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自己顕示欲と承認欲求の違い

自己顕示欲と承認欲求の違い

自己顕示欲と承認欲求のそれぞれの言葉の意味を解説致します。
読んで頂けると自己顕示欲と承認欲求の違いもばっちりわかるはず!

漢字が並んでいる専門的用語は「難しそう」だと先入観をお持ちの方も大勢いるかもしれません。
しかし誰もが持ちうる欲求で誰もが経験ある欲求なので、是非チェックしてみて下さい。

自己顕示欲

自己顕示欲は、周囲の人々に自分をアピールしたいつまり注目されたい欲求の事を指すのです。
自己顕示欲の強い人はズバリ、目立ちたがりタイプ。

こういうタイプは自分の存在をアピール出来る、それで気が済みます。
注目してもらえれば、後の反応が良くても悪くても関係なく満足出来るのです。

承認欲求

承認欲求は、周囲の人に自分を認めて欲しい、評価して欲しいという欲求の事を指します。
承認欲求が強い人はズバリ、構ってちゃんタイプ。

こういうタイプは、自らの言動で欲求を満たす事が出来ないので、評価してくれる周りの人の目が常に気になります。
また他者の存在なくして自分の価値が見出せないため、自己顕示欲に比べてちょっぴり厄介です。

自己顕示欲が強い人の言動

自己顕示欲が強い人の言動

自己顕示欲が強い人の特徴的な言動は沢山ありますが、厳選して5つ紹介致します。
自己顕示欲が強い自覚がなくても一致する事があれば、自己顕示欲が強まってきているのかも。

自らと向き合い、是非一緒にチェックしてみましょう。

  1. 8~9割が自分の話題
  2. 周囲の意見を素直に受け止められない
  3. SNSを頻繁に更新する
  4. 見栄っ張りで自慢話が多い
  5. 人によって態度をコロコロ変える

①:8~9割が自分の話題

自己顕示欲の強さは会話の中にこそ表れていますよ。
そもそも会話とは、相手の話を聞いたり自分の話をしたりしますよね。

では早速最近の誰かとの会話を少し思い出してみましょう。
会話の8~9割、自分の話ではなかったですか?

相手の話を聞いていたのに、自分の話にすり替えて喋ってしまっていた……。
そうならば自己顕示欲が強まっているのかもしれません。

②:周囲の意見を素直に受け止められない

会話で聞き手になれない事から想像出来ますが、周囲の意見を素直に受け止める事が出来ないポイントも自己顕示欲が強い人の特徴の1つ。
自己顕示欲が強い人はプライドもエベレスト並みに高くて、自らを否定されたり注意されたりするのを全力で嫌がります。

注意されて嬉しいと喜ぶ人も少ないでしょうけど、周囲に何かアドバイスをもらったのにそれを受け入れられずにいたら折角のチャンスも逃しかねません。

③:SNSを頻繁に更新する

自己顕示欲が強い人はインスタやTwitterなど、自分のSNSを1日に度々更新します。
今何をしているのか頻繁に更新をすれば、注目してもらえると思っているのです。

でも最近はアップされた自撮り写真や、投稿した場所から行動範囲を割り出されて事件に巻き込まれたというニュースを耳にします。
欲求を満たす為に、危険な目に合わない様に十分注意していきましょう。

④:見栄っ張りで自慢話が多い

周囲に注目されるには、話題のタネが必要。
話を本来よりも大げさに盛ってみたり「いいな~」と思われたくて、嘘をついちゃう人もいるんですよ。
強すぎる自己顕示欲が、そうさせてしまうのです。

ただ冷静に客観的にこうやって特徴の1つとこの言動を見てみると、とても滑稽に見えませんか?
偽って褒めてもらった事を嬉しいと感じられるのか疑問ですね。

どこに自慢ばかりな人を、信頼して気にかける人がいるでしょうか。

⑤:人によって態度をコロコロ変える

有名人や権力のある人にはめっぽう弱い、自己顕示欲が強い人。
周囲から注目されている人と親密な関係を築こうとします。

有名人の注目度を自分のもののように振舞ったり、「有名人と友達だなんて凄い」と注目されたい下心があるんです。
自己顕示欲が強い人の思考回路の中心には己に注目を集めたい気持ちがあるので、その辺を忖度して人によって態度をコロコロと変えてしまうのです。

