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スペインの基本情報

スペインの旗

皆さんはスペインやスペイン人についてどれくらいご存知ですか?
スペインといえば闘牛やフラメンコを思い起こす人も多いでしょう。

スペインは正式にはスペイン王国(Kingdom of Spain)と言います。
でも「スペイン」というのは英語で、スペイン語では「エスパーニャ」と言うんですよ。

スペイン人を理解するために、まず始めに、スペインについて「位置・首都」、「人口・使用言語」、「観光名所」別に詳しくみていきましょう。

位置・首都

スペインは北緯36度から43度あたり、イベリア半島に位置し、西部にはポルトガル、北東部はピレネー山脈を境にフランスと接していて、南部はジブラルタル海峡を挟んでモロッコと向き合っています。
本土のほかに地中海西部のバレアレス諸島や大西洋上のカナリア諸島などを含んでいるんです。

国土の面積は日本の約1.3倍で、首都のマドリードは国土のほぼ中心にあるんですよ。
マドリードの夏の平均気温は約25℃、冬の平均気温が約6℃と年間を通して温暖な気候。

雨量は一年を通して少なく、特に夏は乾燥しているんです。

人口・使用言語

スペインの人口は、約4,666万人(2018年1月)で、カスティリア人、カタルニャ人、ガリシア人、バスク人、アラゴン人、ロマ人で構成されています。
使用言語は、公用語のスペイン語(カスティリア語)ですが、カタラン語やガリシア語、バスク語もそれぞれの自治州のの公用語として認可されているんです。

スペインではバスク、カタルニャなどの独自の言語や歴史のある州でより広範囲な自治や独立を求める動きもあるんですよ。
一口にスペイン人とは言えないんですね。

観光名所

フラメンコや闘牛でおなじみの情熱の国スペインですが、首都マドリッド、バルセロナをはじめ、多彩な個性あふれる観光名所がたくさんあります。
バルセロナの現実離れした雰囲気にあふれる「サグラダ・ファミリア教会」もそのひとつ。

首都マドリッドには、カルロス3世からアルフォンソ13世の時代までスペイン国王の住居だった「マドリード王宮」や60以上の美術館・博物館があり見どころがいっぱいです。
マドリッドの「ベンタス闘牛場」は、3月から10月までの日曜日に闘牛が行われますが、5月のサン・イシドロの祭日が最も活気あふれる時期でしょう。

スペイン人の特徴【性格編】

社交的なスペイン人

スペインについていくつかご紹介しました。
では、スペイン人の性格の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?

スペイン人の性格の特徴には以下のものがあります。

  1. 親切
  2. 自由奔放
  3. 家族思い
  4. 情熱的
  5. 社交的
  6. 意見をはっきり言う

続いて、それぞれの特徴を詳しくみていきます。

特徴①:親切

スペイン人の性格の特徴としてまず挙げられるのは、誰にでも親切ということ。
困っている人を見かけると、たとえ知らない人であってもほっておけない人が多いんです。

もし、スペインで道に迷ってもスペイン人に道を尋ねれば、道順を教えてくれるばかりか目的地まで連れ添ってくれる人もいるかもしれません。
スペイン人は奉仕の精神が旺盛なことで知られているんです。

特徴②:自由奔放

スペイン人には時間の約束を守らない人が多いです。
時間を守らないどころか、会う約束さえドタキャンされることもあるんです。

何週間か前に会う約束をして、前日に連絡すれば「明日は無理」と言われることも。
スペイン人は直前まで予定を決めません。

スペイン語の約束には、cita(会う約束)とcompromiso(義務のある約束)との2種類があり、「友達と会う約束はcitaなので、義務や契約ではない、だから必ず守らなけらばならないものでもない」という考え方なのでしょう。
また、スペイン人は刹那的に生きている人が多いので、約束したこと自体を忘れてしまうことも多いのです。

特徴③:家族思い

スペイン人は、日本と比べて家族とのつながりが強く、家族や親せきを大事にしています。
息子が母親と頻繁に連絡を取るのは普通ですし、週末にはよく一緒に食事をするのもよくある光景です。

誕生日やクリスマスも家族で過ごすのが当たり前ですし、何か困りごとがあれば家族総出で助け合い、お祝い事があれば家族みんなで喜ぶんですよ。
スペイン人がマザコンと言われるのは、そのあたりから来ているのでしょう。

特徴④:情熱的

スペイン人は情熱的とよく言われますね。
それは恋愛にも言えるのですが、仕事や勉強にも当てはまります。

スペイン人は、好きな事に注ぐ時間をとても大切にして一生懸命なんです。
その根底には「楽しむ」という基盤があり、楽しんで取り組むことで、よりパフォーマンスも向上するんですね。

