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執着心とは?

執着心とは、そもそもは仏教用語で使われているもので、物事などに捉われてしまい身動きが取れなくなっている心の状態をいいます。
ちなみに、執着心を英語に訳してみると、ObsessionやAttachmentとなります。

Obsessionとは強迫観念を指し、「思考に取り付かれている状態」という意味になります。
Attachmentは「くっつける、張り付く」といった意味を指します。英語で執着心を訳してみると、日本語でいう執着心とは、少しニュアンスが変わりますね。

強すぎる執着心のデメリット

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情熱とも言い換えることができる執着心を持つことは、見方によっては良い面もあるものです。
しかし、情熱と言えども「執着心」である以上、「強い」というのを褒め言葉として使う事はあまりありませんね。

こちらでは、執着心が褒め言葉として使われない理由である執着心が強すぎることのデメリットをみてみようと思います。

デメリット①偏った見方

執着心が強すぎることで、物の見方が偏ってしまう可能性があります。

例えば、少し意見が食い違っただけで「私はアレがどうしても必要なのに、邪魔をする人がいる!」と、さも自分に不利益なことをされたと怒る。

こんな風に一方的に怒りを露わにしていいのは、幼児期までです。大人になれば双方にも同等の言い分があり、それをお互いに理解して、譲歩し合う物だと自然と理解するものです。

しかし、強すぎる執着心はそんな理解を忘れさせてしまいます。これはとても危険なことです。

執着を持っているものが何であれ、物事の中心には自分だけではなく他人もいる事を忘れてはいけません。

デメリット②激しい思い込み

執着心が強すぎる事は、時として激しい思い込みに繋がります。自分がこう感じているのだから、周囲もそれを理解しているに違いないと思い込んでしまい、独りよがりで勝手な行動を取ってしまうことがあります。

執着心が強すぎると、どうしても自分のことだけで頭がいっぱいになってしまいがちです。

しかし、一度立ち止まってみて、自分が考えた・感じたモノは果たして正しいものであるのかを確認してみてください。

もしかしたら、執着心で見えなくなっていただけで、とんでもない思い込みをしていたかもしれませんよ。

デメリット③周囲から理解を得難い

執着を抱く本人にしてみたら「○○に対して執着心を抱くのは当たり前だし、自分の立場になれば必ず誰しも自分と同じように感じるに違いない」と考えてしまいます。

しかし、そのようなことはまずありません。当たり前のことですか、人間というのは、それぞれに物事の考え方や感じ方は違います。

また、男性や女性といった、性別によっても物事の捉え方はまったく違います。

加えて、性別の違いだけではなく、これまで生きてきた環境や体験もまったく違う他人が、人の執着心を理解することはまずないでしょう。

デメリット④距離を置かれる

執着心が強すぎると人との付き合い方が難しく、距離を置かれがちです。こだわりが強く自身の考えを曲げない姿勢は時として敬遠されてしまいます。

しかし、執着心が強い人の場合、敬遠されてしまうとはわかっていても自身の性質は隠そうとしても隠しきれるものではありません。

何に対して執着を持つのかにもよりますが、執着は人との確執を生みます。そして、強い執着心を持つ人はいわゆる「とっつきにくい人」になってしまいがちです。

付き合いにくい人と、わざわざ仲良くしたいと思う人はあまり多くはいませんね。そうなると、人から距離を置かれてしまうのです。

デメリット⑤金欠

執着心が強すぎることで、常にお金に困る「金欠」になってしまいがちです。

強すぎる執着心を「物」や「人」に抱くと、特定の物を集めたい、洋服や靴がたくさん欲しい、あの人に良い所を見せたい、という心理から後先考える事なくお金をつぎ込んでしまうためです。

