【プロ監修】ブリーチなしのグレージュヘアスタイル15選!明るさの限界は?
グレーとベージュの色合いが美しいグレージュカラーをブリーチなしで楽しみたい人は多いはず。 しかし、グレージュのような色味はブリーチなしではきれいに出すのが難しいと言われています。 そこで今回は、ブリーチなしカラーが得意な美容師・青木大地さんにブリーチなしのグレージュカラーについてお聞きしました! ブリーチなしできれいなグレージュを作るコツについても解説します。
人気のおすすめ記事
そもそも「ブリーチ」や「グレージュ」とは?
まず「ブリーチ」と「グレージュ」についてそれぞれ説明していきます。
ブリーチとは
ブリーチは髪の毛の色素を抜くことで、色を明るくする処理のことです。
反対にヘアカラーは、髪の毛に色を入れる処理のことをいいます。
そして、ブリーチとヘアカラーの両方の処理をすることを「ダブルカラー」といいます。
ヘアカラーをする前にブリーチで色素を抜くことで、仕上がりの発色がかなり良くなります。
日本人の髪の毛は赤みが強い特徴があり、ヘアカラーだけではアッシュなどの赤みのない色は発色しづらい傾向があります。
初めにブリーチで脱色をして赤みを抜くことで、アッシュのようなカラーリングもきれいに仕上がるようになるのです。
また、ブリーチをすると仕上がりに透明感が出ます。
このようにブリーチは色の仕上がりはきれいですが、デメリットは髪の毛がかなり傷むことです。
何度もブリーチを繰り返すと、切れ毛や枝毛を起こすようになります。
Q.ブリーチなしカラーの魅力は?
A.色持ちがよく、キレイな髪を保てる!
グレージュとは
グレージュとはグレーとベージュの中間の色のことをいいます。
寒色であるグレーと暖色であるベージュの中間色であるため、グレーのクールさとベージュの温かみの両方がある色合いになります。
西洋人のような髪の色であることから、よく「外国人風カラー」と呼ばれることがあります。
赤みがほとんどないのが特徴で日本人の地毛ではあり得ない色味なので、グレージュの色合いに憧れている人は多いです。
ただ、赤みの強い日本人の髪の色ではヘアカラーのみでグレージュの色味を出しにくい傾向があります。
特にグレーの色合いが出づらく、ただのベージュのカラーリングをしたように見えてしまうこともあります。
そのため、きれいにグレージュを発色させたいのなら、ブリーチとヘアカラーのダブルカラーをするのがベストです。
\こちらの記事もおすすめ!/
【プロ監修】ブリーチなしのヘアカラー43選!アッシュやグレージュの色味を比較ブリーチなしでもヘアカラーが楽しめる?
出典:Beauty navi ヘアカラーを楽しみたい...
ブリーチなしでもグレージュはできる?
出典:Beauty navi
グレージュの色味を美しく発色させたいのなら、最初にブリーチをしてダブルカラーをするのがベストです。
ただ、ブリーチをしなくてもダブルカラーをしたようなグレージュヘアにかなり近い色を出すことはできます。
美容師の腕によっては、ダブルカラーのグレージュとほとんど変わらないような色を出すことも可能です。
ブリーチをしない場合、どのくらい明るくできるのかも気になりますよね。
ブリーチなしのグレージュで可能な明るさは11~12レベルまでです。
番号が少ないほど暗く、多いほど明るくなります。
日本人の一般的な黒髪は4レベルくらいと言われています。
ヘアカラーをした髪で、色が退色した後の明るさレベルがだいたい11~12です。
Q.ブリーチなしでもグレージュは再現できる?
A.ブリーチなしでもグレーになります!
むしろブリーチなしの方が色持ちも良くキレイさを維持出来るのでおススメです。
\ブリーチなしのグレージュカラー一覧/
全てブリーチなしで染めたグレージュカラーです!
