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洗濯前に知っておきたい!カシミヤの特徴

洗濯したいカシミアのセーター

寒い時期に欠かせないカシミヤ。
自宅で洗濯ができたらいいと思う人も多いはず。

そこで、カシミヤの洗濯について考える前に、まずはカシミヤの特徴を押さえておきましょう
カシミヤはカシミヤ山羊(Capra Hircus Laniger)の毛からつくられる素材です。

毛が細く、しっとり柔らかい質感が特徴的。
保温性が高く、しっかり寒さから身を守ってくれるので冬物の衣服には欠かせません。

美しい滑らかな肌触りを持つカシミヤですが、毛玉ができやすくお手入れが大変なイメージもあります。
丁寧なお手入れで長くカシミヤが楽しめるようにしたいですね。

カシミヤを洗濯するための前準備

カシミヤを洗濯する道具

カシミヤの洗濯を始める前に、事前に準備しておくことを紹介します
いきなり洗濯を始めて失敗しないように、きちんと準備を押さえておきましょう。

①専用の洗剤を用意する

自宅で洗濯するときは、専用の洗剤を準備します
一般的に洗濯には中性洗剤を使いますが、おしゃれ着用の縮みにくい洗剤を使うほうがおすすめ。

服の繊維にダメージを与えにくい、おしゃれ着るの洗剤を準備しましょう。
また、高級素材専用のプロ用洗剤も販売されています。

準備できる範囲でよいので、できるだけカシミヤの素材にダメージが少ない洗剤を準備します。

②事前に色落ちチェックをする

カシミヤ用の洗剤が準備できたからと言って、すぐに使うのは危険です。
色落ちがないと言われているものでも、組み合わせなどの影響で多少でも色が抜ける可能性は否定できません。

洗剤がダメージを与えないか、事前にチェックをしておきましょう。
色が目立ちにくい場所に洗剤の原液を少しだけつけて、数分間置おきます。

色落ちしたり、異変が見られたらその洗剤は使用できません。

カシミヤの洗濯方法【手洗い編】

カシミヤを洗濯する場所l

自宅で手洗いする方法を紹介します。
押さえておきたいポイントをしっかり把握して丁寧に行えば、自宅でも十分洗濯ができるでしょう。

①ぬるま湯で洗う

まずは繊維にダメージを与えにくいぬるま湯を準備します
およそ30度くらいが適温です。汚れも落ちやすく、繊維を傷つけません。

手を付けるとぬるく感じるくらいがよいでしょう。
手をつけて熱いようであれば温度が高すぎます。

心配な人は給湯器の温度を管理して30度を目安にするとよいでしょう。

②手早く押し洗いに

洗剤を入れ、よく混ぜたら衣類をつけます。
ぐちゃぐちゃにせず、折りたたんだ衣類をつけましょう。

そっと押し洗いして汚れを取っていきます。
強くこすったりせず、柔しく押しながら洗うようにします。

③脱水は控えめに

押し洗いができたら水を変えて、同じように押しながら軽くすすぎます。
そのまま洗濯ネットに入れて洗濯機の脱水コースで30秒脱水します

脱水が終わったカシミヤは、もう一度きれいな水で押すように洗剤を流してすすぎます。
洗剤sが落ちたら30秒脱水します。

すすぎと脱水を2、3回繰り返してしっかり洗剤を流しましょう。
洗濯機の脱水を使わないときは、タオルではさんで押すように水分を取るタオルドライがおすすめです。

④干し方にも工夫をする

カシミヤはほかの衣類と同じようにハンガーで干すと傷みます。
型崩れを起こし、衣類の重みで繊維も伸びてしまうでしょう。

畳んだまま型崩れをせずに干せる洗濯ネットを活用します。
平らな状態に広げて干すと、早く乾く上、形が崩れません。

カシミヤの洗濯方法【洗濯機編】

カシミヤ洗濯に使う洗濯機

カシミヤ素材の衣類は洗濯機で洗うこともできます。
洗濯機で洗う方法を見てみましょう。

①洗濯表示の確認

カシミヤ素材の衣類を洗濯機で洗う前に、タグの表示を確認しましょう
洗濯ができる衣類か、ドライクリーニング表示が入っていないかなどをしっかり確認することが大切です。

洗濯機マークが入っていれば洗濯機で洗うことができます。
表示に従って、その衣類にふさわしい洗濯方法をとるようにしましょう。

②ネットに入れて単品洗いで

毛が長い素材は取り扱いが難しいもの。
他の衣類と一緒にすると毛羽立ちがひどくなったり、傷んでしまう可能性が高くなります。

そこで、洗濯機で洗うときは洗濯用のネットに入れて洗いましょう。
他の衣類と混ぜることなく、単品洗いが基本です。

洗濯に使う洗剤は、手洗いと同じようにおしゃれ着用の洗剤を使います。
事前に色落ちチェックを済ませ、ダメージがないことを確認します。

③すべての作業を手早くする

カシミヤは水に強い素材なので、洗濯すること自体は問題ありません。
しかし、洗濯時のダメージが少なくて済むように、すべての作業を素早く行うことが大切です

洗濯は洗うコースを1分に指定します。
脱水も30秒にして、できるダメ手短に行うことが大切です。

洗濯後はカシミヤを正しく干して型崩れなし!

