寛大な心の意味とは?寛大な人の考え方&寛大な心の持ち主になる方法
寛大な心を持つ人の周囲は笑い声が響き、和やかなムードがあふれています。 人から好かれ、尊敬される精神を理解して寛大なコミュニケーション力を会得しましょう。 思い込みと決めつけから脱却し、笑って許す寛大な考え方を選択しませんか? 今回は寛大な心のメカニズムを知り、寛大な人の特徴や心理を紐解くことで寛大な心の持ち主になる方法を探りました。
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「寛大な心」の意味とは?
まず、「寛大な心」の意味を知りましょう。
寛大な心とはどのような心のことなのでしょうか。
小さなことでイライラしたり怒ったりしない寛容で大きな心のこと言います。
トラブルがあっても動じず、他人から批判されても、これが自分だからと受け止める強い心のことです。
広い心で他人の罪を許し、また受け入れることのできる人が寛大な心の持ち主と言われます。
寛大な心が構築されるメカニズムとしては、親が寛大でのびのびと育てられた背景や、思考が前向きでシンプルに考えられる賢さに基づくということがあるようです。
寛大な心を持つ人の特徴・心理
寛大な心を持つ人にはどのような特徴と心理があるのでしょうか。
寛大な心を持つ人には以下の特徴があります。
- 小さなことで怒らない
- いつもスマイル
- 感情の起伏が少ない
- 楽天家
- 元気
- 平和的解決を望む
- 悪口を言わない
- 嫌味を言われても気づかない
- 敵を許す
- 被害をこうむっても気にしない
- 他人の誇りを大切にする
- 怒ると怖い
続いてそれぞれの特徴には、どのような心理が働いているのかを分析していきましょう。
特徴と心理①:小さなことで怒らない
寛大な心を持つ人の特徴の一つに小さなことでイライラしたり怒ったりしないということがあげられます。
これは、苦手とすることが少ないということに由来するのです。
苦手とすることが多い人は、あらかじめアンテナを張って警戒をしているもので、そこにひっかかるとイライラや怒りをまねきます。
寛大な心の持ち主にはとげとげしい警戒心がありませんから、小さなことでは怒りセンサーが反応を見せないのです。
特徴と心理②:いつもスマイル
寛大な心を持つ人はいつもニコニコとスマイルしているものです。
ネガティブな思考ではなくポジティブな心理が身についているので、いつも良い方向へと物事を考えられます。
そのにこやかな雰囲気で他人の警戒心をほぐし、トラブルを未然に防いでいるのです。
特徴と心理③:感情の起伏が少ない
寛大な心を持つ人は感情の波が緩やかで起伏が少ないという特徴があります。
嬉しくても悲しくても喜んでも怒っても、そうなのです。
感情の起伏が少なければコントロールもたやすいですよね。
そうしたことからみっともなく怒ることも何かの心配でゲッソリすることもなく、穏やかな心理状態を保っていられます。
特徴と心理④:楽天家
寛大な心を持つといわれる人の中には、楽天家と呼ばれる人も多くいます。
楽天家というとノンビリしている人かと思いきや、そうではありません。
過ぎたことをいつまでも悔やまずに、どんどん動いて外を見ようとする心理が働いているのです。
負の感情に引きずられることなく、目の前にすべきことを理解していると言えます。
そして「考えても仕方がないことは考えない」という気持ちの切り替えができているので、楽天的でいられるのです。
特徴と心理⑤:元気
いつも元気ではつらつとしているのも、寛大な心を持つ人の特徴です。
心の中に希望を持ち、未来は明るいものだと信じています。
だからこそ行動に臆病にならず、誰とでもコミュニケーションをとることができるのです。