もちろん、常にお金がなくなっていれば後悔もしますし、つらい思いもするでしょう。

しかし、執着心が強すぎるためにその後悔やつらい思いもすぐに忘れてしまい、また同じことを繰り返してしまうのです。

執着心の強い人の心理と特徴

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前項では、執着心によるデメリットにスポットを当ててみました。

情熱とも言い換えられる執着心ですが、デメリットはデメリットです。出来ればデメリットは少なくありたいものですよね。

ところで、執着を持つ人とは、どのような心理でどのような特徴を持っているのでしょうか。

こちらでは、執着心の強い人の心理と特徴を10項目に分けてご紹介します。

心理と特徴①ストレスを抱えている

ストレスを抱えている人は、執着が強くなってしまう傾向にあるそうです。ストレスが心に強く溜まりすぎると、人は心に溜まったストレスをどうにかして消化しようとします。

その消化方法は人それぞれに違いますが、物を不必要なほどに集めたり、人に過剰に甘えてみる、または頼る事でストレスを消化しようとすると、周囲からしたら執着心が強い人に見えてしまいます。

たとえ、自分自身に執着心を持っているつもりがないとしても、結果的に執着心が強い人、というイメージがつけられてしまいます。

心理と特徴②満足感は一瞬

自分の頑張りが評価されて目的を達成する事が出来たなら、とても強い幸福感と満足感ををもたらしてくれます。

しかし、執着を満たしてくれるほどの幸福感と満足感は、長続きはしません。

執着を持つほど欲しい、必要だと思っていたものが手に入れた瞬間から急に魅力が無くなって見えてしまう、または価値を感じられなくなることすらあります。

加えて、手に入れたものとは別の物がすぐに欲しくなる事もあるでしょう。

そのような場合、本当に執着していたのは「欲しいものを探していた時間」である場合もあります。何に対して執着を持ったのかも、幸せな満足感を長続きさせるためには重要な要素となります。

心理と特徴③不信感

執着を持つ対象は様々ですが、特に人に対して執着心を持つタイプの方は不信感が強い傾向があります。

例えばパートナーが「友人同士の飲み会がある」と言って夜に出かけた時、あなたならどのような気持ちになるでしょうか。

「じゃあ、自分も友達とどこかに出かけようかな。」「たまには1人でゆっくりと映画でも見よう。」など楽しめる人もいれば「友人って、誰と行くんだろう。」「まさか、浮気じゃないよね。」など不安になる人もいるでしょう。

不安にならないから執着心が薄いとは言えませんが、不安から不信感を抱き、執着執着を強める方は多くいます。

心理と特徴④自己嫌悪

執着してしまう方は定期的に自己嫌悪してしまい、実生活に支障をきたしてしまう場合すらあります。

何度かお伝えしましたが、情熱を傾けてこだわりを持つことは、執着が強いと言われ、あまり良いイメージではないですよね。

そのため、自分でも自覚するほどに執着心の強い方は、自身が執着を強くもってしまうことを嫌がり自己嫌悪に繋がってしまいます。

しかし、自身の執着心の強さに対して自己嫌悪を抱く方は、きちんと自分を見つめることができているという証拠でもあります。

自身をきちんと見つめることができる、それは美徳です。その美徳に気づき、伸ばすことが出来れば自己嫌悪する時間は確実に減るでしょう。

心理と特徴⑤不満感

物欲が強いタイプの執着の場合、目的のものを手に入れたからといって、それで心から満足し、執着心が無くなるということはまずありえません。

むしろ、一度目的のものを手に入れた後にはさらに新しいものや手に入れていないものを欲してしまう傾向にあります。

不屈とも言い換えることができるほど強く、満足することがない執着心を得ることは、見方を変えれば情熱を傾けられるものがあるということになりますが、満足感を得られないのは幸せとは言い知れぬものですね。

