自制心の意味とは?自制心がない人の特徴6個&自制心を鍛える方法
自制心が強い人は、男女を問わずかっこいいですね。 自分の欲望や感情を制御・管理できている人は、なかなかいません。 些細なことで怒りをあらわにしたり悔しくて泣いてしまったり、食べすぎ飲みすぎも、自分の欲に負けてしまっている証拠です。 自制心が強い人や弱い人の特徴、自制心を身につける方法をご紹介します。
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「自制心」の意味
自制心とは、自分の欲望や感情を自分で抑えてコントロールする精神的な力です。
自制心がないとゲームを途中でやめられなくなる、スマホで動画を見ているうちに朝になってしまう、などがよくある話です。
欲望だけではなく、自分の感情を自制できない人もいます。
喜怒哀楽の中でも特にエネルギーの高い「怒」は、自制が難しい感情です。
カッとなると前後の見境なく怒鳴りつけたり、思いつくままに相手に吐き出してしまうのも、自制心の欠如です。
普段は自制できていても、疲れているときや判断力が鈍くなっているときに自制心が機能しなくなることもあります。
人間はラクな方に流れやすく、それが生活習慣になり、積み重なって人生になります。
悪いところを自分の意志で軌道修正するのが「自制心」です。
自制心がある人の特徴
自制心が強い人とは、どういう特徴があるのでしょうか?
自制心がある人の特徴をみていきましょう。
- 健康管理ができている
- 金銭管理ができている
- 二度寝しない
- イライラしない
- 時間を守る
- 試験や受験に成功している
自制心がある人の特徴①:健康管理ができている
自制心がある人は、自分の健康管理ができています。
規則正しくバランスの良い食事をして、嗜好品を取り過ぎず暴飲暴食もしません。
ダイエットをする必要のない人がほとんどですが、体重調整も数週間で達成できます。
お酒も自分の適量を知っているので、飲み過ぎて体調を崩したり酔いつぶれるような飲み方をしません。
自分の体を大切に扱い、健康第一の生活を送っています。
自制心がある人の特徴②:金銭管理ができている
自制心がある人は、金銭管理がきちんとできていて、余裕のある人は貯蓄や投資もしています。
身の丈に合った生活をして、光熱費や水道代、食費など、大幅に枠を超えるようなことをしません。
予定外の出費があっても、自制心がある人はそんなときのための備えをしています。
夜中にネットを見ながら「必要ではないけれど、あったら嬉しいもの」をついポチッてしまうことはしません。
自制心がある人の特徴③:二度寝しない
自制心が強い人は朝寝坊、とりわけ二度寝をしません。
二度寝は惰眠の中でも最も魅惑的な睡眠ですが、自制心が強い人は「アラームが鳴ったら起きる」のシンプルな法則で起床します。
逆に自制心がない人はスヌーズ機能を駆使したうえ、二度寝どころか「アラームを消してまた寝る」を繰り返して、結果眠りが浅くなる悪循環。
自制心が一日のスタートの鍵を握っていますよ!
自制心がある人の特徴④:イライラしない
自制心が強い人は、イライラすることがあまりなく精神的に安定しています。
自分で自分を律することができるので、他人の影響を受けにくいのです。
タクシーで渋滞に巻き込まれても「最寄りの駅はどこですか?」と運転手に聞いて、すぐに精算して、地下鉄の駅に徒歩で向かいます。
渋滞のせいにしてイライラせずに、その環境の中で自分ができる解決法を行うのです。
自制心がある人の特徴⑤:時間を守る
自制心が強い人は時間を守り、大切にします。
遅刻しないことはもちろん、仕事の時間管理と優先事項もしっかりしているので、効率よく仕事がこなせます。
「仕事は就業時間内に」と自制できているので、ダラダラと残業することもありません。
時間を守る人は、納期も守ります。
遅刻をしない、待ち合わせの時間を守ることは、自分だけでなく相手の時間も大切にしています。
自制心がある人の特徴⑥:試験や受験に成功している
予備校や資格試験のためのセミナーなど、受験のための対策はいろいろありますが、結局頼りになる方法は「毎日コツコツ勉強すること」これに尽きます。
毎日コツコツ勉強することは、日々自制心との戦いです。
「遊びたい」「恋愛したい」「部活したい」「ゲームしたい」さまざまな誘惑があります。
これを自制して「コツコツ勉強」して受験に合格した人は、強い自制心も育てています。
自制心がない人の特徴
逆に、自制心がない人はどんな特徴があるのでしょうか?