右下の13レベルのカラーのみ過去にブリーチか明るい色で染めた履歴が必要ですが、ブリーチなしでもこんなにキレイに染まります。
ブリーチありなしでグレージュを比較
ブリーチをするのか、しないのかでグレージュの色味にどれだけの違いが出るのか気になりますよね。
ブリーチありとブリーチなしのグレージュを写真で比較していきます。
ブリーチあり
ブリーチありのグレージュは、写真のようにグレーの色味とベージュの色味の両方がはっきりと出ているのが特徴です。
白い画用紙にグレージュの色をそのまま塗ったような色味ですね。
見る角度によって、グレーに見えたりベージュに見えたりするのが印象的です。
日本人特有の赤みがブリーチによってしっかりと消えているので、グレージュ特有の青みがきれいに出ていてクールな印象です。
また、髪の色が透けて見えるような透明感があり、まさに外国人のような髪の色ですね。
ブリーチなし
ブリーチなしのグレージュの場合、写真のように赤みが少しあります。
グレージュでも、ベージュの色味が強いのがよく分かります。
ベージュをベースにグレーのニュアンスを少し加えたような色味が、ブリーチなしの場合の特徴です。
ブリーチありのグレージュを青みの強い寒色とするなら、ブリーチなしのグレージュは赤みのある暖色です。
ブリーチなしのグレージュは赤みにより温かみがあるので、ブリーチありの場合よりも女性らしい印象になります。
ヘアカラーのみでもグレーの色味もちゃんと入っているので、ただのベージュカラーよりもクールさがあります。
ブリーチなし×グレージュ【ボブ・ショート】
ブリーチなしでグレージュをしている女性のヘアスタイルを髪の長さ別に紹介していきます。
まず、ブリーチなし×グレージュの「ボブ・ショート」を紹介します。
①:丸みのあるショートボブ
写真のような丸みのあるショートボブは、ブリーチなしのグレージュによく合います。
丸みのあるショートボブは甘く可愛らしい印象があります。
赤みが残ったベージュカラーの温かみがショートボブの女性らしさをより引き出しています。
グレーのニュアンスが加わっていることで、甘く可愛らしいだけではなく、大人っぽい色気が出ています。
②:耳だしハンサムショート
耳だしのショートスタイルはハンサムでボーイッシュな印象が強いです。
ボーイッシュなショートヘアの場合、髪の色によっては男の子のように見えてしまうこともあります。
ブリーチあり×グレージュのような青みが強い色を耳だしショートに合わせると、ボーイッシュな印象ばかりが目立ってしまいます。
ブリーチなし×グレージュで温かみをプラスすることで、ハンサムな耳だしのショートスタイルに女性らしさが加わります。
③:キュートな明るめボブ
キュートなボブスタイルに明るいグレージュを合わせたスタイルです。
12レベルくらいのかなり明るいヘアカラーをすることで、地毛の赤みを抑えています。
明るいトーンですがブリーチをしているわけではないので、グレージュでもベージュの色味が強いのが分かります。
ただ、グレーの色味も入っているので、ミルクティーカラーのような甘さはなく、クールな色味になっています。
キュートな髪型とクールな色が絶妙に組み合わさったスタイルです。
④:女っぽい前髪長めショート
ショートヘアでも長い前髪を横に流して仕上げた、かなり女性らしい印象のショートです。
このようなフェミニンなショートヘアにも、グレージュはよく合います。
ブリーチなし×グレージュは、赤みが少し残っているので女性らしさを出すことができます。
少し入っているグレーのニュアンスは大人っぽいクールさを演出してくれ、ショートをさらにかっこよく見せてくれます。
⑤:マッシュショート
ショートでも独特な丸みが特徴的なのがマッシュショートです。
少年っぽさと女性らしさが入り混じった、どこか中性的な雰囲気が魅力のショートスタイルです。
マッシュショートはグレーが強く出ると少年っぽいクールな雰囲気になり、ベージュが強いと温かみのある女性らしさ出ます。
カジュアル度が強くなりやすいマッシュショートですが、グレージュにすることで大人女性でも似合うスタイルになります。
ブリーチなし×グレージュ【ミディアム】
次に、ブリーチなし×グレージュの「ミディアム」を紹介していきます。
①:ミックスカールのパーマスタイル
ミディアムのパーマスタイルにグレージュがよくマッチしたスタイルです。
ミディアムのパーマスタイルは、甘さが強いキュートなスタイルですが、グレージュのクールさが加わることでバランスがとても良くなっています。
カールがルーズになっているので、場所によってグレージュの見え方が変わるのが印象的です。
グレージュにアッシュが加わったような色味なので、グレージュの青みがよく出ています。
②:女の子らしい王道ボブ
王道ボブスタイルにもグレージュはよく似合います。
ベージュの色味が強いグレージュなので温かみがあり、女の子らしい王道ボブによくマッチしています。
王道ボブの場合、黒髪のような暗めの色も合いますが、明るめの色を合わせることで軽やかな印象が出て、似合う服の幅も増えます。
女の子らしさよりもモード感を出したい場合は、明るさのトーンを上げてアッシュやカーキなどの青みカラーをプラスするのがおすすめです。
③:センターパートボブ
前髪を真ん中で分けた、センターパートボブです。