心理と特徴⑥孤独

強い執着を持ってしまう自分自身に対して、自己嫌悪を感じる時があると前項でご紹介しました。

そのような自己嫌悪は、自身の否定に繋がってしまいます。自身を否定すれば「こんな自分は誰にも受け入れられることはない。」という孤独感に苛まれることとなります。

そして、孤独感を感じた心は孤独感を埋めるために物や人に対しての執着を強めます。執着心と孤独感は繋がっているといえます。

心理と特徴⑦周囲への偏見

執着や異常なこだわり、譲れない信念を抱えている方は、周囲に対して偏見を持っている傾向にあります。

「きっとあの人は〇〇を狙っているに違いない。」といったように自身の思い込みを信じ込んでしまい、周囲に対してネガティブな感情を抱いてしまいがちです。

そのようなネガティブな感情は、うまく隠そうとしても態度に現れてしまいます。

当然、そのような態度を取られた側は不快ですし嫌悪すらします。そんな負の連鎖を断ち切るためにも、思い込みや周囲に対する偏見は意識的にでもなくす方が賢明です。

心理と特徴⑧強い不安

何かに対して強い不安を抱え、怯えてしまう方は不安が執着に繋がってしまうのです。

それは、安心したいからという一心で物や人に対して抱いてしまう感情なのですが、強い不安を物や人に執着する事で消せるかといえば、なかなか消すことは出来ません。

しかし、物や人に囲まれてひと時でも自身の安心を得ることは無駄な事ではなく、むしろ自身の安心を得るために行動を起こしているという点はめざましいものといえます。

心理と特徴⑨依存心

実は、依存心と執着心は似た性質を持つものです。執着が強い場合、同時に依存心も強いという傾向があります。

依存心は誰かに頼りたい、誰かに助けてもらいたいという心理です。執着心が強い方も誰かに助けて欲しい、望みを叶えて欲しいといった願いを持っています。

その願いを叶えてくれる可能性がある相手に対して過度な期待をし、執着心に繋がるのです。

心理と特徴⑩頑固

執着心の強い人は、自分に必要だと思ったものや欲しいものに対しては気持ちを曲げることなく手中に収めるための努力をします。

たとえ、周囲の人からたしなめられたとしても簡単に執着心を捨てることはありません。

このように、周囲に何を言われようと自身の気持ちを貫き通せる強さがなければ、執着心を持ち続けることすら難しくなってしまうでしょう。

そのため、強い執着心を持つ人は周囲に流されることのない「頑固」で「一本気」と言えます。

執着心のない人の心理と特徴

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執着とは不屈やこだわり情熱などメリットもありますが、内容的には強い執着によるデメリットが多くありました。

しかし、逆に執着心が全くないとしたなら、デメリットは無くメリットばかりなのでしょうか。そこで、この項目では執着心のない人の特徴と心理を紐解いてみようと思います。

執着心のない人①こだわらない

情熱やこだわりは、言い換えれば執着ともいえます。その執着がない人は、物事に対してこだわりを持てないともいえます。

情熱やこだわりがないと周囲に流されやすく、周囲がすすめるままに自身の行動を決めてしまいがちです。

周囲がすすめるがままに行動を決めることはとても簡単なことですし、うまくいかなければ「あの人が言うからやったのにうまくいかなかった。」と憤ることもできます。

しかし、情熱を傾けられず、こだわれないことによって楽しみや喜びも感じにくくなってしまいます。喜びや悲しみに鈍感になることは、あまりにも悲しいことです。

執着心のない人②前向き

何にも執着しないことで自身に対して前向きになれます。強い執着は、自身の行動を縛り付けてしまいます。

強いこだわりや信念のある方は、「これをやってしまえば、あれを失う。」「こんなことをしたら嫌われる。」などという恐怖で、自身の考えや行動を制限するからです。

執着心のない方はそのような恐怖や不安を感じる事がありませんので、何事も前向きに、自分のやりたいことや考えを自由に行えます。

執着心のない人③視野が広い

前項で執着心がない方はこだわることができない、という特徴について注目してみました。こだわりがないことはデメリットにもなりますが、視野が広くなるというメリットもあります。

