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「許嫁」の意味・読み方

意味

現代的な言い方をすると、幼少期に本人たちの意志に関わらずお互いの両親、または親の代わりの者が合意して結婚の約束をする事だそうです。そして、その約束を結んだ婚約者ともいわれています。

許嫁という言葉には、結婚を当人以外が決めるといったニュアンスがあります。特に女性に対して使用される事が多いそうです。

昔の文化では、男性が結婚を約束した相手の女性の名前を知る事は、その女性を占拠出来るといった意味合いがあったのです。許嫁という言葉は当て字で作成された文字だそうで「言い名付く」という言葉が元だそうです。

簡単に言うと親が将来の結婚相手を決めるという意味なのです。
参考:wikipedia

読み方

「いいなずけ」「いいなづけ」と読みます。許嫁の嫁が結婚の婚になる事もありますが同じ意味の漢字です。「きょこん」と読む場合もあるそうです。

許嫁の決まり方や存在を知るタイミング

手を繋ぐカップル

決まり方

上記で簡単にご紹介しましたが、本人同士がまだ幼少期の段階で両親や親代わりの方が、お互い合意の元で決まるそうです。この合意には本人たちの意志は関係されていないのです。

幼い時に結婚相手がすでに決まっていると思うと、ちょっと恋愛に対して楽しみがないと考えてしまいますよね。ただ、考え方によっては漫画などで許嫁の風習を見たりして影響を受けている人だと、少し憧れがあるのかもしれません。

知るタイミング

基本的にいつ教えられるかは決まってないそうです。大人に近づけば近づく中で自然と恋をして好きな人が出来てる可能性があるので、もしかするともっと子供の時に教えられる場合もあります。

その為教えられる年代によっては、感じ方や考え方が全く変わってくるのかもしれません。年頃の年齢の時に教えられても受け入れられないかもしれないですし、好きな人が居るのに全く知らない人と結婚しなくてはならないと知らされたら迷惑に思ってしまいますよね。

逆にもっと幼い時だと、あまり違和感なく受け入れてくれるかもしれない可能性もあるのです。

許嫁が当たり前だった時代

室町時代辺りの頃から、武士の家庭間で行われた男性主体で決まられた婚姻の形で、本人たちの意思に関係なく取り行われていったそうです。夫婦間でしっかり話し合いがあったのではなく、お互いの父親同士で決めていったという感じです。

そして戦が当たり前の戦乱の世界で政略的に行われていたのです。政治や権力の為に子供を利用して政略結婚をさせていたという事になります。

この時代に許嫁として嫁いでいった女性の意志は全く関係なかったので、この結婚によって辛く悲しい思いをしまった歴史上の女性は多数存在しています。

許嫁が減った背景

背景①:個人の意思が尊重されるようになった

昔は家柄などを重視していたので個人の意思を尊重される事はありませんでした。しかし時代が進むにつれ様々な海外文化を取り入れていき今の時代に近づいてきた事によって、男女平等という考えが広まり、個人の考え方や権利を確立出来るようになってきたのです。

その為、親の権利を使って1人の人の自由や考え方を奪ってしまうようなやり方で結婚相手を決めてしまう考えは無くなってきました。今の時代では自分がどうやって生きていくか決められるのが当たり前ですが、昔はそういう事が出来ない場合が多かったのです。

時代が変化していったという事が最も大きいのかもしれません。

背景②:周囲との関係が薄くなってきた

許嫁を決める際、社会的な立場が関係していたのですが、現代ではそういった社会的な立場を考える為に政略的な結婚をするといった考えが少なのです。子供を利用して社会的な立場を良くしてもらおうと昔は考えられていたという事ですね。

しかし時代が進むにつれて、社会的な関係を気にして生きていくという事が少なくなってきたのです。例えば引越しした際転居先の近所の方に挨拶をしたりしていましたが、今ではそういった挨拶をされる方はめっきり減ってしまいました。

このように周りとの結びつきが薄くなっていけば、周囲との関係を保つために行われていた許嫁という習慣は自然と無くなっていってしまうのかもしれません。

最近では「許嫁=婚約者」?

結婚指輪

許嫁は今の時代の意味では、結婚を約束した相手という意味で言われています。なので許嫁イコール婚約者になります。今の時代では婚約者の事を許嫁と呼ぶ事もとても少なくなっているのです。

今では親に決められた結婚相手は婚約者の事を指します。 最近では自分が結婚すると決めた婚約をした人を婚約者といい、親に決められた結婚相手を許嫁というように分けて呼ぶようになっています。

許嫁との結婚は絶対?

