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【治し方の前に】そもそも背中ニキビができる原因とは?

背中ニキビの治し方が分からない人

背中ニキビは「毛のう炎」と言われる皮膚疾患の1つで、毛穴の中に細菌が繁殖することによって起こると言われています。
ここでは、ニキビを引き起こす原因を4つ紹介します。

  1. 真菌(カビ)
  2. 衣服による摩擦
  3. 紫外線
  4. シャンプーなどの洗い残し

①真菌(カビ)

背中ニキビの原因菌の1つに「マラセチア菌」という真菌(カビ)があります。
マラセチア菌は人の身体に多く存在している菌で、人の脂を好む性質があるため、汗をかきやすい部位で繁殖しやすいのですね。

背中は一年を通して衣服で覆われているため、汗やムレが発生しやすく、真菌や他の菌にとっても住みやすい環境となります。
特に汗や皮脂の分泌が多い春夏は、背中ニキビが発生しやすいと言われていますよ。

真菌によるニキビは、抗菌薬などを使った治し方が一般的です。

②衣服による摩擦

基本的に背中は、一年を通して衣服によって覆われています。
そのため、衣服による摩擦を受けやすく、擦れることで肌が刺激されて炎症を起こしてしまうことも。

衣服による摩擦は、できてしまったニキビにも刺激となり、ニキビをさらに治りにくくしてしまうこともあります。

③紫外線

夏は背中を露出するファッションが多くなりますが、紫外線も背中ニキビを引き起こす原因とされています。
お肌は紫外線に当たると、角質の水分が奪われてしまい、ターンオーバーが乱れてしまいます。

ターンオーバーが乱れると、肌の代謝が滞ってしまうため、角栓や毛穴が詰まりやすくなりニキビが発生しやすくなることも。
ニキビ跡も残りやすくなるため、治療中の人は紫外線対策もしっかり行う必要がありますよ。

お肌が乾燥することでターンオーバーは乱れるため、乾燥肌さんは秋冬に肌が荒れやすくなることもあります。

④シャンプーなどの洗い残し

シャンプーやトリートメントなどの洗い残しがあると、菌の温床となってニキビが発生しやすくなります。
特に背中は手が届きにくく、洗い残しになりやすい部位でもあるため、流したシャンプーやトリートメントなどが肌表面に残ってしまうことがありますよ。

洗い残しを無くすためにも、身体は洗髪後に洗うようにし、背中全体に届くブラシやタオルを使って丁寧に洗い上げるように心がけましょう。

効果的な背中ニキビの治し方

背中ニキビのクリームでの治し方

背中ニキビの治し方には、いくつかの方法があります。
ここでは、効果的な治し方について5つの方法を紹介します。

  1. 清潔に保つ
  2. 保湿をする
  3. 洗剤などを低刺激にする
  4. 市販薬を使う
  5. 専門医を受診する

治し方①清潔に保つ

原因となる菌の繁殖を防ぐには、背中を常に清潔にしておくことが大切です。
汗ばむ季節には汗をしっかり拭き取り、可能であればこまめに着替えをして清潔な状態を保つようにしましょう。

また、衣類や寝具など肌に長時間触れるものも清潔にしておくことも、有効ですよ。
シーツや枕カバーなどはこまめにとり換えるようにし、菌が繁殖しにくい環境を整えていきましょう。

治し方②保湿をする

ニキビの原因として、お肌の乾燥によるターンオーバーの乱れがあります。
お肌をしっかり保湿しておくことも、ニキビの効果的な治し方と言えます。

背中は汗をかきやすく、皮脂の分泌も多い部位のため、べたつきの少ないライトな保湿ローションを使うと良いでしょう。
背中に塗布しやすいスプレータイプの保湿ローションなども販売されているので、そういった商品を選ぶのもおすすめです。

治し方③洗剤を低刺激のものにする

お肌が弱い敏感肌さんや、背中ニキビが発生してしまっている人には、洗った衣類に残った洗剤の成分が刺激になることもあります。
そういった場合は、洗剤や柔軟剤などを低刺激タイプに変えるだけでもお肌への刺激をおさえることができますよ。

ニキビが悪化してしまった人などは、洗剤の選び方にも気を付けてみましょう。

治し方④市販薬を使う

背中ニキビを治すには、ドラッグストアなどで購入可能な市販の薬を使用する方法も有効です。
最近では、背中専用の市販薬もたくさん販売されており、自宅で手軽に治療したい人におすすめ。

