人徳とは？人徳がある人の特徴と人徳がない人との違い

「人徳」の意味とは？

「人徳」とは、「その人に備わっている徳」という意味を持つ言葉です。
「徳」というのは、「身についた品性」「社会的に価値のある性質」「善や正義にしたがう人格的能力」などの意味があります。

なお、具体的にこの言葉は、他人に好かれたり、慕われるような性格を持っている人に対して、「あの人は人徳があるな」というように使われます。

男女の目線！「この人は人徳がある」と感じた経験

誰からも好かれる「人徳がある人」の周りには、気づくといつも人が集まっていますよね。
今回は、男女200人に「人徳があるなと感じた経験」「人徳があると感じたエピソード」を教えてもらいました。

Q.他人に人徳があるなと感じたことはある？

他人に対して「人徳があるな」と感じたことがある男女は86％！
人徳がある人はやはり目立つものなのかもしれませんね。

また、みなさん他人の「いい面」をしっかり見ているからこそ人徳を感じる割合が高いとも言えそうです。
では次は、実際に「人徳があるな」と感じたエピソードを見ていきましょう。

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Q.他人に人徳があるなと感じたエピソードを教えて

男性のコメント

女性のコメント

人徳がある人は、困っている人を助けることを苦だと思いません。
普通の人も困っている人を見たら「助けてあげたいな」と思うものですが、実際に手助けできるだけの力や行動力があるのが人徳がある人のすごいところ！

また、普段から相手のために行動しているからこそ、いざ自分が困った時も周囲が快く助けてくれるのです。
人徳がある人が好かれるのは、簡単そうで難しい「誰にでも親身に接する姿勢」をみんなが見ているからかもしれませんね。

人徳がある人の特徴

では、人徳がある人の特徴をみていきましょう。

1. 相手によって態度を変えない
2. 感情的にならない
3. 自分のことを犠牲にしてでも他人を優先する
4. 責任感が強い
5. 他人の悪口や愚痴を言わない
6. 物事を客観的に見ることができる
7. 自分の言動に一貫性がある
8. 自分の非を素直に認めて謝罪できる

続いて、人徳がある人の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。

特徴① 相手によって態度を変えない

人徳がある人は、相手によって態度を変えることがありません。
よく、目上の人に対してはご機嫌を取ろうと謙虚に接するものの、目下の人に対しては急に横柄な態度で接するような人がいます。

また、好きな人に対しては優しく接するのに、嫌いな人に対しては冷たい態度をとるような人もいるでしょう。
しかし、このように相手によって態度をコロコロと変えるような人は、周りの人から信頼されることはありません。

一方、人徳がある人は、相手のことが好きだろうが嫌いだろうが、相手が目上だろうが目下だろうが、そんなことは関係なく誰に対しても同じような態度で礼儀正しく接することができます。

特徴② 感情的にならない

誰でも好きな人がいれば嫌いな人もいたり、時には体調が優れなかったり、イライラしてしまうことも当然のようにあるでしょう。
しかし、人徳がある人は、相手が嫌いな人でも、ネガティブな感情になっていても、常に感情を穏やかに保って人と接することができます。

感情的にならない人は、周りの人に気を遣わせることがないので、その人の周りには自然と人集まってきやすくなります。

特徴③ 自分のことを犠牲にしてでも他人を優先する

人徳がある人は、自分よりも他人のことを第一に考えます。
たとえ自分の時間や労力を割いてでも、人のためになる行動を起こすことができます。

世の中には、一見他人に対して親切な人でも、結局は相手に見返りを求めていたり、自分の評価を上げるために親切心を押し付けるような人も中にはいます。
しかし、人徳がある人は、そういった計算に基づいて他人に親切にしているのではなく、単純にその人のことを助けたいと思う一心で、善意のある行動を起こすことができるのです。

また、本来人間というのは自分が一番可愛い生き物で、困っているような人がいても自分のことを犠牲にするくらいならそのまま見過ごしてしまうような人がほとんどです。
そんな中で、人徳がある人はエゴよりも自己犠牲の精神が勝って善意のある行動に起こすことができるので、結果として周りの人から尊敬されて、人間としての「徳」が生まれることになるのです。

特徴④ 責任感が強い

世の中には、自分の発言や行動に責任を持てない人が大勢います。
こういった責任感のない人は、他人に責任を擦り付けたり、言い訳ばかりをして自分を正当化しようとします。

これでは、周りの人も呆れてしまって、責任感のない人を信用することなどできないでしょう。
しかし、人徳がある人は、自分の発言や行動によって降りかかってきた責任を最後まで全うしようとします。