朗らかで明るいという心理状態が、みんなを元気にする力となっています。
特徴と心理⑥:平和的解決を望む
人と争わない、ましてや陥れようなどとは思わないのが寛大な心を持つ人の心理です。
かと言って、自分の主義主張を曲げて相手に合わせるのかというと、そうではありません。
相手の考え方を尊重し、相手にも自分の考え方を理解してもらえるように働きかけます。
どのような事でも面倒がらずに変化させていこうとするから、柔和な態度がとれるのです。
特徴と心理⑦:悪口を言わない
寛大な心を持つ人の周囲にはいつも笑い声があり、たくさんの人が寄ってくる特徴があります。
なぜかと言うと、寛大な心の持ち主は人に対してネガティブな判断をしないからです。
誰かを傷つけるよりも励ます、攻撃するよりも守るという心理のもとで、強いリーダーシップを発揮します。
このポジティブな求心力が多くの人を集めるのです。
特徴と心理⑧:嫌味を言われても気づかない
寛大な心を持つ人は天然なのかな?と思われるほど、他人からの攻撃に無頓着なところがあります。
その心理には嫌味を嫌味と思わない感性があるのです。
基本的に相手の話をちゃんと受け入れようとするところがありますから、嫌味といえども素直に聞き入れてしまいます。
そんな姿勢が相手を拍子抜けさせるのです。
寛大な心の持ち主は人と対峙するときに、敵対感情を全く持ちません。
それゆえに嫌味もやんわりと受け流すことができるのです。
特徴と心理⑨:敵を許す
今まで敵対していた相手を寛大な心で許せるのも特徴の一つです。
もっとも、敵対していると思っているのは相手の方で、寛大な心の持ち主は敵とは思っていないわけですから恨みがありません。
仲たがいしてしまった原因が何であろうと、まず許すことで事態を改善させようとします。
柔軟な対応は相手の態度もやわらげて、しだいに打ち解けていくのです。
そういう理由で、寛大な心を持っているといわれる人の仲間内にかつてのライバルが含まれることがよくあります。
特徴と心理⑩:被害をこうむっても気にしない
寛大な心の持ち主は自分が被害をこうむっても気にしないものです。
例え、詐欺のような悪意のある被害だとしても責任は全て自分にあると思います。
しかし過去を振り返らない心理が働くので、他人を責めたり自分を悔いたりはしません。
被害を悔やむより、その被害を修復して前に向かうことを大事にするガッツがあるのです。
特徴と心理⑪:他人の誇りを大切にする
寛大な心を持つ人は自分のメンツやプライドに関してはこだわらないのに、他人の誇りには強いこだわりを見せるという特徴があります。
その心理には、他人の誇りを守ることが自分の誇りになっているということがあるのです。
つまり、自分のメンツやプライドにこだわっていないように見えて、他人の誇りをないがしろにする自分を良しとしません。
心理の底で自分の主義主張を守るという高い基準のプライドを保つために他人の誇りを大切にするのです。
特徴と心理⑫:怒ると怖い
普段は穏和な態度の人が怒ると、とても怖いものですよね。
寛大な心で見守る人というのは、小さなことで腹を立てたり、細かいことを気にしたりはしません。
しかしながら、友達や家族といった親しい仲間の誇りが傷つくことや、道徳に反することに関しては激しい怒りを見せることがあるのです。
その時の怒りといったらもう手がつけられないほどですが、幸いにして寛大な心を持つ人には一緒に人間力を高め合ってきた友人がいます。
今まで友人を助けてきたように、今度は自分が助けられて怒りをおさめることができるのです。
寛大な心を持つ人の考え方
それでは寛大な心になるにはどのように物事を考えたらよいのでしょうか?
