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フランスパンどうやって食べていますか?

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フランスパンとは、フランスが発祥の「小麦・塩・水・酵母」だけで作られたシンプルなパンの総称。
フランスパンの一種に、バゲットやバタール、フィセルといった名称のパンがあります。

原材料は同じで、違うのは形状。
バゲットは細長く「杖」、バタールはバゲットよりも短く太く「中間」、フィセルは小さく細い形をしており「紐」という意味をもちます。

よく「バタールってバターが入っているのですか?」と聞かれますが、入っていませんよ。
フランスパンは形は違えど原材料は「小麦・塩・水・酵母」だけです。

フランスパンはカロリーの低いパンで、生地が硬いため咀嚼が必要。
満腹感を得やすくダイエット向きなパンといえますね。

シンプルな原材料ゆえに使う粉や製法によって味や香りが変わるため、パン屋ごとの個性が光って興味深いパンといえます。
いろいろなパン屋のフランスパン巡りをされているお客様もいらっしゃいますよ。

しかし、「フランスパンって硬いし味がしないし、どうやって食べたらいいかわからない・・・」とまだまだ敬遠される方も多いです。
フランスパンがもっと親しまれ普及するようにという思いから、今回は、気軽にチャレンジできるフランスパンの食べ方をご紹介しますね。

フランスパンにチョコを挟んでおいしく!

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最近のバレンタインは、好きな人にチョコをプレゼントするというだけでなく、自分や仲間内でおいしいチョコを楽しむイベントにもなってきました。
底冷えする2月、バレンタインに便乗して、ほっこりとチョコをいただき心と体をゆるめましょう。

チョコの原料であるカカオには、豊富なポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールは抗酸化作用を持ち、次のような効果を持つといわれています。

コレステロール値の改善
肌老化の防止
動脈硬化の予防
冷え性の改善
アレルギー症状の改善

日本人女性を対象とした研究で、チョコを多く摂取した人たちは、脳卒中の発症リスクが低くなるという研究結果もあるのですよ。

また、チョコにはテオプロミンという苦み成分も含まれ、次の効果もあります。

脂肪の蓄積防止
リラックス効果

さらに、チョコは食物繊維も豊富で便通改善効果も期待できますよ。

おいしい上に健康や美容にも効果があるなんて、チョコを上手に取り入れていきたいですよね。
そこで、チョコをフランスパンと合わせて食べるレシピを提案します。

フランスパン×チョコアレンジレシピ4選

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フランスパンとチョコを組み合わせて楽しむ一番簡単な食べ方は、フランスパンにチョコを「挟む」食べ方。

フランスパンに横向きに切れ込みを入れてチョコを挟んだら、シンプルながらも間違いなく美味しいパンメニューの完成です。

これだけでも十分美味しくいただけますが、さらに美味しく、そして健康や美容効果を高めるアレンジレシピを4つご紹介しますね。

チョコ×マシュマロ

フランスパンに、チョコ×マシュマロを挟みます。
マシュマロの主原料であるゼラチンにはコラーゲンがたっぷり含まれています。

コラーゲンには体や臓器を支える働きがあり、肌には張りを、髪にはつやを与えてくれます。
女性に嬉しい美肌・美髪効果が期待できますよ。

また、マシュマロは、お菓子類では珍しく脂肪分を含みません。
比較的カロリーも低いのが特徴で、食べても罪悪感を感じにくいのも嬉しいポイントです。

フランスパンにチョコとマシュマロを挟んだら、軽くトースターで焼くのもおすすめです。
焼くことで、チョコとマシュマロはほどよく溶けてとろりとした食感に変わります。
一方、フランスパンは外側がカリッと香ばしく焼け、そのコントラストを楽しめます。

甘くて香り高いチョコと口の中でとろんととろけるマシュマロは、最高の組み合わせ。
1日の活力がほしい朝食に、ガツンと甘いものが食べたい日のおやつに、ぜひお試しいただきたい組み合わせです。

