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「奢る」の意味とは?

奢る時の支払いはカード

「奢る」=おごるは2つの意味を持っています。
一つは、「上司に奢ってもらった」や「後輩に奢った」など、自分のお金で人にご馳走をすることを意味します。

他に、度を越えた贅沢をするという意味を指す場合もあります。
「奢った生活」や「口が奢っている」など、分不相応な贅沢に対しても用います。

「おごる」という言葉は、地位や財力、才能などを誇り人を見下す時にも使われ、「驕る」「傲る」の漢字が使われます。
平家物語の「驕れる人も久しからず」や「傲慢」がこれにあたります。

「驕る」が振舞いや行動を指し、「傲る」は心の様を表しています。

奢る人と奢られる人…どっちが得?

食事はいつも奢る

「奢る」と「奢られる」どちらがうれしいかといえば、状況にもよりますが、ご馳走してもらうのはうれしいものですね。
どちらが得かといえば、そのひと時だけを考えれば奢られたほうが得といえるでしょう。

ただし、ご馳走してもらって「うれしい」「ありがとう」と感じるか、「得した」と感じるかには大きな違いがあるといえます。
ビジネス本やお金に関するサイトなどでは、人に奢る人ほどお金に困らない内容の記事を目にします。

友人との食事では割り勘が多いでしょう。
もしその時の会計をすべて自分が支払ってもOkと感じられたら、有意義な時間を過ごしたといえます。

奢ってもらって「得をした」「自分が支払うなら行かない」のであれば、ただ食欲が満たされただけの時間の無駄使いになってしまいます。

奢る人・奢らない人の心理的な違い 

奢る人の財布

よほど苦手な相手でない限りご馳走してもらえればうれしく感じ、相手をよい人と少なからず感じます。
よく奢る人、絶対に奢らない人、それぞれの心理の違いは何でしょうか。

  1. 年上・目上はお金を出すべき考えている
  2. 相手に喜んでもらいたいから奢る
  3. 相手を大切だと感じているから
  4. 下心があるから奢る
  5. 根っからのケチな人は支払わない
  6. おおらか・頓着がない性格
  7. 損得勘定で判断する
  8. 他人の目や評価を気にして奢る
  9. 自分に自信がないので奢る
  10. 相手の対応を見たくてお金を出さない場合も

それぞれの立場や状況で「奢る」「奢らない」場合があります。
行為に基になる心理について詳しくみていきます。

違い①:年上・目上はお金を出すべき考えている

立場や年齢などで、目下の人に対して奢るのが当たり前と考える人は多く存在します。
目上の者は、目下の人の面倒を見るべきと考えていたり、立場をはっきりさせるために、会計を自分で持ちます。

当然のことと考えてご馳走してくれる人もいれば、立場的に仕方がないと思い奢っている人もいるでしょう。
心理的には自分が出すべきと思っていても、経済的な事情からできない人には、理解を示しましょう。

違い②:相手に喜んでもらいたいから奢る

純粋に相手に喜んでもらいたくて奢る人もいます。
自分が食べておいしかったものや、素敵なお店に連れていきたいなど、相手を喜ばせることが好きな人の心理です。

楽しい時間を過ごし、「ありがとう」と言われるだけでうれしく感じます。

違い③:相手を大切だと感じているから

一緒に食事をする相手を大切に感じ「奢る」行為につながっています。
負担をかけたくないと思ったり、一緒に過ごす時間に価値があると感じています。

自分自身が先輩に面倒を見てもらった経験から、後輩を大切にする人も。
男性が女性にご馳走する場合も、相手を大切に思っているからこそ、お金を出すことに抵抗を感じません。

違い④:下心があるから奢る

奢る行為の裏側には、下心があるケースは多くみられます。
特に男性が女性に対してご馳走する時は、少なからず見返りを期待しています。

ただし、下心の大きさは人によって違い、好感度を上げたい程度から、関係を持ちたいまでさまざまです。
下心であっても好意でご馳走してくれているので、お礼はきちんとしておきましょう。

