皮肉屋とは?皮肉っぽい人の特徴や対処法と性格を改善する方法
どんなコミュニティにも必ず1人はいる、と言われる「皮肉屋」と呼ばれる人たち。 老若男女を問わず、そのシニカルな物言いにぐさっと心をえぐられたり、傷つけられたりしたと言う人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は皮肉屋が皮肉屋たる由縁や性格の特徴、さらに対処法や改善法をご紹介します。
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「皮肉屋」とは?
一般に言われる「皮肉屋」とは、冷笑を浮かべながらシニカルな物言いをする人という意味で使われることが大半です。
口にする言葉の1つ1つは真実ではあっても言わずもがなのことが多く、言われた側にとっては心にグサリと突き立てられるような言葉であることがしばしば。
そのため、老若男女を問わず皮肉屋と呼ばれる人は積極的に嫌われるということはなくても、大方の人から敬遠され煙たがられる存在であることが多い傾向にあります。
皮肉屋な人の特徴・心理
では皮肉屋と言われる人にはどういった特徴や心理があるのでしょうか。
以下10の特徴・心理例を列挙します。
- 何事も斜に構える
- 本当のことを言っているだけだとうそぶく
- 人に煙たがられても気にならない
- ディスると皮肉の差がわからない
- 妬みが深い
- 自分の境遇に満足していない
- 自己承認欲求が強い
- 友達が少ない
- 空気を読まない
- 自己評価が高い
①:何事も斜に構える
皮肉を口にする人の中には、苦言を敢えて言ったり、言いにくいことをズバッと言う自分ってカッコいいと思って、ワザと何事に対しても斜に構えたがる人もいます。
そのほとんどは単なるポーズで、別に正義感に燃えているワケでもなければ、憎まれ役を買って出ているワケでもない見せ掛けの皮肉屋なので、深く関わり合いにならないのが一番です。
②:本当のことを言っているだけだとうそぶく
皮肉屋を自認する人の多くが、その行動を非難されても自分は悪くない、自分は本当のことを言っているだけだとうそぶく傾向にあります。
例え本当のことであっても、世の中にはわざわざ口に出すべきではないことはいくらでもある、ということはたいていの人が承知していることです。
しかし皮肉屋の多くは、そうした言わずもがなのことであってもそれが真実でありさえすればどれだけ年月がたとうが相手がとうに埋め合わせをしていようがおかまいなしの振る舞いをしがちです。
③:人に煙たがられても気にならない
皮肉屋の中には周囲の人間から疎ましがられたり、嫌われたりしていることを自分は周囲の人間に一目置かれていると勘違いしている人もいます。
そのため周囲の人間に避けられたり、煙たがられても「自分に対して恐れ多くて近寄りがたいのだな」と自分都合で解釈して悦に入る人も少なくありません。
④:ディスると皮肉の差がわからない
本来の皮肉はチクリと相手にスマートに釘をさすことを指すことも多いのですが、皮肉屋と軽蔑される人の中には皮肉とディスるの境がわからない人もいます。
こうした人の口にする皮肉は遠まわしの嫌味などではなく、そのものズバリのえげつないものが多く、なお嫌われる原因になることが大半です。
⑤:妬みが深い
皮肉ばかり言う人には嫉妬心や妬みが強く、自分より優れた相手や恵まれた環境にある人に対する嫌がらせとして当てこすりを言う人も多く含まれます。
こうしたジェラシーの心に裏打ちされた皮肉は、言われた相手を傷つけるためだけに口にすることも多く、中には嘘や虚偽に限りなく近いものやいわれのない濡れ衣に近いものまであることも。
また妬みから皮肉を言う人には自分が相手に皮肉を言うことを親切心からのアドバイスと自分に都合のいいように解釈し正当化する人も多いため、なかなか皮肉を言うのをやめずしつこい振る舞いにでる傾向も強くあります。
⑥:自分の境遇に満足していない
皮肉を言う人の中には自分の現在の環境に満足しておらず、その欲求不満からくる八つ当たりとして、周囲に皮肉を撒き散らす人もいます。
こうしたこじらせ系の皮肉屋は老若男女を問わず自分の身近にいる人に対して、甘えの気持ちも手伝ってか皮肉を浴びせまくることもしばしば。
夫婦間や親子間でこうした甘えの構図から来る皮肉を続けたあげくに関係が破綻してしまうことも珍しくはありません。
⑦:自己承認欲求が強い
皮肉ばかり言う人には強い自己承認欲求の裏返しとして憎まれ口をきくという人もいます。
つまりその他大勢扱いされることがガマンならず、自分という人間の存在をアピールしたいがために皮肉を言って周囲からの注目を浴びたいというわけです。
こうした自己承認欲求の強い皮肉屋の中には、その欲求を満たし、なおかつ正当化するためになんらかのミスや法に触れるようなことをした人に対して必要以上に苛烈な非難を浴びせることがあります。
⑧:友達が少ない
何かというと皮肉ばかり言う人と一緒にいたいという人は稀なもの。
