、「ここだけの話」は心の奥にそっとしまっておきましょう。

方法⑤:自分から人の話を他の人に言わない

口が軽いと言われる人は、きっとその場を楽しませたいというサービス精神のある人ではないでしょうか。
それでも、噂話で誰かを傷付けることになってしまったら本末転倒ですよね。

あなたが率先して人の話をすることは、意識をすればやめられるはずです。

人の噂話をするのではなく、他の方法でその気持ちを表現できたら良いですね。
会話の引き出しを増やすことは、あなた自身の成長にも繋がりますよ。

方法⑥:話し出す前に内容を考える

会話が盛り上がっているときほど、思ったことをすぐ口に出してしまうことってよくありますよね。
最後にお伝えするのは、普段の何気ない会話の中でも意識すべきことです。

言ってしまった内容もそうですが、そんなときには声も大きくなりがちではないですか。
だからこそ、気付かないうちに他の人にまで話しが広がってしまう可能性があるのです。

これって言っても大丈夫だったかなあ。
迷うような内容なら言わないのが安心です。

話しをする前に頭の中で一瞬考える癖を付けましょう。

口が堅い人の適職とは?

知り得た情報や秘密を厳守すること。
これは個人情報や人の秘密を管理するような仕事をする際の必須条件です。

上司や同僚、顧客からの信頼が厚いので、対人関係の仕事が向いているでしょう。

人事総務:給料や家庭状況、人事異動等の個人情報を管理し、企業秘密を取り扱うことの多い仕事です。
口が堅い人だからこそ、安心して任せることができます。

秘書:社長や政治家などに就く秘書は、取り扱うもの全てが秘密事項と言っても過言ではありません。
その相手が重役であればあるほど責任のある仕事です。

弁護士:弁護士が扱う内容、知り得る顧客情報はよりプライベートにかかわる内容です。
だからこそ責任は重く、顧客との信頼関係が必要になる仕事です。

信頼される口が堅い人になるために

口が堅い人と信頼関係を築くために

仕事でも友人関係でも、大切なのは人との信頼関係ですよね。

秘密を守り、約束を守ること。

これは、信頼関係を築く上で最も大切なことです。

あの人なら秘密を守ってくれる、信頼できる。
口が堅いといわれる人になるために、まずはあなたの中の意識から変えてみませんか。

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ライター
noel編集部

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