趣味や遊びも情熱的に全力で取り組むので、そこから様々な発見や創意工夫が生まれて素晴らしい結果を生むのです。

特徴⑤:社交的

スペイン人は、とても社交的で週末になると昼間からバルで友達や恋人と一緒にお酒や食事を楽しみます。
家でみんなでパーティーということも珍しくありません。

スペイン人は「フィエスタ」というお祭りが大好き。
サン・フェルミン祭、バレンシアの火祭り、セビリアの春祭りは、スペイン3大祭りとして有名です。

スペイン人は陽気で明るく、楽観的かつオープンな社交的な人たちなんですね。

特徴⑥:意見をはっきり言う

スペイン人は自分の思っていることを常にはっきりと伝えます。
思ったことをすぐに口に出して言うため、日本人からしたら遠慮がないと感じることもあるかもしれません。

日本人ははっきりと言わないことが相手への思いやりと考えますが、スペイン人はストレートに相手へ伝えることが愛だと考えるのです。
自己主張をしないでいると、自分の意見が無い人だとなめられることもありますから、特に日本人は注意したいですね。

スペイン人の特徴【見た目編】

スペイン人の闘牛士

スペイン人の性格の特徴をお伝えしました。
では、スペイン人の見た目はどんな特徴があるのでしょうか?

以下の3つの見た目の特徴をご紹介します。

  1. ラテン系
  2. 濃い
  3. 比較的小柄

続いて、それぞれの詳細をみていきましょう。

特徴①:ラテン系

ラテン系と聞いて思い浮かぶのは、彫りの深い顔で鼻が高く、小麦色の肌、くっきりとキレイな二重の瞳などですね。
スペイン人の見た目の特徴はまさにラテン系!女性もかわいいというよりはセクシーな感じの人が多いでしょう。

しかし、スペインは前述のとおりの多民族国家ですので、民族によっては当てはまらない場合も。
多くのスペイン人は黒髪で天然パーマが多いことは共通して言えるでしょう。

特徴②:濃い

スペイン人は顔も濃いし、胸毛も濃い、ヒゲも濃い人が多いのも特徴。
ヒゲを生やしている男性も多く、警察官などの仕事の人であっても生やしていることも。

ヒゲは無精ヒゲではなく、丁寧に手入れがされています。
眼の色も濃い茶色系が多いのですが、たまにきれいな緑色の人もいるんですよ。

特徴③:比較的小柄

欧米の人は日本人と比べると大柄な人が多いのですが、スペイン人はヨーロッパの中では小柄な方に入るでしょう。
小柄でも、体型はきゃしゃなわけではなく、それなりにがっちりとした筋肉質です。

スペイン人の平均身長は男性で173cm、女性で159cmといいますから、日本人とさほど変わりませんね。

スペイン人の恋愛事情

ハートを作るスペイン人

スペイン人の特徴を性格と見た目でお伝えしました。
では、次にスペイン人の恋愛事情をみていきましょう。

スペイン人の恋愛事情には以下のものがあります。

  1. 「告白」という概念がない
  2. 家族への紹介が早い
  3. 事実婚が多い

続いて、それぞれの恋愛事情を詳しくみていきます。

恋愛事情①:「告白」という概念がない

日本では、恋人同士になる前に「好きです!付き合ってください」という告白のステップがあるのが普通ですよね。
その結果「OK」なら晴れて恋人同士に、「ごめんなさい」なら付き合えないということに。

ですが、スペイン人の恋愛には「告白」というステップがなく、概念もありません
お互いが言葉にしなくても何度か会っているうちに自然にカップルになるのが普通です。

恋愛事情②:家族への紹介が早い

スペイン人が家族を大切にすることはお伝えしましたね。
家族には何でも話すスペイン人は、恋人をすぐに両親や家族に紹介するんです。

ただ、両親に紹介されたとしても将来の結婚が約束されているということではなく、スペイン人の習慣として紹介しているだけ。
とは言っても、一旦紹介されたら、親族の結婚式や家族の誕生日、クリスマスなどには招待されるようになるでしょう。

恋愛事情③:事実婚が多い

日本のように女性は早く結婚したほうがいいという考えはスペイン人にはありません。
自由な国民性なので、結婚していないことで世間体が悪いということも無いのです。

スペインはヨーロッパの中では所得が低めという現実もあり、中々結婚までは考えることが出来ないという厳しい現実も。
仕事が不安定で預貯金もあまりない状態では、結婚して家庭を築くのは難しいということから事実婚が多いのでしょう。

スペイン人の国民性

踊るスペイン人

スペイン人の恋愛事情をいくつかご紹介しました。
では、スペイン人の国民性にはどのような気質があるのでしょうか?

