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しぐさで見抜く!行動心理学とは?

行動心理学のしぐらとカップル

人は、嘘をつける動物です。
もっといえば、大人になれば「本音」と「建て前」で生きているところさえあります。
意識して嘘をつくこともありますが、時には、無意識につくこともあります。

人は、本当の気持ちを知ろうとします。
とくに相手に恋愛感情を持ったとき、その人のオモテの顔のベールをはがして、本当の心を知りたくなるものです。

では、どうすれば、人の本当の気持ちや心理を知ることができるのでしょうか。
それは相手のしぐさから、心を探ることです。

動作やしぐさ、表情の変化から、本人が表しているものとは別の本当の心を探ること、それが行動心理学なのです。

たとえば、怒りを相手に感じさせまいとして、笑顔を作ろうとして顔に神経が集中してしまします。
そのぶん、手への注意がおろそかになります。
怒りを必死で抑えようとしている本人にとって、そのことに気づかないことの方が多いのです。

このように、無意識のうちに行動やしぐさに本音が手に出てしまうさまざまなことを、行動心理学では読み解きます。

恋愛で使える!行動心理学を使った心理効果

行動心理学としぐさをする恋人

では、行動心理学を使った心理効果をみていきましょう。

  1. 吊り橋効果
  2. クロージング効果
  3. ロミオとジュリエット効果
  4. ハロー効果
  5. ギャップ効果

続いて、行動心理学を使った心理効果について詳しくみていきます。

心理効果①:吊り橋効果

行動心理学においての吊り橋効果は、一目で惚れさせる心理操作の方法として有名です。
これは、男性が吊り橋の上で女性と出会ったとき、その女性にどういう感情を抱くかという実験です。

ひとつは不安定な長い吊り橋。もうひとつは固定された短い木の橋というシチュエーションです。
それぞれ男性が橋を渡っているときに、女性から声をかけます。

その結果、不安定な長い吊り橋を渡っていた男性の方が、短い吊り橋を渡っていた男性よりもはるかに、その女性に強い興味を示しました。
この効果は、生理的な興奮が恋愛の興奮に結びついたと考えられます。

恐怖から来るドキドキも、恋愛によるドキドキも同じ反応です。
この行動心理学を利用すれば、何らかの原因で生理的に興奮した状態のときに偶然出会うことで、その相手に「一目ぼれ」する可能性もあるのです。

たとえば、友人同士で遊びに行ってお目当ての彼がいる場合、ジェットコースターの隣に座ったり、お化け屋敷で一緒のグループになるなどするといいでしょう。

心理効果②:クロージング効果

恋愛とは、他の人をできるだけ排除して閉鎖的な2人集団を成立させることです。
できるだけ、二人の関係を強くして、他の人の入り込む余地やスキを与えないように入り口をクローズすること、これが行動心理学においてのクロージング効果です。

そのためには、自分たちだけの共通知識、つまり秘密を増やしていくことです。
好きな人や気になる人に対して「ナイショなんだけど」とか「ここだけの秘密なんだけど」など二人だけの秘め事を作ることです。

もうひとつは、周囲の人たちに二人の関係を認知させることです。
恋人関係になったら、できるだけ隠さずに公表した方がうまくいきます。

友達や両親に紹介することで、外側から壁を厚くしていくことができます。

心理効果③:ロミオとジュリエット効果

親に反対されても真実の愛を貫いた恋人同士といえば、シェークスピアのロミオとジュリエットです。
行動心理学でいえば、反対されればされるほど、愛情が高められるという心理です。

誰かに反対されれば、されるほど、かえって気持ちは反発心を伴って、恋人への愛情に傾いていくという効果になります。
この行動心理学を逆手にとると、反対する場合、あくまでも無関心を装うことで、当事者が冷静になるのを待つという方法をとることができます。

逆に、思いを寄せている人ともっと親密になりたいのなら、ライバルの存在をほのめかすのものひとつのテクニックかもしれません。

心理効果④:ハロー効果

ハロー効果とは、外見に限らず相手が何かひとつでも好ましい特徴を持っていると、その評価を全体的な評価に広げてしまうことをいいます。

一般的に、イケメンや美女は、第一印象がいいものです。
そして私たちは、相手の外見がいいと、外見とは全く関係のない内面や能力といった面まで高く評価してしまうという傾向があります。

外見だけではありません。
たとえば、なんでこんな美人が、野獣のような人と結婚したりしたのかしらと思えるカップルがいます。

この男性は、女性が憧れる芸術家やスポーツ選手、あるいはIT企業の社長だったなどということはよくあることです。
とくに自分のないものを持っている男性に対しては、女性は憧れや尊敬する気持ちが恋心に変わるのは、よくあることです。