寛大な心を持つ人の8つの考え方をご紹介します。
- たかが自分、されど自分
- 壁を作らず受け入れる
- 来る者拒まず
- 礼と義を尽くす
- お金よりも人が大事
- 人は全て平等であるべき
- 正解ではなく可能性を探す
- すぐにNoと言わない
まるで名言集のような寛大な心を持つ人の考え方をそれぞれ見ていきましょう。
考え方①:たかが自分、されど自分
寛大な心を持つ人はたかが自分、されど自分というように思考します。
物事がうまくいかないことが続くと、自分の運の悪さを嘆いたり協力してくれない誰かのせいにしたりするものです。
たかが自分に起こった出来事で誰かを非難するほどでもないと思えばイライラは落ち着きます。
また、されど自分と思うことで自分に対する自信を保つことができるのです。
たかが自分されど自分思考では、周囲と良好な関係を結びつつ、自分の尊厳を維持することができます。
考え方②:壁を作らず受け入れる
人から何かしらの接触があった時に、相手の顔つきや話し方、イメージで壁を作ってしまうことがよくあります。
寛大な心の持ち主はそのような壁をとっぱらうものです。
対人関係だけでなく仕事の内容や物事に対しても同じ考え方で、壁がなければ衝突しませんから受け入れやすくなります。
第一印象で判断せず、何事もまずは受け入れてみるという考え方なのです。
考え方③:来る者拒まず
来る者拒まずという寛大な心遣いを考え方の例にあげる人もいます。
壁を作らないという考え方は余計な先入観を持たないという意味ですが、来る者に対してすでに結果がハッキリしている場合でも拒まないのが寛大な心なのです。
良い結果ならともかく、悪い結果が見えていても受け入れます。
人や物事から得られることはたとえ悪いことでも、自分の糧として吸収できる度量の広さを持ちたいと考えているからです。
考え方④:礼と義を尽くす
自分に良くしてくれる人には特に手厚く礼と義を尽くしますが、自分を攻撃しにくる相手にも例と義を尽くそうと考えるのが寛大な心の持ち主です。
人は例と義を尽くされたら、悪い方向にはいきません。
そのような行動が人を感動させるから、ライバルすら取り込む人間力を発揮するのです。
考え方⑤:お金よりも人が大事
寛大な心を持つ人はお金よりも人を大切に考えます。
経済力よりも人脈といったマンパワーを大事にするのです。
お金の価値は平等で誰に対しても同じ価値を持ちますが、人の価値は個性によって異なります。
そう考えると、人の個性こそが財産で同じものは二つと存在しない得難い宝です。
寛大な心を持つ人の周囲に人があふれるのは、家族や友人といった身近な人達を優先させる考え方によるところが大きいのでしょう。
考え方⑥:人は全て平等であるべき
寛大な心を持つ人は自分の優位性にこだわりがないものです。
人を馬鹿にすることがないので誰かに何かを頼まれたら快く承諾し、何かを言われた際には素直に忠告を受け入れることができます。
人は全て平等であるべきだという考え方に基づき、自分と他人の位置関係をフラットに保っているのです。
差別もなければ負けず嫌いを発揮することもないので、穏和でいられます。
考え方⑦:正解ではなく可能性を探す
寛大な心を持つ人は正解ではなく可能性を探すという考え方を持っています。
物事を正しいか正しくないかの二者択一で判断を下す人の基準は自分の先入観であることが多いものです。
そのため、正解かそうではないかだけなので視野が狭くなっています。
寛大な心を持つ人は、様々な角度、色々な視点でものごとを見ることができるから複数の考え方を理解できるのです。
広い視野を持った人は、自然に寛大な対応をとれるようになります。
考え方⑧:すぐにNoと言わない
できないことに対して即答で「できません」と返す人がいますが、寛大な心を持つ人は正直に現状を話したうえで何とか相手の要望に応えようと努力を試みるものです。
すぐにNoと言ってしまえば角が立ってしまいますが、相手を思いやって行動した結果のNoもしくは別の提案をたてられたら人は納得します。
このような寛大な心で柔軟な対応をとれるようになりたいものですね。
寛大な心を持つ人の行動パターン
では寛大な心を持つ人はどのように行動するのでしょうか?
