口周りが乾燥でヒリヒリ…原因&皮むけ・かゆみを防ぐ対策方法を専門家が解説!
口周りは皮膚が薄く、顔の中でも乾燥しやすいパーツ。 そのため乾燥が酷くなると皮むけやかゆみが生じてしまうのです。 この記事では美容皮膚科看護師・みさみささんに口周りの乾燥の原因と合わせて、乾燥に効果的な対策方法を教えて頂きました! 口周りの乾燥に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
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口元のニキビにもつながる…口周りが乾燥する原因
口周りはなぜ乾燥してしまうのでしょうか。
主な要因を3つご紹介します。
- 摩擦
- スキンケア不足
- 皮膚が薄い
①摩擦
摩擦により肌が刺激を受けて、口周りの水分が失われるのは大きな要因です。
口周りは気が付かないうちに摩擦が起こり、乾燥しています。
日常生活の中の摩擦の一例では、洗顔やクレンジングで擦って洗う、寝具との擦れ、口を拭うといった行為です。
これらの行為を無意識のうちにやっている方は注意しましょう。
②スキンケア不足
スキンケア不足による乾燥は意外と多い要因です。
自分では十分なスキンケアを行っていると思っていても、実は十分な保湿ができているとは言えないかもしれません。
普段のスキンケアで何となく口周りに塗っているという方は、まず意識してスキンケアを行うことから始めましょう。
鏡を見ながら指の腹を使い、口周りの乾燥を防ぐようにじっくりスキンケアをしてください。
③皮膚が薄い
口周りは顔のパーツの中でも皮膚が薄い箇所で、肌の水分保持量が少ないという弱点があります。
このため普通に過ごしていても乾燥しやすく、湿度が下がる季節は特にカサカサになってしまうのです。
皮膚の薄さや乾燥のしやすさは個人差がありますが、口周りは皮膚が薄いということを念頭に置いて対策をしましょう。
日常生活の中でのケアや癖の改善など、乾燥を防ぐための予防策をきちんと行ってください。
Q.保湿しているはずなのに口周りだけ乾燥するのはなぜ?
A.他の場所に比べて肌トラブルがでやすい場所だから
保湿がポイント!口周りの乾燥を改善する方法
口周りの乾燥を改善するには、保湿を中心としたケアが大切です。
具体的な3つの方法をまとめました。
- 保湿成分配合のスキンケアに変える
- 紫外線対策を行う
- 洗顔やクレンジングは撫でるように
①保湿成分配合のスキンケアに変える
\保湿力を高めるスキンケア方法/
どうしてと乾燥による粉ふきがある場合は、口周りや粉ふきしている箇所に、ワセリンを塗ることもいいと思います。
その場合は翌朝の洗顔は、水やぬるま湯だけでなく、洗顔料を使用しての洗顔をされた方が良いです。
口周りの乾燥を改善するのであれば、まずは手元にあるスキンケアを見直しましょう。
普段何気なく使っているスキンケアの成分表を確認して、保湿成分が十分に配合されているかどうかチェックしてください。
保湿成分が不十分であれば、スキンケアを全面的に見直しましょう。
乾燥具合や肌の調子に合わせて、ケア用品を使い分けるのも有効的な手段です。
②紫外線対策を行う
紫外線を浴びて乾燥するケースは多々見られます。
目に見えない刺激なので、特に乾燥しやすい口周りは紫外線対策をきちんと行いましょう。
紫外線量が強い夏場はもちろんですが、一年を通じて紫外線は降り注いでいます。
季節やシーンに合わせた紫外線対策を行い、口周りの乾燥を防ぎましょう。
③洗顔やクレンジングは撫でるように
毎日の洗顔やクレンジングは、重要な乾燥対策となります。
メイク後はオフするためにゴシゴシと力を入れて洗う方は多いですが、指と口周りの肌の擦れは乾燥を悪化させてしまうのです。
洗顔やクレンジングは指の腹を使い、撫でるように優しく行いましょう。
メイクが落ちにくい場合はポイントリムーバーを使う、ホットタオルでメイクを浮かせるなどのひと手間を加えてください。
かゆみや皮がむけるのを予防!口周りの乾燥対策におすすめのスキンケアのポイント
口周りの乾燥対策は、毎日のスキンケアの一工夫が大切です。
今日からすぐに始められるポイントを3つご紹介します。
- 基本は重ね塗り
- 塗るときは撫でるように
- 手のひらで覆い浸透
①基本は重ね塗り
口周りは凹凸が多く、スキンケアを十分に行き届かせるのが難しい箇所です。
何となくスキンケアをしているという方は、口周りがきちんと塗れていないので乾燥が起こります。
乾燥を防ぐスキンケアをするのであれば、重ね塗りを基本としたケアを行いましょう。
化粧水や乳液、クリームの量を調節しながら、すみずみまでしっかり重ね塗りしてください。
②塗るときは撫でるように
スキンケアを塗るときは、強い力で塗りたくるのは厳禁です。
指の腹で優しく撫でるように、そっと塗るようにしましょう。
強く塗っても浸透力が高まったり、効能が高まったりするわけではありません。
むしろ肌にとっては逆効果なので、塗るときの力加減には十分気を付けてください。
③手のひらで覆い浸透
スキンケアの仕上げに、手のひらで覆い温めると浸透率がアップします。
奥まで染み込ませるようなイメージで、口周り全体を温めましょう。
このとき、手のひらが冷たい状態では効果が半減なので、スキンケアをする前にお湯に浸けて温めるなど事前準備をしてください。
指先は血管が細く冷えやすいので、お湯に浸けて温めておくと冷え対策もできて一石二鳥ですよ。
Q.スキンケアの浸透率を高める方法を教えて!
