ポリエステルの洗濯方法!シミがついた時の対処法&しわにならない干し方
洋服の素材によって洗濯方法が異なりますが、ポリエステルの正しい洗濯方法を知っていますか? ポリエステルは縮む心配がなく、しわになりにくい化学繊維ですが、実は黒ずみや毛玉ができやすいという欠点を持ちます。 ポリエステルの性質を理解し、正しい洗濯をしてこそ、大切な洋服も守っていけるでしょう。 またシミがついた時の対処法やしわになりにくい干し方もまとめて紹介しますよ!
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ポリエステルとはどんな素材?
普段からその素材の名前は耳にしても、実際に「ポリエステルの特徴を述べよ」なんて言われたら困ってしまいますよね。
ポリエステルは石油を原料とする化学繊維の一つで、特徴には生地がとても軽くて滑らかさがあることです。
ポリエステルの始まりはアメリカで、デュポンという会社が1953年に「ダクロン」という名称で製造しました。
またポリエステルは世界中で活躍している化学繊維・合成繊維で、多くの衣類に対し使われています。
ポリエステルのメリット・デメリット
どんな素材にも良いところ・悪いところは存在しますよね。
ポリエステルは多くの国で愛用されている素材ではありますが、以下のようなメリットとデメリットが存在します。
メリット
ポリエステル素材の洋服は、なんといっても光沢があり、滑らかで手触りが良いことが特徴的ですね。
そして洗濯で縮みにくく、しわもできにくい、そして軽くて丈夫というメリットがあります。
熱耐性もあるため、アイロンをかけることができ、また吸水性に優れているものの、乾きも早いです。
デメリット
多くのメリットを持つポリエステル素材ですが、実は黒ずみや毛玉ができやすいというデメリットがあります。
また摩擦には強いものの、静電気を発生させるため、冬場はピリピリとした刺激が気になることもあります。
肌が弱い人にとっては、少々相性が悪い素材といえるでしょう。
洗濯不可や縮む物も!ポリエステル洗濯前に確認すべきこと
私たちの身近な衣類に使用されているポリエステルですが、実は洋服によっては洗濯不可である場合もあります。
ポリエステルの衣類を洗濯する前に、確認すべきことは以下の通りです。
- 洗濯表示の確認
- シミの有無
- 色落ちチェック
では、それぞれの洗濯前確認事項について詳しくみていきましょう。
確認①:洗濯表示の確認
どんな素材の洗濯でも必ず行うのが「洗濯表示の確認」です。
洗濯表示タグには、その衣類についての情報が詰まっており、どんな洗濯方法で洗えば良いかが示してあります。
これを無視して好き勝手に洗濯すると、縮みにくいとされるポリエステル素材でも、あっという間に縮んで着れなくなってしまいます。
確認②:シミの有無
ポリエステル素材の衣類を洗う前に、シミがあるかないかを確認しておきましょう。
しつこいシミは一度の洗濯では落としにくいため、事前に処理をしておいた方が洗濯の手間が省けます。
特に襟元や袖の黒ずみができやすいポリエステルは、事前に洗剤をつけて軽く揉み洗いしてからでないと、きれいに落とすことが難しくなりますよ。
確認③:色落ちチェック
その衣類を始めて使う、または新しい洗剤を使う場合には、必ず色落ちのチェックをしておきましょう。
特に大事な衣類については、必ず裏面や目立たないところで色落ちチェックをしておかないと洗濯後に後悔することになります。
色落ちチェックは、目立たない部分に洗剤の原液をつけ、数分放置します。
その後白い布などを当てて、色が移っていないようであれば、問題なく洗濯できるでしょう。
ポリエステルの正しい洗濯方法
ポリエステルを縮まらせず、正しく洗濯するためにも、洗濯機と手洗いの場合の正しい手順を確認しておきましょう。
それぞれの手順・ポイントを押さえて正しく洗濯すれば、洗濯縮みも怖くないですよ!