自己顕示欲が強い人の心理

自己顕示欲が強い人の心理

続いて自己顕示欲が強い人は一体全体どういう心理状態にあるのか、に焦点を当ててみます。
誰もが経験ある心理でもありますが、そんな状態に囚われがちならば、あなたも改善する為に動く必要があるでしょう。

  1. 自信が持てない
  2. 寂しがり屋
  3. 周囲の目が気になる
  4. 認めて欲しい

心理①:自信が持てない

「注目されたい」と思うのは、よっぽど自信のある人だろうと捉えられがち。
しかし心理を探ってみると自信が持てないという状態が見えてきます。

自分が一番自分自身を信じて認めてあげたいのにそれが出来なくて、結局は自分の代わりを周りに求めてしまっている状態が自己顕示欲が強い人の心理。
天邪鬼なのか、深層心理が拗れてしまっていて周りからは面倒くさいと思われちゃう事も。

心理②:寂しがり屋

1人で過ごす時間だってたまには大切です。
その時間に生まれる考えなどは、その時間を大切に過ごせた人にしかわからない事だって沢山あります。

その時間を自己顕示欲の強い人は不安としか受け止める事が出来ないのです。
注目して欲しい、そんな欲求もその心理から生まれます。

欲求を満たす為には注目してくれる周囲の人々が欠かせませんよね。
そういう意味で、自己顕示欲が強い人はには寂しがりな心理が見られるのです。

心理③:周囲の目が気になる

注目して欲しがりな自己顕示欲の強い人は、常に周囲の人の目が気になってしまうのです。
「私を見てくれているかな?」なんて具合に。

自らの欲求ではありますが周囲の目が気なる生活は恐らく疲れるでしょうね。

心理④:認めて欲しい

つまりは承認欲求。
ちょっとややこしくなってしまいますが、自己顕示欲と承認欲求は比例する状況が多く見られます。

誰もが持つ欲求ではありますが、強すぎても弱すぎても心のバランスを保つのが難しくなってしまうのです。

ストレスをためない!自己顕示欲が強い人との上手な付き合い方

自己顕示欲が強い人との上手な付き合い方

身近な人の中に自己顕示欲が強い人がいると、周りはちょっぴり疲れてしまいます。
あなたの身近な人に自己顕示欲が強い人はいますか?

そんな人とはこちらがストレスを溜め込まず*上手に付き合っていきましょう。
ではポイントを紹介致しますので、注意深く読んでみて下さい。

  1. 聞き手に徹して話を聞く
  2. 良い所を素直に褒める
  3. 頼りにする
  4. 自己顕示欲は誰にでもあると理解する
  5. 自分の行動を見つめ直すきっかけにする
  6. SNSの投稿に反応する
  7. ある程度距離を置く

付き合い方①:聞き手に徹して話を聞く

会話でも8~9割くらい自らの話にすり替えちゃう自己顕示欲の強い人と上手く付き合っていくには、その話を聞いてあげる事が大切。
あなたが聞いてもらいたい時にはまた別の友達に聞いてもらって、自己顕示欲が強い人との会話では聞き手に徹して下さい。

自分の話を親身に聞いてもらえると満足するだけではなく、自己顕示欲が弱くなる事だってあるんです。

付き合い方②:その人の良い所を素直に褒める

わざわざあなたが嘘をついてまでその人を褒めちぎる必要はないけれど、良い所を素直に口に出して伝えてみて下さい。
自己顕示欲が強い人は、兎に角自らが話題にのぼる事が大好きで仕方ないので、自分の良い所を褒められる事は一番嬉しい事でしょう。

付き合い方③:頼りにする

人前に出るのが大好きな自己顕示欲が強い人は、人間関係においてちょっと浮いてしまいがち。
出来れば関わりたくないと思う人が多いから浮いてしまうのです。

しかし頼られると、頗る張り切って素直に頑張れる人でもあるんですよ。
頼ってもらう事も嬉しいのですが、更に成果をあげられたら注目してもらえるかもという下心も出てくるので、それを良い意味で利用させてもらって上手く付き合っていくのも1つの手です。

付き合い方④:自己顕示欲は誰にでもあると理解する

最初に意味をチェックしていただいた、自己顕示欲や承認欲求は恐らく誰もが経験あるでしょう。
それはもちろんあなた自身も例外ではありません。

注目されて褒められる事が嫌だ、と感じる人はそういませんよね。
つまりその欲求は誰にでもあると思い出すだけで、自己顕示欲の強い人のちょっぴり鼻につく言動もワンクッション置けば落ち着いて捉える事が出来る様になりますよ。

