達観の意味とは?人生を達観してる人の特徴8個&達観した考えになる方法
「達観」という言葉を使用したことはありますか? 達観してる人・達観視など、日常でたまに使用するけど実は正しく意味を理解できていない人は多いものです。 今回は「達観」の意味と、人生を達観している人の特徴など詳しく紹介していきます。 達観した思考を持つ方法や達観度チェックも紹介していくので参考にしてくださいね。
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達観の意味とは?
あなたは「達観」正確な意味を理解していますか?
「達観」には大きく2つの意味が備わっており、1つは広大な見通しを持ち、客観的に将来の情勢を見通す「時勢の達観」です。
そしてもう1つは目先のことや些細なことに惑わされることなく無の境地で物事と向き合う「人生の達観」です。
日常生活でよく使用する「達観」の意味は主に後者の意味合いで使われることがほとんどでしょう。
人生を達観してる人の特徴
達観している人たちには共通点が見られるようです。
達観している人の特徴を見ていきましょう。
- 常にクール
- 無欲
- 実力の範囲内の振る舞いをする
- 思考が読めない
- 一人の時間を大切にする
- 浅い人間関係が多い
- 出世に興味がない
- 無駄を省きたい
特徴①:常にクール
達観している人は常にクールな面が見られます。
いつも物事を客観視するため、どんなシーンでも取り乱すことなく振舞うことが可能なのです。
例えるなら、ずっと上空から大地を眺めるような感覚なので、全体の本質を見据えています。
本質を見極めることができれば、不測の事態においてもクールに対処していけるのです。
不測の事態に動じないため他者から一目置かれていることも多いようです。
特徴②:無欲
達観を極めている人は欲しいものなどがあまりなく他者から無欲と認識されています。
自らが生活していくうえで必要最低限のアイテムがあれば特に困ることもなく、その時に流行しているファッションにも興味がありません。
また、結婚や同棲などのパートナーとの共同生活をすることになったとしても無駄な出費はしない主義です。
そのためマイホーム貯金や結婚資金などの貯金が確実に溜まっていくので、パートナーも安心して家計を任せられます。
特徴③:実力の範囲内の振る舞いをする
達観している人は、自らの実力の範囲内の振る舞いしかしません。
物事に対する自分の能力をきちんと把握した上で振舞うように心がけています。
そのため、自らの実力では敵わない物事に対しては、決してチャレンジしないので、他者からは度々やる気がない人物と誤解を招くこともあります。
自分の実力以上は頑張らない姿勢はある意味潔いのかもしれません。
特徴④:思考が読めない
いつもクールであっさりとしたコミュニケーションしか取らないため、他者にとっては思考が読めない人物です。
集団の中にいても一人だけ浮いたように静かで、ある意味目立つ存在でもあります。
達観した人は無駄を嫌う傾向が強いため、他者との交流は必要最低限に留めています。
会話をしていても要点を早々に理解し、サクサクと進めてしまうため雑談する余地もないでしょう。
一見、とっつきにくいイメージではあるものの情報処理スピードが迅速なためビジネスシーンではキーパーソンとなることが多いのです。
特徴⑤:一人の時間を大切にする
達観した人はみんなでワイワイと過ごすよりも一人だけの時間を選択する傾向があります。
これは一人でいる方が他者に気を遣うことなく、自らの思うままに振舞えるからです。
他者とコミュニケーションをする際、お互いが気を許せるようになるまでは時間はかかってしまうものです。
達観した人はその時間があるなら自分だけで過ごした方が、煩わしく感じないので楽だと考えているのかもしれません。
特徴⑥:浅い人間関係が多い
他者と友人として繋がっていても実は裏では陰口を叩かれていたり、ネットで叩かれることは、近年ではごく当たり前です。
達観した人はそんな関係に何もメリットを感じません。
そのため、達観している人は本当に自分を理解してくれる人物がただ一人いれば良いと考えているので、その他の人とはごく浅い人間関係を築きます。
また、そもそもの自己顕示欲の低さも人間関係が希薄になる要素なのでしょう。
特徴⑦:出世に興味がない
達観した人は物事をクールに黙々と取り組むことが得意です。
しかし、取り組んだ物事をある一定レベルまで来るとやめてしまうことが多々あります。
これは自分の実力を自覚しているため、これ以上取り組んでも成果は見いだせない、状況は変化しないと感じてしまうからです。
