あら探しの意味とは?あら探しする人の特徴・心理&対処法6つ
すぐにあら探しをする人、あら探しばかりしている人が周囲にいませんか? 「あのモデルさん美人だよね」と言っても「でも足が太い」「目も整形っぽい」など悪口で返してきます。 なぜあら探しばかりしてしまうのか、特徴や心理についてしらべてみました。 あら探しをする人の対処法や「あら探しのクセを直したい」という人のための改善法もご紹介します。
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「あら探し」の意味とは?
あら探しとは「他人の欠点や過失を探し出すこと。また探し出してあれこれ言うこと」です。
漢字では「粗探し」と書きます。
「粗」は欠点を意味する単語で、特に人の些細な欠点を指します。
あら探しの類語に「あげ足取り」「重箱の隅をつつく」「いちゃもん」などがあります。
人間は完璧ではないので、どんなに立派な人でも欠点があります。
それを見つけて鬼の首を取ったかのようにイキイキと話すのが、あら探しの達人です。
あら探しする人の特徴・心理
なぜあら探しをしてしまうのでしょうか?
あら探しする人の特徴・心理は以下のようなものがあります。
- 尊敬されたい
- ストレス発散
- 現状に不満がある
- 悪意がある
- 自信がない
- 他者評価重視
- 自慢話が好き
- 負けず嫌い
- ネタ持ち
①:尊敬されたい
あら探しばかりしている人は「尊敬されたい」と切望しています。
自分を認めて欲しい、できれば尊敬して欲しいのです。
ファッションに興味があるのに、おしゃれな人を見つけると「スタイルが悪い」「お金さえかければ良いわけではない」とあら探ししてしまいます。
「自分はそれほどおしゃれではないかもしれないけれど、それくらいの批判はできる」「批判ができるくらいの能力があるから尊敬して欲しい」と思っているのです。
②:ストレス発散
他人のあらを探してばかりいる人は、ストレスが溜まっています。
ストレスを吐き出してスッキリしたい、という気持ちであら探ししたネタを友達に話したりSNSに書いたりします。
言った瞬間、書いた瞬間はスッキリするかもしれませんが、自分ではない誰かのあらを探してディスっても、根本的な解決はできません。
再びストレスを発散しようと、別の人のあら探しをしなければならなくて、悪循環です。
③:現状に不満がある
あら探しは欠けている部分(マイナス)にフォーカスしている状態です。
自尊心が低い人に多く、自分の現状に不満がある場合、この症状が強く現れます。
「結婚できない」「子供が活発ではない」「夫の給料が低い」など、自分の思い通りにならないことを不満だと感じて、卑屈になります。
そして「結婚している友達」「やんちゃな子供の母親」「裕福そうな妻」に嫉妬してあらを探します。
「あんな男とは結婚しないほうがマシ」「あの子はテストの点が悪かったらしい」「裕福なのにスーパーのお惣菜に頼っている」など、どうでもいい大きなお世話なことばかりです。
自分よりも幸せな人を作りたくないので、あらを探すのがよろこびになっています。
④:悪意がある
悪意を持って「あの人を陥れよう」とあら探しをする人もいます。
特定の人に対して、些細なあらを探し出して評判を下げようとする、いわゆる中傷です。
友人の家でケーキをご馳走になったのに、友人の家が豪華だったことを妬んで「出されたケーキが冷凍で酷かった」と言いふらします。
実際は冷凍でも普通に美味しかったはずなのに「あの人の自宅に招かれると、冷凍食品を消費させられる。行かない方がいい」となるのです。
あらを探して気に入らない人の足を引っ張り、陰で攻撃する…もはや狂気です。
⑤:自信がない
躍起になって他人のあら探しをする人は、自信がありません。
あら探しをして言いふらすことによって、自分の正しさを主張したいのです。
「あの人はこんなに変なところがある」「そこに気づく私はすごい」「私は正しい」と共感を求めます。
自信がある人は、他人のあらがあってもなくても自分は自分だと認めているので、わざわざあら探しをしません。
自信がないから、他人のあらを探して言いふらして、自己防衛をするのです。
⑥:他者評価重視
ついあら探しをしてしまうのは、他人にどういうふうに見られているのかをいつも気にしているからです。
日本人には世間体を気にする人が多く「こうしたい」「こうしよう」よりも「これはやめておこう」「これはまずいかも」になりがちです。
「これはまずい」に縛られていると、他人の言動も「あれはまずいんじゃないか」と、あらばかりが目につくようになります。
あら探しをしたくてしているわけではなく、思考のクセになっているのです。
⑦:自慢話が好き
あら探しが好きな人は、自慢話が好きな人が多いです。
自分を大きく見せたい人は、他者を下げてまで自分を上に見せたい気持ちが強いからです。
「すごいね」と言ってもらいたくて自慢話をしても、大抵の人は「面倒くさい」と思って離れてしまいます。
そうなるとますます「すごいね」と言って欲しくて、他人のあら探しに必死になります。
「あの人は残念な人。それに比べて私はすごい」と言いたいのです。
周囲の人が相手にしてくれないので、SNSで自慢とあら探しネタを発信する人もいます。
⑧:負けず嫌い
負けず嫌いの人は、あら探しが得意技です。