付き合い方⑤:自分の行動を見つめ直すきっかけにする

自己顕示欲が強い人が周囲にいると、その人の言動が鼻についてイライラしてしまう事もしょっちゅう。
そんな時には反面教師にする事を意識してみましょう。。

この言動は周囲の人を不快にさせてしまう、と己を見つめ直すきっかけにすれば冷静さが戻ってきます。
そしたらその人の事をある程度受け止めて、上手に付き合っていく事が出来るのです。

付き合い方⑥:SNSの投稿に反応する

SNSを頻繁に更新する事で満足する自己顕示欲が強い人は、自らの投稿に反応してもらえると更に喜びます。
「羨ましい」とか「すごい」とか、相手を肯定してあげる反応をしましょう。

反応する事で自己顕示欲の強い人も、あなたと良好な関係を築こうと努力する様になるのです。

付き合い方⑦:ある程度距離を置く

ある程度距離を置くのは上手く付き合っていく事と真逆の様に感じるかもしれませんが、違うのです。

距離が近すぎると、言動にいちいち腹を立てたりネガティブな印象を抱きがち。
距離を置く事で、客観的に冷静に捉える事が出来る為、上手に付き合っていく上で距離が必要になる事もあります。

2パターンある承認欲求

承認欲求2パターン

自己顕示欲が強い人の特徴や心理、そういう人との上手な付き合い方が分かったところで、ここでは承認欲求について詳しく見ていきましょう。
「他者承認欲求」と「自己承認欲求」の2パターンに分類される承認欲求。

他者と自己とはどう違うのか、それぞれ意味をチェックしてみましょう。

他者承認欲求

「自らを評価して欲しい」という、周囲の人々がいる事で成立する欲求。
一般的に言う承認欲求は、こっちの他者承認欲求を指す場合が多数です。

ご想像通り、他者承認欲求を満たす事は難しい事。
「誰か」が自分を認めてくれるかどうか、周囲の人々の捉え方次第であるからです。

他者の感じ方や捉え方なのでコントロール出来ないし、後々認めてもらったとしても無理をして得た承認であれば虚しく、拗らせてしまう可能性もあるのです。

自己承認欲求

「自分で自分を評価したい」言わば自己で完結できる欲求です。
例え結果が出なかった事柄でも、自分がそこまで納得できるくらい努力をしてきた過程を把握しているから自己承認欲求を満たせる事もあります。