市販薬には、クリームタイプの他に、保湿もしてくれるローションタイプもあります。
背中全体を殺菌、保湿してくれるスプレータイプもあり、ニキビの状態に応じてタイプを選ぶことができますよ。

治し方⑤専門医を受診する

背中ニキビの治し方には、専門医の受診が最も安全です。
背中ニキビは皮膚疾患なので、皮膚科を受診して適切なお薬を処方してもらいましょう。

症状にぴったりのお薬をもらうことで、ニキビの治りも早くなりますよ。
場合によっては、背中ニキビ以外の皮膚疾患である可能性もありますし、専門医の診断をよく聞いて正しく治療していきましょう。

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背中ニキビにおすすめの市販薬3選

背中ニキビの市販薬での治し方

背中ニキビの治し方をチェックしてきましたが、効果的な市販薬にはどのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、ドラッグストアでも購入できる市販薬を3つ紹介します。

おすすめ①クロマイ-N軟膏

クロマイ-N軟膏 (第2類医薬品)
1085円

クロマイ-N軟膏は、首やデコルテ、背中に効く3種の抗菌成分を配合した治療薬です。
毛のう炎の原因となる真菌やさまざまな菌を殺菌してくれる成分が含まれており、痛みやかゆみを伴うプツプツに効果的なお薬ですよ。

おすすめ②テラ・コートリル軟膏a

テラ・コートリル軟膏a(第2類医薬品)
609円

テラ・コートリル軟膏aは、化膿を伴う赤い湿疹に効果的なお薬です。
背中ニキビはもちろんのこと、あせもやかぶれ、しもやけ、蕁麻疹などにも効くため、1つ持っているととても便利な軟膏と言えますよ。

副腎皮質ステロイドを配合している強めのお薬なので、お肌が弱い人には刺激となることもあります。

おすすめ③セナキュア

セナキュア(第2類医薬品)
895円

セナキュアは、背中やデコルテなどにできたブツブツを治療するスプレータイプの治療薬です。
広範囲に届くスプレーは、逆さにしてもスプレーできるので、背中に満遍なく塗布できますよ。

できてしまったニキビの赤みをおさえ、原因菌の殺菌、組織の修復にも効果を発揮します。
保湿効果のあるグリセリンを配合しており、背中の乾燥も防いでくれますよ。

背中のニキビ跡をケアする方法

背中ニキビの治し方を知った人

できてしまったニキビは、赤みが引いてもニキビ跡として残ってしまうことがあります。
ニキビは触れば触るほど跡になりやすいと言われており、背中は衣服による摩擦が多いためニキビ跡が残りやすいのですね。

ニキビ跡が残らないようにするには、ビタミンC誘導体入りの化粧水を使って色素沈着を抑えるのがおすすめ。
ビタミンCやトラネキサム酸、Lシステインなどのサプリメントを飲んで、内側からメラニンの生成を抑えるのも効果的です。

また、どうしても改善しないニキビ跡には美容クリニックでのピーリングやレーザー治療を受けるという治し方もあります。
ピーリングは肌表面の角質を剥がして肌の生まれ変わりを促進する治療で、レーザーは肌深部を刺激してコラーゲンの生成を促す治療と言われていますよ。

お肌やニキビの状態によって最適な治療は異なるため、美容クリニックでのカウンセリングを受けてぴったりの施術を紹介してもらいましょう。

目指せ背中美人!背中ニキビを未然に防ぐ方法5つ

背中ニキビを洗い流す治し方

ここでは、背中ニキビを未然に防ぐために普段からできる予防法を紹介します。
紹介する方法は以下の5つです。

  1. 規則正しい生活
  2. 良質な睡眠
  3. バランスの取れた食生活
  4. ストレスを溜めない
  5. 正しいスキンケア

予防法①規則正しい生活

生活リズムの乱れは、身体に影響してターンオーバーの乱れを引き起こします。
そのため、夜しっかり寝て朝起きる、食事を3食食べる、適度な運動をするといった規則正しい生活を送ることが大切ですよ。

規則正しい生活は、肌のターンオーバーを正常にして、角栓や毛穴の詰まりを引き起こしにくくしてくれます。
老廃物も正しく排出されるので、むくみや便秘といった症状も改善されていきますよ。

予防法②良質な睡眠

睡眠不足は肌荒れを引き起こす原因と言われていますが、背中ニキビも例外ではありません。
良質な睡眠をとることで、お肌の修復や再生がスムーズに行われるようになるため、背中ニキビの予防やできてしまったニキビの治りも良くなりますよ。