皮肉屋と言われる人の多くは、ほとんど友達を持たず、集団行動などからも一歩引いた立ち位置にいることが多くあります。
中にはそうしたぼっち状態であることを人に憐れまれたり同情されたりすることに自尊心が耐えられないため、周囲に毒を吐くように皮肉をぶつけることで距離を保っているこじれた自我の持ち主も少なくありません。
⑨:空気を読まない
皮肉をズケズケ言う、というのは普通の人にとっては勇気のいるものです。
何故なら皮肉は相手を傷つけることがわかっている言葉、本来なら言われた相手の心にダメージを与えるとわかっていながらそれをぶつけることができる神経の持ち主とみなされても構わないという覚悟がなければできない行為です。
それを幾度となく繰り返し繰り返し口に出来る皮肉屋は、ある意味では場の空気を読まず、相手の気持ちも斟酌しない鉄のハートの持ち主と言えるでしょう。
⑩:自己評価が高い
皮肉ばかり口にする人の多くに自己評価が非常に高く、周囲が自分に見合った評価を与えてくれていないという不満の捌け口を常に探しているという特徴が見られます。
相手にとってグサッと来る言葉というのは、たいてい大きなインパクトのある言葉。
それを敢えて乱発することで、自分に注目を集めたい、ひいては自分に対する評価を再認識させたいという無意識の表れが皮肉を言うという行動となっているのです。
皮肉屋な人への対処法
では、皮肉屋な人への有効な対処法とはどんなものでしょうか。
以下、6つの対処方法を列挙します。
- まともに取り合わない
- のらりくらりと対応する
- 笑い飛ばす
- 反面教師と見なす
- 同じリアクションを返す
- 過剰に褒め称えてみせる
対処法①:まともに取り合わない
皮肉屋と言われる人の中には皮肉をあえて口にすることで相手を狼狽させたり、まごつかせたりすることに快感を覚えるような底意地の悪い人も含まれます。
そうした皮肉屋の言うことをいちいちまともに取り合っていたのではまさに相手の思うツボ。
どんなに耳に痛いことを言ってきても「どこ吹く風か」と思って相手にしないのが一番の鉄則です。
対処法②:のらりくらりと対応する
皮肉屋の中には自分が口にした言葉で、言われた側がダメージを受けた様を見てほくそ笑む人もいます。
こうしたタイプの皮肉屋に対しては、何を言われてものらりくらりとかわすのがおススメ。
こちらが気に病んでいるような様子を見せれば、ますます調子に乗ってくる危険性があるので、うつむいたり避けたりせず、あくまで薄いリアクションで受け流しておくことです。
対処法③:笑い飛ばす
皮肉屋の中にはこちらの神経を逆なでするような物言いをして、逆上させようというタチの悪いタイプの人もいます。
そうした相手に対して、いちいち皮肉に反応していきりたっていたのではまさに火に油をそそぐようなもの。
へらへらと半笑いしてスルーしておくのも1つの方法です。
対処法④:反面教師と見なす
皮肉屋がこちらに始終絡んでくるというのであれば、自分に対してなんらかの嫉妬心を抱いていて、皮肉を言うことで自分の溜飲を下げようという魂胆がある場合も考えられます。
そうしたこじらせ系の皮肉屋を相手にしていたのでは、こちらの心身共にムダに疲れるだけ。
相手が何か言って寄越す時はこんな風になったら周囲の人から嫌われるという生きた見本ぐらいに思っておけば正解です。
対処法⑤: 同じリアクションを返す
いくらこちらが大人として相手の皮肉を受け流そうとしても、執拗に自分と関わりをもとうとしてくるのであれば、その都度その都度相手と同じリアクションを返すという手も有効です。
具体的には相手が「あなたも○○したなんて、スゴイ人よね」と言ってくれば「それを毎回言ってくるアナタもスゴイ人よね」と返す。
「身の程知らずのあなたのためでしょ」と言うのなら「身の程知らずしか相手してくれそうにないから絡んでくるのはあなたでしょ」と返すなど、相手の言葉尻をとらえてオウム返しに徹するのがコツ。
いい加減うんざりして離れていってくれればラッキーです。
対処法⑥:過剰に褒め称えてみせる
皮肉を浴びせてくる相手が目上など、こちらが言い負かすと後が怖いタイプの皮肉屋の場合は逆に誉めて誉めて誉め殺すというのも有効な対処法です。
例えば「どうしてそんなに何回も同じミスをするのかしらね」などと些細なミスをネチネチ指摘されたら、「毎回毎回こんな小さなミスまで見逃さずにチェックしていただけて本当に助かります、有難うございます」と大げさなほど感謝してみせるのがコツ。
さらに周囲の人にも聞こえるように「私の仕事全てのすみずみまで毎回気にとめていただいて感謝の言葉もありません」「自分のお仕事も大変なのに、私の過去のミスまで全て把握していただいて照らし合わせてくださるなんて本当にスゴイです」とオーバーアクションで相手を誉めちぎること。
誉められていい気になって引っ込んでくれればそれに越したことはありませんし、誉め殺されていると気付いて皮肉屋の方がカッとなったらそれもチャンス。
