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「ネカマ」の意味とは?

ネット上ではネカマになる男性

「ネカマ」とは、素性が分からないインターネットの匿名性を利用して、男性が女性を装う行為や女性を装っている男性のことを指す言葉です。
これは、「ネットおかま」が省略されて出来た言葉であり、インターネットが一般ユーザーに解放される以前のパソコン通信時代から既に用いられていたとされています。

ネカマの特徴

ネット上では女性言葉を多用するネカマの男性

では、ネカマの特徴をみていきましょう。

  1. 女性言葉を多用する
  2. 可愛い絵文字や顔文字を多用する
  3. 女性が興味を持ちそうな情報はこまめにチェックしている
  4. 悩み相談をして気を引こうとする
  5. 下ネタに抵抗がない
  6. 女性の写真をSNSのプロフィール画像に設定している

続いて、ネカマの特徴を、それぞれ詳しくみていきます。

特徴① 女性言葉を多用する

ネカマは、男性であることがバレてしまうのを防ぐために「~だわ」「~なのよ」「~かしら」といった女性が使うような言葉を多用する傾向にあります。
ただ、これは一般的に女性が使う言葉ですが、最近の若い女性はこう言った言葉を実際に使うことはほとんどありません。

むしろ、今では「オネエ」と呼ばれる女性の格好をした男性が使う言葉として定着してるので、ネカマを見分けるうえでのひとつの判断材料となるでしょう。

特徴② 可愛い絵文字や顔文字を多用する

ネカマは、SNSや掲示板などで可愛い絵文字や顔文字を多用する傾向にあります。
これは、女性が使うような可愛い絵文字や顔文字を多用することで、相手に女性であると信じ込ませたいと考えているから。

また、大して喜ぶことでもないのに大げさに喜んだり、逆に大げさに悲しんだりして女性らしい部分を過剰にアピールしてくるのです。

特徴③ 女性が好きそうな情報はこまめにチェックしている

上手に女性を演じるためには、女性であることを相手に信じてもらえるほどの知識を持っていなければなりません。
そのため、SNSやテレビなどで女性が好きそうな情報はこまめにチェックして、それを知識として身に着けていることが多いのです。

テレビや雑誌でも多数取り上げられている話題のスイーツ店や、流行のファッションやメイクなどの情報には特に敏感なのが特徴。

特徴④ 悩み相談をして気を引こうとする

ネカマになることで女性の気を引こうとするネカマの男性

リアルな世界で孤立していて、誰かにかまってほしい、誰かに注目されたいという気持ちが強すぎることでネカマになることも少なくありません。
男性として悩み相談をするよりも、女性として悩み相談をした方が親身になって悩みを聞いてくれる人が多いので、性別を偽って悩み相談をして大勢の人達の気を引こうとするのです。

これに騙された男性は、その人の弱い一面をしって助けてあげたいと思ったり、自分は頼りにされていると喜びを感じることもあるでしょう。
しかし、仮想世界で性別を偽る男性は、悩み相談をして大勢の人に心配されることで満足しているので、親身になって相談に乗ってあげた方からしてみれば、今まで騙されていたことにショックを受けてしまうかもしれません。

特徴⑤ 下ネタに抵抗がない

仮想世界で性別を偽る男性は、上手に女性を演じていたとしても、もともとは男性ですから下ネタにも抵抗がありません。
そのため、仮想世界では上品な言葉遣いをしていたり、女性が好きそうな話題を話していたとしても、男性が好きそうな下ネタを普通に言います。

また、明らかに普通の女性であれば引いてしまうような下ネタにも普通に食いついてくることも少なくありません。
したがって、グイグイとエッチな話題に持っていこうとしたり、下ネタに過剰に食いついてくるようなら、その人はネカマである可能性が高いといえます。

特徴⑥ 女性の写真をSNSのプロフィール画像に設定している

いくら上手に女性を装っていても、もともとの性別は男性ですから、自撮りした写真をSNSのプロフィール画像として設定することはできません。
そのため、どこからか拾ってきた女性の写真やフリー素材として配布されている女性の写真をSNSのプロフィール画像として設定することで相手を信じ込ませようとするのです。

なお、他人の写真を無断で使っているので、SNSのフォロワーに無断で使用していることがバレてしまう恐れもあります。
そのため、顔の一部をアップしている写真や顔が映っていない体だけを映した写真など、正面の顔が映っていない写真を使うのが特徴です。