寛大な心を持つ人の行動パターンをご紹介します。
- 人の集まる場所に積極的に参加する
- 話を聞く時は誠実に
- 鷹揚でいる
- ありのままの自分をさらけ出す
- 家族や友人との時間を大事にする
- ありがとうとよく言う
- 悪いことはすぐに忘れる
- 一呼吸置く
- 人を簡単に許す
- 時には裏まで考える
- 押すより引く
- 人からの意見は素直に受け入れる
これらの行動パターンをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
行動パターン①:人の集まる場所に積極的に参加する
寛大な心を持つ人はパーティーやレセプションといった大勢の人が集まる場面が大好きです。
そのような機会には積極的に参加して、たくさんの人と意見を交換しあいます。
寛大な心を持つ人はお金より人が大事という考え方がありますから、パーティー会場などはまさしく宝の山なのです。
一度出かけるだけで、たくさんの人脈を作る特技があります。
行動パターン②:話を聞く時は誠実に
人の集まる場所に積極的に参加して作った人脈がさらに育つかどうかは、その人の人間性にかかっています。
寛大な人が信頼される理由は誠実な態度にあるのでしょう。
相手が話しをはじめたら、何かをしている手を止めて体の向きごと相手の方を向き、目を見るように話を聞きます。
このように相手を大切に扱い尊重するから、寛大な人の周囲には様々な人が集まるのです。
行動パターン③:鷹揚でいる
寛大な人は鷹揚(おうよう)な心を持っています。
鷹揚でいる行動パターンとは、空高く飛ぶ鷹がゆったりと威厳を保ちながら飛ぶ姿のように、ゆっくりと落ち着いた物腰のことです。
せせこましく常に動いている人は周囲の人を安心させることができません。
寛大な心があると言われる人はどっしりとしていて、少々のことで騒がない度胸があります。
行動パターン④:ありのままの自分をさらけ出す
寛大な心を持つ人には、常に正直でありのままの自分をさらけ出しているという行動パターンがあるものです。
自分の良い点だけではなく悪い点もさらけ出す、つまり丸腰の自分をアピールしています。
武器や鎧で自分を飾らない人は、信頼を勝ち取ることができるのです。
もちろん、ありのままの自分を周囲に認めてもらうためには道徳や倫理にはずれる点があってはなりません。
飾らない人間性が良いものであるから、周囲の協力を得られるのです。
行動パターン⑤:家族や友人との時間を大事にする
寛大な心を持つ人が何でも許すわけではありません。
優先順位をしっかりとつけているものなのです。
例えば家族や友人との時間を仕事よりも優先させることがあります。
寛大な心を持つ人の心の拠り所が家族と友人ですから、そのピンチには何があっても駆けつけるし、喜ばせようとするのです。
行動パターン⑥:ありがとうとよく言う
寛大な心を持つ人を観察していると、「ありがとう」をよく言っていると気づくはずです。
書類をもらったら「ありがとう」、報告を受けたら「ありがとう」など何気なく言っているようですが、「ありがとう」を言われる方は感じの良い印象を受け取ります。
どのような小さなことにも、感謝と謙虚な気持ちを持っているというのが分かる行動パターンで、この言葉があるから周囲との人間関係が円滑に進むのでしょうね。
行動パターン⑦:悪いことはすぐに忘れる
トラブルがあっても、友人と意見の食い違いからケンカになっても、翌日には気持ちの整理をつけて引きずらないのが寛大な心を持つ人の行動パターンです。
楽天的に物事を考えられるという特徴があるものの、中には深刻なトラブルに発展するケースもあるでしょう。
しかしながら、そのような深刻なトラブルでも考えて解決しないことは考えないという心理が働くので、自分のすべきことを済ませたらクヨクヨしない特性があります。
ですから、寛大な心を持つ人はいつもさっぱりとしていて明るく、付き合いやすいのです。
行動パターン⑧:一呼吸置く
寛大な心を持つ人には正解ではなく可能性を探すという考え方があります。
そのようなわけで、自分の意見と他人の意見が食い違っても固執することはありません。
ちょっと違うなと思ってもまずはそれも一理あると一呼吸置くのです。