自制心がない人の特徴は、以下です。
- サボリ癖がある
- 借金がある
- 約束を守らない
- 言うことがコロコロ変わる
- 体型がだらしない
- 怒りっぽい
自制心がない人の特徴①:サボリ癖がある
自制心がないと、何でもすぐにサボりたくなります。
自分に甘く責任感がないので、目先の「ラクをしたい」に易々と流されてしまいます。
仕事や学業など向き合わなければならないことよりも、目先の快楽の方が魅力的です。
スマホを見たり間食したり昼寝をしたり、自制心がない人は快楽を選んでしまいます。
快楽を選んだ先にあるものを見据えることができたら良いのですが、なにしろ自制心がないのでそれができません。
自制心がない人の特徴②:借金がある
自制心がない人は借金をしています。
金融機関から借りていなくても「コーヒー代立て替えといて」「あとですぐに返すから」と、気軽に人にお金を出してもらいます。
だったらコーヒーを飲まなければいいのに、自制心がない人はコーヒーを我慢しません。
「あとで返す」と言って踏み倒すことも日常茶飯事です。
また自制心がない人は計画性もなく、お金があるとすぐに使ってしまします。
「今使ったら、あとで困る」という見通しができない残念な人です。
自制心がない人の特徴③:約束を守らない
自制心がない人は、約束を守れません。
「自分を律する」つまり自分との約束すら守れないのですから、他人との約束が守れるわけがありません。
「電話するね」と言っても約束をした自覚は希薄で、すぐに忘れてしまいます。
ずっと前から約束していたスケジュールも、面倒になったり、他の楽しそうな予定があるという理由でドタキャンすることもあります。
自制心がない人の特徴④:言うことがコロコロ変わる
自制心がない人は、毎回言うことがコロコロ変わります。
友達なら「またか」と聞き流しますが、仕事相手だとそういうわけにもいかず、振り回されて混乱してしまいます。
話に一貫性がないのは、自分の感情のままに自制せずに生きているからです。
自制心がない人は思いつきが多く、勢いで言っていることがほとんどです。
自分勝手で気持ちを自制できない人は、機嫌もコロコロ変わるので困ります。
自制心がない人の特徴⑤:体型がだらしない
自制心がない人は生活習慣(特に食生活)がだらしないので、体型もだらしない人が多いです。
好きなものを好きな時に好きなだけ食べ続けると、どうなると思いますか?
