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「男性恐怖症」とは?

男性恐怖症だと診断されてがっかりする女性

「男性恐怖症」とは、対人恐怖のひとつで、その恐怖の対象が男性に限られる症状のことを指します。
これは、通常女性に見られる症状であり、小さいころに男の子からいじめや嫌がらせを受けた、男性から暴力や性的暴行を受けた、父親から虐待されていたなど、男性に対してトラウマを持っている女性が陥りやすいとされています。

あなたは大丈夫?男性恐怖症診断

男性恐怖症診断をしてみて男性恐怖症だと診断された女性

診断① 男友達が少ない

男友達が少なく、男性と遊んだことがほとんどないという女性は、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
この症状を発症すると、男性との関わりを避けようとしてしまうので、たとえ友達としてであっても、男性と人間関係を築くことすらできなくなってしまいます。

そのため、男友達が少ないということは、もしかすると男性恐怖症だと診断されるまで症状が悪化していて、関わりを避けているのが原因なのかもしれません。

診断② 近くに男性がいるだけで恐怖を感じる

エレベーターで男性と一緒になったり、満員電車の中で自分の隣に男性がいたりと、近くに男性がいるだけで恐怖を感じるという女性も、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
このように感じてしまうのは、「エレベーターという密室空間で男性に襲われたらどうしよう」、「満員電車の中で男性から痴漢されたらどうしよう」という不安がそうさせているのかもしれません。

診断③ 背後に男性がいると攻撃されそうで怖いと感じる

自分の後ろに男性が歩いているなど、背後に男性がいると攻撃されそうで怖いと感じるという女性も、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
このように感じてしまうのは、過去に男性から暴力や性的暴行を受けたなどの危害を加えられた経験が原因なのかもしれません。

診断④ 男性と体が触れると嫌悪感を覚える

男性と体が触れると嫌悪感を覚えるという女性も、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
このように感じてしまうのは、「男性は下心を持って触れているんだ」と思い込んでいることが原因なのかもしれません。

そのため、自分の身を守るためにも、男性と体が触れることを体が拒否してしまっているのです。

診断⑤ 男性とまともに会話することができない

男性とまともに会話できない男性恐怖症だと診断された女性

女性とは問題なく会話することができるのに、男性とはまともに会話することができないという女性も、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
例えば、男性と話していると顔が赤くなってしまう、頭が真っ白になる、緊張して手や足が震えてしまうといった症状が現れます。

診断⑥ 男性が相手だと言いたいことも言えなくなる

女性が相手だと言えることでも、男性が相手だと言いたいことも言えなくなるという女性も、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
これは、男性に言いたいことをズバっと言ってしまうことで、男性を怒らせてしまい、力で押さえつけられてしまうかもしれないという恐怖がそうさせているのかもしれません。

診断⑦ 男性と付き合ったことがほとんどない

今まで付き合った男性の人数が1人~2人程度、もしくは今まで男性と付き合った経験がないという女性も、男性恐怖症と診断できる可能性が高いです。
また、10代の女性であればまだしも、20代後半や30代の女性がこれに当てはまる場合、男性のことが生理的に受け付けなくて恋愛から遠ざかっているのが原因なのかもしれません。

男性恐怖症になる原因

男性恐怖症診断をしてみて男性恐怖症だと診断されて落ち込む女性

では、男性恐怖症になる原因をみていきましょう。

  1. 小さいころに男の子からいじめや嫌がらせを受けた
  2. 性的暴行や嫌がらせを受けた
  3. 父親から虐待を受けていた
  4. 以前付き合っていた彼氏に裏切られた
  5. 会社の男性上司からセクハラを受けた

続いて、男性恐怖症になる原因を、それぞれ詳しくみていきます。

原因① 小さいころに男の子からいじめや嫌がらせを受けた

男性恐怖症と診断される原因として、小さいころに男の子からいじめや嫌がらせを受けたというものがあります。
幼稚園や小学校の同級生の男の子からからかわれたり、叩かれたりされて嫌な思いをしてしまうと、男性そのものに対する印象が悪くなり、「男ってこういうものだ」という偏見の目で男性を見るようになります。

その結果、大人になってからも「あの時のように辛い思いはしたくない」ということで、男性との関わりを避けるようになったり、男性に近づかれるだけでも嫌悪感を覚えるようになるのです。