そういう考え方もあるものだなと柔らかく受け止めるからリラックスした会話が楽しめます。
行動パターン⑨:人を簡単に許す
寛大な心を持つ人の最大の特徴に許しがあります。
自分を裏切った過去を持つ知人をあっさりと許してしまうということがあるのです。
悪いことをひきずらない明るい性格と、正解ではなく可能性を探すという考え方に基づき、そのような結果になることもあるのだろうと思うからです。
そのため何回裏切られても簡単に許すという行動パターンを繰り返している人もいます。
行動パターン⑩:時には裏まで考える
寛大な心を持つ人には前向きな人間性からくる直感的な行動パターンがあるように思えるかも知れませんが、時には裏まで考えているという思慮深い一面もあります。
鷹揚な態度でいられる理由は何が起きても対応できるという自信があるからです。
その自信を作るために、物事の裏まで探り対応策を工夫するという裏工作をしています。
素直で正直なように見える寛大な人ですが、時には都合よく物事が解決するように念入りな準備をしかけているものなのです。
行動パターン⑪:押すより引く
押してダメなら引いてみろという言葉があるように、まず押してから引くという作戦は何事でも勝ち手の基本パターンになっています。
ところが、寛大な心を持つ人は押すよりも引く技術に優れているのです。
感情の法則として押されると押し返すということがあります。
それでは、引くとどうなるか・・相手も引く結果となり、引き分けという関係性が成立するのです。
こうしてフラットな人間性を作ってから交渉を進めれば、よりスムーズな打開策が打ち出せます。
行動パターン⑫:人からの意見は素直に受け入れる
寛大な心を持つ人は人の意見をよく聞き、素直に受け入れます。
それが忠告や叱責であった場合には反発せず、まずは自分の心の中にしまうのが特徴なのです。
寛大な心を持つ人が信頼できる人脈を作れる背景には、自分が周囲に育てられているという一面も合わせ持ちます。
色々な意見を聞いて自分を修正し、さらに成長させるのです。
いわば、寛大な心を持つ人というのは周囲が作り上げた理想のシンボル像と言っても過言ではありません。
寛大な心を持つメリット
寛大な心があると、どのような良いことがあるのでしょうか。
寛大な心を持つメリットをご紹介します。
- 人脈が広がる
- 尊重される
- 平和的解決ができる
- 成長できる
- 晴れやかな気持ちでいられる
- なぜかうまくいくことが多い
- 経済的に成功する
続いて、それぞれのメリットを一つずつ見ていきましょう。
メリット①:人脈が広がる
寛大な心の最大のメリットが広い人脈です。
誰とでも分け隔てなく付き合える性格と、来る者を拒まない寛大な心が、様々な人をひきつけます。
時には驚くほどの著名人とも知り合いになっているもので、その人脈の助けを得て成功することができるのです。
メリット②:尊重される
寛大な心で見守る人は相手を大切に扱いますから、自分も尊重されます。
普通の考え方を持つ一般的な人は真摯な対応を崇高な精神のあらわれと理解するものです。
本当に信頼できる人物が少ないと思われている世の中で、誠実で落ち着いた個性を持つ人は一目おかれ、大事にされます。
態度も堂々としていることから威厳に満ち溢れているというイメージもあるのです。
メリット③:平和的解決ができる
寛大な人は許しの心で平和的解決をおこなうというメリットがあります。
何か良くないことが起きた時、いつまでもそのことを許さないのは怒りの支配下にあることを示し、自分を責め続けてしまうでしょう。
イソップ寓話『北風と太陽』は冷たい風を当てると旅人は上着を着込み防御しますが、あたたかい太陽で照らせば上着を脱がせて心を開かせることができるという寛大な心の大事さを説いた話です。
この話にあるように、寛大な心で包み込むと平和的解決がスムーズにおこなえます。
メリット④:成長できる
寛大な心を持つ人は様々な人と関わり、許し、可能性を探ることで柔軟な対応ができるようになります。
自分の素をさらけ出し、前向きな気持ちでいるからどんどん成長できるのです。
成長すればするほど多くの人に認められて、広い世界で生きることができます。
狭い視野でしか考えられない人は固執しがちですが、寛大な心を持つ人は変化すらも受け入れることで大きく成長していけるのです。