また、他人に責任を擦り付けたり、言い訳をして自分を正当化することはありません。
そのため、最後まで自分の責任を全うしようとする潔さが、周りの人に人間としての「徳」を感じさせることができるのです。

特徴⑤ 他人の悪口や愚痴を言わない

人徳がある人は、他人の悪口や職場などの愚痴を言うことはありません。
悪口や愚痴を言うことによって自分は心がスッキリするかもしれませんが、それを聞いている人は嫌な思いをしてしまうことが多いものです。

そのため、相手を嫌な思いにさせないためにも、人の悪口や愚痴を言わないように自制心を働かせているのです。
また、人徳がある人は悪口や愚痴を言ったところで現状は変わらないということをしっかりと自覚しています。

だからこそ、悪口や愚痴を言うのは時間の無駄だと考えているのです。
もちろん、悪口や愚痴を言わずに生活をするのはストレスがたまるものですし、できればそのストレスを発散してしまった方が楽なはずです。

しかし、あえてそうしないことで、周りの人は嫌な思いをせずに済みますし、裏表がなくて信用することができるので、自然とその人の周りに人が集まってきやすいのです。

特徴⑥ 物事を客観的に見ることができる

物事を客観的に見ることで、色々な視点から物事を考えることができたり、相手の立場に立って物事を考えることができるようになります。
そのため、相手に対して思いやりのある行動をとることができたり、感情的にならないで冷静に判断を下すことができるようになります。

物事を主観的に見るような人は、「こうあるべき」といった決めつけや思い込みが激しく、時には視野の狭さから誤った判断を下してしまうことも多々あります。
これでは、相手の気持ちも考えないできつい物言いをしてしまったり、他人と衝突しやすくなるので、周りの人から嫌われてしまうことになるでしょう。

特徴⑦ 自分の言動に一貫性がある

人徳がある人は、周りの人の意見に左右されて自分の言動を変えてしまうようなことはありません。
これは、信念や目標をしっかりと持っていて、自分の頭で考えて判断を下すことが無意識のうちにできているからです。

そして、自分の発言や行動にきちんと責任を持っているからこそ、発言や行動をその日の気分でコロコロと変えることがないのです。
自分の言動に一貫性がある人というのは、周りの人からも信頼されて慕われるようになります。

逆に言っていることややっていることがコロコロと変わるような人は、周りの人からの信頼をすぐに失います。
仕事や人間関係など何事においても「信頼」というものが重要になってくるので、「この人なら絶対に大丈夫」だと信頼されるような人は、その人の周りに自然と人が集まってくるようになるでしょう。

特徴⑧ 自分の非を素直に認めて謝罪できる

自分の言動によって誰かを傷つけたり、自分がミスしたことで周りの人に迷惑をかけたりしたら、素直に自分の非を認めて謝罪するのが人間として当たり前のことです。
自分の非を認めることで、周りの人から自分の非について責められたり、自分の評価が下がってしまうこともあるでしょう。

しかし、人徳がある人は自分の身を守るのに必死になって、自らの過ちから目を背けて逃げることの方が恥ずかしいと思っています。
そのため、言い訳をしたり、他人に責任を擦り付けて自分を正当化することなく、自分の非を素直に認めて謝罪することができます。

世の中には、自分の非を認めずに頑なに謝罪しようとしない大人がたくさんいます。
このように、人間として当たり前のことができない人が多いからこそ、これができてしまう人は、周りの人から尊敬され、自然とその人の周りに人が寄ってくるようになるのです。

人徳がない人の特徴

では、人徳がない人の特徴をみていきましょう。

1. 感情の起伏が激しい
2. 見栄っ張り
3. 損得勘定で物事を考える
4. 他人を見下す
5. 感謝の気持ちがない

続いて、人徳がない人の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。

特徴① 感情の起伏が激しい

人徳がない人は、感情の起伏が激しく、すぐにイライラして不機嫌になってしまったり、ひどく落ち込んでしまうことが多いです。
こういった人が身近にいると、周りの人はその人の顔色をうかがっては気を遣いすぎてしまいます。

また、その人の思うままに振り回されて精神的に疲れてしまうことも多いでしょう。
このように、自分の感情をコントロールできずにいると、周りの人に嫌な思いをさせてしまうので、次第に周りの人から敬遠されるようになっていくのです。

特徴② 見栄っ張り

人徳がない人は、高級なブランド品を身に着けたり、高級車を乗り回すなどして見栄を張る傾向にあります。
これは、周りの人と比べて優れている能力がなかったり、自分に自信がないからこそ、代わりに外見を着飾って自分をよく見せようという欲求が強いからです。