視野が広ければ気づけるものも増えますし、行動範囲が広くなります。それは人生を豊かにする上でとても大切なものと言えます。

できることなら、自分の譲れないこだわりを持ちつつ、視野を広げることができたならより豊かな人生を送れることでしょう。

執着心のない人④シンプル

こだわりや信念といった執着がないことで、シンプルな生活を送ることができます。

物を極端に減らした「ミニマリスト」や、本当に必要なものだけを手元に残す「断捨離」は昨今とても注目されています。

こだわりのない方は本当に必要なものだけを残す能力に長けています。そのため、執着を持てない場合シンプルで物の少ない生活を送る事ができます。

飽和している現代社会において、シンプルに生活できることは利点と言えるでしょう。

執着心のない人⑤面白みに欠ける

執着心のない方は、視野が広く合理的な考え方持っている事が特徴です。しかし、あまりに合理的すぎるというのは人間的な面白みに欠けます。

あなたの身の回りにも何かに夢中になっている方や、物事にこだわりを持って突き詰めている方がいますよね。

そのような強いこだわりを持っている方と話をするのは、新しい世界に触れたような面白みがあるものです。

執着心はデメリットばかりが取り上げられてしまいがちですが、人間的な面白みや魅力は執着心の強い方の方が持っていると言えます。

執着心のない人⑥信頼されない

情熱や信念といった執着が薄い人はこだわりがない事をご紹介しましたが、何に対しても情熱がなく、周囲にすすめられるがまま自身の行動を決めてしまう特徴があります。

周囲にすすめられるがままに自身の行動を決めることは簡単ですが、周囲の人からは信頼を得ることが難しくなります。

あまりにも周囲の意見に流されるまま自身の行動を決めていれば、「あの人は、自分では何も決められない。」「人に言われないと何もできない。」というネガティブなイメージがついてしまいます。

そのようなイメージがついてしまえば、周囲からの信頼を得ることは難しくなるでしょう。

執着心のない人⑦リーダーシップが無い

情熱や信念、こだわりがなく、他人に自分自身の行動を全て決めてもらったり、周囲に信頼されていると言いがたい人にリーダーシップがあるとはいえませんね。

そもそも、リーダーシップがない人は執着心自体を持っていない傾向にあります。そのため、リーダーシップを取るという気概もありません。

人付き合いや仕事を行う上でリーダーシップを取れることは、物事を優位に進める事ができる大切なスキルです。

リーダーシップを取る事で人と衝突することはもちろんありますが、それを差し引いてもリーダーシップを取るメリットは多くあります。

執着心のない人⑧自意識が低い

「こんな自分が欲しいと強く願ったところで手に入るはずがない。」という自意識の低い心理から、執着自体が薄くなっている方がいます。

何もかもを欲するような強欲さを美徳とは言えませんが、欲しいものを目の前にしても「どうせ自分には無理だから。」と諦めてしまうのはあまりにも切ないものです。

欲しいもののために努力したり頑張ったりすることは無駄ではなく、糧となるものです

もし、手に入れる事ができなくても手に入れるために努力したことは自信となります。

執着心のない人⑨執着心は悪

執着がない・薄い人の中には、執着心を持つ事が「悪い事」だと思い込んでしまっている方がいます。

確かに、デメリットの方が見えやすい事がある執着心は、イメージがあまり良くはありません。ですが、こだわりや情熱ともいえる執着がない事もデメリットになります。

強すぎる執着は、デメリットが大きくなります。しかし、執着心が全くない事は執着心が強すぎる以上に豊かな人生を送るという目的においてはデメリットになりえると言えますね。

執着心のない人⑩中間で居たがる

執着がない場合、どちらにも属さない「中間」でいたい、どちらにも属したくないという心理から、執着心をもたないように意識して気を付けている方や、情熱や信念を持つ人を見下している事すらあります。

しかし、それは人として正しい姿だと言えるのでしょうか。情熱を持つ、人や物を欲して、執着を持つ事はなんら恥ずかしい事ではなくむしろ人として当然とも言えます。

働く意欲や人と関わる意欲は執着するからこそ湧いてくるのではないでしょうか。

人が人らしい生活を営むためのカンフル剤として、執着心は必要不可欠です。

執着心の強い人が取りがちな行動は?