手軽に食べやすい高カロリーの食べ物(スナック菓子や菓子パンなど)は、後を引く魔法の味付けになっているので、自制が難しくダラダラと食べ続けてしまいがちです。
食べ続けていると掃除や片付けも後回しになり、生活全般がだらしなくなります。
自制心がない人の特徴⑥:怒りっぽい
自制心がない人はキレやすい特徴があります。
怒りのエネルギーは強いので、カッとなると収拾がつきません。
どんなに穏やかな人でも、日常で怒りを感じることがあります。
湧き上がる感情を抑える必要はありませんが、自制せずに未消化のまま吐き出し相手にぶつけることが問題です。
自制心がない・弱いことによるリスク
自制心がない人はルーズで流されやすいことがわかりました。
では、自制心がない・弱いことによるリスクについてみていきましょう。
リスク①:信用されない
「自制心のない人の特徴」でも述べましたが、約束を守らなかったりその場の空気に流されたりしていると、確実に信用されなくなります。
「お花見に誘ってもどうせドタキャン」「食事に誘っても払わないかもしれない」と思われて、お誘いもかかりません。
信用できない人に仕事を任せようとは誰も思いません。
「遅刻するかもしれない」「書類を紛失するかもしれない」「ミスをしたらどうしよう」と胃が痛くなるからです。
リスク②:カード破産
カード破産に陥った人のほとんどが、自制心のない人です。
収入よりも支出が多い赤字状態なのに「でも必要だから(欲しいから)」という理由で買い物をしてしまいます。
現金がないので、クレジットカードで払います。
カードの限度額を超えると、そこで自制することもなく新たにカードを作って買い物をします。
何枚もカードを作るうちに毎月の支払いも滞り、キャッシングやカードローンに手を出してしまいます。
こうなってしまうと解決法は、カード破産しか残されていません。
リスク③:ギャンブルですってんてん
ギャンブルをすると「脳内麻薬」とも言われるドーパミンが分泌して、興奮状態から幸福感が得られます。
自制心がない人はギャンブルのハラハラドキドキと、この幸福感をその場限りでも味わいたくて、のめりこみます。
負けても「次は取り返すぞ」と再度チャレンジ、勝ったら「次はもっと大きく当てる」と繰り返します。
あるだけのお金をすべてつぎ込んで、結果はすってんてんです。
リスク④:病気が悪化する
持病があったり体調が悪くても、自制心のない人は食べたいものやお酒を我慢できません。
食事制限がある病気で入院しているのに、こっそり食べたり飲んだりしている人がいますね。
治療に専念して病気を治して好きなものを食べればいいのに、自制心が弱い人はその時の欲望に流されてしまいます。
デメリットやその先にあるものよりも、自分の欲を優先させます。
リスク⑤:暴力で解決しようとする
暴力をふるったり、ちらつかせると、たいていの人が黙って従います。(表面上は)
実際には、痛くて怖いことを避けるためにその場をやり過ごしているだけで、解決ではありません。
自制心がない人の中には、すぐに結果を見たいので「とりあえず言うことを聞いたら解決」と暴力に訴える人がいます。
暴力で解決しようとすると暴力で報復する人が現れ、解決に至ることはありません。
リスク⑥:家庭崩壊
結婚していてもパートナー以外の人を好きになってしまうのは、不可抗力です。
問題は浮気や不倫をしたいという欲が出たときに「それをしたら夫婦関係や家族関係が壊れてしまうかもしれない」と踏みとどまることができるかどうかです。
自制心がない人は、踏みとどまれずに不倫に走ってしまいます。
自制心が強い人は、恋心を露にすることなく本当に恋なのか自分を見つめることに専念します。
「不倫=性欲」ですから、性欲を自制できない人は家庭崩壊を招きます。
自制心を鍛える・身につける方法
自制心が欠如していると大変なリスクがありますね。
自制心を鍛える・身につける方法をご紹介します。
- 規則正しい生活
- 「やめる習慣」をひとつ設定する
- To Doリストを活用する
- 「この状況を続けた未来」を想像する
- 無理な我慢をしない
- 誘惑を排除する
- 目的と理由を明確にする
- マインドフルネス瞑想
方法①:規則正しい生活
自制心を身につけるには、規則正しい生活習慣から始めます。
朝、余裕のある時間に起きて(スヌーズ機能は使いません)、夜は十分な睡眠時間がとれる時間を逆算して就寝します。
これだけで良いのです!