しかし、外見だけ気にして中身が全くない人に魅力を感じる人はいませんし、見栄っ張りな人は基本的に他人から嫌われます。

特徴③ 損得勘定で物事を考える

人徳がない人は、自分にとって得なのか損なのかと、常に損得勘定で物事を考える人が多いです。
こういった人は、自分にとって得になることであれば進んで行動に起こしますが、自分にとって損になることであれば、時間の無駄だと考えて自ら行動に起こすことはありません。

また、お金や権力を持っている人のように、自分にとって得だと感じた人としか付き合おうとはしません。
逆に、お金も権力も何も持っていない人のように、自分にとって何の得にもならない人に対してはそっけない態度や厳しい態度をとる傾向にあります。

自分にとって得になることにしか興味がなく、それによって自分の考えや相手に対する態度がコロコロと変わるようでは、周りの人から「自分勝手な奴だ」と思われて嫌われてしまうのは当然のことです。

特徴④ 他人を見下す

人徳がない人は、常に自分と他人を比べては、自分よりも劣っている人に対して見下すような発言や態度をとることが多いです。
こういった人は、もともと自分に自信がない人が多く、自分よりも劣っている人がいることで「自分はこの人よりも優秀だ」と安心感を得ようとするのです。

しかし、見下されているようなことを言われたり、バカにしたような態度をとられれば、誰だって嫌な気持ちになるのは当然のことです。
そのため、こういった言動を繰り返していれば、徐々に自分の周りから人は離れていきます。

また、他人の傷つくようなことを平気で言えるような他人を見下すような人からは人間としての「徳」は絶対に生まれないのです。

特徴⑤ 感謝の気持ちがない

人徳がない人は、周りの人から親切にしてもらっても、「それが当たり前」だと考えてしまうので、感謝の気持ちを持つことができません。
こういった人は、子供のころから甘やかされて育ってきたことで、きっと自分が王子様かお姫様なんかと勘違いしているのでしょう。

しかし、誰かに親切にしてもらったら「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えるのは人間として当たり前のことです。
そんな当たり前のことができないような人に周りの人が好意を持ってくれるのはあり得ないことです。

そして、感謝の気持ちを忘れていては、いざ何か悩み事を抱えたり、困ったことがあっても周りの人がその人に手を差し伸べることはないでしょう。

「人徳がある人」と「人徳がない人」の違い

では、「人徳がある人」と「人徳がない人」の違いをみていきましょう。

1. 他人中心か自分中心か
2. ポジティブ思考かネガティブ思考か
3. 素直に謝れるか謝れないか
4. 感情の起伏が激しいか激しくないか

続いて、「人徳がある人」と「人徳がない人」の違いを、それぞれ詳しくみていきます。

違い① 他人中心か自分中心か

人徳がある人は、自分のことよりも他人のことを最優先に考えることができるので、思いやりの心をもって人と接することができます。
自分の労力や時間を犠牲にしても、人に喜んでもらえるような行動をとることが自分の喜びでもあるのです。

一方、人徳がない人は、自分が得になるようなことしか興味がなく、自分が損することは納得がいきません。
自分さえ良ければ他人のことはどうでも良いと思っているので、自分の労力や時間を犠牲にしてでも人のためになるような行動を起こすことはないのです。

違い② ポジティブ思考かネガティブ思考か

人徳がある人は、どんな時でも常に物事を前向きに考えることができます。
ポジティブな人がその場にいるだけで、周りの人も自然とポジティブになって、その場の空気が明るく楽しくなります。

一方、人徳がない人は、何事も悪い方向に考える癖があるので、ネガティブな言葉を口にすることが自然と多くなります。
これでは、その場の空気や周りのいる人の気持ちも自然と暗くなってしまいます。

そのため、こういった人とは一緒にいたくないと思われやすく、次第に自分のもとから人が離れて行ってしまうのです。

違い③ 素直に謝れるか謝れないか

人間なら、誰だって間違った行動をとってしまったり、仕事でミスをしてしまうこともあるでしょう。
しかし、間違いを犯した後にどのような行動をとるかによって、周りの人に与える自分の印象が大きく変わってきます。

人徳がある人は、他人に迷惑をかけてしまったり、自分の間違いに気が付いたら素直に謝ることができます。
そして、二度と同じ間違いをしないようにきちんと反省して、今後の人生に活かしていくことができます。

一方、人徳がない人は、あれこれと言い訳を述べてしまったり、他人に責任を擦り付けて「自分は悪くない」と思い込み、自分から謝罪することは絶対にありません。
これでは、その人の印象が下がる一方ですし、本人も人間として成長することができないまま、今後の人生を歩んでいくことになります。

