寛容な人の特徴・心理10個!不寛容な人との違い&寛容な心の育て方
おおらかで他人を受け入れ寄り添う事ができる寛容な人は、人格者として信頼を集めることが多いのではないでしょうか。 誰かの態度にイライラしがちなときには、寛容な人に尊敬を感じる事もあるでしょう。 その特徴や心理、不寛容な人との違い、寛容な心の育て方について解説していきます。
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「寛容な人」とは?
寛容な人は、大人の対応ができる素質を持っています。
「イライラしやすい」「人のことをつい悪く言ってしまう」なんて悩みがある人は、寛容な人になりたいと思うのではないでしょうか。
意味
広い心で、相手を受け入れることができる人。
おおらかというだけでなく、相手を認める気持ちの柔軟性があるという点に「寛容」の特徴が現れています。
いろいろな考え方を受け入れ、寄り添うことができる人です。
「寛大な人」との違い
「寛容な人」に似た言葉に「寛大な人」という言い方があります。
こちらは、度量や器という人間性を中心に見ています。
懐が深い、難しく濃い事柄を引き受けられるということから、ワイルドな勝負師、実業家をイメージする人も多いのではないでしょうか。
認め、受け入れるという気持ちを中心にした「寛容な人」と比べて、「寛大な人」は、おおらかで心が広いという部分に焦点をあてています。
寛容な心を持つ人の特徴・心理
では、寛容な心を持つ人には、どんな特徴があり、どんな心理が働いているのでしょうか?
以下の寛容な心を持つ人10の特徴・心理をご紹介します。
- 素直で人を信じる心がある
- 相手の気持ちや立場をおもいやる心がある
- 相手を許す気持ちを持っている
- 争いが嫌いで臆病
- 場の空気を和ませる
- 相手をリラックスさせられる
- 小さなことに目くじらを立てない
- イライラする時間がもったいない
- 気持ちのコントロールが上手
- 直情的に怒りをぶつけることが少ない
①:素直で人を信じる心がある
寛容な人は、相手を認める心の広さがあります。
人を信じる素直な心を持っているのです。
自分の心がまっすぐで、人は基本的に善人であると思う傾向が強く、人を疑いません。
寛容な人とは、おおらかに受け入れて、認めてくれる人なのです。
②:相手の気持ちや立場をおもいやる心がある
寛容な人は、相手の気持ちや立場を、自分に置き換えて考えることができる人です。
それだけに、相手の辛さや苦しみを理解して寄り添う、思いやりの心にあふれています。
頭ごなしに怒鳴ったり、わけもわからないまま険悪なムードになるということは少ないでしょう。
友人や上司が寛容な人だった場合、付き合いやすく、良き理解者になってくれる相手です。
③:相手を許す気持ちを持っている
世の中には、自分の思い通りにならないと、不機嫌になる人がいます。
ときには、怒りなどの荒々しい感情をぶつけてくることもあるでしょう。
自分が軽んじられている、認められていないという思いが怒りに変わることが多いものです。
寛容な人は、相手の気持ちを想定して許す気持ちを持っているので、こうした思いにとらわれることがありません。
④:争いが嫌いで臆病
寛容な人の中には、争いそのものが嫌いで臆病なところを持っている人がいます。
こうした場合は、相手を許す気持ちを押さえて、心を穏やかにコントロールしていることがあります。
言いたいことを我慢している事もあるので、このタイプの寛容な人はストレスをうまく発散したほうが良いでしょう。
人との摩擦を避けることだけが、人格者だという考えに縛られる必要はありません。
⑤:場の空気を和ませる
寛容な人は、短気や勝ち気な人がいるところで「まあまあ、そんなに熱くならないで…」となだめる役回りになります。
場の空気を和らげ、和ませる魅力を持っている人が多いです。
集団の潤滑剤として働くタイプとも言えます。
いつもカリカリしている人よりも、寛容な人と一緒にいたいと思うのではないでしょうか。
職場では、相談を受けたり頼りにされることが多い人です。
⑥:相手をリラックスさせられる
人の緊張やストレスは、自分が受け入れられているか、どう見られているかで大きくなります。
面接などで評価される時には、頭が真っ白になることもあるでしょう。