ダイエットに成功した人を見ると「どうやってヤセたの?その方法は健康に悪いよ」と水を差します。
かわいい服を着ている友達には「ちょっと若作り過ぎない?」と余計な口出しをします。
常に他人よりも上に立とうとするので、相手のあら探しをして口に出さないと気が済まないのです。
自分も筋トレを頑張ったり、負けずに素敵なファッションをすれば良いのに、その場で相手を言い負かすことが目的になってしまっています。
⑨:ネタ持ち
あら探しをする人は「話がおもしろい」特徴があります。
他人のあらを探し出して面白おかしく語る話術に長けているので、話の中心にいて盛り上がっています。
ネットでも、世間や他人のあら探しをした悪口サイトへのアクセスが多いですね。
他人のあらは、結構面白いのです。
ただしネガティブ要素が濃い「あら探しネタ」の人間関係は長続きしません。
最初は面白がっていても「自分のあらも探されてさらされるのかな」と不安になり、疎遠になってしまうのが自然の成り行きです。
あら探しする人への対処法
他人のあら探しをする人にはどう対応すれば良いのでしょうか。
あら探しする人への対処法をご紹介します。
- 相手にしない
- 気にしない
- 距離を置く
- 話題を変える
- 事実をフラットに受け取って考える
- 大人の対応をする
対処法①:相手にしない
あら探しばかりしている人は、相手にしないのが一番です。
最初は「面白い視点を持っている人だな」と思っていても、ネガティブでマイナスどころか悪口三昧の話題ばかりでうんざりします。
しかも「あなたのバッグ、今日のファッションには合わないよ」などと言われると、うんざりを通り越して嫌悪感を抱いてしまいます。
「そういうあなたの靴はどうなの!?」と言いたい気持ちはわかりますが、戦ってしまうとあら探し人間と同レベルです。
相手にしないことが相手にとっていちばん悔しい復讐ですから、スルーすることをおすすめします。
対処法②:気にしない
あら探しをするのが上司や取引先など、相手にしないわけにはいかない人の場合は、気にしないしか方法がありません。
「気にしないなんて無理!」という人は、まず「何のために職場に行くのか」を改めて考えてみましょう。
「仕事をするため」「対価を得るため」と答える人がほとんどですよね。
決して「あら探し上司と仲良くするため」「取引先の担当者のあら探し武勇伝を聞くため」ではありません。
「また何か言ってるけど、仕事を進めよう」「悪口を聞かされる対価が給料になるんだな」と考えると、あら探しの内容をまともに受け止めずに済みます。
対処法③:距離を置く
大好きな友達があら探しをして話を盛り上げるのが、最近苦痛に感じるようになってきた、という場合は、友達と距離をおきましょう。
中学生の頃からの友達で、一緒に旅行に行ったりして大好き「だった」かもしれませんが、もう離れる時期なのです。
以前は価値観も似ていて、一緒にあら探しネタで盛り上がっていたけれど、あなたは友達よりも成長して、あら探しから卒業してしまったのです。
会うのが苦痛なほど違う世界に住んでいる友達とは、無理して一緒にいる必要はありません。
いつか友達があら探しの浅はかさに気づいて卒業したときに、再び友情が芽生えるかもしれません。
対処法④:話題を変える
会社の同僚やママ友で、立ち話ついでにあら探しの悪口を言ってくる人に対しては、とにかく話題を変えます。
悪口に「そうなの?」と興味を示すような態度をとると「賛同した」と変換されてしまうので、絶対にやめましょう。
「知ってる?○○さんのご主人、仕事クビになったらしいよ」と言われても「そういえば来週の運動会のお弁当、どうしよう。あなたのメニューを教えて」という調子で返します。
「唐揚げはマストでしょ。で、○○さんのご主人のお仕事…」と言われたら「唐揚げってどういう味付けにしてる?」と聞くのです。
あら探し悪口をふられたら、いつまでも、何度でも話題を変えるのが正解です。
対処法⑤:事実をフラットに受け取って考える
あら探しネタがすべてNGというわけではありません。
中には「確かにその通りだ」「改善の価値がある」場合もあります。
例えば「仕事が雑、机の上も雑、顔も雑」という指摘を受けた場合、傷ついた心は一旦横に置いて、フラットに受け取って見直します。
仕事が雑なのはどこが雑だったのか(もっと詳しく聞いてみよう)、机の上は確かに雑然としている(整理整頓しよう)、顔は、ただの悪口だからスルーしよう、と考えましょう。
成長のための厳しい意見と、スルーするただの悪口に分けて、自分の成長に役立ててください。
対処法⑥:大人の対応をする
どんなに避けてもあら探しをする人の攻撃にあったり、悪口を聞かされてしまうことがあります。
そういうときに大切なのが、同意せず反論もしない、大人の対応です。
「あなたにはそう見えるのですね」「知りません」「教えてくれてありがとう」と、理不尽な発言に対して感情的にならずに対処します。
重要なのは、うっかり相手の土俵に乗ってしまわないことです。
あら探しをされて指摘されると、誰でも嫌な気持ちになり、怒りの感情が湧くものです。
また、自分以外の人のあら探しネタには「もう少し聞いてみようかな」と興味が湧くこともあります。
それらはグッと飲み込んで「こういう人もいるのね」とサラッと流すよう心がけましょう。
あら探しばかりする人は嫌われる?