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執着心が強い人とは、どのような行動をとりがちなのでしょうか。

自身では興味が薄い執着心のない方だ、と認識していても、こちらで紹介する行動にあてはまる項目が多ければ、執着心の強いタイプだった、とはありえることです。

行動①ヒステリック

執着心が強い人は、時としてヒステリックに自分の考えや感情を発露する事があります。

それは、自身の執着を否定された時や、執着し、固執している自分を否定された時です。

人は誰でも自分が大切にしているものを否定されれば、怒りを覚えるものです。

特に、執着の強い方は普通以上に強い怒りを感じ、時として怒鳴り散らすといったヒステリックな行動をとってしまいます。

行動②欲しいものへの散財

物に対して執着し、情熱やこだわりをもつ人は、いくらつぎ込んでも欲しいものを手中に収めるためならば惜しくはないと思うでしょう。

また、人に対して執着心を抱くのなら、その人に対していくらでも貢ぐことも考えられます。

このように、自分の目的のためならばある程度の犠牲は仕方ないと確固とした目的意識を持つ人は、特に散財してしまいがちです。

本人がいくら散財しても幸せならそれでも良いのですが、お金は有限でとても大切なものです。

執着心に振り回されて本当にお金が必要な時に後悔してしまう事が無いように自身を律することも必要です。

行動③目標への努力

執着心が強い人は、実はとても努力家な人とも言えます。

欲しいものや自分が希望する物に対して行動を起こす事を厭いませんし、手に入れるためならば努力を惜しみません。

例えば、白雪姫に出てくる継母は悪役ですが、国で一番の美人という称号を得るために人に依頼して白雪姫の殺害を画策するに始まり、毒林檎を拵えて自ら変装して白雪姫のもとにわざわざ出向く。

このような地道な行動は、目的はさておいても素晴らしい行動力だとは思いませんか?例えが適切かどうかは別としても「自分が望む」ものに対して努力できる行動力は、執着心の強さに比例します。

行動④あくまで結果

執着心の強い人に対して、目的が達成されなくても諦め悪く非効率で感情的に頑張るといったイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、それは間違ったイメージといえます。

執着心の強い人ほど、自身の望む結果を求めます。そのため、結果ありきの努力しかしません。

結果を得られる可能性が低いにも関わらず、努力の方向性を変えないという人は、それほど強い執着心を持っているわけではないといえます。

執着心が強い人は、あくまでも結果を得るために行動します。

行動⑤ポジティブ

執着心が強いというとネガティブなイメージがつきがちですが、執着心が強い人はとてもポジティブで行動力に溢れています。

前項でご紹介したように、執着心の強い方は結果を求めます。そのため、ネガティブな感情に引っ張られて足踏みしているような無駄な時間を過ごす事はまずありえません。

常にポジティブに、自分が取るべき行動をきちんと把握できているのです。

行動⑥リーダーシップが強い

執着心の強い方の場合にはとてもリーダーシップに溢れている方が多くいます。

執着心の強い方は、自分が欲しいものや望む結果のヴィジョンがしっかりと見えていますので、それに向けての行動力は俊敏で的確です。

そのため、その行動力を頼りにしている人は多いはずです。また、自分自身でも思い通りに物事を決められる立場になることを望みますので、「win-win」の関係と言えます。

