かんざしの挿し方のコツとは?形・素材ごとのかんざしの選び方のポイント
和服や浴衣に似合うヘアスタイルに欠かせないかんざし。 日常的に使うにはちょっと難易度が高いイメージがありますが、実は使い方をマスターすればとても役に立つアイテムなんです。 そこで今回は、初心者でもできるかんざしを使った簡単なヘアアレンジをご紹介します!
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「かんざし」とは?
かんざしとは髪飾りの一種です。
その起源は古く、縄文時代には既にかんざしのような髪飾りがあったといわれています。
江戸時代に日本髪が多様になるにつれて様々なかんざしが登場し、一般的に広く使われるようになりました。
日本髪の減少とともにかんざしを使う人は減っていきましたが、最近「今風かんざし」と呼ばれるマジェステの流行から再びかんざしが見直されてきています。
かんざしだけで髪をまとめられる長さは?
かんざしは髪の長い人が使うイメージがありますが、結べる髪の長さがあれば大丈夫。
そのため髪が短い人でもかんざしを使うことができます。
ミディアムからロングヘアの方はかんざしを使ったアップヘアがおすすめ。
涼し気なヘアスタイルをつくることができます。
髪が短くて一つ結びにすることができない方は、ハーフアップにするといいでしょう。
また、ヘアピンなどで小さなお団子や編みこみを作れば、かんざしを挿して飾ることができます。
かんざしだけでまとめると髪がほどけそうで不安だという方は、ゴムで縛ってからかんざしを飾りとしてつけてもOKです。
かんざしの基本的な挿し方
まずはかんざしの基本的な挿し方をご紹介します。
- 髪の毛を一つにまとめ、しっかりとねじります。
- ねじった髪の毛を上に持っていきます。
- ねじった毛束の根元の中心に、上からかんざしを挿します。
- そこから時計回りに回転させて、ねじった髪の毛を巻き込みながら地肌に沿ってかんざしを挿しこみます。
これが基本の挿し方です。
ヘアスタイル別!かんざしの挿し方
それでは、ヘアスタイル別のかんざしの挿し方をご紹介します。
- ショートヘア
- ミディアムヘア
- ロングヘア
続いてヘアスタイル別のかんざしの挿し方をそれぞれ詳しくみていきます。
ショートヘア
ショートヘアの方は髪を結うことができないので、かんざしを飾りとして使う挿し方をおすすめします。
- かんざしを挿す部分を編みこみます。
- ペアピンで編みこみを固定します。
- コーム型のかんざしを挿し、Uピンか二本かんざしで固定します。
この挿し方ならヘアスタイルが華やかになるので、結婚式や二次会にぴったりです。
ミディアムヘア
ミディアムヘアの方は、かんざしを使ったハーフアップがおすすめ。
この挿し方では、軸が二本ある二本かんざしを使っています。
- ヘアゴムを使ってハーフアップを作り、少し緩めます。
- ヘアゴムを隠すように内側に髪を巻き込みます。
- かんざしを裏返して持ち、結び目の少し上に挿します。
- かんざしを返し、地肌に沿うように奥まで挿しこみます。
この挿し方では一度ゴムを使って髪をまとめるので、かんざしに慣れていない方でも簡単にできます。
ロングヘア
ロングヘアの方は、上品なアップスタイルがおすすめ。
簡単で時間もかからないお手軽スタイルです。
- 髪を一つにまとめて上に持ち上げながらねじります。
- ねじった毛を曲げて、毛先を髪の根元の部分の毛束にかぶせます。
- ねじった髪の根元の部分に、下からかんざしを挿します。
- 挿したかんざしを回転させて起こし、地肌に沿って挿しこみます。
簡単なのにきちんとして見えるのはうれしいですね。
髪が落ちてこないようにするかんざしの挿し方のコツ
かんざしの挿し方には、少しコツが必要です。
具体的には、かんざしを挿す位置に注意してください。
かんざしですくう髪の量が多すぎたり少なすぎたりすると、うまくまとまりません。
その人の毛量や髪質によっても異なるので、ちょうどいい加減を探してみてください。
また、かんざしを使うと髪がパラパラと落ちてきてしまうというという方は、クリームタイプのヘアワックスやベビーオイル、椿油などを髪につけてみるとよいでしょう。
形別!かんざしの選び方
かんざしにはいくつかの形があります。
それでは形別のかんざしの選び方をご紹介します。
- 一本かんざし
- 二本かんざし
- くし形
続いて形別のかんざしの選び方について、それぞれ詳しくみていきます。
形①:一本かんざし
一本かんざしとは、その名の通り軸が一本のかんざしのことです。
オーソドックスなかんざしの形で、素早く髪をまとめることができるのが特徴です。
髪が長い方や毛量が多い方は軸が長めのものを選んでください。
形②:二本かんざし
かんざしには、二本の軸に分かれている二本かんざしというタイプもあります。
髪が短い方や髪質が細く一本かんざしではまとまりにくい方におすすめです。
軸が細いものや樹脂製のものは強度が低いので、無理やり挿さないように気を付けてください。
形③:くし形
くしの形をしたかんざしもあります。
通常くしとかんざしは別のものですが、かつてくしは「苦死」とも読めることから贈り物の際にはかんざしとして扱われてきました。
くし形のかんざしはそれだけで髪をまとめることはできないので、飾りとして使うのが一般的です。
現在では金属製のコームが付いた華やかなデザインのものが豊富に揃っています。
素材別!かんざしの選び方
かんざしは様々な素材のものがあります。
それでは素材別に、かんざしの選び方をご紹介します。
- 金属製
- 木製
- べっ甲製
- ガラス製
続いて、かんざしの選び方をそれぞれ詳しくみていきます。
素材①:金属製
金属製のかんざしは丈夫で折れにくく、髪質や毛量を問わずどのような方にも使いやすいタイプです。
金属製のかんざしは現代的なデザインのものが多く、和装でなく洋装にも合わせやすいアイテムがたくさんあります。
ただ、金属アレルギーの方は他の素材のものを選んでください。
素材②:木製
木製のかんざしはとても軽く、扱いやすいです。
木製は表面がざらざらしていて滑らないので、髪をまとめやすいという特徴があります。
木の質感がナチュラルな印象を与えます。
普段使いするかんざしにぴったりです。
素材③:べっ甲製
べっ甲製のかんざしは繊細な模様のものが多く、和装に似合います。
そしてべっ甲は硬いのに軽く、機能性に優れた素材です。
ただし、繊細に扱う必要があり、使用後は柔らかい布で拭いてからしまうようにしてください。
また、虫食いが起こることがあるので、長期間保管するときは防虫剤を入れておくといいでしょう。
熱や乾燥を避けるため、エアコンの風や日光が当たらない涼しい場所に保管するようにしてください。
素材④:ガラス製
ガラス製のかんざしは清涼感があり夏にぴったりです。
特に浴衣に似合います。
ガラスは強い圧をかけると割れてしまうので、力ずくで扱わないように注意しましょう。
また、落としたりしないように気を付けてください。
かんざしの挿し方を習得してまとめ髪美人に
かんざしは使い方を覚えてしまえば簡単に髪をまとめることができるお手軽アイテム。
さらに、きれいな装飾が付いたかんざしは、まとめ髪をより華やかに見せてくれます。
普段使いだけでなく特別な時にも使えるので、かんざしは1本持っておくと便利です。
是非お気に入りの一本を探してみてくださいね。
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