違い④ 感情の起伏が激しいか激しくないか

人間は、感情的になって理性を失ってしまうと、怒りの感情を他人にぶつけたり、時には人間として外れた行動をとったりして、周りの人を嫌な気持ちにさせてしまうことがあります。
人徳がある人というのは、どんな時でも気持ちが安定しているので、自分の感情に振り回されて態度がコロコロと変わることがありませんし、周りの人に嫌な思いをさせずに済みます。

一方、人徳がない人は、感情の起伏が激しくて、急に不機嫌になって周りの人にキツイ物言いをしたり、仕事でもミスを重ねたりと、周りの人に迷惑をかけてしまうことが多々あります。
これでは、周りの人もその人となるべく関わりたくない、一緒に仕事をしたくないという気持ちになってしまうのは当然のことです。

人徳がある人になる方法

では、人徳がある人になる方法をみていきましょう。

1. 先入観を持たないで人と接する
2. 何事に対しても誠実に対応する
3. 人に喜んでもらうことを目的に行動する
4. 笑顔でいることを忘れない

続いて、人徳がある人になる方法を、それぞれ詳しくみていきます。

方法① 先入観を持たないで人と接する

初対面の人の外見をパッと見ただけで「あの人はこういう人だ」という先入観を持ってしまい、それから相手との接し方を変えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、相手のことをほとんど知らないで先入観を持ってしまうと、外見だけで判断して勝手に苦手意識を持ってしまうこともあります。

そうなると、そこでその人とコミュニケーションを取ろうという気持ちが湧いてこなくなります。
そのため、「あの人はこういう人だ」という先入観は全て捨てて、まっさらな気持ちで人と接するようにしましょう。

そうすれば、相手の中身を深く知ることができて、新たな発見もあって、より多くの人と人間関係を築いていくことができるようになるでしょう。

方法② 何事に対しても誠実に対応する

人徳がある人になるためには、人と接する時も仕事に取り組む時も、何事に対しても誠実に対応することが必要となってきます。
人との約束や仕事の納期は必ず守る、自分の言動に責任感を持つ、自分の間違いに気が付いたら素直に自分の非を認めて謝罪するなど、誠意のある行動を心掛けましょう。

このような誠意のある行動を心掛けておけば、周りの人からの信頼も厚くなって次第に慕われるようになりますし、自分自身の成長にも繋がります。

方法③ 人に喜んでもらうことを目的に行動する

自分にとって得になるようなことしか興味が持てず、他人に対する思いやりの心が欠けていると、人間としての「徳」を積むことは一生できません。
人徳がある人になるためには、自分の労力や時間を犠牲にしてでも「人に喜んでもらうこと」を目的にして行動に起こすことを心掛けなければならないのです。

誰か困っている人がいたら率先して声をかけに行ったり、悩みを抱えている人がいたら相談に乗ってあげたりと、人のためになるような行動を積極的に起こせるようになりましょう。
また、この時に相手に対して何か見返りを求めてはいけません。

見返りを求めてしまっては、見返りを目的として行動に起こしてしまうことになるので、それは損得勘定で物事を考えているのと同じことになります。

方法④ 笑顔でいることを忘れない

人徳がある人になるためには、内面だけではなく外見も重要なポイントとなります。
人間の印象というのは9割が外見で決まると言われています。

どんなに内面を磨いたところで、仏頂面をしていてはそれだけで周りの人に「怖い」「性格が冷たそう」といったマイナスの印象を与えて人が寄り付かなくなってしまいます。
そのため、どんなにネガティブな感情を持っても、笑顔でいることは決して忘れないようにしましょう。

そうすることで、周りの人に与える印象がプラスに転じて、自然と自分の周りに人が寄ってくるようになります。
また、笑顔でいるだけでもテンションが上がってくるので、自然と内面も明るく前向きになっていきます。

周りの人から慕われるような人徳がある人を目指しましょう！

人徳がある人は、相手によって態度を変えることがなく、感情的にならない、自分のことよりも他人を優先する、責任感が強いなど、人に好かれる要素をたくさん持っています。
基本的に周りの人から好かれて、逆に嫌われることがないので、本人も人間関係で悩まされることはほとんどありません。

また、人脈を武器にすることで仕事も上手くいったりと、人徳がない人よりも人徳がある人の方が何かと得することが多いです。
そのため、性格を変えるのはそう簡単なことではありませんが、人徳がある人になれるように努力することで、今よりも充実して幸せな人生を歩んでいくことができるでしょう。