センターパートボブのようにおでこを全面に出したスタイルは、地味な印象になりやすいのでカラーは大切なポイントになります。
透明感のあるグレージュカラーが、肌の透明感も際立たせています。
グレージュでも、ベージュの色味がきれいに出ていて、肌の色によく合っているのが印象的です。
センターパートのように肌の面積が大きく出るスタイルは、自分の肌に合った色味を選ぶのが大切です。
④:切りっぱなし外ハネスタイル
ルーズな印象がお洒落で可愛い切りっぱなし外ハネスタイルです。
立体感が大切である切りっぱなし外ハネスタイルは、カラーがポイントです。
グレージュのように二つのニュアンスがあるカラーを合わせることで、見る角度によって色が変わって見えて立体感が出ます。
写真のグレージュは、赤みがしっかり抑えられていてグレーのニュアンスもしっかり出ているので、大人っぽいクールなスタイルに仕上がっています。
⑤:丸みのある厚め前髪ミディアム
少し流れた丸みのある厚め前髪は女性らしいキュートさが際立つスタイルです。
丸みのある前髪にパーマヘアだと、キュートさばかりが目立ってしまいますが、ストレートにすることで絶妙なバランスになっています。
写真のグレージュは温かみがあるベージュカラーが特徴的で、丸みのある厚め前髪スタイルがより女性らしい印象に仕上がっています。
赤みは抑えられていますが、光が当たると赤みが少し出る色味が特徴的です。
ブリーチなし×グレージュ【ロング】
最後に、ブリーチなし×グレージュの「ロング」を紹介していきます。
①:憧れのロングストレート
シンプルなロングのストレートは髪の美しさがとても大切になります。
透明感のあるツヤとダメージを感じさせない色味がロングストレートには必須です。
写真のグレージュは赤みがしっかりと抑えられていて、毛先にいくほどグレーの色味が際立っているのが印象的です。
赤みのないグレージュカラーによって、髪の透明感がしっかりと出ています。
②:クールなルーズカールスタイル
ルーズなカールがクールな印象を際立たせているスタイルです。
カールヘアをクールに決めたいのなら、グレージュがバッチリ合います。
写真のグレージュは、グレージュにブルーの色味が加えられた色になっています。
ブルーを加えることにより、赤みが全くない青みが際立った色に仕上がります。
青みが強いグレージュカラーで、クールでイイ女感が出ているスタイルに仕上がっています。
③:エレガントなロングカールヘア
ロングカールでエレガントさを際立たせたいのなら、赤みを残すのがポイントです。
写真のグレージュは、赤みが残った温かみのあるベージュが印象的でエレガントさがよく出ています。
グレージュというと、赤みを消すのが大切であるように感じますが、あえて赤みを残すことで女性らしい印象になります。
パーマスタイルなので、カールの場所によってグレーのクールなニュアンスが見え隠れするのが絶妙です。
④:ラフでクールなランダムストレート
ストレートの中に緩いカールがランダムにミックスされたカジュアルストレートです。
洗いざらしを思わせるようなラフなスタイルがお洒落です。
ラフなストレートヘアに赤みのないグレージュを合わせることで、クールさが際立っています。
写真のグレージュはブリーチなしなのですが、グレーの色味がかなり出ていてダブルカラーをしたような色に仕上がっているのが印象的です。
美容師さんの腕の良さを感じさせるグレージュです。
⑤:厚め前髪のスイートカール
厚めの前髪に毛先をカールさせた甘さたっぷりのスタイルです。
厚めの前髪にカールヘアを合わせると甘さが際立つので、可愛さを重視したい人におすすめのスタイルです。
甘さ重視のカールヘアに合わせるなら、グレージュでもベージュ感たっぷりの色がおすすめです。
ベージュベースのカラーにグレーのニュアンスが少し加わった、カフェオレカラーが甘いスタイルによくマッチしています。
自分になりたい印象に合わせてグレージュの色味を調節するのが、カラーのポイントです。
ブリーチなしで明るめグレージュにする方法
次に「ブリーチなしで明るめのグレージュにする方法」を紹介します。
ぜひ美容院選びなどに役立ててください。
方法①:赤みを補色で消す
ブリーチなしできれいなグレージュを作るために大切なポイントは、髪の赤みを消すことです。
日本人の地毛はもともと赤みが強いため、グレージュのような青みのある色をヘアカラーのみで作るのが難しいのです。
髪の赤みを消すためには、反対の色である「補色」を入れる必要があります。
反対の色で染めることで、もともとの色を消していくのです。
ちなみに、赤の補色は緑、オレンジの補色は青です。
今の自分の髪の色に合わせて補色を入れて、赤みを消していきましょう。
方法②:イルミナカラーを使用する
ブリーチなしで明るめのグレージュにするためには、カラー剤にもこだわる必要があります。
グレージュのような青みのある色をヘアカラーのみで作りたいのなら、イルミナカラーがおすすめです。
イルミナカラーは全ての色が「ブルーバイオレットベース」で作られているので、従来のカラー剤よりも赤みを消すことができるのです。
イルミナカラーは仕上がりに透明感が出るのも特徴で、ブリーチなしでも外国人風のきれいなグレージュを作ることができるのです。
また、グレージュはいくつかの色を混ぜて作ることになるので、美容師さんのセンスも大切になります。
Q.黒髪からでもグレージュにできる?