バランスの良い食事を三食とるとベターですが、起床と就寝の時間を決めて毎日の習慣にするだけで、すべてが上手く回ります。
方法②:「やめる習慣」をひとつ設定する
なんとなくダラダラと続けてしまっているけれど、日頃から「やめたい」と思っていることを「やめる習慣」にします。
喫煙、甘いお菓子、寝る前のスマホ、朝寝坊、「これをやめたら心地良いだろうな」と思うことを、ひとつだけやめます。
自制心は有限で、一度にたくさん自制すると枯渇してしまいます。
あれもこれも自制するのではなく「このひとつ」に集中して、3週間ほどやめてみてください。
脳は3週間で慣れるので、最初はキツくても3週間経てばラクになりますよ。
方法③:To Doリストを活用する
自制心を身につけるのに有効な方法が「TO DOリスト」です。
「To Doリスト」とは「することリスト」で、その日にすることを手帳やメモ用紙にざっくりと書き出します。
夜寝る前に翌日のTo Doを書き出すと、朝から行動できるのでおすすめです。
「ゴミ出し」「手紙を投函」「午前中打ち合わせ」など、書いたことを片っ端からこなしていきます。
こなした項目をペンで消していくと、達成感も味わえます。
毎日続けることで、着実に自制心が育ちます。
方法④:「この状態を続けた未来」を想像する
夜、ソファでユーチューブを見ながらダラダラ過ごすひとときは最高ですね。
でも自制心なくそれをし続けたらどうなるのか、想像してみてください。
メイクを落とさないと吹き出物ができてしまう、コンタクトレンズを外さないと目が痛くなる、夜更かしをすると朝起きられなくて遅刻する、仕事に支障が出て辛い目に合う…など。
自制せずに今楽しんでいるのはただの現実逃避で、これを続けると不幸な未来が待っています。
できるだけリアルなイメージで想像して、自制心を身につけましょう。
方法⑤:無理な我慢をしない
自制心を身につけるには長期的な展望が必要で、無理な我慢は禁物です。
急激なダイエットでリバウンドしたり、極端な節約をし過ぎた反動で衝動買いや爆買いをしてしまう人がいます。
無理なストレスは爆発して体調やメンタルを崩すだけではなく、挫折して自制心をさらに弱くしてしまいます。
いきなり自分を抑えつける方法ではなく、毎日コツコツと続けましょう。
方法⑥:誘惑を排除する
有名な「マシュマロ実験」を知っていますか?
机の上にマシュマロを置いて、子供たちに「大人が帰るまでに食べては駄目」と言って大人が部屋を出て様子を見るテストです。
マシュマロ実験
食べなかった子供は1/3で、目をそらしたり後ろを向いたり、マシュマロから気を逸らせようと努力していました。
自制心を身につけるには、自分の欲を上手に紛らわせたり誘惑を排除することが有効です。
方法⑦:目的と理由を明確にする
強い自制心を持って決行しても、途中で目的を見失ってしまうことがあります。
例えば登山をしている道中で「どうしてこんなキツいことしているんだろう」と思うように。
何かをやり遂げる際に必ず遭遇するので、最初に目的と理由(きっかけ)を明確にイメージしておくことが大切です。
目的は「山頂で淹れたてのコーヒーを飲むこと」で、きっかけは「山の斜面の様々なデコボコ道を歩いて、全身の筋肉をあらゆる角度で使い倒してみたかったから」などです。
「キツくてやめたい」と思った時に「全身の筋肉にアクセスしてるから当然だな」と思い出し、コーヒーを目指して自制心を奮い立たせることができます。
方法⑧:マインドフルネス瞑想をする
海外で脳のトレーニングとして社員教育に取り入れられているマインドフルネス瞑想は、自制心を養うと評判です。
脳の前頭葉は感情や不安のコントロールや判断を司り、マインドフルネス瞑想はこの前頭葉を鍛えます。
前頭葉を鍛えると自制心が強くなり、集中力や判断力もアップします。
アンチエイジング効果も検証されているので、良いことだらけです。
人間だけがもつ「自制心」で、なりたい自分になる!
自制心は人間だけに与えられた賜物で、成長とともに養われます。
したくないことはせず、好きなことだけを本能の赴くままに生きる人もいます。
せっかく人間が与えられた「自制心」ですから、活用しない手はないですよね。
自分でも「自制したい」と思うことは今日から自分でルールを決めて、なりたい自分に近づきましょう。
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