心理効果⑤:ギャップ効果

転びそうになったとき、それまで冷たいと思っていた男性が、さりげなく手を差し伸べて支えてくれた。
そんなとき、抱いていたイメージと違う姿を見て、そのギャップに胸がときめいてしまうことがあります。それがギャップ効果です。

女性の場合も、会社ではバリバリのキャリアウーマンで、何だか付き合いにくそうな感じでも、実は普段の彼女は、萌え系のファッションを好んでいることがわかったり、かわいらしいしぐさをしたりすると、そのギャップに男性はドキッとしてしまいます。

行動心理学から分析!しぐさから見る恋愛心理

行動心理学としぐさと嫌う気持ち

では、行動心理学を使ったしぐさから見る恋愛心理をみていきましょう。

  1. 話したことをよく覚えている
  2. 視線がよく合う
  3. ボディタッチが多い
  4. 自分と行動がシンクロする
  5. 前傾姿勢で話を聞く
  6. 相談を持ち掛けられる
  7. からかってくる
  8. ため息をつく
  9. 視線を逸らす
  10. 脚を組む
  11. スマホを離さない
  12. 食べているところをガン見する
  13. 口元を触る
  14. 相づちが多い
  15. メールの返信が遅く、短い

続いて、それぞれの心理について詳しくみていきます。

恋愛心理①:話したことをよく覚えている

興味のあること、興味のある人の話ほど、記憶に残りやすいものです。
前に会ったとき、あなたが話したことを覚えているということは、確実にあなたに興味を持っているか、好意を抱いているという証拠です、

好きな音楽のことや映画のことなど趣味の話をして、それを覚えてくれているようなら、きっとあなたのことが印象に残っていたということです。

恋愛心理②:視線がよく合う

興味のある人、気になる人のことは、自然と目で追ってしまいます。
さらに、人の瞳孔は、興味のあるものや好きなものを見ると大きくなるという特性があります。

逆に興味のないものや嫌いなもの、見たくないものに関しては、瞳孔が小さくなります。

また、よく視線が合って、さらに相手が視線を逸らせようとするしぐさをするとき、それは行動心理学としては、恥ずかしがっていることを意味します。
そんなときは、逆にジッと見返してあげましょう。

恋愛心理③:ボディタッチが多い

人は、自分でも知らないうちにパーソナルスペースを確保しています。
これは行動心理学では「心理的縄張り」といいます。

このパーソナルエリアの広さは、相手との関係性によって変わり、親密であればあるほど距離は近くなります。
そのため、好きな人には自然と身体的接触が増えるのです。

肩や腕がよく触れ合うという場合、お互いのパーソナルスペースに入ってもOKというサインですから、好意を抱いている証となります。

恋愛心理④:自分と行動がシンクロする

行動心理学では、好意を持つ相手としぐさや行動がよく似てくることをシンクロニー(同調傾向)と呼びます。
たとえば、長年連れ添ってきた夫婦が、その趣向やしぐさ、行動などがよく似てきて「似たもの夫婦」と呼ばれ量になるのもシンクロニーのためです。

一般的に心理的距離が近い相手との間に起こるので、お互い気になっている存在だと、なぜか、同じ行動をとってしまうということが起こります。
考え方もシンクロするようで、よく「同じことを考えていた」ということが起こるため「波長が合う」と考えます。

恋愛心理⑤:前傾姿勢で話を聞く

話をしているとき、どんどん前のめりになってあなたの話を聞く姿勢になる場合、それはあなたの話に興味を持っている、あるいはあなた自身に興味があるというしぐさです。

逆に話をしているときや隣に座ったとき、何気に後ずさったり、距離を置こうとしたりするしぐさは、あなたに興味がない、あるいは苦手意識があると行動心理学では判断します。

恋愛心理⑥:相談を持ち掛けられる

些細なことでも、相談を持ち掛けられるというのは、信頼している証です。
さらに、その相談がプライベートであればあるほど、あなたと近くなりたいと思っています。

これは、よりプライベートなことを相談することで、行動心理学のクロージング効果が生まれ、二人だけの秘密を共有することになるからです。

もし、相手との距離をもっと縮めたいと考えるのなら、些細なことでもいいので、相談や悩み事などを相談するといいでしょう。

恋愛心理⑦:からかってくる

何気ないしぐさや言葉で、男性がからかってくる場合、それはあなたに好意を持っているというサインです。
よく小さい頃、いじめっ子の男の子がいて、実はいじめている女の子のことが好きだったなんて言うことがあります。

行動心理学から見ると、からかうというしぐさで好意を表現しようとする男性は、もしかするととても恥ずかしがり屋で、自分に自信がないのかもしれません。

恋愛心理⑧:ため息をつく

行動心理学のしぐさで、男性がため息をつくとき、それはズバリ「つまらない」「飽きてきた」からです。
気になる男性と話をしていて、ため息が出てくるようなら、男性が食いつきそうな話題に変えるようにしましょう。

