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揚げ足取りとは?意味は?

サングラスをした揚げ足取りな人

まずは言葉の意味を見てみましょう。
「揚げ足取り」や「揚げ足をとる」という言葉は、もともと柔道や相撲からきています。
相手が技をかけるとき揚げた足をすくって技をかけ、逆にこちらが倒してしまうことを指していた言葉です。

そこから転じて、相手の言い間違いや失言を取り上げてからかったり、皮肉を言うことを指すようになりました。
あえて相手の失敗につけこんで皮肉を言うため、嫌われる傾向も強くなります。

せっかくの楽しい会話も、嫌な空気になってしまうケースも珍しいことではありません。

揚げ足取りな人の特徴

それでは揚げ足取りな人によく見られる特徴を見てみましょう。
あなたの周囲にも、こんな特徴を持っている人がいるのではないでしょうか。

  1. 目立ちたがり
  2. さみしがり
  3. 自己主張が強い
  4. 負けず嫌い
  5. しつこい
  6. もともと文句が多い
  7. 融通が利かない

特徴①:目立ちたがり

まずあげられる代表的な特徴は、自分が一番目立たないと気が済まないところです。
どんなときでも目立ちたがり屋で、前に出ようとする気持ちが強い傾向がみられます。

人が話して、会話の中心にいることが我慢できず、こうした行動に出ることが多いでしょう。
常に注目は自分に集まっていないと気が済まないというタイプの人は揚げ足取りな人に多くなります。

特徴②:さみしがり

実は、根はさみしがり屋な人も、よく見られる特徴です。
内面に寂しさや不安を抱えているからこそ、人に相手にされたいという欲求が強くなります。

強い態度に見えて、実は一人食事ができなかったり、常にだれかと一緒にいないと落ち着かない人も珍しくありません。
さみしがり屋な性格からSNSやLINEでも、すぐに返信が返ってきます。

特徴③:自己主張が強い

普段から自己主張が強く、自分の意見を通そうとする気持ちが強いところはよく見られる特徴です。
自分の意見が通ることで、達成感や、肯定感を得やすく人の意見に従うことをよしとしません。

我の強さから、人の話を黙って聞けずに揚げ足取りな行動をとってしまうでしょう。

特徴④: 負けず嫌い

どんなことでも負けず嫌いな一面も、よく見られる特徴でしょう。
とにかく人の下に立つことを嫌い、自分が一番でなければ気が済まないという人も珍しくありません。

子供のころから負けず嫌いだったり、一番にこだわるタイプの人は、揚げ足取りな行動も多くなる傾向がみられます。

特徴⑤:しつこい

普段から人の失言や言い間違いを細かい、揚げ足取りな人の中には、しつこい性格の人が多いでしょう。
ずいぶん昔のいざこざを、何度も蒸し返してみたり、人の失敗をいつまでも忘れない性格の人はちょっとした失敗も見過ごせません。

ささいな会話の失言や言い間違えもとらえて揚げ足取りな行動をとってしまうでしょう。

特徴⑥:もともと文句が多い

何かにつけて文句が多いのも、よく見られる特徴です。
何か気になることがあっても、周囲の状況をおもんぱかって口に出さないことは、良くある話です。

しかし、揚げ足取りな人は、そういったささいなこともすべて口に出さずにはいられない人が多くなります。
気づいてしまった言い間違いを指摘せずにはいられない、という性格から揚げ足取りな行動をとってしまいがち。

揚げ足取りに限らず、いろいろなことをすべて口に出してしまうため、普段から文句が多い人と見られてしまいます。

特徴⑦:融通が利かない

融通が利かない性格も、よく見られる特徴です。
ささいな失敗を見過ごせない細かい性格は、会話以外の場面でも発揮されるでしょう。

ちょっとしたことでも間違いを譲れないところは、いろいろな場面で融通が利かない性格となって表れるでしょう。

揚げ足を取る人の心理

パソコンを見る揚げ足取りな人

会話自体を面白くないものにしてしまう可能性がある揚げ足取り。
どうしてこんな行動をとってしまうのでしょうか。
揚げ足をとる人の心理について考えてみましょう。

  1. かまってほしい
  2. 自分が注目されたい
  3. 嫉妬
  4. 間違いが気になる
  5. 思いやりに欠ける
  6. 対抗意識が強い
  7. マウンティング意識が強い