特にお肌のゴールデンタイムと言われる夜22時~2時は、お肌の再生に欠かせない成長ホルモンが多く分泌される時間なので、この時間に入眠することが背中ニキビの予防にもつながっていきます。

予防法③バランスの取れた食生活

ニキビの原因となる皮脂は、脂っこい食事を摂ることで多く分泌されるようになります。
ハンバーガーや焼き肉、ラーメンといった食事は、背中ニキビを発生させる原因にもなるため、続けて食べすぎないように注意しましょう。

背中ニキビや吹き出物ができやすい人は、野菜、肉、魚、炭水化物をバランスよく摂取することが大切です。
特に野菜やビタミンを含む豚肉、赤身の魚はお肌の生まれ変わりに欠かせない栄養をたくさん含んでいるため、積極的に摂るように心がけましょう。

予防法④ストレスを溜めない

ストレスを溜めてしまうと、ホルモンバランスが乱れてしまい、背中ニキビや肌荒れを引き起こすことがあります。
ストレスは肌荒れに限らず、身体のあらゆる不調を引き起こす原因となるため、溜め込まないのがベストですよ。

ストレスが溜まりやすい人や、仕事が忙しい人は、趣味やスポーツなどを通してストレスを発散する習慣を身に付けましょう。
特にスポーツは、汗をたっぷりかくことで毛穴に詰まった老廃物を排出できますし、良質な睡眠にもつながっていきますよ。

予防法⑤正しいスキンケア

背中ニキビの治し方でもお伝えしましたが、お肌の乾燥は背中ニキビなどの肌トラブルの原因となります。
日常的に身体をしっかり保湿しておくと、背中ニキビに限らず、シミやシワ、たるみといったあらゆる肌トラブルが起こりにくくなりますよ。

治らないのは背中ニキビじゃないから?ニキビ以外が原因の可能性も

汚い背中の人

なかなか治らない背中ニキビは、ニキビ以外の皮膚疾患の可能性があります。
ここでは、背中ニキビに似た皮膚疾患を4つ紹介します。

①粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤とは、皮膚の下に袋ができて、本来皮膚から剥げ落ちるはずだった角質と皮脂が、剥げ落ちずに袋の中にたまってできる腫瘍のことを言います。
触った感覚は少し硬いしこりのような状態で、ポコッと盛り上がった形が特徴的な症状ですよ。

粉瘤の治し方には、皮膚科で皮膚の下の袋ごと切除してもらう方法があります。

②皮脂欠乏性皮膚炎

皮脂欠乏症皮膚炎は主に腰回りや太ももにでる症状で、お肌の表面に細かい糠(ぬか)のようにフケ状の皮膚がポツポツとついた状態になります。
お肌の乾燥が原因で発生しやすく、皮脂が少ないために肌のバリア機能が低下することで、別の皮膚疾患と併発することもありますよ。

皮脂欠乏性皮膚炎の治し方には、皮膚科の受診と合わせてローションを使った保湿ケアをする必要があります。

③アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は激しいかゆみを伴う皮膚疾患で、同じ場所に繰り返し発症するという特徴があります。
ハウスダストやダニ、カビなどによるアレルギー反応や、食べ物によるアレルギー反応で発症することがありますよ。

背中を含んだ全身に湿疹がでるため、背中ニキビと勘違いされることもあります。
アトピー性皮膚炎の治し方は、皮膚科の受診が欠かせません。

④痒疹

ダニなどによる虫刺されが悪化すると、患部がポコッと盛り上がり強いかゆみを伴う皮膚疾患へと発展することがあります。
プツプツとした赤ニキビのような凹凸になるため、背中ニキビと間違われることもありますよ。

ダニに反応してアトピーが併発することもあり、湿疹が広範囲に広がる場合もあります。
治し方としては、初期段階では市販薬で治ることが多いですよ。

背中ニキビの治し方で迷ったら皮膚科へ

背中ニキビの治し方で迷う人

背中ニキビの治し方や予防方法をチェックしてきました。
背中ニキビを正しく治療するためには、清潔さを保つだけでなく、生活リズムや食事にも気を付ける必要があることが分かりましたね。

背中は自分では見えにくい部位でもあるので、背中ニキビだと思っていても、違った皮膚疾患である可能性もあります。
誤った治し方によって症状が悪化してしまうこともあるため、判断に迷ったときは、皮膚科を受診して適切なお薬を処方してもらいましょう。

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ライター
noel編集部

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