別居婚のメリットとデメリット!子供や住民票の手続きQ&Aを解説
結婚の形も様々です。 その中でも別々に暮らす別居婚も増えてきています。 夫婦が別々に暮らしているスタイルで、縛られることなく自分らしく過ごせるのでこのスタイルの結婚形式を選ぶ夫婦も多いのです。 そこで、別居婚の良いところ、別居婚のおすすめ出来ない点、別居婚を始める際に決めておくべきことなどを見ていきましょう。
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「別居婚」とは?
意味
別居婚とは、婚姻届を提出していて戸籍は1つになっていますが、一つ屋根の下に暮らしていない形の結婚を意味します。
法律上、夫婦ですが一緒に住んでいないということです。
例えば、同じマンション内に2つ部屋を借りて住んだり、近所に別々に住んだり、単身赴任の形で遠い場所に住んでいる場合もあります。
スタイル
別居婚と言っても様々なスタイルが存在します。
例えば、同じマンションに住んでいながら各々部屋を借りて生活する。
また、近所に各々の家を構えている。
戸建の家には妻子が住んでいて夫は単身赴任しているなどです。
そして、週末にどちらかの家で過ごす、夕食だけ一緒に食べる、月一回だけ会うなど夫婦によって異なります。
夫婦が別居婚を選択する理由
夫婦が別居婚をするのはどのような理由があるのかみていきましょう。
- それぞれ仕事を持っている
- 生活ペースが違う
- 在宅で仕事をしている
- 家庭の事情
具体的に理由を見ていきましょう。
理由①:それぞれ仕事を持っている
夫婦とも働いていて、平日は仕事に集中したり、無駄な労力を省くために別々に暮らしています。
お互い仕事が忙しいと家事もできませんし、帰宅時間も遅くなります。
また、出張も多く家になかなか帰ってこられません。
そういう夫婦の場合、生活スタイルも違うので平日に一緒にご飯を食べたりすることも難しいでしょう。
そうなれば平日は仕事に没頭して、週末や休日だけ一緒に暮らすと言うスタイルを取ります。
別居婚することで女性にとって家事の負担もありませんし、夜遅くなったり、朝早く出かけたりして、お互いに気を使う事も迷惑をかけることもありません。
理由②:生活ペースが違う
子供がいたりすると、夫が昼夜逆転の仕事をしていると一緒に生活するのが難しいでしょう。
朝早く仕事から帰ってきた時に、子供が起床する時間であれば、夫も静かに寝ることができません。
逆に、子供が起きている時、夫が起きている時に奥さんが世話をしていては、一日中休む時間がなくなります。
そういう生活ペースが全く違っている時に別居婚という形を取るでしょう。
理由③:在宅で仕事をしている
夫や妻のどちらか、または両方、家で仕事をしている夫婦は別居婚を選択します。
例えば、マンガや小説を書く仕事をしている、在宅でウェブデザイナーの仕事をしているなどです。
自宅に仕事ができる専用の部屋があればよいですが、なければ子供がいたりすると集中できないでしょう。
そういう場合、別に仕事場を借りて生活することになります。
理由④:家庭の事情
中には家庭の事情で別々に暮らす場合もあります。
どちらかの親が病気で介護していて実家に住んでいる、子供が志望校に受験するために、その校区に住んでいる、夫が転勤になったが子供が転校すると不具合が起こるので別に暮らしているなどです。
その場合、同居婚から別居婚に変化したと言えるでしょう。
別居婚のメリット
メリット①:自由に過ごせる
別居婚の一番のメリットはお互いが自由に暮らせることでしょう。
例えば、週末だけ一緒に過ごすスタイルの別居婚ならば、平日の仕事以外の時間は自由に使えます。
仕事で遅くなっても気を遣わなくてすみますし、友達と飲みに行ったり遊びに行ったりするのも自由です。
特に、女性は夫の為に家事をしなくても良いので負担が減るでしょう。
また、夫婦で暮らす煩わしさからも解放されます。
テレビのチャンネルを争ったり、お風呂の順番を待ったりという細かいことですが、そういったストレスがありません。
メリット②:仕事に集中できる
仕事で遅くなったり、朝早く出かけたりするのに気をつかわずに済みます。
一緒に住んでいるとご飯を作ってくれているから早く帰らなくてはと考えたり、遅く帰ると起こしてしまったりと色々考えなくてはいけないでしょう。
しかし、そういった余計な心配事がなくなるので仕事だけに集中できます。
特に、在宅で仕事をしている人は、雑音に悩まされることなく仕事が捗るでしょう。
また、夫が家で仕事をしていると掃除機をかけたら邪魔をするのではないかという心配も必要ですが別宅なら考えなくて良いので楽です。
メリット③:新鮮さが保てる
恋人同士のようにいつまでも新鮮な関係でいられます。
毎日顔を合わせていれば衝突する回数も増えますし、嫌な部分も目についてきます。
しかし、週末や月一回程度ならば、お互いその時間は喧嘩しないで過ごそうと努力するので、恋人関係のまま仲の良い夫婦が築けるでしょう。
また、平日に仕事を頑張っている時に、週末には会えるという楽しみも出てきます。
そして、会う時には少しおしゃれをしたり、デートに出掛けたりと所帯じみた夫婦にはならないでしょう。
メリット④:冷静になれる
夫婦で暮らしているとイライラすることも出てきます。
そのため、喧嘩が多くなったり、不満が募って離婚を考えたりするでしょう。
しかし、別居婚は一定の期間離れて暮らすので冷静に相手を見ることが出来ます。