「全体的な気質」、「北部」、「南部」に分けてご紹介します。

全体的な気質

自己主張が強く遠慮なくズバズバとものを言うスペイン人。
マイペースで自由なので、聞きたいことがあれば、相手がスペイン語を理解しない外国人であってもお構いなしにスペイン語で話しかける人もいるほどなんです。

スペイン人は「情熱と狂気」を併せ持っていると言われることがあります。
スリルや冒険、刹那的なことを好み、命懸けの闘牛や激しくステップを踏むフラメンコは、その象徴とも言えるでしょう。

北部

スペイン北東部にあるバスク地方に住むバスク人は、シャイで真面目な働き者と言われていて、親切なことでも知られます。
バスク語は世界一難解な上に起源が明らかになっていない謎の言語とも言われているんですよ。

スペイン北西部にあるガリシア地方の人々は、日本人と同じようにタコを食べるんです。
タコを食べることもそうなんですが、性格も寡黙でシャイな人々で日本人と共通していますね。

スペイン人からは優柔不断な人々と言われているそうです。

南部

スペイン南部のアンダルシア地方の人々。
夏はとても暑いので「シエスタ」と呼ばれるお昼寝をします。

ここに住む人たちは陽気で明るく情熱的。
感情の起伏も激しいのですが、家族思いで情に厚く人懐っこい性格なんです。

他の地域のスペイン人には怠け者だと思われているそう。

スペイン人男性と付き合うときの注意点

スペイン人イケメン

では、スペイン人男性と付き合うときにはどんな注意点があるのでしょうか?
以下の3つの注意点をご紹介します。

  1. 優先順位の一番は家族
  2. 表現のストレートさ
  3. いい加減さ

それぞれ詳細にみていきましょう。

注意点①:優先順位の一番は家族

スペイン人にとって優先順位の一番は常に家族ということを忘れないようにしましょう。
日本ならクリスマスや記念日は恋人同士で過ごすのが普通で最優先ですよね。

ですが、スペイン人はクリスマスなどのイベントごとは必ず家族と一緒に過ごすのが常識。
特にスペイン人の独身の男性は、母親に対する愛情が深く、「誰を一番に愛しているか」尋ねれば「お母さん」と答えるでしょう。

母親が風邪をひいたなどで有休を取って帰ることもあるんだとか。
日本人ならマザコンと思ってしまいますね。

注意点②:表現のストレートさ

物事をストレートにはっきりと伝えるのがスペイン人の特徴。
ストレートに伝えることこそが相手への愛情だと思っています。

日本人にとっては、あまりにはっきりと言われることで傷つくこともあるかもしれません。
でも、スペイン人は相手を傷つけたいわけではなく、それが相手への配慮だとする価値観で、率直に相手に伝えることでわかり合いたいと思っているんです。

注意点③:いい加減さ

スペイン人は時間や約束を守らないので、日本人には最初は耐え難いかもしれません。
しかしスペイン人の価値観は、時間を守ることが最優先ではないのです。

日本人は先約を優先することが普通ですが、スペイン人には、先約を優先するという考えがありません。
先約があっても、後からもっと魅力的なことが発生すれば、そちらを優先してしまうのです。

自分がどっちに行きたいかという自分の気持ちを大切にするという考え方なんですね。
日本人にとっては、とてもいい加減に思えるかもしれませんが、考え方や価値観の違いを理解しましょう。

スペイン人と出会う方法

スマホを見る人

では、スペイン人と出会うにはどんな方法があるのでしょうか?
スペインは魅力的な観光地がたくさんありますので、現地に旅行するのもいいでしょう。

また、スペイン語やスペインの文化や歴史を学ぶために留学する方法もありますね。
日本国内では、スペイン人留学生に声をかけて友達になったり、外国人が集まるようなパーティーに出席したりする方法も。

ネットを利用して、マッチングサイトやFacebookやTwitter、インスタグラムなどからスペイン人と繋がりを持つことも出来るでしょう。
ちなみに、スペイン人に多い苗字は、García(ガルシア)、González(ゴンザレス)、Fernández(フェルナンデス)、男性の名前で多いのは、Alejandro(アレハンドロ)やDaniel(ダニエル)、David(ダビ)だそうです。

「スペイン人」と「イタリア人」の違い

スペインのパエリア

スペイン人とイタリア人は、同じ地中海人種でもあり、よく似ていると言われますが、実際には相違点も多いです。
では、「スペイン人」と「イタリア人」の違いは何でしょうか?