寛容な人に対しては、受け入れてくれるだろうという期待が持てるので、「リラックスできる」「本音が言える」と感じる人が多いものです。
相手に安心感を与えるので、一緒にいたい、気持ちが通じやすいという印象を持たれます。
⑦:小さなことに目くじらを立てない
自分の正当性を主張する…といっても、あまりに小さなことにこだわるのは子供っぽいです。
寛容な人は、相手を受け入れる間口が広く、ただ言いなりになるのではなく、相手の心をつかんでしまうことがあります。
「なんでも受け入れてくれるいい人」というだけでなく、相手を受け入れているからこそ信頼されているのです。
寛容な人には、大人の対応ができる人が多いです。
⑧:イライラする時間がもったいない
寛容な人は、精神的に大人だと言われることが多いです。
感情的になって、誰かに対する怒りに振り回されてしまうことがありません。
イライラしたり、ネガティブな感情に支配される時間がもったいないと考えています。
相手を受け入れて、丸く収まるなら、無理に刺激しません。
⑨:気持ちのコントロールが上手
すぐにイライラする、感情が表に出やすい人に出会ったとき、めんどくさい、幼稚などのネガティブな印象を持つことがあります。
寛容な人は、そんな人でさえ「はっきりしていてわかりやすい人」という、ポジティブな見方をするのです。
めんどくさい幼稚な人だと考えると、「相手にしたくない」「あの人のせいでイライラする」など、気持ちがネガティブになってしまいます。
寛容な人は、ポジティブに考えたり、相手の気持ちになって考えることで、自分の気持ちをコントロールできるのです。
⑩:直情的に怒りをぶつけることが少ない
寛容な人は、感情的な行動を取ることが少ないものです。
いったん、心に取り込んで落とし所を見つけるのが上手です。
嫌なことがあっても、相手の視点で見返すと仕方なかったのかなと思えることがありますし、気持ちを落ち着けてみると些細なことだと思えることもあります。
理由をつけて自分を抑えるのではなく、共感したり、相手の気持ちが理解できる素地を持っているのです。
突然怒り出す、予想外の行動に出ることがないので、寛容な人は周囲に安定している印象を与えます。
それだけに、信頼を集めることが多いのです。
寛容な人と不寛容な人の決定的な違い
では、寛容な人と不寛容な人にはどんな違いがあるのでしょうか?
以下の、寛容な人と不寛容な人の決定的な違いを3つご紹介します。
- 寛容な人は自分を大事にできる
- 寛容な人は相手の良さを受け入れる
- 不寛容な人はプライドばかり高い
違い①:寛容な人は自分を大事にできる
寛容な人は、認めてもらいたいという欲求を強くアピールしなくても自尊心を保てる人です。
一方、不寛容な人は、認めてもらいたいという欲求を、直接的な相手の反応に求めて自尊心を保とうとします。
寛容な人は、自分を受け入れて大事にできるので、他人の反応にブレることがありません。
相手の立場に寄り添って、気持ちを理解する余裕があるのです。
不寛容な人が相手を拒絶したり、感情的になるのは、相手の反応で自分の価値を測っているからなのです。
自分を受け入れて好きになることができれば、心に余裕が生まれるでしょう。
違い②: 寛容な人は相手の良さを受け入れる
自分を愛することができる人は、他人を愛することができます。
寛容な人は、自分を愛することができているので、相手の良さを受け入れて自分と同じように他人を愛することができます。
不寛容な人は、ありのままの自分を受け入れることに抵抗があります。
このためネガティブな見方をしがちで、不寛容な態度を取りがちです。
寛容な人は、相手を受け入れることで、ブレない心の強さを持っているといえます。
違い③:不寛容な人はプライドばかり高い
寛容な人はありのままの自分を受け入れて理解していますが、不寛容な人は、セルフイメージと現実にズレがあります。
こうありたいという姿との差を受け入れていないので、他者から見るとプライドばかり高い人という印象になってしまうのです。
寛容な人が自然に相手を受け入れているのに対し、不寛容な人は壁を作ってしまいがちです。
自分が認められ、軽んじられていないということに固執しているので、プライドの高い人に思われるのです。
寛容な心を持つ人が好かれる理由
では、寛容な心を持つ人が、他人から好かれるのはなぜでしょうか?