また、ビジネスに対しても与えられた仕事はきちんとこなす一方、出世に興味がないため必要以上にビジネスを頑張ることはありません。
本人にとっては理にかなった振る舞いでも、他者からは反感を買うこともしばしばあるようです。
特徴⑧:無駄を省きたい
達観を極めた人は取捨択一能力に優れています。
そのため、必要ではない無駄なアクションを省きたがる傾向が見られます。
例えばショッピングなどでは普通の人は目的のアイテムを買うためにブラブラとウィンドウショッピングも楽しむはずです。
しかし、達観した人はウィンドウショッピングは無駄な行動と判断するため、目的のショップしか眼中になく、達成したらすぐに帰宅する徹底ぶりです。
無駄な行動から新しい発見が生まれることもありますが、達観した人にはそれすら意味のなさない事なのかもしれません。
達観してる人の恋愛の特徴
達観している人は恋愛面でも特徴があるようです。
恋愛特徴を見ていきましょう。
- 束縛しない
- ルールを設定しない
- 必ずしも結婚したいわけじゃない
- 独自の恋愛スタイルがある
特徴①:束縛しない
人生を達観視している人は自らの感情コントロールが得意です。
そのため感情を爆発させたり、向こう見ずな振る舞いはほとんどありません。
また自らが他者から思い通りに操られることも快く思っていないので、パートナーにも同様に束縛を強いることもないのです。
お互いが同等の立場で、同じ目線で交際することを望んでいます。
だからこそ、恋愛パートナーと対等な関係を構築し、お互いを尊重しあった交際ができるのかもしれません。
特徴②:ルールを設定しない
カップルはお互いの間にルールを設けがちです。
週〇回会う・交際記念日はお祝いするなど、最初は絆が強く感じるルールも時が経つごとに、しがらみに変わり関係を悪化させる火種にもなりかねません。
だからこそ達観した人はパートナーとの間にルールは設定せず、どちらかが行動を起こしたい時に自発的に動きます。
またどちらかがその行動に異を唱えるときは強制せず、別のプランを提案しているのです。
たとえバースデーだったとしても、どちらかが望まないならお祝いもしないし、お祝いしなくとも気になりません。
特徴③:必ずしも結婚したいわけじゃない
恋愛を達観している人は必ずしも結婚をしたいわけではありません。
恋愛において一般的には結婚は一つのゴールで目標であることが多いはずです。
しかし、結婚はあくまで書類上の関係であり、現状でお互いがお互いを想いあっているうちは結婚という契約は必要ないと考えています。
実際、近年では事実婚を選択するカップルも増えていますし、子供を授かっている事実婚カップルも多く存在しています。
お互いが結婚という形を欲しない限りは、形式に捉われないほうが良好な関係が保たれるのかもしれませんね。
特徴④:独自の恋愛スタイルがある
達観している人は、「恋人とはこうあるべき」というような一般論にとらわれません。
他者から見たら「えっ」と思うような恋愛スタイルでも、お互いが納得していれば問題ないのです。
パートナーが他人であっても、気を遣わなくていい関係のため却って一人でいるよりも幸福感も得られます。
達観している同士であればなおさら、お互いのことが手に取るように理解できるため、居心地がいいでしょう。
男女別!達観してる人の特徴
男性編
達観している男性は、ビジネスでフリースタイルで働いている特徴が見られるようです。
そもそも、達観している男性は昇進や出世に執着心がないため、組織に属するよりも自らのやりたいことをビジネスにするため事業を経営している人も多くいます。
また、働き方にとらわれないので生活が成り立てば派遣社員やバイトでも良いと考える人もいます。
恋愛面では、理性的な振る舞いが多いため、パートナーとの関係を良好に保つケースが一般的です。
ですが、ビジネスに執着がないため収入面の安心感はないので、結婚をしたい女性にとってはネックかもしれません。
しかし、こういった自分に芯があるタイプの男性は、女性にとって非常に魅力的に映ることは間違いないでしょう。
女性編
女性にとって、理想の男性とのパートナーシップや結婚・出産・子育ては、ライフプランの最大のテーマと設定している人物は多いはずです。
しかし達観している女性は、そうした一般論を持つ女性とは違い、自らを確立しています。
パートナーを頼ることはしますが決して依存せず、常に対等の目線で信頼関係を構築していくのです。
またその一方で、パートナーを立てるところはきちんと立てて、面子も保ってくれます。
そういったブレないスタイルに男性から好感を得るのでしょう。
人生を達観できてるか診断!