ネカマになる男性の心理

ネカマになることでチヤホヤされたいと思っているネカマの男性

では、ネカマになる男性の心理をみていきましょう。

  1. チヤホヤしてもらいたいから
  2. 別の人格を持ってストレスを発散したい
  3. 騙されている人の反応を見て楽しみたい
  4. 女性の警戒心を解きたい
  5. オンラインゲームだと女性の方が有利だから
  6. 自分の理想の女性を演じてみたい
  7. 素性を完全に隠したい

続いて、ネカマになる男性の心理を、それぞれ詳しくみていきます。

心理① チヤホヤしてもらいたいから

仮想世界のコミュニティの中では、男性よりも女性の書き込みに食いつく人が多いのが一般的です。
また、リアルな世界でも男性の場合は相当なイケメンでもない限り、女性からチヤホヤしてもらえることはほとんどありません。

しかし、女性の場合は容姿が平均的なレベルであっても、女性というだけで大勢の男性からチヤホヤしてもらえることも。
そのため、ネカマは日ごろから「女はチヤホヤされて良いな」と女性を羨ましいと思っています。

男性であることを隠して女性として上手に立ち振る舞えば、リアルな世界でチヤホヤしてもらえない分、仮想世界では大勢の人からチヤホヤしてもらえるようになるので、これに味を占めてネカマがやめられなくなってしまうことも。

心理② 別の人格を持ってストレスを発散したい

仮想世界で性別を偽る男性は、仕事や家庭など日ごろからストレスを抱えている人が多いです。
そして、リアルな世界でストレスを発散できない人ほど、掲示板などで人の悪口を書いたりしてストレスを発散させる傾向にあります。

なお、あえて女性を装うのは、こうすることで現実世界の自分の人格とは別の人格を持っているような感覚になるから。
そのため、ネカマになって誰かを誹謗中傷したり、不満をぶつけることで思う存分ストレスを発散することができるのです。

また、現実世界の自分とは別の人格が言っている言葉であれば、自分の発言に対して責任を負う必要はないと考えてしまい、つい誹謗中傷がエスカレートしてしまうことも。

心理③ 騙されている人の反応を見て楽しみたい

仮想世界で性別を偽る男性は、リアルな世界で上手に人と付き合っていけないせいか、性格の悪い根性ひん曲がった人も少なくありません。
こういった人は、女性であることに釣られてまんまと騙されている人達を見て、「こいつバカだな」とその人を見下すことで喜びを感じているのです。

例えば、SNSで女性を装ってわざとエッチな発言をしたり、どこかで拾ってきたエッチな姿の女性の写真をアップしたりします。
そして、それに釣られてやってきた男性達がコメントを返してくるのを見て、「バーカ」「ネカマなのに騙されてやんの」と罵倒して満足感を得るのです。

心理④ 女性の警戒心を解きたい

女性は、知らない男性からコンタクトを取られても、「出会い目的なのでは」「体目的なのでは」と思って強い警戒心を抱いて無視してしまう場合がほとんどです。
しかし、相手が女性だと分かればそこまで強い警戒心を抱くこともないので、安心して相手とコンタクトを取ってしまう女性も少なくありません。

そのため、ネカマはこういった女性の心理を利用して女性を装ってコンタクトをとることで、相手の警戒心を解いて近付くのです。
また、色々とプライベートな質問をして、個人情報を聞き出そうとしたり、エッチな質問をして喜ぶ悪質な男性も。

インターネットは匿名性が高く、相手の素性は見えないので、SNSのプロフィール写真が女性だからといって相手が女性だと信じてしまうのは危険。

心理⑤ オンラインゲームだと女性の方が有利だから

ネカマになることでゲームが有利になると考えているネカマの男性

スマホやパソコンで遊べる無料のオンラインゲームがたくさんありますが、ある程度遊んだらそれ以上は課金をした方が楽しめるようなゲームがほとんどです。
なお、オンラインゲームでは最初に男性のアバターと女性のアバターのどちらかを選択してゲームを始めるのが一般的ですが、女性のアバターを選んだ方が装備が多かったり、アイテムを取得するのに有利に働くケースが多いです。

また、他のプレイヤーと協力して進めるようなゲームの場合、女性のアバターであるというだけで、男性からチヤホヤされることも多く、女性を装った方がゲームを進める上で何かと都合が良いのです。
そのため、女性を装ってオンラインゲームに参加するネカマが後を絶たないのです。