原因② 性的暴行や嫌がらせを受けた

2つ目の原因として、性的暴行や嫌がらせを受けたというものもあります。
好きでもない男性から性的暴行や嫌がらせを受けてしまうと、心に深い傷を負ってしまいます。

そして、男性に触れられたりすることでその時の記憶がフラッシュバックしてしまうことがあります。
また、こういった性的暴行や嫌がらせというのは、周りの人に相談しようと思っても、それを打ち明けることが恥ずかしい、あの時の記憶がフラッシュバックするという理由で、誰にも相談できずに一人で悩みを抱え込んでしまうことも少なくありません。

そのため、男性恐怖症であると診断された女性が症状を治そうと思っても、こういったことが壁になって治療に結びつかないことになってしまうのです。

原因③ 父親から虐待を受けていた

父親から虐待を受けていたというのも、男性恐怖症と診断される原因のひとつです。
小さいころから父親から日常的に暴力を振るわれたりすると、精神的に大きなダメージを負ってしまうことで発症してしまうケースが非常に多いです。

特に、父親というのは、この世に生まれてから初めて接する男性でもあるので、父親が暴力的な人間だと、「男はみんな暴力的」という価値観が根付きやすくなってしまいます。
そうなると、男性そのものに対しても強い恐怖心が芽生えるようになり、男性との関わりをなるべく避けて生きていこうと考えるのです。

原因④ 以前付き合っていた彼氏に裏切られた

彼氏に裏切られたことがトラウマになって男性恐怖症だと診断された女性

4つ目の原因として、以前付き合っていた彼氏に裏切られたというものもあります。
信頼していた彼氏に浮気をされた、多額のお金を貸したまま返してもらえなかったなど、彼氏に裏切られたことが原因でそれがトラウマになって男性恐怖症を発症してしまうことがあります。

信頼していた人ほど、その人の裏切られた時のショックは計り知れないものがあるので、一度こうなってしまうと次の恋愛に進むことが難しくなります。
また、それどころか周りにいる男性全員のことを、「元カレのようにひどいことをするような人ばかりだ」と思い込んでしまい、それが原因で男性と接することすらできなくなる状態にまで陥り、男性恐怖症である診断されることも少なくありません。

原因⑤ 会社の男性上司からセクハラを受けた

男性恐怖症と診断される原因として、会社の男性上司からセクハラを受けたというものもあります。
会社の上司から自分の容姿や体のことについて傷つくようなことを言われた、拒否しているにも関わらず体を触られたなどのセクハラを受けると、これが原因で男性恐怖症であると診断されるまでに至ることも十分にあります。

ある程度男性慣れしている女性であれば、「やめてくださいよ~」とさりげなく拒否することができるかもしれません。
しかし、自己主張が苦手な女性だと、嫌だとはっきり言えずにそのまま受け入れてしまうので、心に傷が残ってしまいます。

男性恐怖症だと診断されやすい女性の特徴

男性恐怖症だと診断された人見知りの激しい女性

では、男性恐怖症だと診断されやすい女性の特徴をみていきましょう。

  1. 小さいころから人見知りが激しい
  2. 劣等感が強い
  3. 過去を引きずりやすい
  4. 考え方が極端

続いて、男性恐怖症だと診断されやすい女性の特徴を、それぞれ詳しくみていきます。

特徴① 小さいころから人見知りが激しい

男性恐怖症だと診断されやすい女性の特徴として、小さいころから人見知りが激しいというものがあります。
もちろん、人見知りだからと言って、これがこの症状の直接的な原因になるわけではありませんが、人見知りではない女性よりも、人見知りの女性の方が発症する可能性は高いといえます。

人見知りだったとしても相手が女性であれば、自然と会話する機会も多いですが、相手が男性だと自分から関わろうという気持ちがなければ、男性と会話する機会はほとんどありません。
そのため、男女問わずに人見知りするような女性であっても、女性に対しては苦手意識がそこまで芽生えることはありませんが、男性に対しては徐々に苦手意識が強まっていくので、それが症状を発症する原因になるのです。

特徴② 劣等感が強い

男性恐怖症だと診断されやすい女性には、劣等感が強いという特徴もあります。
こういった女性は、自分の外見に自信がなさすぎることで、周りにいる男性から笑われているように思い込んでしまいます。

そして、「どうせ私のことをバカにしているんだろう」という決め付けが恐怖を覚える原因になってしまい、男性が近くによると顔を隠すようになったり、あからさまに不機嫌な態度をとることもあるのです。

特徴③ 過去を引きずりやすい

過去のトラウマを今でも引きずっている男性恐怖症だと診断された女性

男性恐怖症だと診断されやすい女性の特徴として、過去を引きずりやすいというものもあります。
たとえ、小さいころに男の子からいじめや嫌がらせを受けたり、父親から暴力を振るわれていたなどの経験があったとしても、過去を引きずらないですぐに立ち直れるような女性であれば、大人になって男性恐怖症であると診断されることはほとんどありません。