以下の10の違いをご紹介します。

  1. 言語
  2. 食文化
  3. 独自の文化や芸術
  4. 建築
  5. オシャレ度
  6. 金遣い
  7. 交通マナー
  8. ジェスチャー
  9. 口の悪さ
  10. ペット愛

続いて、それぞれの違いを詳細にみていきましょう。

違い①:言語

スペイン人は主に4つの言語を使います
一般的にスペイン語と呼ばれるのは「カスティリア語」で、カタラン語やガリシア語、バスク語もそれぞれの自治州のの公用語として認可されているんですね。

イタリア人は公用語としてイタリア語を用います

違い②:独自の食文化

スペイン人とイタリア人は食文化にも違いが。
スペインと言えば、バレンシア地方発祥の「パエリア」、イベリコ豚の生ハム「ハモン・イベリコ」、フルーティーな赤ワインベースの「サングリア」などは有名なので日本人にもおなじみですね。

イタリア料理は「パスタ料理」や「リゾット」、「ピッツァ」、「ジェラート」など、日本でもあまりにポピュラーです。

違い③:独自の文化や芸術

スペイン人とイタリア人は、それぞれ独自の素晴らしい文化や芸術を持っています。
スペインでは、アンダルシア地方の「フラメンコ」や「闘牛」、20世紀の偉大な芸術家「パブロ・ピカソ」、シュールリアリズムの代表的作家「サルバドール・ダリ」が有名ですね。

オペラ」はイタリアが発祥ですし、有名なオペラは今でもイタリア語で上演されています。
ルネサンス期を代表する「レオナルド・ダ・ヴィンチ」や「ラファエロ」、「ミケランジェロ」などのイタリアの芸術家はあまりに有名でしょう。

違い④:独自の建築様式

建築もしかり。
スペイン人には、カタルーニャ・モダニズムの建築様式の「サグラダファミリア」で知られる「アントニオ・ガウディ」がいます。

イタリアは、古典的なローマ様式やルネサンス、バロックなどの多くの建築様式があり、コロッセオやピサの斜塔やサン・ピエトロ広場は日本人にもおなじみですね。

違い⑤:オシャレ度

スペイン人の男性は「イタリア男はキザでいけ好かない」と感じているようです。
一般にイタリア人は、オシャレ度が高く洗練されていてスマートな感じがありますね。

イタリアのミラノはパリと並ぶファッションの中心地で、アルマーニ、グッチ、プラダ、ベネトンなど世界的に有名なファッションブランドがあります。
オシャレ度ではスペイン人よりはイタリア人に軍配が上がるのではないでしょうか。

違い⑥:金遣い

スペイン人の中でも、特にカタルニャ人は倹約家で財布のひもが固いと言われています。
一方、イタリア人は、カフェなどでも相手におごったり、プレゼントのお返しも色を付けて返したりと気前がいいようです。

違い⑦:交通マナー

スペイン人は交通ルールをきちんと守り、信号のない横断歩道でも歩行者がいれば一時停止します。
それに対してイタリア人の運転は荒いと言われていて、運転中に他の車に文句を言うなど常にどこかの車に怒っているとか。

違い⑧:ジェスチャー

イタリア人の手の動きやジェスチャー、ボディランゲージが激しいことはよく知られています。
会話中はもちろん、電話中や独り言を言っている時にさえ常にイタリア人の手は動いているんですよ。

それに比べて、スペイン人のジェスチャーは、そう多くはないでしょう。

違い⑨:口の悪さ

イタリア人は口が悪いとも言われていて、平気で人に下品な言葉を使います。
と言っても悪気があるわけではなく、ポンポンとものが言い合えるほどの親しい間柄というプラスの意味のようではあります。

スペイン人は、めったなことでは相手に汚い言葉を使うことはありません

違い⑩:ペット愛

イタリア人のペット愛は相当なもので、特に犬は家族同様に溺愛します。
レストランやカフェにも一緒に入り、買い物も犬同伴。

スペインでは、イタリアに比べるとさほどではなく、犬禁止の看板のあるカフェやレストランが多いでしょう。

独自の価値観や考え方を大切にするスペイン人

スペイン建築

スペイン人の性格や見た目の特徴、恋愛傾向や付き合うときの注意点などを紹介してまいりました。
同じスペインであっても地域によってかなり違うことがわかりましたね。

スペイン人はイケメンが多いことでも有名です。
俳優や歌手、サッカー選手、F1ドライバーなど、枚挙にいとまがありません。

マドリッドやバルセロナをはじめとした魅力的な観光地もたくさんあって、ぜひ行ってみたい国の一つですよね。
ただ、スペイン人にはスペイン人としての独自の価値観や考え方もあるので、よく理解した上で上手につきあいましょう。

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ライター
noel編集部

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