メリット⑤:晴れやかな気持ちでいられる
寛大な心を持つと、いつも晴れやかな気持ちでいられるというメリットがあります。
怒り、ひがみ、妬みというネガティブな思考がなく、希望と夢のために努力しているという自信があるから前向きです。
後ろ暗いところがないから、心の中がサッパリと晴れ渡っています。
悩み事を悶々と考え込みすぎて睡眠不足・・ということもありませんから、心身共に充実した日々を送ることができるのです。
メリット⑥:なぜかうまくいくことが多い
寛大な心を持つ人は人づきあいが上手で、人脈に恵まれています。
本人が願ったわけではないのに周囲が手助けしたくなる素養を持っているから物事がうまくいくのです。
どのような考え方であろうと柔軟に受け止める器用さは、良い運を招きます。
ハッピーな運気に満たされて、なぜかうまくいくことが多いというメリットを持つのです。
メリット⑦:経済的に成功する
本人が望むわけではないのですが経済的に成功するというメリットもあります。
寛大な心を持つ人はたくさんの人と関わる過程で成長し、人の信頼を集め、自分の広い視野で見聞するものをさらなる糧とするのです。
人々が驚くほどの発想の豊かさを見せることがあり、天才的な閃きから大きな成功を得ることがあるでしょう。
もちろん、その閃きを実現するために周囲に優秀な人材が集まっていることは言うまでもありません。
寛大な心を持つ人になる方法
それでは、寛大な心を持つ人になる方法を解説しましょう。
以下の寛大な心を持つ人になる方法を実践してみてくださいね。
- 自分だったら?と考える
- 深呼吸する
- 後のことをシミュレーションする
- 感謝する
- 相手の要求を受け入れてみる
- 相手の要求を受け流す
- みんなのためになるように思考する
- 簡単に拒否しない
- 大きな心で許す
- 謙虚な姿勢でいる
それぞれの方法を一つずつご説明します。
方法①:自分だったら?と考える
寛大な心を持つ人になるには思いやりを持つのが一番です。
しかし、思いやりを持てと言われてもどう思えば思いやりとなるのか分からない方も多いでしょう。
まずは、相手の立場を自分に置き換えてみてください。
自分がその人だったらどう思うでしょうか?
助けて欲しいだろうな・・と思ったら、助けてあげるようにするのです。
ほっといてほしいと思ったら、ほっとくのが思いやりということになります。
方法②:深呼吸する
寛大な心というゆとりを持つには深呼吸するのが一番です。
人間は感情の波に支配されそうになると、寛大な心を忘れてしまいます。
そこで、深呼吸して落ち着きましょう。
感情というものは時間がたてば落ち着くもので、そのための時間稼ぎと新鮮な空気を吸うことにより脳内がリフレッシュします。
心を落ち着けてからゆっくりと対策を練れば良いのです。
方法③:後のことをシミュレーションする
寛大な心を持つ人になるにはシミュレーション力が必要です。
誰でもが寛大な心でいられるわけではなく、寛大な心でいようと努力するから、そのようにふるまうことができます。
ところがそこに何らかのトラブルが起こると、寛大なはずの心が乱れてしまうのです。
但し、何かしらの行動にうつさなければ平静さを失っているとは判断されません。
ですから何かしらの行動をした後のことをシミュレーションしてみましょう。
シミュレーションしているうちに心が落ち着いて、正しい選択ができるようになるのです。
方法④:感謝する
常日頃から感謝の気持ちを持って生活するようにしましょう。
感謝するという行為はポジティブなエネルギーを持っています。
働くのがいやだと思うより、働けるってありがたいと思えば、心持ちが違いますよね。
周囲に対していつも気を遣ってもらってありがとうと言っていれば幸せが心に満ちるものです。
そして、自分も他人のためになることをしたいと思うから寛大な心が育っていきます。
方法⑤:相手の要求を受け入れてみる
寛大な心を持つ方法として、相手の要求を受け入れてみるという方法があります。
人によって苦手なことや好みと合わないことがあるものですが、それを自分に合わないからと断るのは寛大とは言えません。
相手の要求の意味を理解して、できる方法を探りましょう。