洗濯機
まずは洗濯機で洗う場合の手順を確認しましょう。
洗濯機は簡単で利用する人が多いと思いますが、単に衣類を入れて洗剤を入れて完了ではありませんよ。
用意するもの
ポリエステル素材の衣類を洗う際には、洗濯ネットを用意しましょう。
また洗剤は弱アルカリ性洗剤のものを使用します。
洗濯ネットは衣類をたたんだ時に、同じくらいのサイズがベストです。
あまりに小さすぎると汚れが落ちにくく、あまりに多きすぎると毛玉ができる恐れがあるので、ベストサイズの洗濯ネットを使用しましょう。
方法①:洗濯ネットに裏返しにした衣類を入れる
ポリエステルは毛玉ができやすい素材なので、洗濯をする前に一度裏返してたたみます。
そしてそれを洗濯ネットに入れて準備を済ませましょう。
表面にしてたたんでしまうと、表面に毛玉ができてしまう恐れがあるためおすすめできません。
またたたまずにネットに入れるとしわになることがあるので、注意しましょう。
方法②:通常コースで洗う
洗濯機で洗う場合には、通常コースで大丈夫です。
洗濯ネットに入れたポリエステル衣類と洗剤・柔軟剤を入れ、あとは通常コースを選択して洗うだけです。
ただしポリエステルは衣類を詰め込みすぎると、他の衣類の汚れを吸着する恐れがあります。
そのためポリエステル衣類は他の衣類と分け、なるべく詰め込みすぎないで洗うことをおすすめします。
またおしゃれ着はドライコースで洗うと余分な力が入らないため、型崩れを防止して洗い上げることができますよ。
手洗い
手洗いの場合には少々用意するものと手順が多いので注意しましょう。
ただし洗濯機よりも優しく洗うことができるので、大切な衣類は手洗いした方が長持ちするでしょう。
用意するもの
手洗いの場合には、まず洗面器とおしゃれ着用洗剤、柔軟剤、洗濯ネットを用意します。
また手荒れが気になる場合には、ゴム手袋など自身の手を守るものも用意しておきましょう。
方法①:ぬるま湯に洗剤を溶かしておく
洗面器にぬるま湯をはり、その中におしゃれ着用洗剤を溶かし入れておきます。
洗剤は適量を溶かし入れ、軽くかき混ぜておきましょう。
また水でも十分洗濯できますが、汚れがひどい場合にはぬるま湯の方が汚れは落としやすいですよ。
方法②:押し洗い・つけ置き
汚れが軽い場合には押し洗いで衣類を洗っていきます。
汚れがひどい場合には、15分ほどつけ置きしてから押し洗いしましょう。
またきれいにたたんで洗濯ネットに入れて洗うと、型崩れを防止できますよ。
方法③:洗濯ネットに入れて脱水
脱水はタオルなどを用いてもできますが、洗濯機で行った方が早く済みます。
洗濯ネットにたたんだ衣類を入れ、洗濯機で10秒ほど脱水します。
あまり長く脱水すると、型崩れの原因になるので注意しましょう。
方法④:水を数回はり替え、洗剤を落とす
脱水後は残っている洗剤を洗い流すためにも、2回ほど水をはり替えます。
衣類をバシャバシャとすすぐのではなく、こちらも押し洗い・揉み洗いするように洗剤を落としていきましょう。
水に泡がでない・ぬるぬるしない状態になれば洗剤は落とせています。
方法⑤:柔軟剤を含ませ脱水
最後に柔軟剤を溶かしたぬるま湯に衣類を浸します。
柔軟剤は静電気防止にもなるので、できるだけ浸からせた方が良いでしょう。
最後に洗濯機で10秒ほど脱水し、残った水分はタオルドライをして干すだけです。
ポリエステルの洗濯頻度はどのくらいがベスト?
含まれているポリエステル素材の割合にもよりますが、割合が大きいほど汚れを吸着する力が大きいため、できるだけ着たら洗濯するようにした方が良いでしょう。
汚れを放置すると、それが黒ずみに変わり落としにくくなります。
いつでもきれいなポリエステル衣類を着るためにも、着たら洗うを目安にしておきましょう。
一見汚れていなくても、汗を吸っているとそれが汗シミになり、やがて黒ずみへと変化していきますよ。
ポリエステル素材の洋服にシワがつく原因
ポリエステル素材の洋服はシワに強いといわれていますが、間違った洗濯をすればシワはついてしまいます。
そんなポリエステル素材にシワがつく原因は以下の通りです。
原因①:洗濯後すぐに干さない
ポリエステル素材の洋服は、構造上シワができにくいものです。
しかし洗濯後に放置する時間が長ければ長いほど、洋服についたシワは深く刻まれていきます。
そのため洗濯後はすぐに伸ばして干した方が、アイロンがけもせずに着られます。
洗濯後の放置はシワになりやすい原因の一つでもあるので、洗濯が終わったらすぐに干すようにしましょう。
原因②:生地を伸ばしていない
もう一つの原因は、干すときに生地を伸ばしていないことです。
一見シワがないように見えても、伸ばして干さないと乾燥したときにシワが浮き彫りになることがあります。
一度パンパンと洋服を伸ばしてから干した方が、シワができにくいですよ。
干すときもひと手間加えるだけで、乾燥後の仕上がりも違ってくるでしょう。
ポリエステルのシワにならない干し方
ポリエステルはシワになりにくい素材ですが、干し方一つでシワだらけになることもあるため注意が必要です。