違い⑤:根っからのケチな人は支払わない

他人のためにお金を出すことを決してしない人は、存在します。
本物のケチな人は、コーヒー1杯でも奢ることはしません。

相手を大事に思っているかどうかが判断基準ではなく、自分のお金は自分のためのもの、他人の分まで支払うことは損と考えています。

違い⑥:おおらか・頓着がない性格のひと

よく人に奢るタイプの中に、細かいお金のやり取りを面倒に感じてしまう人もいます。
ついお金を出してしまうおおらかというか、頓着しない性格の人です。

このタイプは、下心や恩に着せることがなく、「ありがとう」ときちんとお礼をし、好意を素直に受け取ってください。

違い⑦:損得勘定で判断する

損得勘定で奢るか奢らないかの判断をする人もいます。
自分にとって今後メリットがあると判断すれば、金額にかかわらず支払いをします。

メリットがないと判断すれば、お金を出しません。
行動が自分のとって得か損かで決まるので、人間関係にもその傾向があらわれます。

損得勘定でものを考える人は、見返りを求めず親切にすることは理解できません。
金銭感覚がしっかりしている見方もでき、ビジネスライクに考えれば、頼もしいともいえます。

ただし、無駄使いは決して許されないでしょう。

違い⑧:他人の目や評価を気にして奢る

あきらかに奢る立場にある場合、ケチと思われたくなかったり、余裕があるように見られたいなど、周りの目や評価を気にしてご馳走するケースも少なくありません。

違い⑨:自分に自信がないので奢る

誰でも人に奢ってもらえばお礼を言い感謝をします。
お金を払うことで感謝される立場になれます。

自分に自信のない人が、優越感や優位な立場に立ちたくて奢る場合があります。
虚栄心が強い人ともいえるでしょう。

周りの人から認めてほしい欲求が強く、食事をご馳走することで自分の価値を確認しているようです。

違い⑩:相手の対応を見たくてお金を出さない場合も

男性がご馳走してくれることがわかっていても、多くの女性が財布を出して、支払う意思表示をします。
初デートもしくは今後発展するかもしれない相手が、割り勘を要求してきたとき、女性はどんな反応をするでしょうか。

割り勘の相手とは付き合わない、次のデートはないと考える女性もいるでしょう。
奢らなかったらどんな反応をするのか、観察したいと考える人もいるようです。

ご馳走してくれる時は高級なお店を選ぶのに、割り勘の日はお店のランクを下げる相手には、金づるにされていると感じてしまいます。
誰が支払うかに関係なく、楽しい時間が過ごせる相手かどうか、判断したいようです。

女性に奢る男性の心理

ディナーは奢る

男性が女性に食事を奢る場合、立場的に支払うケースやお世話になったお礼としてご馳走してくれることもあるでしょう。
それ以外にも異性に対して奢る場合、下心などの男性特有の心理について理解しておきましょう。

  1. 好感度を上げたい
  2. 男性が奢るものという古風な考え
  3. 女性に喜んでもらいたい
  4. 奢ることで余裕を見せたい
  5. 誘ったほうが奢るべきと思っている
  6. プライドや自己顕示欲
  7. 裕福に見せたい

違い①:好感度を上げたい

好意を感じている女性や、もっと仲良くなりたいと期待している異性には、自分のことをよく思ってもらいたいものです。
好感度を上げたいと思うのはごく自然なことでしょう。

女性に奢る男性側の心理として、もっとも多いのが好感度を上げるためでしょう。
自分のことを気に入ってもらいたい程度から、うまくいけばそれ以上のことを期待する下心を持っている場合も考えられます。

違い②:男性が奢るものという古風な考え

女性と食事をした時は男性が奢るものだと固定観念の強い人も少なくありません。
女性にお金を出させることに抵抗があるタイプです。

特に想いを寄せていたり、好意を持っている相手に対しては、当然自分が払うと考えます。

違い③:女性に喜んでもらいたい

楽しい時間を過ごしたい、女性に喜んでほしいという心理から奢るケースです。
奢ること自体に大きな意味はなく、純粋に喜ぶ顔が見たいと思っています。

お金のことなどを気にせずに、二人の時間と食事を楽しみたいと考えているので、奢っているという自覚はないでしょう。

違い④:奢ることで余裕を見せたい

男性は女性に対して食事代を細かく計算するようなせこい姿を見せたくありません。
お金も心も余裕のあるところを見せたいと思っている心理が奢るという行動に結びつきます。

「あなたのためにこのくらいのお金は何ともありません」という姿勢をアピールしたいケースです。

違い⑤:誘ったほうが奢るべきと思っている

男性に中には女性を食事に誘ったら、誘った自分が支払うのが当たり前と思っている人も少なくありません。
好感を持った相手なら、楽しかったこととお礼をしっかり言い、また誘ってほしいことを伝えましょう。