A.エンビロン モイスチャートーナーを使ってケア◎
酸が含まれているので、塗布した瞬間は多少ピリピリした刺激や、むず痒さはある方が多いですが、通常すぐに落ち着きますよ。
エンビロンは、エステ・医療機関専売品のため、必ずそういった場所でカウンセリングを受けてから買って下さい。
人気のニベアも!口周りの乾燥対策におすすめのスキンケアアイテム
口周りの乾燥には、専用のケアグッズを使うのも効果的です。
特におすすめの6つのアイテムをピックアップしてご紹介します。
美容皮膚科看護師おすすめ
セレンディ ラ・ブルームナリシングリペアクリーム
\おすすめポイント/
最初は固すぎてビックリしますが、クリームと言うよりバームのようなテクスチャー。
冬を乗り切るための必須アイテムとなりました♡
全顔に塗るというより、目周りや口周りの乾燥しがちなところに塗ると良いです。
ビタミンB5 パンテノール配合で、エイジングケアだけではなく、皮脂コントロールにも効果が高く、ニキビ肌の方にもオススメの成分です。
またEGF配合で、肌のターンオーバーを高め、エイジングケアにも効果が高い配合となっています。
①ニベア ソフトスキンケアクリームジャー
全身に使えるクリームタイプのスキンケアです。
コスパがいいので気軽に使いやすいですし、全身に使って大丈夫なので刺激に弱い口周りにも使えますよ。
乳液のようなサラサラとしたテクスチャで軽い着け心地ですが、肌の奥まで有効成分を浸透させ乾燥を防ぎます。
みずみずしい潤い肌作りをサポートしてくれるおすすめアイテムです。
②ナチュリエ スキンコンディショニングジェル
一時期注目を集めたハトムギ化粧水ですが、保湿ジェルも販売されています。
肌を乾燥から守りつつ肌環境を整えるコデンィショニングジェルで、口周りの乾燥対策にも効果が期待できますよ。
ジェルタイプなのにベタつきはなく、着けた瞬間にしっとりとした潤いのある肌になれます。
口周り以外にも、乾燥が気になる部分に使える万能ジェルです。
③エトヴォス モイスチャライジングクリーム
敏感肌の方におすすめなのが、エトヴォスの保湿クリームです。
使用されている成分はヒト型セラミドなので、刺激が少なく敏感肌の方でも安心して使えます。
高い保湿の効能が期待できるセラミドを始め、さまざまな保湿成分を贅沢に使用。
保湿をしながらハリやツヤなどのアンチエイジングケアもできる、機能性の高いクリームです。
④ルルルン プレシャスクリーム
フェイスパックで人気を集めている、ルルルンの保湿クリームです。
パックはルルルンを普段使いしているという方にぴったり。
かなり濃厚なクリームが肌を包み込み、乾燥しやすい口周りを長時間潤わせてくれます。
使い続ければ乾燥知らずのツヤ肌になれるでしょう。
スクワランなどの保湿効果が高い成分を贅沢に配合しているのに、コスパがよく使いやすいのも◎
⑤キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
肌への刺激が気になるけれどなるべくコスパは押さえたいという方に、キュレルのスキンケアシリーズはおすすめですよ。
乾燥性敏感肌のために作られたスキンケアグッズで、刺激を最低限に抑えながら肌トラブルを解決していきます。
口周りの乾燥に困っている方の中でも、繰り返し乾燥してしまったり、乾燥が酷く皮むけが起こったりという症状が酷い方向けの製品です。
症状を緩和させながら、ふっくらとした美肌作りをサポートしてくれます。
体の中からケア◎口周りの乾燥予防・改善におすすめの栄養素
外側からのケアも大切ですが、インナーケアを同時に勧めるとさらに効果アップが期待できますよ。
摂取したいおすすめの栄養素をご紹介します。
栄養素①たんぱく質
効果
たんぱく質は肌の原材料になる欠かせない栄養素で、すべての土台であると言っても過言ではありません。
インナーケアを行う際は必ずたんぱく質を摂取しましょう。
たんぱく質を摂取して新しい肌が作られれば、乾燥で荒れた口周りの肌もきれいになります。
また、肌環境を整えられるので、乾燥しにくい丈夫な肌が作れるでしょう。
おすすめの食材
\玄米や大豆などの穀物類や緑黄色野菜/
緑黄色野菜には、ビタミンB群、C、E、Aやベータカロチンなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。
美肌のために積極的に取り入れたい食べ物です。
たんぱく質を含む食品は多くありますが、中でもおすすめなのが大豆食品です。
