シュールとはどういう意味?例文や類語&シュールな人の性格の特徴5つ
「シュール」という言葉を誰でも一度は耳にしたことがあるはずです。 テレビや漫画、会話の中で何度も飛び交う機会があるでしょう。 しかし、実際にどんな意味を持つのかと聞かれると、明確に答えられない人も多いのではないでしょうか? ここではいまさら聞けない「シュール」の正しい意味や、シュールな人の性格について調べてみました。
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「シュールレアリスム」が語源!「シュール」とはどういう意味?
シュールとは、もともとはフランス語の「シュールレアリスム」の略語だと言われています。
シュールレアリスムは1920年にフランスで起こった前衛税術大会の名前。
以前は芸術面において「超現実的、ありえないほど不思議、不条理な、難解的な様子」という意味でとらえられていました。
しかし、今では各分野の作品や事柄を表す言葉として用いられ、「不思議な、変わっている、非現実的な」などという意味で表現されることもあります。
基本的には「非現実的な」ととらえておけば問題ないでしょう。
正しく使えてる?シュールの使い方例文
シュールの使い方例文にはどんなものがあるでしょうか?
- シュールな笑いが得意な芸人さんだなぁ
- かなりシュールな光景に遭遇したよ
- シュールな人たちもいたもんだ
- この映画かなりシュールだね
- シュールすぎてついていけない
次に、シュールの使い方例文を詳しく見ていきましょう。
①:シュールな笑いが得意な芸人さんだなぁ
現在、お笑いの分野で、シュールという言葉は多く活用されています。
わかりやすい笑いではなく、少しひねりのある不思議な笑いを作る人達に対して主に使われることが多いです。
海外では、ブラックジョークなどを多く練りこんだ、「Mrビーン」が有名ですね。
日本では、ラーメンズやバカリズムなど、伏線が多く、笑いだけでなく驚きも同時に与える芸人に使われることがあります。
②:かなりシュールな光景に遭遇したよ
普段目にすることがない、現実離れした光景を前に使われることが多いでしょう。
例えば、犬が二足歩行をしていたり、車のボンネットで目玉焼きを作っている光景などが当てはまります。
よく、海外の面白動画として取り扱われることも多いですね。
③:シュールな人たちもいたもんだ
まれに、人に対しても使われることはあります。
あまりにも浮世離れしている人や、現実世界とかけ離れている装いをしている人を見かけたときにこのように表しますよ。
しかし、やみくもに人に対して「シュール」と表現してしまうと、相手は馬鹿にされた気持ちになることもあるので注意してください。
④:この映画かなりシュールだね
映像作品の中でもシュールな光景はたくさん描かれています。
一見理解できないようなシーンを描くことで、笑いを誘い、人の興味を惹きつけていくのです。
B級映画の中でも、その様なシーンを多用して、世界中で大ヒットとなるものもあります。
⑤:シュールすぎてついていけない
「不可思議・非現実的な」という意味を持ち、自分では理解することができないときにも使うことがあります。
他の人が笑っている作品や、評価しているものについても、自分ではさっぱり何がいいのかわからないこともあるでしょう。
はっきりけなすよりも、オブラートに包み相手を嫌な気分にすることを避けることができます。
実際に、わかりやすい笑いやストーリーを求めている方も少なくありません。
シュールストレミングって?シュールと関係が深い類語/関連語
シュールと関係が深い類語や関連語にはどんなものがあるか詳しく見ていきましょう。
①シュールストレミング
バラエティでは罰ゲームなどで良く用いられることも多い、世界一臭い缶詰のことです。
塩漬けにしたニシンを発酵させて、缶詰にしておくことで、強烈な臭いを発するようになります。
人によってはその匂いがたまらなく、癖になってしまうはず。
スウェーデンでは伝統的な珍味であり、なじみ深い食べ物です。
しかし、開封したときには、この世のものとは思えないにおいが飛び散り、しばらくは衣服に染みついてしまうでしょう。
②シュルレアリスト
シュールリアリズムの立場をとっている芸術家たちのことです。
代表的な画家の中には、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリットなどが挙げられますよ。
彼らの描く絵は、一見理解が難しく、夢の中や非現実的なものばかりです。
しかし、一度見ると忘れることができず、いつまでも頭の中に残り続けるでしょう。
あの有名なピカソも、一時はシュルレアリストの立場をとっていたようです。
シュールの言い換え方
シュールの言い換え方を詳しく見ていきましょう。
①シニカル
シニカルは、シュールよりもやや皮肉の意味が強くなります。