違い⑥:プライドや自己顕示欲

プライドや自己顕示欲が高くて、女性に奢る人もいます。
立場上自分が払うと考える人は頼もしく感じますが、ケチと思われたくないために奢る人もいます。

共通の友人などに、割り勘だったやケチだったなどと言いふらされることを恐れて、お金を出す人もいるでしょう。

違い⑦:裕福に見せたい

お金のあることが男性にとってステータスであると重要視している人が裕福であることを誇示したい心理です。
お金のあることが自慢できる部分なので、女性に限らず奢ることが当たり前と感じています。

奢る男性の好意or下心の見分け方

奢る心理には下心が

まず女性と食事をした時は男性が支払うのが当たり前と感じている人は、下心も特別な好意もない場合があります。
誰に対しても奢っている可能性が高く、普段の発言や行動から判断しましょう。

奢ってくれた男性が好意からなのか下心からの行動なのかの見極め方は、あなたを大切に思っているかどうかを判断することです。
下心だけで奢る男性は、目的を達成するためには相手が嫌がっても気にしません。

帰りが遅くなろうが、明日が早いといっても引き留めてくるでしょう。
長い付き合いを考えていないので、多少の無理強いに遠慮はありません。

真剣な交際を考えている誠実な男性は、好意を感じているあなただけでなく誰に対しても誠実な態度で接します。
お店のスタッフに横柄な態度だったり、見下すような人には注意が必要です。

奢ってくれた男性を次のデートに誘う方法

サラダランチを奢る

特別な好意を持っていなくても、男性が女性に奢ることはあります。
自分のことをどう思っているのかはわからなくても、もう一度会いたいと思うことはあるでしょう。

奢ってくれた男性を次のデートにスマートに誘うにはどうしたらよいでしょうか。

  1. 先日のお礼がしたいといって誘う
  2. 興味のありそうな店を提案する
  3. また食事がしたいとストレートに誘う

方法①:先日のお礼がしたいといって誘う

誘いやすい言葉としては、「先日のお礼をさせてください」というのが最も自然でしょう。
楽しい時間を過ごした上にご馳走になっている訳ですから、感謝を伝えるお礼がしたいと相手を誘ってみましょう

ご馳走してもらったものよりも高価なお返しは、男性のプライドを傷つけてしまいます。
あくまでも軽い食事やお茶程度の誘いのほうが、男性も受け入れやすいでしょう。

方法②:興味のありそうな店を提案する

男性に中には、女性から奢られることに抵抗のある人もいるでしょう。
そんな男性には、興味のありそうな店を提案してみましょう。

日本酒の好きな人なら「レアな日本酒を揃えている店」や甘いものが好きな人ならおすすめのスイーツ店などもよいでしょう。
「友人に教えてもらったので行ってみませんか?」「気になる店があるので付き合ってもらえませんか?」と提案します。

男性の趣味に合ったお店や興味がありそうなレストランなら、誘いを受け入れる可能性は高くなります
相手の好みを1回目のデートで、しっかりつかんでおくことが大切です。

方法③:また食事がしたいとストレートに誘う

男性を気持ちよくデートに誘うテクニックに自信のない人は、素直な気持ちを伝えるのがベストな方法です。
先日はとても楽しかったので、また一緒に食事がしたいとストレートに伝えてください。

男性の話がとても面白かったや勉強になったなど、楽しかったと褒められれば、誰だってうれしく感じます。
「もしかして気があるのかも」と感じ、友人と思っていた二人の関係がそれ以上になる可能性も。

ストレートな言葉は、相手に届きやすいものです。
楽しかったお礼とともに、素直な気持ちを伝えましょう。

奢る人の心理を理解して、好意か下心かを見極めて

奢るならイタリアン

「奢る」という行動の中には、下心や特別な好意がある場合だけでなく、固定観念やプライドから奢るケースも多くみられます。
ただ、嫌いな人にお金を出したいと思う人はいません

奢る相手には、よい感情を持っているのは間違いありません。
恋愛対象でなくても、親しくしたいや日頃のお礼の感情からご馳走してくれる人もいるでしょう。

どんな場合も奢ってもらったことに対し、感謝の気持ちを伝えることは忘れてはいけません。
奢ってもらって当たり前という態度では、自分の値打ちを下げてしまいます。

初対面の男性が奢ってくれた時は、心理を読むのが難しいでしょうが、少なからず好意があるのは確かです。
相手が誠実な人なのか、ただの遊びなのか、しっかり見極めてくださいね。

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ライター
noel編集部

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