あなたの達観度どのくらいでしょうか?
達観度をチェックしていきましょう。
診断①:他者と比べられても気にならない
達観視できている人は他者と比べられても気にすることはありません。
誰かと比べられることは普通の人はイラつきすら覚えるものです。
しかし、達観視できている人は自らを確立しているため、普通の人ならムッと来ることでも気にも留めないのです。
診断②:親友は1人で充分
達観している人は友人を多くは望んではいません。
広く浅い人間関係は煩わしいばかりで、生産性のない関係だと認識しています。
自分を理解してくれる親友がただ1人いれば充分なのです。
診断③:他者よりも自己優先
他者よりも自己優先する傾向が達観している人には見られます。
これは他者を軽んじているわけではなく、自らだけで過ごす時間を貴重に思っているためです。
大勢と交流するよりも何にも捉われないで一人で過ごす時間を何よりも重んじています。
診断④:相談事を聞くのが苦手
他者にあまり関心がないため、人からの相談事を聞くのは苦手です。
自身があまりクヨクヨと悩まないので、相談を受けても共感を感じることが少なく、気の利いたアドバイスも思いつきません。
そのため他者から聞いたらきれいごとに聞こえるような、当たり障りのないアドバイスをしてしまうことがあるようです。
診断⑤:自己主張しない
人生を達観している人は自己主張もほとんどしません。
自らの力量以上のことには挑戦もせず、周囲に注目してもらおうとは微塵も思わないのです。
あまり欲がないキャラクター性とも言えるでしょう。
診断⑥:イレギュラーが起きても驚かない
イレギュラーが起きたとしても驚いたり、取り乱したりはしません。
起きてしまったことに戸惑っていても何も解決はしないので、イレギュラーを受け入れ、実力の範囲で対処に当たります。
いざという時でもクールに落ち着いて振舞っています。
診断⑦:何が起きても大抵のことは受け入れられる
達観した人は何が起きても大抵のことは受け入れます。
それが例えアクシデントだとしても、「起きたこと、過ぎたことは仕方のないこと」と認められます。
物事に執着心がないとも言えるかもしれません。
診断⑧:後悔することが少ない
過去の過ちや失敗を後悔することは少ない傾向があります。
過ぎ去ったことを後悔するよりも、その過ちや失敗から学び活かすことが重要だと分かっているからです。
過去は過去と割り切れる、さっぱりとした面が備わっているのです。
診断⑨:執着心がない
基本的に執着心があまりありません。
物が壊れても「いつか壊れるもの」、パートナーとの別れが来ても「いつか別れは来る」と悟っています。
執着心がないのは割り切りがいいように見られますが、周囲の人からは冷たいイメージを抱かれているかもしれません。
診断⑩:パートナーの休日のスケジュールに興味がない
恋愛を達観している人は、パートナーの休日のスケジュールに興味はありません。
自らを確立しているので、休日はお互いに好きに過ごせばいいと考えています。
もちろん、都合が合えばデートもしますし、そうでなければお互い自由に過ごすのも、スケジュールを教えあう必要はないのです。
信頼関係と愛情の上に成り立つ関係と言えます。
悟りをひらく!達観する方法
達観は自らの意識改革をすることで到達できる境地です。
達観した人間になる方法を見ていきましょう。
- 現在の状況に集中する
- 物事全てから学習する
- 見栄を張らない
- 過去に縛られない
方法①:現在の状況に集中する
達観している人は今の現状を1分1秒と集中しながら生きています。
過去を後悔し、まだ見ぬ未来に不安を抱くことはしません。
過ぎてしまったことや起きてもいないことに心を割くのは、無駄な思考でしかないのです。
必要なのは、現在やらなければいけないことから目を背けず、受け入れ対処することです。
物事を深く考えず、シンプルに捉え対処・集中することが、達観への第一歩となっていくでしょう。
方法②:物事全てから学習する
達観するためには、物事全てから学んでいくスタイルを意識してください。
様々な物事の本質や真理を知れば、どんなときでもクールに対処する能力が身に付いていきます。