あなたが仮に両親からこの人が許嫁だから、この人と結婚しなさいと言われた場合のお話です。簡単に言うと許嫁と結婚しなくてはならないという法的な決まり事は絶対ないので、本当に嫌だったら結婚しなくても構いません

なので拒否する事が出来ます。ただ、そういう状況になってしまった場合、親も簡単には譲歩してくれないと思いますので、絶対に拒否をするという強い意志を持っていかなくてはならないでしょう。

今の時代、法律によって個人の権利が認められている中で決められた相手と結婚しなくてはならないというのはおかしい事ですよね。その為、必ず許嫁と結婚しないといけないという事はないという事です。

許嫁との結婚に悩む時、大切にすべきものは?

幸せそうなカップル

①:親の気持ち

一度親の気持ちを考えてみます。ここまで自分が成長してきたのは親が大切に育ててくれたお陰なので、感謝の気持ちは当然ながら持っているでしょう。

人によっては親の気持ちを一番に考えたいという人でしたら、許嫁と結婚をすると決めるかもしれません。許嫁を決める事で、この人と結婚してくれれば自分の娘は幸せになれるのではないかという親の本音があるのでしょう。

自分の気持ちより親の気持ちに答えたいと思っているのであれば許嫁との結婚する事も考えていく事が出来ます。

②:許嫁の気持ち

許嫁と結婚となると必ず相手は居ます。その為、許嫁の気持ちも考えてあげないといけません。

相手方の家庭環境によりますが、誰とも結婚したくないのに家が厳しく逆らえないのでという可能性もあるかもしれませんし、逆に自分と結婚し結ばれる事をとても楽しみにしている方かもしれません。なので自分に許嫁の事を考える余裕があるのであれば相手の気持ちを考えたほうが良いですね。

ただ、本当に無理で拒否したいという事でしたら、考える必要性はないでしょう。

③:自分が今好きな人の気持ち

これは仮に、今お付き合いされている人が居たり、好意を持っている人が居る場合の話になります。すでに許嫁が決まっていた場合、一番考えなくてはいけないのは、付き合っている方、気持ちを伝えていない好きな人に対しての気持ちです。

そういった方が居る状態で勝手に決められても納得できないでしょう。好きな人が居るから拒否したいと思う人が居れば、家族や周りの環境の事を考えて好きな人を諦めて許嫁との結婚を選ぶ人が居るかもしれません。

いずれにしても、お付き合いしている人が居るのなら相談する事が一番でしょう。とても心配させてしまうからと相談したくないのであればそれでも構いません。

ただ、お付き合いされているのであれば打ち明け相談してもらった方が付き合っている方側としては嬉しいはずです。思っている相手が居るのでしたら自分の判断だけで決められる事ではありませんので、辛いかもしれませんが正直に打ち明ける覚悟も必要でしょう。

④:自分の気持ち

本当に一番大切なのは自分がどうしたいかという自分の気持ちになります。上記でお話ししました、今お付き合いしている大切な人がいるかもしれません。

お付き合いしている方の事も踏まえて、自分の気持ちを大切にするのか、それ以上にある親に対する気持ちを取るのか、大変難しい決断をしなくてはいけないかもしれませんが、じっくりと考えた上で決断しなくてはなりません。それでも一番大切なのは、自分の気持ちなので親がいくら大切でもその全てを受け入れる必要は全くないのです。

自分の人生は自分で歩いてるのであって、親の人生を歩く必要はありません。自分の人生は自分自身で歩んでいき幸せになっていっていいのです

なので本当に嫌という事でしたらはっきりと自分の気持ちを伝えないといけません。

許嫁の風習は無くなってきてる

許嫁の習慣は時代の流れと共にどんどん減ってきています。昔戦や権力争いが当たり前だった時代に許嫁として結婚をして幸せになった方も居ましたが、残念ながら不運に巻き込まれてしまった歴史上の女性は少なくありません。

今の時代、個人の考えや気持ちを主張出来るので結婚の相手を勝手に決められるといった事は少ないでしょう。自分に本当に大切な人が居るのでしたらその方の気持ち、許嫁の気持ち、親の気持ち、そして自分の気持ちを一番大切にしていきたいですね。

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ライター
noel編集部

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