しかし、過去をいつまでも引きずってしまうような女性だと、そういった過去の経験を大人になっても思い出しては、ひどく落ち込んでしまうというのを繰り返してしまいます。
そうなると、「もうあんな思いは二度としたくない」ということで、男性との関わりを避けようとして、最終的には男性恐怖症だと診断されるまで症状が悪化してしまうのです。

特徴④ 考え方が極端

男性恐怖症だと診断されやすい女性には、考え方が極端という特徴もあります。
考え方が極端というのは、白か黒か、好きか嫌いかというように両極端でしか考えることができず、白でも黒でもないグレーのような考え方ができないということを意味しています。

こういった女性が、男性から嫌なことをされたといった経験を持っていると、「どうせ男なんて…」と男性を一括りに考えてしまいがちです。
その結果、男性そのものに対して嫌悪感を覚えるようになってしまいます。

当然のことですが、ある男性から暴力を振るわれたり、嫌がらせを受けたからといって、世の中にいる男性が全員そのような男性であるとは限りません。
しかし、考え方が極端な女性の場合は、「男は全員こうだ」と決めつけてしまうことで、それが症状を発症してしまう原因になってしまうのです。

男性恐怖症のデメリット

日常生活をきたすほどの男性恐怖症だと診断されている女性

では、男性恐怖症のデメリットをみていきましょう。

  1. 恋愛や結婚ができない
  2. 仕事にも悪影響を及ぼす
  3. 外出できずに引きこもりがちになる

続いて、男性恐怖症のデメリットを、それぞれ詳しくみていきます。

デメリット① 恋愛や結婚ができない

男性恐怖症のデメリットとして、恋愛や結婚ができないというものがあります。
こういった女性は、好きな男性が出来て距離を縮めたいと思っていても、男性に対して恐怖心があることでなかなか距離を縮めることができないので、恋愛関係に発展することもありません。

また、恋愛関係に発展しないということは結婚もできないということになります。
そもそもこの症状を発症しているからといって恋をしたくないということではありません。

恋愛や結婚すること自体には興味や憧れがあるのに、現実的には男性と接することが出来ずに彼氏を作ることができないので、女性にとってはそこが一番辛いところでもあるのです。

デメリット② 仕事にも悪影響を及ぼす

2つ目のデメリットとして、仕事にも悪影響を及ぼすというものもあります。
仕事をしていれば基本的に男性との関わりを避けることはできません。

職場では仕事をする上で最低限のコミュニケーションをとっていく必要がありますが、男性恐怖症に陥って男性との関わりを避けるようになると、仕事も円滑に進められなくなったり、職場での人間関係が上手く構築できなくなったりと、仕事にも悪影響を及ぼすことになります。

デメリット③ 外出できずに引きこもりがちになる

3つ目のデメリットとして、外出できずに引きこもりがちになるというものもあります。
仕事をしていれば嫌でも職場の男性や男性のお客様と接することになりますし、公共の場では知らない男性と電車の席が隣同士になったり、エレベーターで一緒になるという可能性は十分にあります。

そういったことに極度の不安や恐怖を感じるようになると、男性に近づかれたり、男性と接するだけでも強いストレスを感じるようになるので、男性と関わる可能性が少しでもあれば、そこから逃げようと考えてしまいます。
そのため、男性と関わることのないように自宅に引きこもるようになり、社会的に孤立するようになってしまうのです。

男性恐怖症の治し方

症状を改善したいと思っている男性恐怖症だと診断された女性

では、男性恐怖症の治し方をみていきましょう。

  1. 無理に克服しようと考えない
  2. 男性恐怖症であることを話した上で男性と接する
  3. 草食系男子や既婚者の男性と接する
  4. なぜ男性恐怖症になったのか原因を考える
  5. 男性に対する見方を変えてみる
  6. 男性のどんなところが嫌なのか書き出してみる

続いて、男性恐怖症の治し方を、それぞれ詳しくみていきます。

治し方① 無理に克服しようと考えない

男性恐怖症だと診断されて症状を改善するためには、無理に克服しようと考えないことが大切です。
男性恐怖症だと診断された女性が早く治そうとして焦ってしまうと、症状が改善されるどころか、ますます症状が悪化してしまう恐れがあります。