心理①:かまってほしい

根がさみしがり屋で、注目されたい気持ちが強いため、かまってほしいと思っている人が多いでしょう。
自分をまずかまってほしいという気持ちから出ているケースが珍しくありません。

人が注目されていると落ち着かず、まず自分をかまってほしいと感じるのは、揚げ足取りな人によく見られる心理と言えます。

心理②:自分が注目されたい

目立ちたがり屋な性格から常に注目されたいという気持ちを持っているところもあげられます。
揚げ足取りな行動は、自分に注目を集める行動になります。

あえて人の失敗を指摘してでも、人の関心を自分にひこうとするのは、注目されたいという気持ちが強いからです。

心理③:嫉妬

人に対して嫉妬心が強いところも特徴です。
誰かが話の中心にいたり、自分よりも優位な立場にいることに対し、嫉妬の炎を燃やしています。

自分以外の人が注目されていることが妬ましく、水を差す気持ちから揚げ足取りな行動をとってしまうでしょう。

心理④:間違いが気になる

細かいことが気になる性格から、間違いを見過ごせない気持ちが強いところも特徴です。
おおらかなひとは、ちょっとしたまちがいはきづかなかったり、きにせずはなしをきいてしまいます。

しかし、揚げ足取りな人は、一々些細な失敗に気持ちがつまづいてしまうケースが多くなります。
ちょっとした間違いを見過ごせず、そわそわと気になる気持ちが強い人が多いでしょう。

心理⑤:思いやりに欠ける

周囲に対し、思いやりの気持ちや配慮に欠けるところもポイントです。
揚げ足取りな行動は、話している人を不快な気持ちにさせるほか、聞いている人の気持ちも挫いてしまいます。

場の雰囲気も悪くなり、冷えた空気に代わってしまうことも。
そういったことに想いを目ずらせず、自分の思った通りに行動してしまうところは、周囲への思いやりに欠けた行動と言わざるを得ません。

コミュニケーションが大切な場面で配慮に欠けるところがよく見られるでしょう。

心理⑥:対抗意識が強い

人に対して対抗する気持ちが強いところもポイントです。
自分が一番でありたいと考える人が多く、誰に対してもライバル心を持ってしまいがち。

チームプレイが重要な場面でも仲間に揚げ足取りをするなど、自分以外のすべての人に対抗しようとする気持ちが強い人が多いでしょう。

心理⑦:マウンティング意識が強い

マウンティング意識の強さもあげられます。
目立ちたい、かまってほしいという気持ちが強いため、どんなことでも自分が一番であると周囲に見せつけようとする気持ちが強くなります。

ちょっとしたことでも「自分の方が」と、話を自分に持っていく行動もよくあるでしょう。
ささいなことでも、人の下に立つことを嫌がり、マウンティングが強い行動がよく見られます。

揚げ足取りな人に狙われやすい人の特徴

揚げ足取りな人と電話する彼女

揚げ足取りな人から、特に狙われやすい人の特徴を見てみましょう。
一緒に話をしていても、特に狙われやすく、突っ込まれやすい人に見られる特徴をご紹介します。

  1. 人に好かれやすい
  2. 正直で感情がわかりやすい
  3. 優しい

特徴①:人に好かれやすい

揚げ足取りな行動が目立つ人は、とにかく自分が注目されたい気持ちでいっぱいです。
そのため、人に好かれやすい気のいい人や、人気者は特に狙われる傾向にあります。

好かれやすいのは、その人の持っている気の良さや、明るい性格によるものです。
しかし、そうしたことは関係ありません。

持ち前の対抗意識や嫉妬心を燃やして、ちょっとでもきっかけを見つけるとすぐ揚げ足をとってくるでしょう。

特徴②:正直で感情がわかりやすい

気持ちが顔に出やすい、わかりやすい人も揚げ足取りな人に狙われやすくなります。
感情が表に出やすいため、揚げ足をとられたときの反応も素直です。

失敗を指摘されて動揺する様子などが手にとるようにわかることで、揚げ足取りな人の達成感や満足感を刺激してしまいます。
揚げ足取りをすることで、優越感に浸りやすく、気持ちの素直な人ほど狙われやすくなります。