シワにならない干し方は以下の通りです。
- たたんだまま生地を伸ばす
- 形を整えてハンガーにかける
- 襟や袖などの細かい部分を伸ばす
では、それぞれの干し方について詳しくみていきましょう。
干し方①:たたんだまま生地を伸ばす
粗いシワを取り除くためにも、初めはたたんだまま洋服の生地を伸ばします。
パンパンと音が鳴るくらいの気持ちで伸ばしておきましょう。
一度たたんだ状態で伸ばすことで、ハンガーにかけたときに伸ばしにくい部分を事前に伸ばしておくことができます。
干し方②:形を整えてハンガーにかける
ハンガーにかけるときは形を整えながらかけてあげましょう。
また生地を伸ばしながらハンガーにかけると、より粗シワを取り除くことができます。
形を整えないでハンガーがけすると、型崩れや余計なシワを生んでしまうので注意しましょう。
干し方③:襟や袖などの細かい部分を伸ばす
最後に襟や袖といった細かい部分のシワを伸ばして完了です。
特にブラウスなどは襟や袖にシワが集まりやすいので、見逃さないようにしましょう。
また急激に乾燥するとシワになりやすいので、風通しの良い陰干しがベストでしょう。
ポリエステル素材の衣類にシミがついたときの対処法
ポリエステル素材の衣類にシミがついた場合には、洗濯前に処理しておくのがベストです。
しかしそれぞれのシミに適応した対処法をしないと、シミ抜きが不完全で終わってしまうので注意しましょう。
水性のシミ
お茶やワインといった水性のシミは、通常水に溶けやすい性質を持っています。
そのため軽いものであれば、すぐに洗濯すれば目立たないほどに薄くなるものです。
しかし完全にシミ抜きするとなれば、食器用洗剤をシミに揉みこんで洗い、すぐに洗濯すればきれいになりますよ。
油性のシミ
ファンデーションや口紅、チョコレートなどの油性シミは、水性のように落ちにくい性質は持たないので、クレンジングオイルなど同質のものを使って落とすのがポイントです。
クレンジングオイルを汚れに垂らし、揉み洗いした後に通常通り洗濯をします。
また水ではなくお湯で洗うと汚れが落ちやすくなるので、お湯とクレンジングオイルでシミを撃退しましょう。
混合性のシミ
食事によるシミは混合性のシミであることが多いです。
このようなシミはクレンジングオイルで油分を溶かし、食器洗剤で水性汚れを落とすことが大切です。
一番厄介なシミともいわれるので、シミに気が付いたらすぐに対処し、洗濯するようにしましょう。
洗濯したポリエステルのケア方法
洗濯後はアイロンがけをしてケアする人もいるでしょう。
しかしポリエステルは、熱に強いといっても、高熱には対応できません。
そのためアイロンがけをする場合には、当て布をし、生地に伝わる熱を和らげてあげるのがポイントです。
またアイロンの温度は中よりも下に設定することで、熱による縮みを防止することができますよ。
またアイロンがけに至っては、洗濯表示タグに記載されている場合もあるため、記載がある場合にはそちらを優先しましょう。
ポリエステルを洗濯機で洗うときにおすすめの洗剤
ポリエステルを洗濯機で洗うときにおすすめの洗剤を紹介します。
多く使われている洗剤は、主に以下のような洗剤です。
おすすめ①:アリエール
洗浄力が強いので、気になる黒ずみや黄ばみといった汚れも落としてくれるのが良いところですね。
また夏場は気になる汗シミや汗のにおいも、これ1本で撃退してくれます。
多くの種類の汚れを一発で洗浄できるともあり、汚れに困っているならこちらの洗剤を試してみると良いでしょう。
香り付きですが、匂いが強いわけではないので柔軟剤の香りを邪魔しないのも良いですね。
おすすめ②:アタック
気になる襟や袖の黒ずみ・黄ばみには、こちらのアタックの原液をつけて洗濯するだけで撃退できるともいわれています。
濃縮タイプで洗浄力が強いので、汚れや匂いを撃退してくれます。
蛍光剤が含まれていないので、淡い色の衣類を洗濯する際に適しています。
部屋干しにも対応しているので、気になる部屋干しの匂いも気にならないでしょう。
おすすめ③:アクロン
おしゃれ着用洗剤ならアクロンがおすすめです。
型崩れや毛玉を防いでくれるので、大切な衣類を優しく洗い上げてくれます。
優しい香り付きなので、優しく包まれたいときにもおすすめです。
通常の洗濯では洗浄力が劣りますが、おしゃれ着を優しく洗いたいならこちらを使ってみましょう。
ポリエステル素材の特徴を知って洗濯しよう!
ポリエステルは性質上、シワになりにくく、縮みにくいとされています。
しかしよくよく性質を知ると、高すぎる熱には弱く、すぐに干さないとシワになるなどの特徴も持ちます。
それぞれの素材の特徴や特性を知ることは、正しい洗濯方法に繋がります。
大切な衣類を優しく洗い上げ、長持ちさせるためにも、ポリエステル素材の特徴を理解し、正しく洗濯をしましょう!
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