そのためには物事を真正面からとらえるのではなく、裏からも捉え、なぜこうなったかを深くイメージを張り巡らせましょう。
繰り返していくうちに自然と洞察力は優れ、知識も深まり達観の境地へと近づいていきます。
どんな些細なことからも学ぶべきことはたくさんあるはずです。
方法③:見栄を張らない
達観した人は、例え経済力や学歴がなかったとしても見栄を張るためにその場しのぎの嘘は付きません。
一度嘘をついてしまうとその時は良くとも、後々に取り返しのつかない事態になることを知っています。
経済力や学歴はただの結果にすぎず、自身が今いかに等身大に生きていくことが何よりも重要です。
ありのままの自分の魅力に気づけたとき、達観の境地は近くなっていますよ。
方法④:過去に縛られない
人生を達観した人は過去に縛られることはありません。
過去の後悔に縛り付けられることは何よりも無駄なことです。
過去を悔やんだところで、過去は変えることはできません。
今を生きることこそが過去に報いる唯一の方法であると気づくべきなのです。
達観しすぎている人の特徴
達観しすぎて迷惑な人もいるようです。
達観しすぎている人の特徴を見ていきましょう。
- 偽善者
- 上から目線な話し方
- 家庭環境に問題がある
特徴①:偽善者
達観した人は周囲から偽善者と思われることがあります。
例えば、何か相談しても決まってきれいごとのように聞こえるアドバイスしか思いつきません。
相談者はただ話を聞いてほしかったり、外的解決策がないか意見を聞きたかっただけなのに、自身の内面を指摘された挙句、きれいごとしか言わないため「偽善者」と感じてしまうのかもしれません。
特徴②:上から目線な話し方
未達観の人からすると達観した人は上から目線な話し方に聞こえるようです。
達観した人とそうでない人とではそもそも物事の捉え方が違うため、思考も異なります。
そうした中で会話をしていると、普通の話し方をしていても未達観の人にとっては、上から目線で馬鹿にされているように感じてしまいます。
特徴③:家庭環境に問題がある
達観した人は家庭環境に問題がある場合もあります。
子供のころにネグレクトや虐待などを受けたり、両親のどちらかがもう一方の親に暴力を振るっている環境の中で育ってしまうと、心に影を落とすことになります。
その経験が時を経て、達観の境地へと導いたのかもしれません。
「達観」と「俯瞰」「諦観」の違い
俯瞰との違い
達観に似たワードで「俯瞰」というワードが存在します。
この俯瞰というワードは「高所から見下ろす」という意味合いを持っています。
その意味から広い見識を持つワードとして達観と混同されがちです。
しかし、俯瞰は「見下ろす」という振る舞いを表しているワードなので達観とは意味が全く異なるのです。
ついつい混同しがちですが、達観とは異なったワードだと認識しておきましょう。
諦観との違い
もう一つ「諦観」という達観に似たワードがあります。
こちらのワードは漢字も一文字違い、意味合いもどことなく似ているため、間違って使用されることが多いようです。
「諦観」というワードの意味は達観と同様に「物事の真理を捉える」です。
しかしその意味の本質は、自らが経験してきたことを「これ以上望むことはない」と自ら諦め、諦めたからこそ真理に到達できたことを表します。
ですが、「達観」は自らの経験ではなく、己の頭の中で熟考した結果、物事の真理が捉えられるという意味合いです。
この二つの違いは自己経験の諦めがあるか否かです。
音の響きも意味合いも一見似ていても、似て非なるワードであると覚えてください。
達観し過ぎも良くない
達観している人は、何事にもクールで自分を確立した、人として憧れる存在かもしれません。
難しそうに感じる達観の境地も、日々の意識を少し変えるだけで誰でも踏み入れることは可能です。
しかし、達観しすぎるあまり無駄を排除しようと周りが見えなくなってしまうのは本末転倒です。
無駄な時間を過ごすことは心の栄養になることもあります。
達観はし過ぎも良くないのでほどほどにしておきましょう。
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