洗濯したいカシミヤマフラーl

型崩れなく、きちんと乾かせる干し方を紹介します。
カシミヤを洗濯した後は、コツを抑えた正しい干し方で乾かしましょう。

①乾燥機を使わない

カシミヤは乾燥機で乾かさないようにしましょう
どんなに急いでいても乾燥機では元通りの状態には戻りません。

衣類を傷めて台無しにしてしまいます。
脱水後は必ず自然に乾かすようにしましょう。

②平干しネットを活用する

型崩れがないように、広げた状態で乾かせる平干しネットを活用します。
ハンガーにつって乾かすとハンガーのかたがついてしまいます。

さらに、衣類の重みで繊維も傷つき伸びてしまうケースも少なくありません。
元通りの形を保つためには、横に広げた状態を保てる平干しネットが欠かせません

ネットがないときはお風呂の浴槽ぶたを代用してもよいでしょう。

③日陰の風通しが良い場所を選ぶ

カシミヤを乾かすときは、場所をきちんと選びましょう。
直射日光が当たる場所ではカシミヤが傷むだけでなく、色あせにもつながります。

日光が直接当たらないような日陰の涼しい場所が良いでしょう。
さらに、素早く乾くように風通りのよい場所を選ぶことも大切。

湿気がこもりにくい風通しの良い場所でネットを広げて乾かします。

④スチームアイロンで整える

しっかりカシミヤが乾いたらアイロンをあてて整えます。
アイロンは必ず蒸気が出るスチームアイロンを使います。

カシミヤにスチームをあてながらアイロンをかけますが、けっして直接アイロンを押し当てないことが大切です。
蒸気をあてるだけの浮かせ当てを心掛けましょう。

失敗を回避!カシミヤの洗濯で注意するポイント

カシミヤに使えない乾燥機

カシミヤを自宅で洗濯するときに押さえておきたいポイントを確認しましょう
ポイントを押さえておけば失敗せずにお手入れができ、長くカシミヤが愛用できるはずです。

①手早く行う

カシミヤを洗濯するときは手早く行うようにしましょう
手洗いをするときも洗濯機を使うときも同じです。

長く水や洗剤につけた状態が続くと、その分だけダメージも大きくなります。
かすったり強い力を使わずに素早く行うようにしましょう。

②一枚ずつ行う

洗濯するときは必ず一枚ずつ行います
同じカシミヤ素材だからとまとめて洗うこともおすすめできません。

カシミヤは繊細な素材です。
一枚一枚別々に洗濯することで、毛羽立ちや型崩れを防ぐことができるでしょう。

お手入れに時間がかかっても、丁寧に一枚ずつ洗濯することが基本です。

③洗剤は特別なものを使う

カシミヤを洗濯するときは洗剤の選び方も重要です。
漂白剤が入っているものは不要な柔軟剤が入っているものはカシミヤの素材を傷つける恐れがあります。

できるだけ衣類にダメージを与えずに洗えるおしゃれ着用の洗剤を準備しましょう
どうしても特別な洗剤が準備できないときはぬるま湯だけで押し洗うし、乾かすようにします。

向いていない洗剤で洗うよりもぬるま湯だけで洗うほうがダメージが少なく汚れもしっかり落とせるでしょう。

毎回洗わなくてOK◎カシミヤの洗濯回数を減らす方法

洗濯して使いたいカシミヤ製品l

カシミヤは着るたびに洗わなくても問題ありません。
洗濯することで汚れは落とせますが、ダメージも与えてしまいます。

できるだけ洗濯をせずにダメージを減らす、カシミヤのお手入れ方法を紹介します。
普段のお手入れに気をつければ、洗濯回数を減らすことができるでしょう

①ブラッシングでほこりを落とす

カシミヤでできた衣類は、脱いだ後に軽いブラッシングでほこりを落とすとよいでしょう
衣料用のブラシを使って、丁寧にブラッシングをするだけでカシミヤの上品な手触りや風合いが戻ります。

②連続して使用しない

お気に入りのカシミヤ衣類でも、毎日着るとくたびれてくるものです。
そこで、長く愛用したいものは一日着た後は数日間休ませるようにしましょう

着るタイミングをコントロールして、着た後の休憩をはさむだけでカシミヤの風合いが損なわれずに洗濯回数を減らすことができます。

カシミヤを自宅で洗濯しよう

洗濯したカシミヤを身に着ける人

上質な質感とあたたかい着心地で人気のカシミヤは、寒い冬には欠かせないアイテムです。
おしゃれな防寒着として愛用している人もおおいはず。

しかし、カシミヤがお手入れが大変で、着るたびにクリーニングに出さなくてはいけないと勘違いしている人も少なくありません。
お手入れが億劫でカシミヤが着られないという人もいるのではないでしょうか。

ポイントを抑えればカシミヤは自宅で洗濯できる優秀なアイテム。
コスパもよくかお手入れができるので、経済的にも心配はいりません。

自分できちんと洗濯をし、長くカシミヤを愛用しましょう。

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ライター
noel編集部

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