また、行動心理学において男性がため息をつくしぐさでは、「気にかけてもらいたい」という意図が含まれていることがあります。
女性から「どうしたの」という言葉を期待している可能性もあるので、そのあたりの違いを上手に読み取ることが大切です。

恋愛心理⑨:視線を逸らす

一般的に、視線を逸らされるというのは、避けている、嫌っているというしぐさの代表的なものです。
普段からコミュニケーションを取ろうとしてくることがなく、話しかけても目を逸らされてしまう場合は、嫌われていると思っていいでしょう。

さらに一歩進んで、行動心理学において、視線を逸らすというしぐさは、特に男性においては逆に女性に好意を持っている可能性が高くなります。
とくに、何度も視線が合うのに、そのたびに視線を逸らされてしまうという場合、かなりの確率で男性は女性に好意を寄せられていると思っていいでしょう。

恋愛心理⑩:脚を組む

対面して座ったとき、脚を頻繁に組み替えている場合、行動心理学で読み解くと、心理的にプレッシャーを感じていることを表すしぐさということになります。
あなたに対して、何らかの警戒心を持っているのかもしれません。

また、組んだ足があなたの方を向いている場合には、ここから先は近くに寄ってきてもらいたくないという深層心理のあらわれです。
逆に横に向いている場合には、もっと距離を縮めようよというサインです。

恋愛心理⑪:スマホを離さない

男性が、スマホを離さないというしぐさは、行動心理学では「退屈している」「会話がもたない」と感じているからです。
とくに、デート中に頻繁にスマホをいじっているような場合、デートがつまらないという深層心理が、しぐさとして現れてしまっています。

あまりにも彼氏があなたの前でスマホばかりいじっているようなら、もう恋の終わりは近いのかもしれません。

恋愛心理⑫:食べているところをガン見する

一緒に食事をしている場合、恋人でもないのに食べているところをガン見されたら、落ち着きませんよね。
恋人でも、なんだかマナー違反という気持ちになります。

行動心理学では、こういったしぐさは、執着心が強い人に多く現れます。
性欲と食欲は強くつながっており、食べているところをじっと見る人は、理性というブレーキが利かない可能性があります。

変態かストーカーになる可能性があるので、こういう男性には近づかないことが賢明です。

恋愛心理⑬:口元を触る

男性と話をしているとき、とくに1対1で面と向かって会話をしているときに、しきりに男性が口元を触るというしぐさは、心理行動学からすると、相手に対して特別な気持ちを持っている可能性が高くなります。

なぜなら、口元を触るというのは感情を隠そうという心理が働くために現れるしぐさだからです。

口元を触るというのは、いい意味では好意を寄せているという意味がありますが、悪い意味では何らかの下心、やましいことを隠している可能性があります。

恋愛心理⑭:相づちが多い

会話をしているとき、相手の男性が「うんうん」とよく相づちを打つことがあります。
女性としては「私の話をよく聞いてくれている」「理解してくれている」と思ってしまいますが、行動心理学からすると、真逆の仕草です。

実は「うんうん」とうなづいているときは、相手に対してきちんと話を聞いているとアピールするしぐさであって、実際に聞いているかどうかは別物なのです。
むしろ、男性の場合は、あなたの話していることに対して、面倒くさいと思って聞き流している方が多いので、あなたに関心がないと考えていいでしょう。

恋愛心理⑮:メールの返信が遅く、短い

男性は、女性に比べるとあまりマメではありません。
しかし、好意を持っている女性や大切な内容に関しては、すぐにメールの返信をします。

また、好意を持っている相手に対しては、メールの返事にも丁寧に長い文章になりがち。
さらに、その後の展開を求めて、質問や疑問なども含まれる内容になります。

逆に、メールを送ってもなかなか返ってこない、しかも返ってきたメールが「了解」「ありがとう」などワンフレーズである場合、行動心理学からいうと、全く脈がないと思っていいでしょう。

しぐさからわかる行動心理学を使って、上手にアプローチしよう

行動心理学と誘う方法

人の気持ちというのは、なかなかわかりません。
また、好きな人に対しては願望もあって、自分の都合のいい方に相手の行動やしぐさを誤解してしまうこともあります。

そのようなとき、行動心理学を知っておけば、相手のしぐさひとつで気持ちを察することができるのです。
相手の気持ちを察することで、アプローチの仕方も違ってきます。

さらに、ふと周りを眺めると、行動心理学から現れる男性の視線やしぐさが見える場合もあります。
彼氏募集中の人は、身近であなたに対して好意を持って見ている男性がいるかもしれないので、行動心理学に基づくしぐさを覚えておくだけでも、確実に出会いのチャンスを広めてくれるでしょう。

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ライター
noel編集部

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