すると意外にすんなり受け入れられることもでてくるものなのです。
この方法で、寛大な心にまた一歩近づけます。
方法⑥:相手の要求を受け流す
寛大な心になりたいからと、相手の要求を全て受け入れようとしてもやりすぎです。
時にはそれがストレスになることもあります。
受け止められない要求は軽く受け流しましょう。
このような時は相手とまともに向き合わず、身をかわすのが有効な方法です。
方法⑦:みんなのためになるように思考する
寛大な心を持つ人になる方法として、みんなのためになるような思考方法があります。
自分だけが成功したいというひとりよがりでなくみんなで良い方向に進んでいくんだと考えれば、人の信頼を勝ち取ることができるのです。
強い信頼で結びついた相手は自分の強力な味方となってくれるでしょう。
寛大な心を持つ人はこのような方法で、人脈を広げていくのです。
方法⑧:トラブルは回避する
誰もが寛大な心で日々を過ごしていけたら幸せだと願っていることだと思います。
とはいえ、この世の中は自分にうるさくかまう人や出来事が多いのも事実ですね。
そのため、これ以上は勘弁してくださいということをさりげなく知らせる必要があります。
また対立しそうな仕事仲間は事前に説得しておけばビジネスがうまく回るものです。
他にも一人でトラブルを解決しなければならない場面もあるはずです。
そのような時は、とぼけたりへりくだったりと言い方を変えてトラブルを回避する方法を使いましょう。
相手を傷つけたり、怒らせたりしない言い回しでトラブルを回避してください。
方法⑨:大きな心で許す
寛大な心を持ちたければ、何よりも許しの精神が必要です。
人を許す、過ちを赦す許すことで心が楽になります。
心が楽になればすべてを良い方向で考えることができるようになるのです。
ちょっとした事が気になってしまう方は「いいよ」という言葉を口癖にするようにしてみてください。
方法⑩:謙虚な姿勢でいる
物事が全てうまくいくと、全て自分の実力のおかげだとうぬぼれたくなることがあるかと思います。
寛大な心を持ち続ける人は、どんなに成功をおさめてもそれを自分のおかげだとは思っていません。
ラッキーだっただけ、皆のおかげなどと謙虚な姿勢があるから周囲に高圧的になることがないのです。
謙虚な姿勢を心がけると素直で寛大な振る舞いができるようになります。
寛大な心を育てるおすすめの本
寛大な心を育てられるおすすめ本をご紹介しましょう。
学べることが多いはずです。
おすすめ本①:寛容力~怒らないから選手は伸びる~
著者:渡辺久信
元プロ野球選手であり西武ライオンズの監督もつとめた渡辺氏が、リーダーとして持つべき寛大な心の在り方を書いた本です。
明るいムードで失敗を許す怒らない指導方法が、選手のポテンシャルを引き出し、チームを日本一に導きました。
仕事上で寛大な心を必要とする方におすすめの本です。
おすすめ本②:マンガでわかる! 感情的にならない方法
監修:和田秀樹
評論家であり精神科医でもある和田先生が教える感情のコントロール方法を、さらにわかりやすいマンガで表現したノウハウ本です。
思考術の本は文字で読むと難しく感じることがあるかと思いますがマンガ内の主人公と一緒に成長する気分で寛大な心を理解することができます。
おすすめ本③:頭のいい人の「軽々と生きる」思考術
著者:樋口裕一
小論文指導の思考本を多数執筆している樋口先生が、上手な思考法によってそれなりの成功をおさめ軽々と生きることを提案しているノウハウ本です。
他人に寛大な心を示すだけでなく、自分自身に対しても寛大に接するようにと説いています。
読み終えた時には、シンプルで寛大な思考術が身についていることでしょう。
寛大な心は大きな人間力
寛大な心を作るのは他を認める許容の精神と、大きな人間力です。
一緒にいて気疲れしない懐の深さが人をひきつけ、多方面に広がる人脈や幸運を呼び込みます。
毎日なんだか疲れるなぁと思う方は視野の幅を広げ、思考を少し寛容にしてみましょう。
寛大な心を持つ人になる方法を実践することで、批判すら笑って受け流せる寛大な心を手に入れてくださいね。
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