チョコ×オレンジ

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フランスパンに、チョコ×オレンジを挟みます。
チョコの主原料のカカオにはさまざまな栄養成分が豊富に含まれていますが、足りないのがビタミンC。
ビタミンCには、体を整え抵抗力を高める作用があります。

特に、風邪をひいたときは必要量が増加するので積極的に摂りたいビタミンです。
ビタミンCが足りないと疲労や筋力低下、髪の毛や皮膚の乾燥、貧血などにつながってしまいます。

チョコにビタミンC豊富な柑橘類を組み合わせると、さらに元気に綺麗になれるということですね。
特にオレンジの果皮を乾燥させたオレンジピールは、香り高く爽やかな風味の中にほろ苦さも感じられ、チョコと合わせるのにぴったりです。

オレンジピールとチョコの相性のよさは証明済み。
オレンジピールにチョコをコーティングした「オランジェット」は近年、市販のチョコ菓子でも出回るくらい人気ですよね。

オレンジピールは、スーパーのお菓子売り場、100均、オンラインショップなどで手軽に手に入りますよ。
見かけたときはぜひチョコと一緒に購入してみてくださいね。

チョコ×クランベリー

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フランスパンに、チョコ×クランベリーもおすすめです。
クランベリーは、和名では「ツルコケモモ」と呼ばれる小さな朱い果実。

食物繊維やポリフェノール、ビタミンCやEが豊富なクランベリーには、次のような効果が期待できます。

便通改善
細胞の酸化防止
病気の予防

有効性が十分に確認されているわけではありませんが、クランベリーは尿路感染症に良いともされていますよ。
さらに、胃がんのリスクを軽減させるとも考えられています。

そして、クランベリーは効能だけでなくその味わいも抜群。
乾燥させドライクランベリーにすることで甘みが増し、他にはない絶妙な甘ずっぱさが生まれます。

チョコ×クランベリーの組み合わせは、スイーツの世界でももはや定番ですよね。
チョコのシックな茶色にクランベリーの鮮やかな赤色が映えて見た目も美しいものです。

さらに豪華に楽しみたい場合は、チョコ×クランベリーの上に練乳を回しかけるのもおすすめです。
クランベリーの甘ずっぱさに練乳のコクのある甘みが加えられ、さらに贅沢な味わいになりますよ。

チョコ×ナッツ

フランスパンにチョコと一緒に、アーモンドやくるみなどのナッツ類を合わせるのもおすすめです。

アーモンドはビタミンE、マグネシウム、鉄や亜鉛、食物繊維が豊富で、次のような効果が期待できます。

冷え性の改善
妊活のサポート
美肌・美髪づくり
便通の改善
糖尿病予防

アーモンドは低GI食品で、糖質の吸収がおだやかな点もメリットです。

くるみはオメガ3系脂肪酸が豊富で、次のような働き・効果があります。

悪玉コレステロールや中性脂肪の減少
脳機能の維持や認知能力の向上
生活習慣病のリスク低減

ナッツ類は1日あたりひとつかみ程度(約25g)を食べるとよいといわれていますよ。
ナッツ類のまろやかなコクやほのかな苦みはチョコとも相性抜群で、最も食が進む組み合わせのひとつといえるでしょう。

フランスパンが身近になる

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フランスパンを手軽に食べる方法を、チョコを通して紹介させていただきました。

今回は「挟む」方法を提案しましたが、フランスパンを薄くスライスしてチョコを「載せる」食べ方もありますよ。
ホームパーティをする時は、スライスして加工したフランスパンを並べて出すと素敵に見えます。

チョコは幸福感を高める魅惑のスイーツ。
カフェインや脂質も多く含まれているため、食べる量には気をつける必要がありますが、必要に応じて取り入れていきましょう。

ぜひチョコを入り口にして、フランスパンを気軽に日常に取り入れてみてくださいね!

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ライター
あじ

noel連載ライター。料理・パン担当。関西の地方都市でパン屋を営む2児の母。常においしいものを食べたい、「食」で楽しみを感じたい、元気になりたいと思っています。365日パンに触れている身ならではの知識や経験を活かし、健康や美容に役立つパンの豆知識や、手軽にチャレンジできる簡単レシピを発信していきます!

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