行動⑦こだわりが強い

こだわりがとても強い人は、言い換えれば執着の強い人といえます。

こだわりが強いというのは、自分の理想とするものに対して真摯に向き合っているからこその行動です。

たしかに、こだわり強すぎる人をめんどくさい人だとして敬遠する人は少なからずいます。

しかし、敬遠する人と同じかそれ以上に、こだわりを持つ人に興味を持ち惹かれる人は大勢います。

自身の曲げられない「こだわり」があるからこその行動である執着は、人を魅力的に見せるスパイスでもあります。

行動⑧理解の強要

ここまで、執着心の強い人が取る行動としてご紹介してきたものは、見方によってはネガティブなイメージよりもポジティブで人としてのプラスになる要素が多くありました。

しかし、こちらの項目でご紹介する理解の強要は、執着心の強い人が煙たがられてしまう一番の理由である行動といえます。

なぜなら、人は本当の意味で他人を完全に理解出来ることはまずありません。

しかし、執着心の強い人の中には、どうにかして自分の執着や思い、考えをわかってもらおうと躍起になる人がいます。

ですが、理解してもらおうと躍起になり強要すればするほど、周りからの理解は得難いものになってしまいます。

行動⑨約束は守る

執着心の強い人は、約束した事は決して違えることはありません。

ですが、それは交わした約束が自分の求めるものと合致した場合のみです。そうでなければ、執着心の強い人はそもそも約束を交わすという行動自体を取りません。

執着心が強い人にって、大事なのはあくまで結果的に自分の望みが叶うことなので、無駄な行動をとることはありません。

行動⑩自己顕示欲

執着心の強い人は、自己顕示欲が強いために自分を良く見せるような行動を取りがちです。

それは、執着心が強いがために自分の望みに対して忠実な行動を取りたい自身の姿を、周囲がどのように捉えるかを気にするからです。

執着心の強い方は、自身の行動に対して周囲がネガティブな感情を抱く事を良しとすることはなく、あくまで「良い行動」として自身の執着心を満たそうとします。

いわゆる「カッコつけ」というやつですね。

執着心をなくす・捨てる方法は?

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前項では執着心が強い人の取りがちな行動をご紹介しました。あてはまる項目はありましたか?