己の考え方や捉え方を変え、自分が納得出来ると欲求を満たせるのがポジティブポイントです。

パターン別!承認欲求が強い人の特徴

パターン別承認欲求が強い人の特徴

何通りかのパターンに分類される承認欲求。
パターンごとに、承認欲求の強い人の特徴等をチェックしてみましょう。

優越欲求

その名の通り他の人よりも優れていたい、優れていると思われたいのが優越欲求です。
あまりにも自然な欲求ですよね。

テストの成績や営業成績で上の順位をとって認められたいと思うのも、優越欲求と言えます。

自己顕示欲求

自己顕示欲求は冒頭での解説通り己の存在をアピールしたい欲求の事です。
人前に立つような事をしたがるのがこのタイプの人。

対立欲求

人と違う事をする事で注目されたがりなのが対立欲求です。
SNSで、奇抜な服装で自撮りしてアップし、フォロワー数が多い一般人も沢山いますよね。

ありきたりなデザインじゃ注目されず、自分のポリシーに反するのでやっぱり奇抜な突拍子もない物を好みます。

同化欲求

同化欲求とは対立欲求と真逆の意味のもの。
周りに同調するから仲間として認めて欲しいのがこの欲求です。

学生も社会人も、何かしらの派閥とかグループなどでつるみます。
そんな中にいると安心出来て、仲間意識が芽生えます。

でも仲間として認めて欲しくて、無理して感情移入する事もあるのです。

救護欲求

愛されたい、慰めて欲しいという気持ちが救護欲求です。
「愛されたい」気持ちが微塵もない人は恐らくいないでしょう。

ただ救護欲求を満たそうとするが故、報われない恋愛をしやすいので注意が必要です。

承認欲求が強い原因

承認欲求が強い原因

承認欲求が強くなってしまった原因は必ずあります。
それさえ分かると、あとは原因を解消する事で承認欲求を減らす日も近いのです。

ここからは重要なポイント、承認欲求が強くなってしまう原因を紹介致します。
数多ある中から厳選して4つにまとめました。

  1. ネット社会に疲れている
  2. 愛情に飢えている
  3. 自己顕示欲が強い
  4. 自分の存在価値がわからない

①ネット社会に疲れている

50年前には想像出来なかったほどの情報化社会である現在。
ネットさえあれば何でも出来る時代になりました。

買い物をしたり、自分をネットで表現するやり方も増えました。
しかしネガティブな点も多々ありますよね。

1つは個人情報の流出やいつどこで誰に見られているか不明な点です。
見られているに違いないなんて状況じゃ心は休まらず、どこか張り詰めている様な……。

そんな状況が続いていると精神的にも肉体的にも疲れ切ってしまいますがその反面、承認欲求は募るばかりです。

一旦SNSの更新をやめてみると案外更新しなくても平気だと安心出来るものなので、心身共に休息をとる事が原因の対処策なのです。

②愛情に飢えている

承認欲求が強い人の中にも自分に自信が持てずにいる人が多くいます。
幼少期に遡ると原因が見えてくるのです。

褒めて欲しいのに褒めてもらえない、否定的な言葉を言われていた等のネガティブな記憶が潜んでいて、その反動で承認欲求が強くなる傾向にあります。
愛情に飢えていただなんてかなり深刻な気もしますが、自覚がなくてもそうだという人が意外と多いのも事実。

③自己顕示欲が強い

自己顕示欲と承認欲求の強さは比例します。
自己顕示欲と承認欲求繋がりは切っても切れません。

周囲に認めて欲しいからこそ、まずは注目されたいという欲求が芽生えます。
よって自己顕示欲が強い事も、承認欲求が強くなってゆく原因の1つなのです。

④自分の存在価値がわからない

自信がなくて承認欲求が強い人は、悲しい事に自身の存在価値が見出せない事があります。
他者に評価してもらって初めて自分でわからなかった存在価値を感じようとするのです。

ただ承認欲求は拗らせると、どんどんエスカレートしていく事もあります。
そこから強迫障害など精神病にまで発展してしまう事まであるのです。

自分の存在価値について悩んでいる方は早めに自分の心と向き合う事が、今後の人生の大きなポイントとなりますよ。

承認欲求が強い人の自尊心を満たす対処法

承認欲求を満たす対処法

自尊心とはプライドの事。
そんなプライドが傷つく事を言うのは、承認欲求が強い人には絶対にNGです。

むしろ自尊心を満たしてあげる事を心掛けましょう。
いよいよ最後、承認欲求が強い人の自尊心を満たす対処法を一緒にチェックしてみましょう。

  1. 自己顕示欲の原因を探る
  2. 成功体験を積み重ねる
  3. 没頭出来る何かを見つける

対処法①:承認欲求が強くなってしまった原因を探る

対処法を考えるにはまずは原因を知らねばなりません。
原因を探る事は必須事項なのです。

己のためか身近な人のためかは関係なくて、まずはその欲求が強くなってしまった何らかの原因を丁寧にじっくりと探ってみましょう。

対処法②:成功体験を積み重ねる

着目したいのは承認欲求が強い原因でも紹介した、自分に自信が持てない点。
つまり自信が持てると、承認欲求が強い人の自尊心を満たせるという事です。

自信をつけるには成功体験を増やしていく対処法がピッタリ。
1つずつしっかりと核となる成功体験を積んでいけば、自ずと自信が持てる様になりますよ。

対処法③:没頭出来る何かを見つける

悩む時間があると、そういう欲求が強くなりやすい傾向があります。
という事はそんな時間がなくなるくらい没頭出来る事を見つけるなんてどうですか?

何かに没頭するとは、時間を惜しんでその物事に集中する事。
没頭出来る事があれば、何かしら結果に結びつく可能性もあるし、自信に繋がることもあるでしょう。

特徴や心理を理解して上手に付き合っていこう

自己顕示欲と承認欲求の特徴などを理解する

自己顕示欲や承認欲求とうい難しい専門用語ではよくわからなかった人も今回それぞれの意味や違い、その欲求が強い人との付き合い方などお分かりいただけたことでしょう。
誰もが持つ欲求であり、拗らせてしまうと取り返しがつかなくなる事もある……。

それが自己顕示欲であり承認欲求なのです。
きっかけは人それぞれ違いますが、あなた自身やあなたの身近な人が抱えている原因となる事柄から目を逸らさずしっかりと向き合っていけば、きっと大丈夫!

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ライター
noel編集部

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