A.もちろんできます!
髪質を見極めて配合すればどの髪質でも大丈夫です!!
ただ、黒染めの場合は出来ないこともあるので注意。
\黒髪からグレージュに染めるとこんな感じ!/
提供:@daichiaoki99
ブリーチなしのグレージュを長持ちさせるコツ
ブリーチなしのグレージュを長持ちさせるためには、まず色落ちしにくいカラー剤を選ぶことが大切です。
前項で紹介したイルミナカラーは、グレージュをきれいに作れるうえ、従来のカラー剤よりも色が長持ちするのでおすすめです。
また、ヘアカラーをする時に暗めのトーンで染めると色持ちが良くなります。
いつものカラーのトーンよりも1~2段階暗めにして染めると、色持ちを実感できるはずです。
具体的には8レベルくらいがおすすめです。
グレージュを長持ちさせるためには、カラー後のケアも大切です。
カラーをする時に一緒にトリートメントをするのはもちろん、自宅でもこまめにトリートメントでケアをするようにしましょう。
髪が濡れている時はキューティクルが開いているので、色が抜けやすいです。
ドライヤーで髪をちゃんと乾かすこと、アウトバストリートメントでケアをすることもグレージュの色持ちにはとても大切です。
Q.ブリーチなしのカラーを長持ちさせるには?
A.乾かし方がポイント!
お風呂上がりに早く乾かし、ドライヤーの高温を当てすぎないのがコツです。
シャンプーは洗浄力の優しいものを選びましょう。
しっかりケアをすれば、ブリーチなしのグレージュは約1か月ほど持ちます!
グレージュのおすすめ市販カラー剤
グレージュにしたいけどサロンに行く時間がない。
そんな人のために、ここでは「グレージュのおすすめ市販カラー剤」を紹介します。
おすすめ①:リーゼ 泡カラー ソフトグレージュ
リーゼ泡カラーは、パッケージ通りの色を再現できると評判の商品です。
こちらのソフトグレージュは、出すのが難しいグレーのニュアンスもしっかり出してくれます。
透明感を表現するために「サロン発想」の色設計がされており、外国人のような透明感のあるグレージュに染めることができます。
泡タイプなので簡単に塗布することができるうえ、根本から毛先までムラなく染めることができるのも嬉しいです。
おすすめ②:ビューティラボ ミルキィヘアカラー ナチュラルグレージュ
ビューティラボのミルキィヘアカラーは、自宅でもサロン仕上がりのようなきれいな色に染まると評判です。
「美容院でも染まらなかったのに、ビューティラボだと染められた」との声もあるほどです。
グレージュの微妙な色合いをきれいに再現することができます。
市販のカラー剤は色落ちが早いと言われますが、ビューティラボのミルキィヘアカラーは色持ちも良いのが特徴的です。
髪の内側と外側のケアをする2種類の美容液がついており、色持ちと指通りのなめらかさを実現しています。
ブリーチなしでもグレージュを楽しめる
出典:Beauty navi
今回は「ブリーチなしのグレージュ」について紹介しました。
グレージュのような透明感のある青みカラーは、ブリーチをしないと出すのが難しいと言われていました。
ですが、ブリーチなしでもグレージュはできます。
カラー剤や色の混ぜ方を工夫すれば、ブリーチなしでもダブルカラーをしたようなグレージュに染めることができます。
そのためには、腕の良い美容師さんに出会うことがポイントです。
自分に合うサロンを見つけて、最高のヘアスタイルを手に入れましょう。
出典:Beauty navi
取り入れたくなる素敵が見つかる、大人女性のためのwebマガジン「noel(ノエル)」。
メイク・コスメ、美容、ライフスタイル、ヘアスタイル、ファッション、ネイル、恋愛のテーマで、編集部が独自調査、または各分野のスペシャリストが監修した記事を毎日更新しています。いまの気持ちに1番フィットする情報で、明日を今日よりすばらしい日に。