特徴③:優しい

根が優しい人も、良く狙われてしまうでしょう。
揚げ足取りな行動をしても、優しく対応し、怒ったり逆切れをしないため、特に狙われてしまいます。

また、かまってほしい気持ちが強い人は特に優しい人の気を引きたい気持ちも強くなります。
甘えやすい優しい人の気を引こうと、かえって狙われやすくなるでしょう。

相手別!揚げ足取りな人への対処法

揚げ足取りな彼氏と向き合う女性

相手別の揚げ足取りな人への対処法を考えてみましょう。

彼氏

彼氏が揚げ足取りな人は、せっかくのデートも楽しめません。
こういう彼氏には、どういった対処法が良いでしょうか。

対処法①:正直に気持ちを伝える

一番おすすめしたい対処法は、自分の気持ちを正直に伝えることです。
揚げ足取りな行動が不快で、会話が楽しめないことを思い切って伝えましょう。

特に彼氏の場合、かまってほしい気持ちや、間違いが気になる性格が強いケースが多く、揚げ足取りな行動に無自覚な人も少なくありません。
彼女の気持ちに気づいていない場合も多いはず。

一度素直に自分の気持ちを話してみてはいかがでしょうか。
正直に話し合うことで、彼氏の行動が変わるきっかけを作りましょう。

対処法②:普段から褒める機会を増やす

揚げ足をとる行動が多い人は、自分が一番に立ちたいという思いや、注目されたいという気持ちが強い場合が多いです。
そのため自分が思うように注目されていないときやかまってもらえない不足感から揚げ足取りな行動が目立つこともよくあります。

こうした行動は、彼氏のかまってほしいときのサインではないでしょうか。
彼氏の満たされない気持ちを満足させるため、普段からよく褒め、彼氏が一番であることを伝えるように心がけましょう

対処法③:不満やストレスを聞いてあげる

揚げ足取りな彼氏は、満たされない想いや不満を抱えている場合も多いです。
言葉にできない不満やストレスはないか、一度彼氏の言葉にゆっくり耳を傾けてみるのもよい対処法です。

あなたが気づけていない不満やストレスを抱えている可能性も、視野に入れてみましょう。

上司

意外と多い、揚げ足をとる上司への対処法を考えてみましょう。

対処法①:反抗的な態度は見せない

上司が相手になると、顔に出してはいけないと思いながらも内心ではむっとしてしまう人も多いはず。
しかし、ここは冷静な態度で臨みましょう。

反抗的な態度は、かえって上司を刺激します。
無駄ないざこざを避けるためにも、反抗的な態度が表に出ないように心がけましょう。

対処法②:受け流す

受け流す態度もおすすめです。
あまりはっきり無視をするのは、かえって上司を助長させる可能性があります。

適度なあいづちや一言で、さっと受け流すようにしてみましょう。

対処法③:さらに上の上司と相談する

あまりにひどい場合は、我慢せず、さらに上の上司など頼れる人に相談しましょう。
一人でストレスを抱え込むのは得策ではありません。

人との関係は相性による部分も大きいはず。
上司とうまくいっていないことを、周囲に相談してみましょう。

揚げ足取りな人との上手な付き合い方

グラフをチェックする揚げ足取りな人

身近にいる揚げ足取りな人との上手な付き合い方を考えてみましょう。

  1. 距離を置く
  2. 「ありがとうございます」と言っておく
  3. 相手の気持ちを汲みすぎない
  4. 普段から話を積極的に聞く
  5. 褒める
  6. 子供だと思って相手にしない
  7. 無視をしない
  8. 真に受けない

付き合い方①:距離を置く

おすすめの方法の一つは、距離を置いて関わらないことです。
会話がうまく進まず、いちいち話の腰を折られることは気持ちの良いものではありません。

付き合いを避けたり、距離が置ける場合は、あまり近づかず、そっとしておくことも大切です。
揚げ足をとられることで、ストレスがかかるのはかえって迷惑。

できるのであれば、関わらない方法を心掛けるとよいでしょう。

付き合い方②:「ありがとうございます」と言っておく

ささいな言い立ち害を指摘されるなど、揚げ足をとられたときに切り返しに困るという人も多いでしょう。
無難に「ありがとうございます」と言っておくと、下手に角が立つ心配もなくスムーズです。