そもそも、長年男性恐怖症に悩まされていた女性が、たった数ヶ月程度で症状が改善するわけがありません。
そのため、「一年後には今よりも症状が改善されていたら良いな」程度の気持ちで臨み、最初は無理に話しかけようとはせずに、男性のいる場所にいることにまず慣れるなど、自分のできることから一歩一歩進めていくことを心掛けましょう。

治し方② 男性恐怖症であることを話した上で男性と接する

男性恐怖症の治し方として、男性恐怖症であることを話した上で男性と接するという方法もあります。
男性恐怖症であることを自分から打ち明けることで、男性も女性に嫌な思いをさせないようにと気を遣って接してくれるようになります。

そうなれば、男性と接している時の不安や恐怖が和らいで、徐々に男性と接することに慣れていき、普通に男性と接することができるようになるかもしれません。

治し方③ 草食系男子や既婚者の男性と接する

男性恐怖症だと診断されて症状を改善するためには、まずは草食系男子や既婚者の男性と接することから始めてみましょう。
男性恐怖症であると診断された女性は、男性と関わることで突然襲われたり、暴力をふるわれるなど何か危害を加えられるかもしれないと思い込んでいる女性が多いです。

そのため、恋愛に消極的で男性の方から手を出してこないような草食系男子や、独身の男性よりも女性に手を出してくる可能性が極めて低い既婚者の男性と接することをおすすめします。
こういった男性と接していくことで、男性と接することによる不安や恐怖が和らいでいき、男性に対する嫌悪感も徐々に薄れていくかもしれません。

治し方④ 友人と一緒に症状を改善していく

友達と一緒に症状を改善しようと努力する男性恐怖症だと診断された女性

男性恐怖症の治し方として、友人の手を借りて一緒に症状を改善していくのもひとつの方法です。
信頼できる友人に男性恐怖症であることを打ち明けるだけでも、少しは気持ちが楽になるでしょう。

そして、友人を含めた複数の男女グループの中で男性と関わるようにしましょう。
友人の知り合いの男性であれば心も開きやすいですし、男性との関わりが難しい時には友人に助けてもらうこともできます。

そうすることで、男性と会話するという経験を積み重ねることができ、徐々に男性と接するのにも慣れていけることでしょう。
もしかしたら、男性と接していく中で、その男性の魅力にひかれて恋愛に発展する可能性も十分にあります。

治し方⑤ 男性に対する見方を変えてみる

男性恐怖症だと診断されて症状を改善するためには、男性に対する見方を変えてみるのも必要です。
男性恐怖症であると診断された女性は、「男性はこういうものだ」という思い込みが原因で、男性を見るだけで反射的に恐怖や嫌悪感を覚えてしまっています。

しかし、女性であっても人間的に問題がある人は大勢いますし、逆に素晴らしい人間性を持っている男性も大勢います。
つまり、性別だけで人間性を判断するのがそもそもの間違いなのです。

そのため、男性からいじめや嫌がらせを受けた経験のある女性からしてみれば、そのような男性がいたことも事実ではあります。
しかし、その男性と周りにいる男性は別物であると考えられるように、男性に対する見方を変える努力をしていきましょう。

治し方⑥ 男性のどんなところが嫌なのか書き出してみる

男性恐怖症だと診断されて症状を改善するためには、男性のどんなところが嫌なのか書き出してみるのもひとつの方法です。
男性恐怖症である診断された女性は、意外と男性のどんなところが嫌なのか分かっていないもので、相手が男性というだけで反射的に体が拒否してしまっていることが多いのです。

そのため、男性のどんなところが嫌なのか、なぜ自分は男性のことを嫌っているのかと、男性恐怖症になっている原因を紙に書き出してみるといいでしょう。
男性のどんなところが嫌なのか原因を把握することで、男性恐怖症を治すための具体的な対処法を導き出すことができるかもしれません。

例えば「以前男性から襲われたことがあった」という理由で男性のことを嫌っている場合、それはたまたまそのような最低な男性に出会っただけで、男性全員が女性を襲うという最低な行為に走るような人ばかりではないと考えるようにしましょう。

男性恐怖症と診断されても落ち着いて向き合っていこう

男性恐怖症だと診断されても明るく生きる女性

男性恐怖診断で当てはまる項目が多い場合、男性恐怖症に陥っている可能性は十分にあります。
男性が苦手というだけなら日常生活に支障をきたすことはありませんが、男性恐怖症だと診断できる場合、日常生活に支障をきたすほど症状が重症化する恐れもあるので注意が必要です。

また、どうしても自分の力だけでは男性恐怖症が克服できそうにないという場合には、病院を受診して投薬を含めた治療を行うのもひとつの手段です。

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ライター
noel編集部

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