心理⑥ 自分の理想の女性を演じてみたい

仮想世界で性別を偽る男性の中には、「こんな女性がいたらいいな」「こんな女性とお付き合いしたいな」という女性に対する理想があって、それを自ら演じている男性も少なくありません。
こういったタイプの男性は、リアルな世界で理想の女性となかなか出会えないということで、それならいっそのこと自分が理想の女性を演じることによって満足感を得ているのです。

心理⑦ 素性を完全に隠したい

ネット社会では、実名も素性も全て明かして活動している人はごくわずかで、ほとんどの人は実名や素性を隠して活動しています。
そもそも、一般人が仮想世界で素性を明かすというのはとても危険な行為です。

最近では、企業の人事や学校の先生が学生のSNSをチェックしているという話もよく耳にします。そのため、あえて性別を偽ることで身バレを防いでいる人も。

ネカマだとバレる瞬間

ネカマであることがバレてしまったネカマの男性

では、ネカマだとバレる瞬間をみていきましょう。

  1. どこかで拾ってきた写真だとバレた時
  2. 女性しか分からないような話題についていけない時
  3. 男性のことについてやたらと詳しすぎる時

続いて、ネカマだとバレる瞬間を、それぞれ詳しくみていきます。

瞬間① どこかで拾ってきた写真だとバレた時

性別を偽っているとバレてしまう一番の理由は、SNSにアップしている写真がどこかで拾ってきた写真だとバレてしまった時でしょう。
もともとの性別は男性ですから、自分の顔写真をSNSにアップするわけにはいきません。

そこで、女性であると信じ込ませるために、どこかで拾ってきた他の女性の顔写真を自分のSNSにアップすることも。

しかし、仮想世界は広いようで実は狭いので、SNSにアップしている写真がどこかで拾ってきた写真だとすぐにバレてしまうことも少なくないのです。
写真が他人のものだと分かれば、なぜわざわざ他の女性の写真をアップしているのかと疑問に思うようになるでしょう。

そして、その理由のひとつとして「ネカマだからなのでは?」と考える人も少なくないので、そこで疑問に思ったから追求されてバレてしまうことも。

瞬間② 女性しか分からないような話題についていけない時

仮想世界で性別を偽る男性は、仮想世界ではどんなに上手に女性を演じていても、男性であることには変わりありません。
男性であれば、生理や妊娠、女性特有の病気を経験することはありません。そのため、生理や妊娠、女性特有の病気に対する話題についていけないことも。

また、「本当に女性なの?」と思われるようなちぐはぐな答えを返してしまうことも少なくありません。
仮にネットで情報を収集してなんとか話についていけたとしても、そこでのタイムラグに不信感を持って「本当は男なのではないか」と疑いだす人もいるでしょう。

瞬間③ 男性のことについてやたらと詳しすぎる時

仮想世界で性別を偽る男性は、普段は完璧に女性を演じていても、ふとした気のゆるみで男性としての自分が無意識のうちに出てしまうこともあります。
もともとの性別は男性なので、男性のことについてやたらと詳しいのは当然のことでしょう。

そのため、男性が好むような趣味やAV女優のことなど、男性だからこそ分かるようなことも詳しく知っていると、女性から「本当に女性なの?」と思われてバレてしまうことも。

ネカマには「良い・悪い」が存在する

悪いネカマに騙された女性

良いネカマ

ネカマと聞くと、悪意を持って女性を演じている男性だと思いがちですが、こういった人全員が悪い人であるとは限りません。
中には、ネットの匿名性を悪用せず、ただ単に女性を演じていることに喜びや楽しさを感じている人もいるのです。

最近では、「ジェンダーレス」「男の娘」という言葉もよく耳にしますよね。
こういった男性は普段から女性らしいファッションをしていたり、本格的なメイクもしていて、外見上は女性に見えてしまうという男性も少なくありません。

そして、リアルな世界ではなく仮想世界でも女性を装うことを純粋に楽しんでいるのです。
そのため、こういった理由で性別を偽っているのはひとつの趣味としてやっており、他人をからかうことで満足したり、他人を傷つけようとしてそうなっているわけではないのです。

悪いネカマ

悪意を持ってネカマになっている男性

一方で「悪いネカマ」というのは、ネットの匿名性や女性であるメリットを悪用して女性を演じるようなネカマのことを指します。
例えば、男性に対してだとSNSやLINEなどでやり取りを進めてお金を騙し取ろうとしたり、女性に対してだと相手の女性の個人情報を詳しく聞き出そうとしたり、エッチな写真を送らせようとします。