目の前のものを素直に褒めることなく、斜めの角度から見てすねた意見をするときに表現されることが多いでしょう。
人に対して小ばかにした態度をとるときにも用いられます。
少々毒っ気のある表現で、それがまた癖になってしまうこともあるかも。
②アイロニカル
本来起こるはずではない状況や事例で、とんでもないことが起きた場合に用いられる言葉で、その点はシュールとよく似ています。
しかし、アイロニカルの場合は、皮肉の意味が強く、そこはシニカルの意味が強いかもしれません。
「警察に泥棒がは入ったなんて皮肉だ」「お金もちなのに、財布がなくてお金を払えないなんて」といった、ありえない状況を小ばかにするときに用いられます。
③ニヒル
ニヒルも斜めの角度からものを見据えているという点で、シュールとはよく似ています。
その場の多くの人たちとは別に、気持ちに左右されることなく、無関係の立場を装うのです。
目の前で何が起こっていても、無言で、淡々と状況を見つめているでしょう。
そして、最終的に怒った出来事を皮肉り、冷淡な態度をとります。
シュールの反対語
では、シュールの反対語を詳しく見ていきましょう。
①コモンセンス
シュールレアリスムと同じように、フランス語にはコモンセンスという言葉があります。
こちらは「常識、良識がある」という意味を持ち、シュールとは全く反対の意味を持ちますよ。
わかりやすく、誰もが受け入れやすい事柄を示していますよ。
その様な事柄に対して「コモンしてる」などということもあるようです。
②ありきたりな
「ありきたりな」とは、「物珍しくない、しょっちゅう見かけるようなものがあるさま、意外な要素がないさま」をいいます。
一方、シュールな作品は、わかりにくいものの、一定の人たちにとってはたまらない魅力を発しているでしょう。
多くの人にやりつくされているもので、言い換えると、「ベタ・テンプレ」などが挙げられます。
どんな人のこと?シュールな人の性格の特徴
シュールな人の性格の特徴にはどんなものがあるでしょうか?
- 見た目が奇抜
- 中身と行動のギャップが大きい
- 場にそぐわない恰好をする
- 独特の感性を持っている
- 予想もしない行動をとる
次に、シュールな人の性格の特徴を詳しく見ていきましょう。
①:見た目が奇抜
体全身にタトゥが入っていたり、街中で誰もが振り返るような奇抜なファッションをしている人は、どうしても非現実的に見えてしまうものです。
初対面では、その人の中身までは知ることができず、外見だけで恐怖を感じたり、近づきがたい印象を受けることもあるでしょう。
普段自分が接していないような装いや、身なりの人を見ると、不思議に感じて違和感を覚えてしまうのです。
②:中身と行動のギャップが大きい
自分のイメージするものと、その人の外見に大きな差があるときにもシュールさを感じることがあります。
ハードボイルドな男性が、かわいらしいファンシーなグッズで身の回りを固めていたり、年を取った老人が露出多めの若者向けのファッションを着こなしていることなどが挙げられますね。
差が大きければ大きいほどに違和感も大きく、不思議さもアップします。
③:場にそぐわない恰好をする
多くの人はTPOに合わせて、その時に合った格好を選びます。
しかし、非現実的な人は、他の人と合わせたり、人が何を望んでいるかを考えることはあまりありません。
その時に自分が着たいものを当然のように着用し、結果一人だけ思い切り目立ってしまっていることもあるのです。
その様子も、非常に浮世離れしており、非現実的にみられてしまいます。
④:独特の感性を持っている
他の人が思いつかないようなアイディアや切り返しをすることが多々あります。
時には、空気が読めずに、場を凍り付かせてしまうこともあるかもしれません。
しかし、独自の感性があるからこそ、個性的な唯一無二なデザインを描けたり、他の人の心に残る作品を作ることもできますよ。
⑤:予想もしない行動をとる
一緒に過ごしていると、思いがけない行動に驚かされてしまうこともあります。
いきなり遊びに来たり、とんでもない場所で眠り始めることもあるかもしれません。
浮世離れした生活を送っているからこそ、その人自体も非現実的な存在に見えてくるのです。
シュールの意味を正しく覚えて、日常会話に活かしていこう
耳にする機会も多く、日常会話の中でも口にすることあるでしょう。
しかし、正しい意味はどんなものかと考えたときに、思うように正確に答えることができない人は多いはず。
シュールとは、フランスの「シュールレアリスム」から生まれた言葉で、「非現実的な、不思議な、超現実的な」という意味を持ちます。
現在もシュールな芸風のお笑い芸人や映画、漫画などは多く、一定の方たちに愛されています。
今一度正しい意味を理解し、魅力を受け入れていきましょう。
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