以下の女性にモテる女性に近づく7つの方法をご紹介します。
- 一緒にいてリラックスできる
- 寛容な人と一緒にいると自信が湧く
- どんな人とでも気持ちよく過ごせる
- 素直さがあって付き合いやすい
- 自己主張が強すぎず一緒に行動しやすい
- 精神的に大人なので一緒にいると考えが深まる
- コミュニケーションが取りやすくラク
理由①: 一緒にいてリラックスできる
寛容な人と一緒にいると、反論されたり、ダメ出しが続くことがないのでリラックスできます。
ピリピリとしてストレスを感じる環境よりも、リラックスできる環境の方が居心地がよいものです。
寛容な人と一緒にいると落ち着ける、気持ちがラクになると感じる人は多いはずです。
自分が自分と他人を同じように愛せる人は、他人からも愛されています。
理由②:寛容な人と一緒にいると自信が湧く
人は、ダメ出しを受けてばかりだと、自信を失います。
受け入れられない気持ちが、自尊心を傷つけ、自分の価値に疑いを持つようになるのです。
寛容な人と一緒にいると、気持ちを受け止めてもらえることが多いので、自信が持てるよになります。
自分に自信が持てるようになると、自尊心が養われ気持ちが強くポジティブになる好循環が生まれます。
理由③:どんな人とでも気持ちよく過ごせる
寛容な人は、相手の心を思いやることができます。
人の心の動きを想像するイマジネーションが豊かで、拒絶する行動をあまり取りません。
一緒にいると、理解してもらえている、受け入れられているという安心感を相手に与えます。
クセのある人でも、寛容な人となら気持ちが通じるでしょう。
理由④:素直さがあって付き合いやすい
寛容な人は、素直な性格の人が多く、相手を受け入れるオープンな印象を与えます。
否定や激論は起こりにくく、寛容な人は相手の立場を尊重する人です。
疑い、妬み、怒りなどのネガティブな感情に振り回されることがないので、付き合いやすいと感じさせます。
理由⑤:自己主張が強すぎず一緒に行動しやすい
主張が強いことがリーダーシップとして生かされる事もありますが、普段から指図が多い人は敬遠されます。
寛容な人は、相手の気持ちをくんで行動できる人なので、行き過ぎた自己主張はしません。
自分の考えはきちんと持っていますが、相手と上手に折り合いをつける術を知っています。
喧嘩や声を荒げる事なく、一緒に過ごせる相手なのです。
理由⑥:精神的に大人なので一緒にいると考えが深まる
レストランでのデートで、ウエイターやウエイトレスに、突然強気の態度を見せて引いてしまったという話を耳にします。
一方、寛容な人が大人の対応で称賛されるというケースがあるものです。
普段関わりのない第三者にとる態度で、心の中が見えたという一例になります。
寛容な人と行動すると、大人の対応というものが理解できるのではないでしょうか。
理由⑦:コミュニケーションが取りやすくラク
誤解されたくない、自分の中のネガティブなところを見せたくないと思う人は多いものです。
寛容な人は、言い訳をしなくても、おかしな空気になることがありません。
スムーズに会話が続けられるので、コミュニーケーションが取りやすくラクです。
気持ちが通じやすい印象を受けます。
寛容な心を持つ人になる方法
寛容な人は、多くの人に支持され一緒にいたいと思われています。
そんな、寛容な人になるための10の方法をご紹介します。
- 自分を受け入れて好きになる
- 相手の気持ちを思いやる習慣をつける
- 反論は心にしまって聞き上手になる
- いろいろな価値観があることを受け入れる
- そのこだわりがいま大事か心に問いかける
- 周囲の評価に振り回されない
- 視野を広く持って柔軟な気持ちになる
- 頑張りすぎず自然体でいる
- リフレッシュする
- 運動や睡眠を大事にする
方法①: 自分を受け入れて好きになる
自分の心が健康であることが、寛容な人になるための第一歩です。
ありのままの自分を受け入れて、自分を大切にできる心を持っている人は、他人のことも大事にできるようになります。
なにか自分をほめてあげたいといことを、毎日探してみましょう。
そして、自分を大事にしたいという気持ちを他の人も持っているのだと感じることができれば、寛容な人に近づいていけます。
方法②:相手の気持ちを思いやる習慣をつける
カチンと来る事があったとき、相手の事情を推し量る力が高い人は、自分の中で気持ちをおさめることができます。
割り込んできた人がいても、「急がなければならない事情があった」「まわりがみえていなかった」など理由が付けば怒りが収まることは多いものです。
怒りのピークは6秒で、その間気持ちをコントロールするとカットすることが減るというデータもあります。
思いやりが、あなたを寛容な人にしてくれるでしょう。
方法③:反論は心にしまって聞き上手になる
自分と違う意見を耳にした途端、それは違うと反論するタイプの人は、聞き取れるはずの情報をのがしていることがあります。
知っていることでも、まずは最後まで相手の話を聞くことを心がけてみましょう。
違う感性に気づく、きっかけになるかもしれません。
方法④:いろいろな価値観があることを受け入れる
世の中は、いろいろな個性の人が集まって社会を作っています。