もしかしたら、自分が意外にも執着心が強いタイプだったという方もいるかもしれませんね。

執着心が強い事は、メリットもあればデメリットもあります。そこでこちらでは、メリットもデメリットもある執着心をなくす・捨てる方法をご紹介します。

強すぎる執着心をなくす・捨てる方法を知り、理想とする自分に近づきましょう。

方法①こだわりをなくす

執着心をなくす・捨てる方法として一番手っ取り早いのは、こだわりを無くすことです。

こだわりをなくすことは執着心をなくす・捨てる事と同じとも言えます。

しかし、こだわりとは長い歳月をかけて構築されてきたもので、簡単になくしたり捨てたりできるものではありません。

その事を自身でも理解しておいてください。執着心を捨てたいからと、焦るようなことは禁物です。自分で自分を追い詰めても、良い結果は生まれません。

方法②周囲に目を向ける

執着心をなくす・捨てるために、周囲に目を向けてみることも有効です。

執着心に振り回されている状態では気づけなかった、様々な事柄に気づくことが出来るでしょう。

また、周囲に目を向けることが出来れば、周囲から自身がどのように見られていたのかを知ることができます。

周囲から自身に対して向けられる感情がポジティブなものかネガティブなものかにより、執着心に振りまわされていた己の行動を振り返ることもできます。

方法③環境を変える

執着心をなくす・捨てる方法としては、思い切って環境を変えてみるのも良いでしょう。

環境を変えることにより、今まで自分が執着してきたものが実はそれほど自分にとって必要なものではなかったと気づくことがあるかもしれません。

しかし、環境を変えたことで、もし今まで以上に執着していたものがより大切だと思えたなら、それは本当に必要で大切なものと言えます。

方法④自己肯定する

執着心をなくす・捨てる方法で、まず自分自身を認める自己肯定をしてみてはいかがでしょうか。

実は、執着心が強い人の中には「認められたい。」という承認欲求を「物」の力で埋めている人がいます。

ですが、物で埋めても本質的な欲求が満たされていないため、執着心は強いままになってしまいます。

もし、心あたりがあるようなら、何かにつけて自身を褒めるようにしてください。

褒める内容は「仕事に行けた。」「ご飯をたべれた。」など少しでも頑張った事は全てです。

そうして自身を肯定していれば、いつの間にか執着を忘れられるはずですよ。

方法⑤感謝してみる

執着心をなくす・捨てるための一歩として、自分の身の回りにある自身を構築しているもの全てに対して感謝してみると良いでしょう。

自分を産み、育ててくれた両親や仲良くしてくれる友達、健康な自分の体、暖かい陽の光や涼しい風など、感謝しようとすれば相手はいくらでもいます。

そうして、何事にも感謝できるようになれば、自分が今まで執着してきたものが突然とてもつまらないものに見えるかもしれませんよ。

方法⑥疑問をもつ

なぜ自分はこれに執着していたのだろう、と自身に問いかけてみることで執着心をなくす・捨てる事につながることもあります。

もしかしたら特に理由はなく、なんとなくで集めだしたものをただ惰性で執着していただけかもしれません。

また、執着している自分が本当の自分だと勘違いしている可能性もあります。そのような執着ならば捨てる事も難しくはないでしょう。

一度、自分自身を見つめなおして疑問をぶつけてみてはいかがでしょうか。

方法⑦断舎離してみる

最近、本当に必要な最低限度の持ち物だけで生活する「ミニマリスト」や必要なものを選別する「断捨離」が流行しています。

執着心をなくす・捨てるためには、この断捨離もとても有効です。

断捨離は、今まで執着して集めてきたものを手放すという簡単ではない作業です。しかし、断捨離を行うことが出来れば本当に必要なものが見えてきますし、執着心を捨てるきっかけにもなります。

方法⑧満足感を認識する

なぜ執着心をもってしまうのかといえば、満足感を得ることができないからです。

満足感を得ることが出来ないからこそ、執着心をなくす・捨てることができません。

そこで、満足感を本当に得ていないのかを自身に問いかけてみましょう。本当は、もうこれで十分だと感じている自分がいるかもしれません。

老子が「足るを知る。」と説いた言葉には、足るを知る者は富むと続きます。満足感を得ることは、豊かな人生には欠かせないものですね。

方法⑨振り返る

執着心をなくす・捨てるために、自分が今まで執着心を満たすためにどのような行動を取り、どれだけの対価を支払ってきたのかを振り返ってみましょう。

振り返ることで「こんなものにこんなにもつぎ込んでしまったのか。」と後悔するかもしれませんし「これだけの対価でこれを得られたのか。」と満足するかもしれません。

どちらにせよ、振り返ってみることは執着心をなくす・捨てるためには必要なことです。

方法⑩可視化する

執着心をなくす・捨てるための方法として、自分の執着心に対する素直な感情を紙に書くなどして可視化してみることをおすすめします。

感情を可視化する事により、今まで気づけなかった自分の深層心理にある感情に気付けるかもしれません。

執着心の強い人・ない人の心理と特徴は?執着心をなくす・捨てる方法のまとめ

執着心の強い人・ない人の心理と特徴、執着心をなくす・捨てる方法についてご紹介しました。

ネガティブなイメージが強い執着心ですが、もしかしたら執着心がないばかりに自分に自信がなく、つまらない毎日を過ごしている事だってあるかもしれません。

もし、執着心が強いことをマイナスに感じることがあったなら、その執着心も全てまとめて自分なのだとして、拒絶するばかりではなく、上手く付き合っていけるようになれば素敵ですね。

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ライター
noel編集部

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