大豆そのものでもいいですし、納豆や豆腐、豆乳などの大豆を加工した食材もおすすめ。
大豆食品はコスパがよく、普段の食卓に取り入れやすい便利さが◎
美肌効果もあるので、毎日積極的に摂取していきましょう。
栄養素②ビタミンB
効果
ビタミンBは、新しい肌を作り出す肌のターンオーバーを活発化させる効能があります。
肌のターンオーバーは口周りの乾燥対策にはもちろん、美肌作りに欠かせない働きです。
乾燥のない新しい肌を作りながら、キレイな肌になれますよ。
その他にもさまざまな働きが期待できる栄養素なので、積極的に摂取していきましょう。
おすすめの食材
ビタミンBを含むおすすめの食材は豚肉です。
比較的安く手に入る食材ですし、季節を問わず流通しているので食事に取り入れやすいですよ。
レシピの応用も幅広くできるので、料理のレパートリーと栄養素のバランスを考えている方に豚肉はぴったりの食材です。
ただし、使用する部位は脂身が少なく赤身が多い部分にしましょう。
栄養素③ビタミンA
効果
ビタミンAは肌のターンオーバーの働きを正常に整える、重要な役割を担っています。
肌のターンオーバーに必要な栄養素、働きを促す栄養素を摂取しても、正常に働かなければ意味がありません。
ビタミンAが不足すると、肌が乾燥しやすくなるので要注意です。
特に冬場は湿度が低く乾燥しやすいので、ビタミンAを意識して摂取するようにしましょう。
おすすめの食材
ビタミンAを含む食材のなかでも、ニンジンは効果的な食材です。
食べる美容液と称されることもあるニンジンは、美容効果が高く摂取し続けることで美肌作りに高い効果が期待できますよ。
食物繊維も豊富で、整腸作用により腸内環境を向上させ肌を内側からキレイにしてくれます。
安価で手に入りやすくレシピの応用がしやすいので、意識して食卓に取り入れるようにしましょう。
栄養素④ビタミンE
効果
ビタミンEには、肌の保護機能をアップさせる働きがあります。
これにより外部刺激に強くなり、皮膚が薄い口周りの乾燥を効果的に予防してくれるのです。
また、ビタミンEにはアンチエイジングの効能がある抗酸化作用、健康にも嬉しい血行促進といった様々な働きがあります。
乾燥だけでなく、美肌と健康のために取り入れたい栄養素です。
おすすめの食材
ビタミンEは1日の食事で必要量を摂取するのが難しい栄養素とされています。
多く含まれているのがピーナッツやアーモンドといった食材で、これを間食代わりに摂取する方法がおすすめですよ。
その他の食材では、カボチャやモロヘイヤ、赤いパプリカが挙げられます。
上手く取り入れるのが難しいので、ビタミンEを含む食材を見つけたらその食材を中心にしたメニューを考えてみましょう。
栄養素⑤必須脂肪酸
効果
必須脂肪酸は肌細胞の細胞膜を作る働きを担っています。
内臓や筋肉などを動かすために必要なエネルギーを作ったり、ビタミンの吸収をよくしたりなど、生きていくために必要不可欠な栄養素です。
口周りの乾燥に必要な栄養素を摂取しても、体内に吸収されなければほとんど無意味となってしまいます。
必須脂肪酸はビタミンと一緒に摂取したい重要な栄養素なのです。
おすすめの食材
必須脂肪酸が含まれている食材は、イワシやサバなどの青魚です。
魚にはDHCやEPAといった健康に欠かせない栄養素も含まれているので、積極的に摂取しましょう。
イワシやサバは煮てもいいですし、焼いても美味しくいただけます。
魚の調理は難しいのではというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、やり方を覚えれば簡単に美味しく食べられるおすすめの食材ですよ。
口周りの乾燥はスキンケアとインナーケアで改善しよう!
皮膚が薄いのでどうしても乾燥してしまいがちな口周りですが、正しいスキンケアと効果的なインナーケアを行えば乾燥は改善できます。
人の視線が集まりやすいパーツでもあるので、乾燥をきちんと改善してキレイな肌を作りましょう。
湿度が低下する冬場だけでなく、冷房の風が当たったり紫外線量が多かったりなど、夏場も意外と乾燥しやすい季節です。
季節に合わせたケア方法で、口周りをキレイに維持しましょう。
出典:Beauty navi
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。
硬めの油分多めのクリームで保湿すると、皮むけや乾燥のトラブルは少なくなると思います。