例え喧嘩しても、離れれば頭を冷やす機会になり、次に会った時には仲直りしようとします。
つまり、付かず離れずの仲が夫婦にとって丁度良い距離になっています。
別居婚のデメリット
デメリット①:費用がかかる
別居婚は一緒に暮らす夫婦よりも費用が余分にかかります。
特に、住居費は単純に2倍になることもあるので、出費が増えるでしょう。
また、別々に食事を取ったり、それぞれ公共料金も発生したりするので、同居するよりもかなりの経費がかかります。
また、遠くに別の家を構えている場合は、会いに行く旅費もかさむでしょう。
デメリット②:浮気の可能性が高まる
別居婚は自由であるために、お互いのプライバシーが見にくくなります。
一緒に暮していれば気付くことが別居婚だからわからないこともあるのです。
例えば、部屋に女性を入れていてもわからないですし、おしゃれをして出かけていてもばれないでしょう。
そのため、浮気から本気になってしまう可能性も高くなります。
すなわち、浮気をしやすい環境と言えるでしょう。
デメリット③:子供が寂しがる
夫婦二人の別居婚なら良いですが、子供がいる場合、子供が寂しい思いをするでしょう。
毎日、お父さん、お母さんに会いたくても週末しか会えないとなると、寂しいと感じる子供もいます。
また、幼いころはどうして一緒に住んでいないのかを疑問に思う事もあります。
デメリット④:同居できなくなる
別居婚が夫婦の理想であれば、この先同居するのは難しくなるかもしれません。
仕事に集中できて自由も満喫できて、その形が夫婦にとってベストならば同居した途端、うまくいかない可能性も出てきます。
もし、どちらかが病気になった、転職したなどで別居婚の必要性がなくなった時に夫婦としてやっていけるか心配になるでしょう。
別居婚に必要な手続きは?
結婚の手続きは済ましてあるので、別居婚に対して特別な手続きは必要ありません。
住民票は、別々する方法、一緒にする方法を選べばよいのです。
もし、住民票を別々にしてそれぞれが世帯主になる場合は、国民健康保険などの保険料も変わってきます。
しかし、住民票を同であれば、普通の夫婦と同様、世帯主も一人でスムーズでしょう。
法律上は夫婦には同居の義務というものが発生しますが、強制力がないので罰則などはありません。
別居婚をはじめるときに決めること
住む場所
初めから別居婚をする場合は、二人分の住む場所を確保しなくてはなりません。
職場から近い所にするのか、実家に近いところにするのか話し合いが必要でしょう。
また、それぞれ住むところを借りるとなると、それなりの費用も計算しておいた方が良いでしょう。
特に場所にこだわらなければ同じマンション内なら便利です。
生活費
夫婦なので生活費を一緒にしようというならば、よく話し合った方が良いでしょう。
家賃や食費、その他生活にかかるお金は、その人の生活スタイルによって異なります。
その額があまりにも違ってくると揉め事の原因になります。
お互い働いていてそれぞれが払うならば、週末に会う為の費用は折半するなどしましょう。
何も決めずにやっていると、後々お金の事なのでもめることになるからです。
子供のこと
子供がいるならばどちらとメインで暮らすかを考える必要があるでしょう。
または、別居婚をしておいて、子供が出来たら同居するという夫婦もいます。
子供は小さい時にはなかなかお父さんとお母さんが別々に暮らしていることが理解できないので、納得いくように説明する必要も出てくるでしょう。
子供が混乱しないように夫婦で話し合いましょう。
会う間隔
週末のみ会うのか、夕食は一緒に食べるのかなどのルールを決めておきましょう。
また、会わなくても必ず一日一回連絡する、電話で話すなど、別居婚だからこそ、コミュニケーションを大切にしましょう。
別居婚をやめるベストなタイミング
夫婦の形にはその夫婦にあったスタイルがあるでしょう。
そのため、別居婚だからこうしなくてはいけないという決まりはありません。
期間限定の別居婚でも良いですし、一生別居婚でも構いません。
ただ、いつか一緒に暮らしたいと考えているならば、その時期はある程度決めておいた方がスムーズです。
一番わかりやすいのは子供が出来たタイミングでしょう。
別居婚の場合、子供が出来るとどちらか一方と暮らすことになります。
そのことが子供にとって何らかの影響を受けることを考えましょう。
別居婚の離婚率は高い?
同居であっても別居婚であっても、離婚は夫婦間の問題なのであまり関係ないといってよいでしょう。
夫婦にとって別居婚が合っているならばその方が上手く行きますし、同居が合っているなら別居婚すると上手くいきません。
つまり、夫婦にとってどのような結婚生活がしっくりくるかということが大切です。
別居婚にならざる得ない場合もあるので、そうなった時でも夫婦が上手くいくように努力すれば離婚は回避できるでしょう。
別居婚というスタイルに捉われない
結婚したから同居しなくてはいけない、別居婚をしたいから別々に住むということに捉われないようにしましょう。
夫婦は営んでいくうちに、こういうスタイルが合っているというものが見えてくることもあります。
そのため、同居していても、途中から別居婚にしてうまくいく夫婦もいますし、初めから別居婚を選んでストレスなく夫婦関係を気付く人もいるでしょう。
それぞれの夫婦がそれぞれの自分達にあった結婚スタイルを見つけることが大切です。
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