「こんなに感謝しているのにどうして怒るんですか、どうか許してください」とダメ押ししておけば周囲をこちらの味方につけるのもカンタンです。
皮肉屋な性格を改善する方法
では、皮肉屋な性格を改善する手立てとしてはどんな手立てがあるでしょうか。
以下主な6つの手立てをご紹介します。
- 口を開く前に一呼吸置く
- 「言われる立場」を想像する
- 自分は自分と割り切る
- 正義感と憂さ晴らしを切り離す
- 別な言い方を考えてみる
- 空気を読む努力をする
方法①:口を開く前に一呼吸置く
自分ではとりたてて自覚はないけれども、何かと言うと皮肉を口にすると非難されることが多いという皮肉屋タイプの人は、他人に対して何か意見を言う前にまず一呼吸置くようにしてみるのも1つの方法です。
実際に口に出して相手に伝えてしまう前に言おうとしていたことを心の中でシュミレーションしてみれば自分が思っていた以上にキツく聞こえたり、皮肉っぽく響いたりすることに気付けることもあります。
また、一呼吸おいている間に周囲の誰かが同じようなことを発言したことで、自分が皮肉屋だと皆に見られてしまうようなことを口にしなくて済む効果も期待できます。
方法②:「言われる立場」を想像する
実際の会話だけでなく、LINEなどのSNSのやり取りでも皮肉屋だと指摘されたり、疎まれたりしている場合は、1度自分が言う立場ではなく皮肉を言われる立場に立たされることをイメージトレーニングしてみるのもおススメです。
例えば自分が過去に書き込んだやり取りに関して、「ホント皮肉屋だよね」と言われたことがある場合は、そのやりとりの前後を遡ってチェックしてみるのは有効な改善法です。
会話の流れの中で、「言われる立場」に自分を置き換えてみたときに初めて、皮肉屋と指摘された自分の発言がどれだけキツいインパクトをもたらすかに気付けるということもあります。
方法③:自分は自分と割り切る
色々自分なりに皮肉屋だといわれることに対しての行動や言動を振り返ってチェックしてみたにも関わらず、コレといった皮肉屋と指摘される原因になるようなことがなかった場合は、自分は自分と割り切ることも必要です。
人間の評価はまさに人によってマチマチなもの。
ある人から見れば優しくて思いやりのあると評される人が、他の人から見れば優柔不断でおせっかいな人と見られることもよくあることです。
こちらのことを皮肉屋と決め付けた相手が不特定多数というのでなければ、少数派の意見としてスルーするのもアリです。
方法④:正義感と憂さ晴らしを切り離す
皮肉屋と言われる人の中には誰かが何かミスをしたり、間違ったことをしたりした時にまるで鬼の首でもとったかのように容赦なく該当のミスや間違いを指摘する人がいます。
確かにそれがミスや違反行為などであったとしても、度が過ぎた糾弾は、正義感にかこつけた憂さ晴らしにしか見えないことも。
自警団でも、裁判官でもないのですから、自分の周囲の人がミスや法に抵触するような行為をしたとしても、それをやたらと声高に指摘したり、いつまでもネチネチと責め立てたりしないことです。
方法⑤:別な言い方を考えてみる
世の中には同じことを言っても皮肉屋でおせっかい、と思われる人と、言いにくいことも指摘してくれる大きな器の人と言われる人の2つがあります。
この2つの差を生み出す大きな理由の1つが普段の行いと言い方の違いです。
例えば普段ウソばかり言っていた少年がオオカミが来たといっても信用されなかった童話のように、普段からずっと皮肉ばかり言っている皮肉屋がたまに正論を言ったとしても周囲からは正しく評価されません。
また同じことを伝えるにしても、公衆の面前で指摘して恥をかかせるのと、内輪でピシっと伝えるのとでは相手の受け止め方に違いが出て当然です。
同じことをしているのに皮肉屋と言われる自分と評価が大きく分かれる、という人が身近にいる場合は、こうした点を1度キチンと振り返って見ましょう。
方法⑥:空気を読む努力をする
皮肉屋と揶揄される人の多くが空気を読まずにズケズケと言いたいことだけを言ってしまあのは衆目一致するところです。
逆に言えばその場その場の空気を読んで言うべきことと言うべきでないことを瞬時に判断する能力が身につけば皮肉屋と揶揄されることも格段に減少させられます。
そこで皮肉屋という汚名を返上したいのなら、何かを言う前にまず周囲の人々の顔色や、その場の雰囲気を1度確認するクセをつけることが大切。
TPOを踏まえた発言なら、単なる皮肉屋と評されることもなくなるはずです。
皮肉屋の本質を知れば対処も容易に
口を開けば皮肉ばかりを言う皮肉屋も一皮向けば自身のコンプレックスに悩む人も多いもの。
そうした皮肉屋の性格の原因や本質をキチンと知ることで、上手な対処法も自然と身につけることができます。
さらには当の自分自身が皮肉屋の性格で悩んでいるというときの改善方法にもつなげられることも。
いやなこと、避けたいことからも目をそらさず何事も前向きに対処していけるようになりたいですね。
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