揚げ足取りな人は相手を攻撃したり、自分が上に立とうとする気持ちで相対していることが多いです。
お礼の言葉で切り返すと、相手の攻撃的な態度の不意を衝くことになり、相手のペースを乱すことにもつながります。

付き合い方③:相手の気持ちを汲みすぎない

揚げ足取りな人とうまく付き合うためには、あまり相手の気持ちに寄り添いすぎないことも大切です。
我が強く、周囲への思いやりに欠ける場合も多いので、相手の気持ちを組みすぎるとかえってこちらが疲れてしまうことも。

こちらばかり気を使い、相手は遠慮なく自己主張をするといった関係では、次第に心も折れてしまいます。

付き合い方④: 普段から話を積極的に聞く

こうした行動が目立つ人は、かまってほしい気持ちや注目されたいという気持ちが満たされていないのかも。
本当はもっと自分の話を聞いてほしいと不満がたまっている人には、じっくり話を聞くように心がけましょう

きちんと話を聞く態度を見せることで、相手の安心感につながり揚げ足取りな行動が少なくなるケースも少なくありません。

付き合い方⑤:褒める

普段からよく褒めるようにするのも、おすすめの付き合い方です。
こうした行動が多い人ははさみしがり屋で自分に注目を集めたい人。

褒めることで存在を肯定し、相手の満足感を刺激することができます。
褒めることは自信にもつながり、無駄な対抗意識や嫉妬心を落ち着かせるはず。

こうした行動を減らすためには、ほめる機会を増やすことも重要です。

付き合い方⑥:子供だと思って相手にしない

揚げ足をとられるのは気持ちの良いものではありません。
話していても面白くないし、ムッとするもも当然です。

しかし、こうした人は自分中心な考え方で、常にマウンティングしようと狙ってきます。
ここで一歩下がって俯瞰してみると、これらの行動はとても子供っぽいものだとわかります。

真に受けて相手にしていると、こちらが疲れてしまうでしょう。
子供っぽい人だと冷静に判断し、相手にしないのもうまい付き合い方と言えるのではないでしょうか。

付き合い方⑦:無視をしない

無視をするのはうまい付き合い方とは言えません。
無視はかえってこちらの不満が見えやすく、相手の気持ちを刺激します。

揚げ足取りな行動を助長させ、どんどん揚げ足をとってくる場合も考えられます。
適度に受け流して、無視をしないよう心がけましょう。

付き合い方⑧: 真に受けない

揚げ足取りな人の言い分や言い方を真に受けないことも大切です。
とにかく揚げ足取りな人は細かいところをついてきます。いちいち真に受けて反省したり、落ち込んでいては身が持ちません。

また相手の自己中心的な考えや、目立ちたがり屋な一面が、揚げ足取りな行動につながっていることも多く、まともに相手にしても何のメリットもないでしょう。
身近に揚げ足取りな人がいても真に受けず、適度に受け流して付き合うように心がけましょう。

揚げ足取りな人とは、上手な距離感を意識しよう

揚げ足取りな人と並んで歩く姿

揚げ足をとる人は、意外と身近にたくさんいるものです。
その内面はさみしがり屋だったり、目立ちたがり屋で自分に注目を集めたいという我の強さが隠れています。

大切なことは関係性によって、それぞれのうまい距離感を探すことです。
彼氏や家族など、大切な人であれば、じっくり向き合う態度もポイントです。

相手の不満やさみしさを汲み取り、ほめる機会を増やしましょう。
きちんと相手と向き合っていることを、誠実な態度で示すことが、相手の不安やさみしさを和らげることにつながります。

一方で上司など、ストレスの多い関係であれば自分を守る行動を第一にすることが大切です。
あまり相手にせず、上手に受け流す気持ちを心掛けましょう。

コミュニケーションをとるときにストレスなく、お互いに気持ちよく過ごすためにも良い距離感を見つけるように意識してみてはいかがでしょうか。

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ライター
noel編集部

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