人間誰でも欠点があります。
欠点がないと思われる温厚な人でも「何を考えているのかわからない」と捉える人もいます。
つまり受け取り方ひとつで長所は欠点にもなり得るのです。
あら探しばかりする人は、すべてを欠点に受け取ってこき下ろすのが大好きです。
面白い視点の人だと思えるのも最初のうちだけで、あら探しばかりしている人と一緒にいると、自分もどす黒く染まっていくようで、だんだん気が滅入ってきます。
あら探しする人の周りには、似たような人が集まって悪口で盛り上がり、横を通るとピタッと話が中断したり実に嫌な感じです。
それでもあら探しやあら探しをする人を面白いと思えますか?
もしもあなたが「あら探しをしてしまう」のなら、早めの卒業をおすすめします。
あら探しする性格を改善する方法
じつは私もあら探ししてしまうんです…という人も大丈夫です。
あら探しする性格を改善するとっておきの方法があります!
- GOOD&NEWにチャレンジする
- あらを見つけたら「自分はどうなの?」と問いかける
- あら探しをとことんしてみる
方法①:GOOD&NEWにチャレンジする
GOOD&NEWって知っていますか?
アメリカの教育学者ピーター・クラインが開発したゲームで、24時間以内に「良いこと」「新しく発見したこと」を探し出してお互い報告します。
学校や会社の朝礼で発表し合って、校内暴力を鎮静化させたり企業組織が活性化したりと成果を上げています。
あら探しをしてしまう人は、今日から「GOOD&NEWノート」を書きましょう。
寝る前に、一日を振り返って「良いこと」「新しく発見したこと」を3つ書くのです。
「遅刻しなくて良かった」「ランチの新メニューが美味しかった」「上司にコーヒーを淹れたらありがとうと言ってもらえた」など、何でも良いのです。
これを続けていると、あら探しは「良いこと探し」に変化します。
方法②:あらを見つけたら「自分はどうなの?」と問いかける
「あの人のヘアスタイルはいつも素敵だな…と思ってたけど、よく見たら結構雑」と、ついいつものあら探しのクセが。
そんなときは「そういう自分はどうなの?」と問いかけましょう。
鏡でチェックすると、前髪は乱れているし、後ろの髪はハネてるし、てっぺんにアホ毛が目立ちます。
そう、何でも完璧はあり得ないのです。
「あの人のストッキング、色が変」「あの人いつも電話の声が1オクターブ高い」などあら探しをするたびに「で、自分はどうなの!」と突っ込みます。
「他人のことは言えないな」と謙虚な気持ちになりますよ。
方法③:あら探しをとことんしてみる
それでもまだ「どうしてもあら探しが辞められない」という人は、もしかすると「あら探しの才能がある人」かもしれません。
人に嫌われても誰からも相手にされなくなっても、あら探しで生きて行く能力がある人の可能性があります。
GOOD&NEWと真逆の「あら探しノート」を作りましょう。
このノートに思い浮かんだ「あら」を片っ端から書いてください。
寝る前に3つなどとケチな発想ではなく、ノートを持ち歩いて思いつくままに書き殴るのです。
あら探し上等!あら探しが生き甲斐!の勢いです。
最低1カ月間は書き続けましょう。(SNSで発信しても良いですね)
「自分ってダサすぎる…もうやめよう」と思うか、あら探しの能力に着目されて仕事の依頼が来るかのどちらかです。
自分に甘く優しくしてあげると、あら探しから遠ざかる
あら探しをする人は自信がなく、自己肯定感が低い人が多いです。
それに気づくと、あら探しばかりしている人のことも「大変だね」とワンクッション置いて見ることができます。
自分があら探しをしてしまう、もうやめたいと思っている人は、自分を大切にしてあげましょう。
あなただけはあなた自身に甘く優しくしてあげてください。
自分に優しくすればするほど、他者に対しても優しくなれるので、あら探しもしなくなります。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。