自分と違う考え方や価値観があって当たりまえですし、自分と違う相手を一切拒絶するのは難しいものです。
いろいろな価値観ありきで、眼の前の人の個性を楽しんでみる…そんな余裕が寛容な人をつくります。
読書は、いろいろな考え方に触れ、刺激をくれる活動です。
寛容な人を目指すなら、気持ちを落ち着けて読書をする時間を作りたいですね。
方法⑤:そのこだわりがいま大事か心に問いかける
自分が大事にしているからと言って、周囲に押し付けると上手くいかなくなるのが人付き合いと言うものです。
相手にだって、どうしても曲げたくない部分があります。
誰かと衝突しそうなとき、自分のこだわりがその場面で主張すべきか心に聞いてみましょう。
新しい経験ができるチャンスかも知れないと考えて、ちょっとこだわりを手放すことができるのが、寛容な人です。
方法⑥:周囲の評価に振り回されない
寛容な心を持てない人は、周囲の評価に振り回されているのかもしれません。
自分というものを、周囲の評価やリアクションで確認している場合があるからです。
自分を受け入れて大事にするという心の動きを邪魔することがあります。
寛容な人になるには、しっかり心の声に耳を傾けてください。
方法⑦:視野を広く持って柔軟な気持ちになる
一つの価値観に凝り固まっていると、視野が狭くなってしまいます。
寛容な人になるには、気持ちを柔軟にし、いろいろな考え方を受け入れることが大事です。
ネガティブな言葉で表現することをやめて、ポジティブな言葉で表現する習慣をつけていきましょう。
「ペースが遅い⇒ていねい、落ち着いている」「ルーズ⇒おおらか」「神経質⇒繊細」「落ち着きがない⇒活動的」
言葉を変えるだけで、見方が変わり、寛容な人としての考え方に近づけるでしょう。
方法⑧:頑張りすぎず自然体でいる
頑張り過ぎている時は、目標までの最短ルートだけに目が向いていて、周囲の様子に気づけなくなることが多いものです。
自然体でいると、ストレスが軽くなりますし、他の事柄にもきづくゆとりが生まれ、寛容な人の条件がそろっていくでしょう。
寛容な人は、「〇〇でなければならない」というものをもたずに、自然体でいることが多いものです。
誰からも好かれる寛容な人になりたいと言う思いが強すぎて、本当の自分を押さえつけてしまうとストレスが大きくなります。
「効率良く最短ルートで寛容な人になろう」などとは思わずに、自然体でいることも大事です。
いままで、自分の内面と向き合ってこなかったと言うなら、そうした時間を持つだけでも変化のきっかけづくりになるのです。
方法⑨:リフレッシュする
人は、一転に注力しすぎると周りが見えなくなることがあります。
寛容な人は、いろいろな見方があることを知っていますし、受け入れる心の柔軟さを持っています。
寛容な人になるには、リフレッシュして心の柔軟性を引き出し、考えの枠を広げることが大切です。
何かを手放すと、空いたスペース・時間には新しい考え方や、行動パターンが入ってくるものです。
方法⑩:運動や睡眠を大事にする
寛容な人になるには、心の健康が第一です。
相手を受け入れる、ネガティブな感情に流されないという心は、必要な運動や睡眠が十分に取れていることが必要になります。
寝不足や体力不足は、正常な判断力を低下させます。
もし、イライラすることが多く、自分が好きになれない、もとっと寛容な人になりたい…と感じるなら、疲れているのかもしれません。
仕事や育児で無理をしているなら、運動や睡眠をしっかりとって、体と心の健康を取り戻しましょう。
寛容な心を育てるおすすめの本
寛容な心を育てる本を4冊ご紹介しましょう。
おすすめ①:いいからいいから(長谷川義史)
はっきりとした色使いと、おじいさんの表情にいやされる人気シリーズの絵本です。
「いいからいいから」と、なんでも寛容に受け入れるおじいさんの言葉に、新しい物の見方を教えられる気がします。
おすすめ②:寛容力のコツ(下園 壮太)
本当の寛容力は、自尊心や怒りを手放した大人が持っている心なのかもしれません。
広く大きな心が寛大な心なら、相手を認め寄り添う心が寛容力のある心です。
おすすめ③:怒らないコツ(植西 聰)
イライラをおさめるのが上手な人は、心のコントロールができる人です。
偉人の残した言葉は心の薬です。
たくさんの言葉から、穏やかに過ごすコツをつかむことができれば、寛容な心が育つでしょう。
おすすめ④:寛容力 ~怒らないから選手は伸びる~ (渡辺 久信)
元プロ野球選手、コーチ・監督として活躍した渡辺久信の著書です。
西武ライオンズ監督1年目でチームを優勝に導いた寛容力の秘密に迫ります。
寛容な人になると生きやすくなる
寛容な人は、多くの人から一緒にいたい相手として選ばれます。
いつも誰かに求められる存在になれるのです。
人間関係に悩んだり、自尊心が持てないと感じている人も、寛容力を磨くと、生きやすくなれそうです。
寛容力を磨いて「寛容な人」と呼ばれるようになりたいですね。
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
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