また、どこからか拾ってきた女性のエッチな写真をSNSにアップして、その写真に食いついてきた男性のことを心の中でバカにすることで満足感を得たりする人もいます。
このように、いたずら目的や相手を傷つける目的があったりと悪意を持って仮想世界で性別を偽る男性は「悪いネカマ」であるといえるのです。

ネカマの見分け方

ネカマを見分けようとする女性

では、ネカマの見分け方をみていきましょう。

  1. 女性にしか分からないような質問をしてみる
  2. 一人称や話し方が毎回変わる
  3. 男性が好むような話題を振ってみる
  4. 好きな男性芸能人を聞いてみる

続いて、ネカマの見分け方を、それぞれ詳しくみていきます。

見分け方① 女性にしか分からないような質問をしてみる

仮想世界で性別を偽る男性は、女性が好きそうな話題となっているスイーツ店の情報や流行のファッションやヘアメイクに詳しい人が多いです。
しかし、生理や妊娠、子宮内膜症などの女性特有の病気の話題になると、途端に話についてこれなくなったり、ちぐはぐな答えが返ってくることも。

例えば、女性同士であれば、「生理前はイライラすることが多いよね~」といって共感することができるでしょう。
しかし、もともとの性別は男性で生理がないので、生理前にイライラするという経験をしたという経験がありません。

そのため、生理前にイライラするということが理解できず、相手の女性が話していることに共感することができないのです。
また、生理の仕組みがよく分からず頓珍漢な答えをしてしまうことも。

したがって、このような話題を出した時に会話が噛み合わなかったり、さりげなく話題を変えようとしてきた場合はネカマである可能性が高いといえるでしょう。

見分け方② 一人称や話し方が毎回変わる

仮想世界で性別を偽る男性は、一人称を「俺」から「私」に変えたり、語尾を「~だわ」「~なのよ」といった女性言葉に変えたりすることで上手に演じようとしています。
このように、相手に女性であると信じてもらえるように、仮想世界で演じるキャラクターの設定を細かく決めている人も少なくありません。

ただ、特にこれを始めたばかりの男性は、一人称や話し方の設定を忘れてしまい、毎回一人称や話し方が変わってしまうことが多いのです。
そのため、昨日は「私」と言っていたのに今日は下の名前で自分のことを呼ぶなど、コロコロと一人称や話し方が変わる場合はネカマである可能性が高いといえるでしょう。

見分け方③ 男性が好むような話題を振ってみる

ネカマを見分けるために男性が好むような話題を振る女性

仮想世界で性別を偽る男性は、相手から自分の好きな話題を振られると、自分が女性であることを忘れてしまうことがあります。
もちろん、車や野球といった男性が好むような趣味を持つ女性も増えてきてはいますが、比率でみれば圧倒的に男性の方が多いでしょう。

そのため、少しでも相手に違和感を覚えたら男性が好むような話題を振ってみて下さい。
その時に本当に好きな人じゃないと知らないような知識を話し始めたり、積極的に話を広げようとしてきたら、その人は性別を偽っている可能性が高いかもしれません。

見分け方④ 好きな男性芸能人を聞いてみる

仮想世界で性別を偽る男性は、一般的に30代~40代とやや年齢層の高い男性が多いといわれています。
なお、SNSや出会い系サイト、掲示板などを利用している女性は10代~20代の若い女性が多く、ジェネレーションギャップを感じてしまうほど世代が離れています。

そのため、好きな男性芸能人を聞いてみると、ひと昔前に人気があった男性芸能人を挙げてくる可能性も十分にあります。

ネカマをしっかりと見極めて悪いネカマに騙されないように注意して下さい!

表と裏の顔を持つネカマの男性

ネカマには、ただ単に仮想世界で女性を演じることに喜びを感じるという理由で女性を装っているだけの人もいます。
しかし、その一方で女性を演じることで騙されている人達をからかいたい、ネットの匿名性や女性であるメリットを悪用して男性からお金を騙し取ったり、女性からエッチな写真を要求するような悪意を持っている人も。

インターネットの世界は匿名性が高いので、言葉遣いが女性らしい、SNSにアップしている写真が女性だからといって女性であるとは限らないのです。
そのため、特に悪い男性には騙されないように、簡単には相手のことを信用せずに警戒心を持ってネットを楽しむようにしましょう。

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ライター
noel編集部

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